iPhone/iPadやAndroidのファミリー共有の設定方法を解説!保護者にうれしいメリットもご紹介

子どものスマートフォンの使い方や課金が気になる保護者の方も多いのではないでしょうか。「ファミリー共有」という機能は聞いたことがあるけど、設定や使い方がわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
この記事でわかること
・iPhoneやiPad、Androidのファミリー共有とはどのような機能か
・それぞれの端末でのファミリー共有の設定方法
・子どもの位置情報確認や課金管理などの保護者向け機能
ファミリー共有の機能を活用することで、子どもにあんしんしてスマートフォンを持たせることができるようになるでしょう。
スマートフォンのファミリー共有機能について知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
記事のまとめ
- ファミリー共有は家族のアカウントを一括管理し、アプリやサービスを共有する便利な機能である。
- 子どもの位置情報確認や課金管理、使用時間制限など、保護者向けの見守り機能が充実している。
- 各端末ごとの具体的な設定手順やメンバー追加・削除方法が解説されており、導入が簡単である。
iPhone/iPadやAndroidの「ファミリー共有」とは
ファミリー共有とは、家族のアカウントを1つにまとめて管理できる機能です。iPhoneの場合はApple Account、Androidの場合はGoogleアカウントを連携させることで、アプリや音楽、映画などのコンテンツを家族で共有できます。
また、子どもの位置情報の確認や課金の管理、使用時間の制限なども可能で、保護者が子どものスマートフォン利用を見守れる便利な機能です。
出典:ファミリー グループで家族ともっとつながる|Google LLC
iPhoneやiPadのファミリー共有の設定方法

iPhoneやiPadでファミリー共有を設定するには、まず家族のなかから管理者を1人決める必要があります。管理者は成人している必要があり、クレジットカードなどの支払い方法の登録も必要です。
それでは、以下の項目で具体的な設定手順をご説明します。
ファミリー共有のグループを作る方法
まずiPhoneの設定アプリを開き、画面上部に表示されているユーザー名をタップします。次に「ファミリー」または「ファミリー共有」を選択し、「ファミリーを設定」をタップしてください。画面の案内に従って進めていくと、家族へ参加依頼を送ることができます。
グループ作成時には、共有したいサービスを選択できます。Apple Musicの家族プランやiCloud+のストレージ共有、App Storeでの購入共有など、用途に応じて設定可能です。
特に13歳未満の子どもをグループに追加する場合は、専用のApple IDを作成する必要があります。この際、年齢に応じた制限や課金の承認設定なども同時に行えます。
出典:お子様用の Apple Account を作成する|Apple Inc.
ファミリー共有のグループに登録する方法
ファミリー共有への招待はメールやメッセージで届きます。参加する場合は、設定アプリを開いてユーザー名をタップし、「登録案内」から承諾の手続きを行ってください。
参加時には、どのサービスを家族と共有するか選択できます。たとえば、写真やカレンダーは共有せず、Apple Musicだけを共有するといった柔軟な設定が可能です。
参加を承諾できない場合、ほかの人がファミリー共有グループに参加するために自分のApple Accountを使用していないか確認する必要があります。同時に参加できるファミリー共有グループは1つだけで、グループの変更は年に1回しかできません。
後からファミリー共有にメンバーを追加する方法
グループ作成後でも、メンバーの追加が可能です。設定アプリから「ファミリー」を開き、画面上部の追加ボタンをタップします。
子どもがApple Account を持っていない場合は「お子さま用アカウントを作成」を、Apple Accountを持っている家族は「登録を依頼」を選択します。
ファミリー共有のグループからメンバー解除する方法
ファミリー共有のグループからメンバーを解除するには、まず管理者のiPhoneで設定アプリを開きます。「ファミリー」から解除したいメンバーを選択し、画面下部の「○○さんを削除」をタップすれば完了です。
ただし、いくつかの重要な注意点があります。13歳未満の子どもは13歳になるまで削除できません。また、解除後は共有していたApple MusicやiCloud+などのサービスが即座に使えなくなります。
そのため、解除する前に家族で共有しているサービスやコンテンツを確認し、影響を把握しておくことをおすすめします。個人で購入したアプリや本は引き続き使用できますので、その点はあんしんです。
出典:ファミリー共有のグループから抜ける|Apple Inc.
Androidのファミリー共有の設定方法

Androidのファミリー共有は「ファミリーグループ」と呼ばれ、最大6人までのメンバーで構成できます。グループを作成すると、Google PlayストアやYouTube Premium、Google One などのサービスを家族で共有できるようになります。
以下で具体的な設定方法をご紹介しましょう。
出典:ファミリー グループで家族ともっとつながる|Google LLC
ファミリーグループを作る方法
ファミリーグループを作るには、Googleアカウントにログインした状態でファミリーグループのページにアクセスし、「ファミリーグループを作成する」をタップします。
その後「ファミリーグループの管理者になりますか?」という確認画面で同意すれば、グループの作成は完了です。
また、Googleアシスタントを使って音声で設定することもできます。「OK Google、ファミリーを設定して」と話しかけ、画面の指示に従うだけで作成できるので便利です。
なお、家族それぞれが個人のGoogleアカウントを持っている必要があります。会社や学校から提供されたアカウントでは参加できませんので注意しましょう。
出典:Google でファミリー グループを作成する|Google LLC
ファミリーグループに参加する方法
ファミリーグループへの参加は、管理者からの招待を受けることからはじまります。招待はメールまたはメッセージで届き、記載されている手順に従って参加手続きを進めます。
ただし、いくつかの制限があることも覚えておきましょう。同時に参加できるファミリーグループは1つだけで、グループの変更は12か月に1回しかできません。また、参加には管理者と同じ国に住んでいることが条件となります。
参加後は、ほかのメンバーから名前や写真、メールアドレスが見えるようになりますが、個人のファイルは共有されません。
出典:Google のファミリー グループに参加する、ファミリーグループを退会する|Google LLC
ファミリーグループに保護者を追加する方法
ファミリーグループでは、管理者以外にもう1人保護者を追加することができます。追加できる保護者は18歳以上で、ファミリーグループのメンバーから選ぶ必要があります。
追加手順は、まずファミリーページにアクセスし、保護者として追加したいメンバーを選択後、「保護者の権限を付与する」を選び、確認をタップしてください。
保護者になると、子どものGoogleアカウントの管理や、Google Playでの購入承認、位置情報の確認など、さまざまな管理機能を使えるようになります。ただし、メンバーの追加や削除、ファミリー用支払い方法の設定など、一部の機能は管理者のみに制限されています。
保護者の権限が不要になった場合は、同じ手順で権限を解除することも可能です。
出典:ファミリーグループに保護者を追加する|Google LLC
後からファミリーグループに参加する方法
ファミリーグループには、作成後でも最大5人までメンバーを追加することができます。追加方法はいくつかありますが、ここではGoogle Playストアからの設定を例にとります。
管理者がGoogle Playストアアプリを開き、プロフィールアイコンから「設定」から「ファミリー」から「ファミリーメンバーを管理」と進み、「ファミリーメンバーの招待」を選択してください。
なお、追加できるのは通常13歳以上(国によって年齢は異なります)ですがグループの管理者が、子どもの管理対象Googleアカウントを作成したときに限っては、13歳未満の子どもを追加可能です。
また、管理者と同じ国に住んでいることや、すでに別のファミリーグループに所属していないことなども条件となります。
出典:Google でファミリーを管理する|Google LLC
ファミリーグループからメンバーを削除する方法
メンバーの削除は管理者が行うことができます。削除方法はいくつかありますが、ファミリーページからの操作の場合だと、削除したいメンバーを選択し、「メンバーの削除」から「削除」の順にタップすることで完了となります。
削除されたメンバーは、ファミリー用支払い方法での新規購入やファミリーライブラリのコンテンツが使えなくなることに注意してください。
また、Google Oneのストレージ共有なども利用できなくなるため、データのバックアップなど事前の対応が必要です。
なお、13歳未満の子どもの場合は、Googleアカウントの管理を別の保護者に移行するか、アカウントを削除しない限り、グループから削除することはできません。
出典:Google でファミリーを管理する|Google LLC
保護者にうれしいファミリー共有のメリット

ファミリー共有には、子どものスマートフォン利用を見守るための便利な機能が多く搭載されています。
ここでは、位置情報の確認やダウンロードの管理、使用時間の制限など、保護者があんしんして子どもにスマートフォンを持たせるために役立つ機能をご紹介しましょう。
子どもの「位置情報」がわかる
「友達を探す」アプリや「位置情報の共有」機能を使うことで、子どもの現在地をリアルタイムで確認可能です。学校や塾からの帰り道の見守りに活用でき、万が一の迷子や紛失時の対応にも役立ちます。
また、プライバシーに配慮して、位置情報の共有は一時的にOFFオフにすることもできます。
子どもの課金やダウンロードを管理できる
iPhoneで「承認と購入のリクエスト」機能を使ったり、Google Playで購入の承認の設定をしたりすると、子どもがアプリや音楽、映画などを購入しようとした際に、保護者の承認が必要となります。
子どもからリクエストが届くと、保護者のデバイスで内容を確認し、承認または却下することができます。これにより、意図しない課金や不適切なコンテンツの購入を防ぐことができるでしょう。
出典:「承認と購入のリクエスト」でお子様の買い物を承認制にする|Apple.inc
出典:Google Play での購入の承認|Google LLC
子どものスマホ利用を制限できる
iPhoneでは、スクリーンタイム機能を使うことで、アプリの利用時間制限や利用できる時間帯の設定、アクセス制限などが可能です。Androidでも、管理者が子ども用のGoogleアカウントを作成している場合は、子どもの利用時間を管理することができます。
たとえば、就寝時間にはスマートフォンを使用できないようにしたり、特定のアプリの一日の使用時間を制限したりできます。
設定の変更には保護者用のパスコード、アクセスコードが必要なため、子どもが勝手に制限を解除することもできません。
出典:iPhone や iPad でスクリーンタイムを使う|Apple.inc.
ファミリー共有を活用してスマホを便利に使おう

ファミリー共有を利用することで、家族全員でコンテンツを共有して楽しめるだけでなく、子どもの安全なスマートフォン利用をサポートすることができます。特に保護者向けの機能は、子どもの見守りに大変役立つでしょう。
ただし、プライバシーにも配慮して、年齢に応じた適切な管理を心がけることが大切です。家族で話し合いながら、便利で安全なスマートフォンの使い方を実践していきましょう。