お金の流れをアプリやワークシートで体験。福岡市の小学校で「comotto出前授業」開催

弥永小学校の3年生と保護者が参加

　生きていくために必要な「お金」。その大切さや上手な付き合い方を、子どもの頃から学んでおくことの重要性が注目されています。そこでドコモCS九州　福岡営業部（以下ドコモ）が「comotto（コモット）出前授業」を2月28日、福岡市南区の弥永小学校で実施しました。授業には同校3年生の2クラス（43人）とその保護者（9人）が参加。グループに分かれて、ドコモのアプリケーション「comottoウォレット」とワークシートを活用しながら、お金を「かせぐ」「ためる」「つかう」について学びました。

ドコモってどんな仕事をしているの？

　出前授業の先生を務めたのはドコモCS九州の石﨑里美さん。明るい笑顔であいさつし、「ドコモってどんなお仕事をしているか知っていますか？」という質問をみんなに投げかけました。子どもたちが「携帯！」「スマホ！」と口々に答えると、石﨑先生は「実は、いろいろな仕事をしているんですよ」とその仕事内容について紹介しました。
　「まずは、電波で人をつなぐ仕事。空間には電波という目に見えない“線”があって、通話やメールなどで人と人をつないでいます」と説明。「次に、電気を供給する『ドコモでんき』、買物の時に保護者の方が使っているクレジットカードやスマートフォンのキャッシュレス決済サービスもあります」と続けます。
　「今日の授業で使うアプリケーション（アプリ）もドコモが作っています。皆さんの学びを助けてくれますよ」。身近に存在しているドコモの仕事を知った子どもたちは「なるほど、そうなのか」と大きくうなずいていました。

自分がほしいもの、それはいくらなんだろう

　いよいよ、この日の本題「お金」の話へ。石﨑先生が「お金がないとどうなるかな？」と質問すると、みんなは「買い物ができない」「生活できないよ」などと答えます。石﨑先生は「そうですね。生活するためにはお金が必要で、お金をもらうには働く必要があります」と話しました。
　そして、みんなで「ものの価値を知る」ためのクイズにトライ。ペットボトル飲料や習いごと、宇宙旅行は一体いくらなのかを考えました。さらに石﨑先生が「じゃあ、みんながほしいものは何ですか？ それはいくらぐらいかな？」と問いかけます。子どもたちは「アスレチック器具がほしい。でも値段がわからないな」「時計は3,000円くらいかな」「フェラーリは7,000万円」など、予想したりグループで話し合ったりしながら、ワークシートに書き込みました。

相手がほしいものは何？　いくら払ってくれるかな

　次に石崎先生は、パン屋さんとお医者さんを例に挙げて「これらの職業の人はどうやってお金をかせいでいるのかな？」と尋ねます。そしてお金を「かせぐ」というのは「相手がほしいもの、してほしいことの代わりに、お礼としてお金をもらうこと」と説明しました。
　そこで子どもたちは、周りの人が何をしてほしいのか、そのためにいくら払ってくれるかを保護者と一緒に考えることに。グループごとに保護者に「何をしてほしい？」と質問しました。
ある保護者の答えは「お手伝い」。そこで子どもたちは「トイレ掃除は１回500円」「赤ちゃんのお世話は１回1,000円」「おつかい１回で100円」などの意見を出し合いました。
　中には「お母さんは僕に勉強してほしいはず。勉強したらいくらもらえるかな」という子もいて笑いが起きます。相手がほしいもの、その代わりにどれくらいのお金がもらえるかを、それぞれワークシートに書き込んでいきました。

お金について考えることが第一歩

今回の「comotto（コモット）出前授業」でお金について子どもたちに学んでもらいました。
「お金」は必要なものだけど、一番大事なものかは、人ぞれぞれです。
今回の授業でお金を、「お金というもの」から、上手に使う「道具」と気づいて貰えるとうれしく思います。
海外に比べるとお金の学びや金融教育が日本では遅れているといわれる昨今、小学校の授業でcomottoがお金を取扱うことができ、大変感謝しております。
是非、この記事をお読みのみなさまも、まずは、お金について考えてみて頂ければと思います。
子どもたちの未来を幸せにするための道具である「お金」を少しずつ考えて、学んで頂ければと思います。