子どもへのお金の教育は早い方がいい?
お金の授業に参加した小学生と保護者の声!

2023年9月29日


いつから子どもへのお金の教育を始めたほうがいいの?

金融教育を含んだ新たな指導要領が、2020年度から小学校で、2021年度から中学校で、2022年度からは高等学校で順次実施されています。この流れを受けて、学校以外の場でも「子どもにお金の教育を受けさせたい」思っている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで「comotto」は、野村ホールディングスと共催で、2023年8月26日に子ども向けの「お金の授業」を開催しました。今回はそのイベントの様子をお伝えします。

イベントの内容は、ゲーム形式やアプリを用いてた、子どもでも気軽に取り組める小学生向けの金融教育です。参加した保護者の方からは、「おこづかい管理をきっかけに、お金の教育をはじめようと思いました」など、お金の教育のはじめ方が理解できたという旨の感想が多く集まりました。そのため、「お金の教育を、いつから、どのようにはじめたらいいのだろうか?」と思っている保護者の方は、特に必見の内容です。

8月26日に小学生向けにお金の授業を開催

今回のイベントは、楽しく遊びながらお金のことを学んでいただけるように、3つのパートに分けて授業を行いました。

パート1は「『comottoウォレット』でおこづかい管理の疑似体験」です。「かせぐ、ためる、つかう」ことを親子で体験し、お金の大切さを学びます。

その後のパート2は「世界の通貨や円高・円安の授業」です。世界のさまざま様々な「通貨」の円高・円安が、普段の生活にどのような影響があるのかを、子どもたちと一緒に考えていきます。

最後にパート3。ここでは、為替レートを学びながら、子どもたちが社長役になり「誰が一番安く、上手に輸入ができるのか?」を競う、輸入体験ゲームを行いました。

<イベント当日の流れ>
1.「comottoウォレット」でおこづかい管理の疑似体験
2.世界の通貨や円高・円安の授業
3. サイコロゲームで円高・円安を輸入体験する


お金や金融について学ぶって楽しい!

金融教育というと、子ども向けには難しそうに聞こえるかもしれませんがイベントに参加した子どもたちからは、「おこづかいの大切さがわかった!」「円高・円安が思っていたのと逆だった!」「サイコロのゲームで、輸入の体験が楽しかった!」などの声があがりました。

何かを学ぶときは、親子で参加したり、ゲーム形式にすることで、子どもが楽しく夢中になれるような環境作りはとても大切です。そういった環境を整えながら、子どもへの金融教育をおこなっていくことは、お金に対する基本的な知識を身につけるだけでなく、お金に対する判断力を養い、主体性を伸ばすことにつながっていきます。

「comottoウォレット」でおこづかい管理を疑似体験!

イベントでは、「『comottoウォレット』でおこづかい管理の疑似体験」のパートで、子どもたちはまず「働くとはどういうことか?」を学びます。みなさまにも、少しだけ当日の授業の内容をご紹介します。

<当日の授業の内容>
講師:パン屋さんにお客さんがきました。何を渡して、何をもらったでしょうか?
子ども:パンを渡して、お金をもらったと思います!
講師:正解!働くとは、相手にとって必要なものを渡したり、やって欲しいことをやったり、誰かの役に立つことで「ありがとう」の意思表示の一つとしてお金をもらうことなんだよ!

パン屋さんを例にして、子どもたちへ働くことの意味を説明した上で、ワークシートを使ったワークに入ります。ワークでは、子どもたちに、自分が欲しいものをワークシートに3つ書いてもらい、そのなか中で、一番高いものにチェックを入れてもらいました。

<当日の授業の内容>
講師:欲しいもののなかで、何が一番高かったかな?
子ども:スマホが高いです!
講師:スマホはおこづかいでは買えないね。もしみんなが働いてお金を貰えるとしたら、スマホを買うのはどれくらい大変だろう?

そして最後は、一緒に来た保護者の方にインタビューしながら、やって欲しいことを3つ聞いて、ワークシートに記入します。そして、やって欲しいことをやったときのお礼として、おこづかいがいくらもらえるか?を保護者の方と一緒に決めていくことで、お金を稼ぐ仕組みやものを得る大変さを学びます。

世界の通貨や円高・円安を学ぼう!

続いては、「世界の通貨や円高・円安の授業」です。ここでは、円高・円安の考え方を学びます。

突然ですが、みなさまは、子どもに円高・円安って何?との考え方を聞かれたら、自信を持って説明できますか?

授業では、子どもが円高・円安の考え方を理解できるように、日本で外国の商品を買う(輸入する)会社として電力会社やガス会社、日本で外国に商品を売る(輸出する)会社として自動車メーカーや電機メーカーなどの例を交えて、解説をしていきました。

また、全国の小・中・高・大で「お金」に関する授業を提供している野村ホールディングスの柏崎氏が講師となり、子どもたちにもわかりやすいように、具体的な時事ニュースを取り上げながら、「世界の通貨や円高・円安の授業」を行いました。

円高・円安を輸入ゲームで体験しよう

円高・円安の考え方を学んだら、最後は「サイコロゲームで円高・円安を輸入体験する授業」です。輸入体験ゲームは、子どもたちが社長役になり「誰が一番安く、上手に輸入ができるのか?」を競う体験ゲームです。

このゲームでは、子どもたちが投げたサイコロの出た目の数に合わせて、円高・円安の状況が変わっていきます。

初めは、為替レートは145円からスタート。例えば、1回目のサイコロを投げて円高の目が出たら、為替レートは-5円で140円に変更。2回目のサイコロを投げて、円安の目が出たら、為替レートは+5円で145円に変わっていくというルールです。サイコロの出る目の数によって、基本的には±5円で為替レートが推移していきます。

ゲームでは、テーブルの上にたくさんの消しゴムが用意されていて、子どもたちは、7回サイコロを投げていくなか中で、3回はこの消しゴムを取る、つまり輸入しないといけません。

3回の輸入の合計を、一番安く輸入できた子どもが優勝です。結果は、2人の子どもが465円で同時優勝となりました。

家庭でも子どもにはお金の教育をさせるべき?

今回は、「comotto」が野村ホールディングスと共催で、2023年8月26日に開催した「お金の授業」の様子をお伝えしました。

家庭でも、子どもへお金の教育をさせるべきかどうかはさまざまな意見がありますが、今回「お金の授業」に参加した子どもたちは、お金の大切さを楽しそうに学んでいました。

子どものおこづかい管理や金融教育に興味を持っている保護者の方は、今回のイベントの内容を今後の子育ての参考にしていただけたら幸いです。

また、「comotto」は、学校だけでは学べない、家族とともにすすめる学びや、金融教育プログラム、農業体験など多くのイベント、子育て応援プログラムといったサービスを提供しています。気になるイベントやサービスがある方は、ぜひ一度体験してみてください。