子どもの習い事を親がやめたい場合の子どもとの接し方と対処方法

子どもの習い事を親がやめたい場合の子どもとの接し方と対処方法

子どもの成長を促すためにはじめた習い事が、いつの間にか保護者にとって大きな負担になっているケースは少なくありません。

送迎や当番、費用、思うように成果が感じられないなど、多くの要因が重なって「もうやめたい」と感じることもあるでしょう。しかし、保護者の都合だけで急にやめさせてしまうのは、子どもにとってどう影響するのか気になるところです。

そこで本記事では、子どもの習い事を親がやめたいと感じる理由や、子どもへの向き合い方、やめることのデメリット・メリットなどを詳しく解説します。

記事まとめ

  • 親自身が「子どもの習い事をもうやめたい」と感じるなら、その理由と子どもの意欲・状態を照らし合わせる必要がある。
  • また、子どもが「習い事をやめたい」といい出したときは、最初にじっくり話を聞くことが重要。
  • 習い事を親がやめたい場合、子どもがやめたい場合、いずれにおいても、子ども自身が習い事にどのような気持ちを持っているかを最優先に考えることが大切。

子どもの習い事を親がやめたい理由

子どもの成長によいと思ってはじめた習い事。しかし、保護者側の事情や、思わぬトラブルがきっかけとなり、「やめたい」と思う場面が出てくることがあります。ここでは、代表的な理由をあげていきます。

送迎の負担

習い事が週に何度もあると、そのたびに送迎する保護者の負担は大きくなります。特に共働きの家庭では、夕方以降の時間帯にレッスンがある場合、仕事との両立が難しくなることもあるでしょう。

また、兄弟姉妹がいる場合、送迎のスケジュール調整がさらに複雑化し、結果的に親自身の休息や趣味の時間を奪ってしまいストレスが高まる要因となります。

当番などの負担

スポーツ系の習い事(少年野球やサッカークラブなど)では、保護者が当番制で試合や練習の準備、用具の管理を行うケースも少なくありません。

大会の運営や遠征の付き添いなど、土日まで拘束されることもあり、当番負担が思った以上に重くのしかかります。これが積み重なると「もうやめたい」と感じる大きな要因になるでしょう。

人間関係トラブル

子ども同士のいざこざや、保護者同士のコミュニティトラブル、先生やコーチとの相性が合わないなど、人間関係の問題は習い事のストレスを大きくする代表的な理由の一つです。

子どもが仲間内で孤立するケースや、親同士の競争意識が強いグループに巻き込まれるケースもあり、保護者としては「もう続けたくない」と強く思ってしまう要素になりがちです。

費用の負担

子どもの習い事は、月謝や道具代、発表会費や遠征費など、意外なところで出費がかさむことがあります。特にバレエや楽器系の習い事は衣装や楽器の購入費、スポーツ系ではユニフォームや合宿などの費用が大きくなる場合もあります。

家計に余裕がない状態で、思うように成果が出ないと感じると「これだけお金をかける意味があるのか」と疑問を抱き、やめたい気持ちが高まることもあるでしょう。

思うような成果を感じられない

親としては、習い事を通じて子どもの上達や成長を期待しています。しかし実際には、思ったほどの成果が見えなかったり、子どもがやる気を失ったりする場合も少なくありません。

特に、「周りの子どもと比べると上達が遅い」「大会で勝てない」などが続くと、「こんなに頑張っているのに成果が出ないなら、やめてもいいかも…」と感じてしまうことがあるでしょう。

習い事をやめたい子どもへの正しい対応

習い事にいくのを嫌がる子ども

親だけでなく、子どもの方から習い事をやめたいといってくることもあるでしょう。ここではそういったケースに対応について解説します。

子どもの話をじっくり聞いてみる

もし子どもが「習い事をやめたい」と言い出したときは、最初にじっくり話を聞くことが何より大切です。なぜ嫌がっているのか、具体的な理由(人間関係、成長が感じられない、単に飽きたなど)を掘り下げることで、対策が見えてくるケースがあります。

また、「なんでやめたいの?」と問い詰めるのではなく、「何が嫌なのか教えてくれる?」とオープンな質問でコミュニケーションをとるのがポイントです。

無理をして継続しない

習い事を辞めることは決して悪い選択肢ではありません。親としては「途中で投げ出すのはよくない」と感じるかもしれませんが、本当に続けたくない、苦痛だと思っているなら無理をさせるのは逆効果です。

心理的ストレスが高まり、子どもがほかのことにも無気力になるリスクがあります。また、一時的に休学や休会ができる場合は、期限を設けて休ませてみる選択肢も考えてみましょう。

子どもの気持ちを尊重してあげる

子どもが「やめたい」というのを受け入れて、きちんと理由を聞いた上で、本人の意思を尊重する姿勢を示すと、子どもは「自分のことを理解してくれる」と感じます。

もし、やめた後にまた興味が湧けば再開することも可能です。「一度やめたら二度とできない」と決めつけず、柔軟に考えるとよいでしょう。

途中で習い事をやめるのは損?

よく言われるのが、「途中でやめるとお金や時間を無駄にする」「続けることで将来に役立つ」という意見です。しかし、実際にはやめることで得られるメリットもあります。

<やめることで得られるメリット>

・ほかの習い事や興味に挑戦できる
一つの習い事に縛られるより、いろんな分野を体験することで新しい才能や興味が見つかる可能性があります。

・親子関係のトラブルを防ぐ
子どもが嫌がっているにもかかわらず続けさせると、親子の間に不信感が生まれ、関係が悪化することもあります。

・本当に好きなものを模索する
子どもは成長とともに興味が変わることが多い。いろいろ試してみるなかで、自分に合った習い事やライフスタイルを確立しやすくなります。

当然、途中でやめるデメリットとして「中途半端な経験で終わる」「継続力が身につかない」などの懸念はあります。しかし、その一方で、新しい挑戦をする機会ととらえられる面もあるのです。

親が習い事をやめたいと思った時は、子どもと一緒に考えてあげることが大事

5歳の息子と会話をする母親

本当に親自身が「もうやめたい」と感じるなら、その理由と子どもの意欲・状態を照らし合わせる必要があります。以下のステップを参考に、親子で納得感のある結論を導きましょう。

1.理由を整理する 

送迎や費用などが負担なのか、保護者同士のトラブルなのか、子どもが成果を感じられずつらいのか、具体的に洗い出す。

2.子どもと話し合う 

親側の気持ちも正直に伝えつつ、子どもの本音を聞く。「どうしたい?」と投げかけながら、互いに納得できる妥協点を探る。

3.改善策を試みる 

もし続ける選択肢があるなら、送迎の分担や別の時間帯への変更、費用の見直し、人間関係の相談など、状況を改善できるか検討する。

4.やめる場合のルールやマナーを守る 

習い事の先生やコーチにきちんと挨拶し、月謝や退会手続きなどをスムーズに進める。やめる理由が深刻なもの(いじめなど)であれば、早急に対処し、子どもの心理的ケアも忘れずに行う。

最後に大切なのは、子ども自身が習い事にどのような気持ちを持っているかを最優先に考えることです。

習い事は子どもの可能性を広げるための手段であり、子どもが楽しく取り組めることが理想です。親が嫌だと感じる負担が大きい場合、無理に続けることで親子ともにストレスを抱え込む恐れもあるため、バランスをうまく取る工夫が必要になります。

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まとめ

子どもの習い事を親がやめたいと思う理由は、送迎や当番の負担、人間関係トラブル、費用の面など多岐にわたります。さらに、子ども自身のモチベーションや成果の見え方も関係し、いつやめるか、どのタイミングがいいか悩む場面は多いでしょう。

最終的には、子どもと保護者の双方が納得できるかどうかが重要です。必要なときには習い事先の先生やほかの保護者にも相談し、情報を集めながら判断材料を増やすのも一案です。

習い事はあくまで子どもの成長と生活にプラスとなるものであるべきなので、親も子どももストレスなく、楽しく取り組める環境づくりを大切にしましょう。