【工作×プログラミング】
子どもがロボット月面レースに参加した保護者のリアルな声!

2023年9月29日


子どもの空間認知能力は工作やロボットのプログラミングで伸びる?

子どもが工作やロボットに興味を持ち、その好奇心を育ててあげたいと思っている保護者の方は多いのではないでしょうか。工作やロボットを通じて平面から立体を想像すること。また、ロボットを思い通りに動かすために、どのようなプログラムを組むべきかを考える経験は、子どもの空間認知能力や想像力を養うよい良い機会となります。

そういった背景から、「comotto」は2023年8月26日に「工作×プログラミングで月面ロボットレースにチャレンジ!東京予選」を開催しました。今回はその様子をお伝えします。特に、子ども向けのプログラミングやロボット教室に興味がある保護者の方は必見の内容です。

8月26日に月面ロボットレースを開催

©JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学

そう遠くない未来に、初めて月で走行する日本のロボットが誕生しようとしているのをご存知でしょうか?

そのロボットの名前はSORA-Q(ソラキュー)。SORA-Qとは、JAXA/タカラトミー/ソニーグループ㈱/同志社大学が共同開発した超小型の変形型月面ロボットです。SORA-Qの直径は約8cm、これはなんとメジャーリーグの野球ボールとほぼ同じと超小型です。

今回のイベントでは、この超小型の変形型月面ロボットSORA-Qを模した、embot(エムボット)特製ダンボール「embotローバー」を使い、子どもたちがレースを行いました。

embotとは、ダンボールと電子機器を用いてロボットを組み立てることで、電子工作やものづくりの基礎を学ぶことができるプログラミング教育用のロボットで、子ども向けのプログラミング教育に活用されています。

<イベント当日の流れ>
1.月面ロボットレースの準備として、embot特製のダンボールを組み立て、自分専用の「embotローバー」を作る。
2.embotのアプリを使い「embotローバー」を動かすためのプログラミングを体験する。
3.準備が完了したら、月面探査をイメージしたコースを走破するタイムアタックレースに挑戦する。


工作やプログラミングって楽しい!

今回のイベントは、午前、午後の2部構成での開催となりました。午前の部は「プログラミング初心者や小学校低学年向け」で、コースに置かれた障害物を倒せるようにプログラミングをします。一方、午後の部は「プログラミング経験者や小学校高学年向け」で、コースに置かれた障害物を回避できるようにプログラミングすることが求められます。

参加した親子の保護者からは、「ロボットやプログラミングは子どもにとって難しいのではないかと思っていました。けれど、子どもは夢中になって取り組んでおり、ロボットやプログラミングに興味を持つキッカケになり、とてもよい良い体験だと思いました。」などの感想が目立っていました。

工作で自分だけのembotローバーを作ろう!

「embotローバー」は、ダンボールに回転サーボやLEDライトなどを組み合わせて作っていきます。そのため、参加者にはあらかじめ「embotローバー」をお送りして、ある程度「embotローバー」を組み立てていただいた上で、会場にお越しいただきました。

その上で、当日の工作タイムでは、「embotローバー」へのデコレーションやラバーゴムなどを使ったタイヤの改造をして「embotローバー」の仕上げを行いました。午前の部ではレースでより多くの障害物を倒せるように、午後の部ではレースで障害物を乗り越えられるように、目的に合わせて「embotローバー」に思い思いのデコレーションをしていきます。

目的を持って工作を進めることで、子どもたちの創造力が刺激され、会場からは「障害物を倒すために、筒をつけてみた!」「色を塗って、シールも貼って、がローバーを可愛くしたよ!」など、子どもたちの楽しそうな声が溢あふれていました。

子どもたちがアプリでプログラミングに挑戦!

embotのアプリを使って、「embotローバー」を動かすためのプログラミングを行います。embotはノーコードのプログラミングアプリです。簡単なブロックを組み合わせて、数字を入れるだけでロボットの動作を調整することができるので、子どもでもプログラミングに楽しく、簡単に取り組めます。

プログラミングでは、各タイヤの動作出力を数字で指定して、スピードや進む方向を指示します。

まずは、スタッフの指示通りに数字をいれてみて、どういった動作になるのかを試していきます。

実際には、子どもの組み立て方のクセによって、まっすぐ走るはずのプログラムでも、まっすぐ進まないなんてことも。子どもたちは、それぞれのロボットに合う出力で「右、左、直進のボタン」を設定して、レースに向けて準備をします。

一見、難しそうに思えるプログラミングですが、小学校段階におけるプログラミング教育が2020年度から全面実施となっています。

そういった背景もあり、会場の保護者からは「学校でもプログラミングをやっていたので、参加してみようと思った。工作の延長のようなものは子どもが好きなので参加しやすかった。」「子どもが宇宙に興味があり、もともとiPadを使うのが好きな子なので、プログラミングに興味を持ってもらえたらと思って参加した。」などの声が聞かれました。

月面ロボットレースにいざ挑戦!

「embotローバー」の準備が完了したら、月面探査をイメージしたコースを走破するタイムアタックレースに挑戦です。レースは2回チャレンジすることができます。1回目に、「embotローバー」がまっすぐ進まなくても、2回目までに調整して再度チャレンジすることも可能です。

自分の作ったプログラムを消してしまったり、ロボットが逆走してしまうなどのトラブルも見られましたが、みんな頑張っていました。

実際に、レースを終えた子どもからはこのような感想がありました。

「操縦するのが楽しかった。コースがデコボコで、うまくいかないことがあって難しかったけど、うまくいかなくても何度も頑張ってなおせば、うまくいくことがわかってよかった!」

「自分で操作できるのが楽しかった。タイヤの位置を覚えるのが大変だったけど、勝てて嬉しかった。プログラミングはもともと好きだから、これからもやりたい!」

レース後の表彰式では、午前・午後のそれぞれのリーグの1位が表彰されました。優勝者は国内宇宙事業の中枢機関となっているJAXA相模原キャンパスで、2023年の12月に行われる本戦に参加することができます。

子どもは工作やロボット教室などに行かせた方がいいの?

今回は、「comotto」が2023年8月26日に開催した、「工作×プログラミングで月面ロボットレースにチャレンジ!東京予選」の様子をお伝えしました。子ども向けのプログラミングやロボット教室に興味を持っている保護者の方は、今回のイベントの内容を今後の子育ての参考にしていただけたら幸いです。

また、「comotto」は、学校では学べない、家族とともにすすめる学びや、金融教育プログラムや農業体験など多くのイベント、子育て応援プログラムといったサービスを提供しています。気になるイベントやサービスがある方は、ぜひ一度体験してみてください。