何歳でもはじめられる「子ども向けコーディング言語」とは?おすすめの4言語や選び方をご紹介
「子ども向けコーディング言語」があることをご存知でしょうか。本記事では、何歳からでもはじめられる「子ども向けコーディング言語」についてご紹介します。小学生や未就学児であってもコーディング言語を学びたい方はぜひこの記事をチェックしてください。
「子ども向けコーディング言語ってどんなものがあるの?」
「小学生向けのコーディング言語はある?」
「自宅で気軽に学べるコーディング言語は?」
このように、子ども向けコーディング言語を学ばせたいと考えている方の中には、たくさんの疑問があるのではないでしょうか。
本記事では、何歳からでもはじめられる「子ども向けコーディング言語」について紹介しています。おすすめの4言語や選び方を紹介しますので、どの言語にするか迷っている方は参考にしてください。
この記事を読むことで、子ども向けのコーディング言語や、小学生向けのコーディング言語を知ることができるでしょう。
子どもがコーディング言語を学ぶ方法について迷っている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
そもそも「コーディング言語」とは何をさすのか
コーディング言語は、プログラミング言語やマークアップ言語を用いてソースコードを書くことです。Webサイトの制作に必要なHTMLやCSSなどが主なコーディング言語にあたります。
そして、コーディングを専門に担当する職種がコーダーです。コーダーの上流職種にはフロントエンドエンジニアがあります。JavaScriptなどより動きのあるコードを扱い、フロントエンドの開発全般を担当しています。
プログラミング言語との違い
コーディングはWebサイトの見た目をデザインどおりに整える作業です。プログラミングは、その見た目をユーザーごとに変化させる動きをつけることなどをさします。
例えば、通販サイトでリアルタイムに在庫数を表示するのは、プログラミングの効果です。
「コーディング言語」は「プログラミング言語」の中に含まれているため、常に明確にわけられているわけではありません。「プログラミング言語」も「コーディング言語」も似た意味であると理解しておくとよいでしょう。
子ども向けコーディング言語の特徴
コーディング言語はコンピューターと話すための言語で、子ども向けコーディング言語は子どもでも興味を持ち、簡単に操作できるのが特徴です。難しく考えることなく、ゲーム感覚でコーディング言語に触れられるのがメリットです。
例えばコンピューターにこの動きをしてほしい、この見た目にしてほしいなどとコーディング言語で指示すると、そのとおりの動きをしてくれます。
コンピューターと会話し、イメージどおりの動きをさせることを目的としているのがコーディング言語といえるでしょう。
コーディングは何歳からでもはじめられる
子ども向けコーディング言語は6歳程度から学べる教材が多いですが、基本的には年齢に決まりはありません。そのため、子ども自身が興味を持ったタイミングではじめるのがおすすめです。
子どものうちからコーディング言語を学ぶことで、ゆくゆくはプログラミング思考が身に付くなどのメリットがあります。子どもの性格や興味に合わせて、コーディング学習を取入れていきましょう。
子ども向けコーディングが誕生したきっかけ
子ども向けコーディング言語が誕生したきっかけは【LOGO】からといわれています。
ここからは、【LOGO】が実際にどのようなコーディング言語なのか、どのような背景で生まれたものなのかを紹介します。
シーモア・パパートの存在
子ども向けコーディング言語のきっかけは、シーモア・パパートの存在が大きいでしょう。
南アフリカ出身の数学者であるシーモア・パパートは、他の数学者や開発者・技術者とともに、子どもが試行錯誤して問題解決に取組めるためのツールとして【LOGO】の開発に至りました。
コーディング言語【LOGO】の開発
シーモア・パパートらは、子どもたちがプログラミングを通じて論理的思考や問題解決のスキルを身に付けられることを目標に【LOGO】を設計しました。
【LOGO】は亀(タートル)を画面上で移動させ、亀が描く線や図形を通じてプログラムの効果を可視化することができます。
これによりプログラムが抽象的なコードだけでなく、実際の動きや絵として表現されることで、子どもたちがプログラミングに親しみやすくなりました。
このように、【LOGO】は遊びの一環としてコーディング言語を取入れられるため、教育現場で広く利用され、数学や論理的思考の教育において効果的なツールとして定着しました。
【4選】子ども向けコーディング言語
ここからは、子ども向けのコーディング言語を4つ紹介します。
子どもが興味を持ったタイミングで、コーディングを取入れてみましょう。勉強する前に遊びの一環としてはじめると、苦手意識を持たず取組める可能性が高まります。
VISCUIT(ビスケット)
アニメーションやゲーム、絵本などを作れるコーディング言語としておすすめなのが「VISCUIT(ビスケット)」です。
「コンピューターをどう動かすか」をプログラミングするのではなく、「コンピューターに何をさせるか」をプログラミングするのが「VISCUIT(ビスケット)」の特徴です。
Scratch(スクラッチ)
物語やゲーム、アニメーション制作ができるコーディング言語として人気なのが「Scratch(スクラッチ)」です。
8歳から16歳向けに開発されている子ども向けコーディング言語ですが、年齢に関係なく利用できます。また未就学児でScratchが難しく感じる場合は、簡易版のScratchJrを活用してみるのもよいでしょう。
CodeMonkey(コードモンキー)
ゲーム感覚で子ども向けコーディング言語を学びたい方には「CodeMonkey(コードモンキー)」がおすすめです。
登場するキャラクターと一緒にゲームを進める感覚で、コーディング言語を学べるのが「CodeMonkey」のメリットでしょう。ゲームを通して自然に学びを深められるため、遊び感覚でコーディングを覚えたい方にもおすすめです。
MakeCode(メイクコード)
ブロックを組み合わせてコーディングしていきながら、ゆくゆくはJavaScriptやPythonなどの言語も学べるのが「MakeCode(メイクコード)」です。
使い方の動画やチュートリアルも豊富なため、子どもがコーディング言語を学びやすい環境を作れるでしょう。
【3選】小学生向けコーディング言語
ここからは、小学生に特化したおすすめのコーディング言語を紹介します。
子ども向けコーディング言語はさまざまな種類があるため、合わなければ違う言語を試してみるのもよいでしょう。子どもの性格や興味に合わせて、学びやすいコーディング言語を見つける参考にしてください。
MOONBlock(ムーンブロック)
ゲーム作りやアプリ作りにおすすめなのが「MOONBlock(ムーンブロック)」です。ブロックを組み立ててプログラミングできるため、子どもでも簡単に操作可能です。
また、自分が作ったゲームのJavaScriptのソースコードを表示することもできます。遊びながらゲーム作りが学べるため、ゲーム好きな小学生におすすめです。
LOOPIMAL(ルーピマル)
スマホやタブレットが好きな小学生におすすめの子ども向けコーディング言語は「LOOPIMAL(ルーピマル)」です。
iOSのみで使えるアプリで、ブロック操作をしてリズム作りができるコーディング言語です。音楽やキャラクターの動きに変化をつけられるため、音楽が好きな小学生にも向いています。
Google Blockly(グーグルブロックリー)
Googleが開発した子ども向けコーディング言語の「Google
Blockly(グーグルブロックリー)」は、ブロック操作しながらゲームや動画作りができます。まずはブロックのつなげ方を学んでから、徐々に難しいゲームに取組めます。遊びながらコーディング言語を学べるため、小学生におすすめです。
子ども向けコーディング言語の選び方
コーディング言語にはそれぞれ用途やレベルがあるため、まずは子どもの目的や用途、レベルをしっかりと確認しそれに合わせて選ぶことが大切です。
ここからは、子ども向けコーディング言語の選び方を具体的に紹介します。
最初はビジュアルプログラミング言語がおすすめ
子ども向けコーディング言語に迷ったら、ビジュアルプログラミング言語からはじめるとよいでしょう。
ビジュアルプログラミング言語は、自分でコードを書くのではなくブロックを組み合わせることでコーディングしていきます。難しいプログラミング言語を覚えることなく、感覚で操作できるのがメリットです。
学びたい目的で決める
子どもが自分からコーディングに興味を持っている場合は、その目的別に言語を選ぶのがおすすめです。例えば「ゲームを作ってみたい」や「Webサイトを作ってみたい」など、ゴール地点から逆算してコーディング言語を選びます。
興味のある職業を参考にして選ぶ
子どもがなりたい職業が決まっているのであれば、その職業で必要な言語を参考にしてみるのもよいでしょう。
実際に求人サイトでなりたい職業に必須のコーディング言語を調べてみるなどの方法があります。ただし、プログラミング言語やコーディング言語には流行りがあります。なりたい職業によって、必要な言語は変わることもあると頭に入れておきましょう。
子ども向けコーディング言語の選び方
コーディング言語は習い事としてスクールに通う以外にも、Webサイトや参考書を活用し、自宅で学べる方法があります。
独学で学習する際には、子どもの年齢や興味のある分野に合ったサイトや参考書を選ぶのがおすすめです。子どもが楽しく学べて生活スタイルに合う、コーディング言語の学び方を選びましょう。
プログラミングスクールで勉強する
プロに直接教わることができるのがプログラミングスクールのメリットです。
習い事のひとつとしてコーディング言語を学びたい場合は、プログラミングスクールに通うのがよいでしょう。教えることに特化した質の高い講師から指導を受けられるため、途中でつまずくことなく学べます。
Webサイトや学習アプリを活用する
自宅で手軽にコーディング言語を学びたいときは、Webサイトや学習アプリを活用しましょう。
すきま時間や、休みの日のみコーディング言語を学習したい方にもおすすめです。自宅で気軽にコーディング言語を学べるため、遊び感覚で学習を取入れることができます。
参考書・書籍で学ぶ
自分のペースでコーディング言語を学びたいときは、子ども向けコーディング言語に特化した参考書や書籍を使う方法がよいでしょう。
子ども向けの書籍であれば、漢字にルビがふってあるものも多く出版されています。学びたいコーディング言語の書籍を探して、学習に取入れてみましょう。
IT教育促進への取組み事例
現在ではIT教育への注目も高まり、ITに関するプロジェクトやコンテストが行われるようになりました。IT教育に関する取組みを知り、子どもに勧めてみたり、家庭で子どもと一緒に学習してみるといいでしょう。
ここからは、IT教育を促進するために行われている取組みを1つ紹介します。
小学校へプログラミング教育の導入
小学校へプログラミング教育を導入したのは、情報活用能力の育成を図る目的や論理的思考力を身に付けるためという目的があります。そのため、子どもがプログラミング言語を覚えることを目的としているわけではありません。
プログラミングを通して思考力を育てるだけではなく、コンピューターを活用してよりよい社会づくりをしていくことをめざしています。
子ども向けコーディング言語を楽しく学んでみよう
子ども向けコーディング言語は、遊びながら学べる便利なものです。ゲーム感覚でコーディングを取入れることができる上に、論理的な思考力も養えます。
小さな子どもから学べるサイトもあるため、子どもの年齢や興味に合わせてコーディング言語を取入れてみましょう。