授業参観で子どものために見るべきポイントとは?気をつけたいマナーや事前準備を解説
授業参観で子どものために見るべきポイント、気をつけたいマナーや事前準備はご存じでしょうか。本記事では、授業参観に参加するメリットや見るべき大事なポイント、気をつけるべきマナーを紹介します。これから授業参観を控えている保護者の方はぜひチェックしてみてください。
「もうすぐ授業参観があるけど、ただ見に行くだけでいいの?」
「授業参観に行くときはどんな服装が好ましいのだろう?」
「保護者との関わりはどうすればいいのだろうか?」
このように、子どもの授業参観に参加する際に不安を抱えたり、さまざまな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
本記事では、授業参観が開催される目的や参加するメリットはあるのかを紹介します。さらに、授業参観に参加する前にしておきたいこと、授業参観で見るべきポイントやマナーについてもあわせて紹介していきます。
この記事を読むことで、授業参観の目的や見るべきポイント、また授業参観で気をつけるべきマナーを事前に知ることができ、授業参観当日は不安にならずに参加できるでしょう。
もうすぐ子どもの授業参観を控えているという方は、ぜひ読んでみてください。
学校が授業参観を開催する目的
授業参観は学期ごとに1回開催する学校が多く、一般的には年間で3回実施されます。
授業参観の目的は、主に保護者に子どもたちの日頃の授業を見てもらうというものです。
自分の子どもが通っている学校の教育方針や、家庭では見ることのできない集団生活での子どもの様子を知ることもできます。
また、授業参観後に保護者懇談会が開催されるケースも多く、普段あまりかかわることのない先生や保護者と交流できる貴重な場となっています。
授業参観に参加するメリット
授業参観に参加する目的は、保護者に日頃の授業を見てもらうためです。しかし、ただ授業を見学することだけが目的ではありません。
授業参観に参加すると、子どもの様子や学校の雰囲気を知ることができ、また、ほかの保護者や先生たちとの関わりなども持てるようになります。それでは、具体的にどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
学校での子どもの様子がわかる
普段、家では見ることのできない、集団生活での子どもの様子を知ることができます。一緒に過ごしている友達や、授業前の準備がきちんとできているのか知りたい場合は、授業がはじまる少し前に行くのがおすすめです。
授業がはじまったら、家とは違う子どもの表情や態度を見られるため、新しい発見ができる場合もあるでしょう。
学校の雰囲気がわかる
授業参観の日は、普段見ることのできない学校の雰囲気を味わえます。子どもたちが、どのような校舎や教室で勉強しているかを知る大切な機会です。
また、教室に行くまでの間も子どもたちがすれ違いに挨拶をしてくれる、掃除がきちんとされているかなど、学校の雰囲気を意識しながら歩いてみましょう。
先生やほかの保護者と交流できる
授業参観後に懇談会が開かれることが多いため、ほかの保護者の方や先生と話ができるよい機会です。学校からは大切なお知らせや今後の予定、クラスの様子などの話がある場合が多いでしょう。学期はじめの懇談会では自己紹介などをする場合もあります。
子どもがどのような性格なのかや、今の悩みを話すことで、ほかの保護者に共感してあんしんできたり、参考になったりする話なども聞けるでしょう。
子どもについて相談がある場合や、個人的に気になることを話しておきたいときは、懇談会後に先生に直接声をかけたり、別途時間を作ってもらったりすることがおすすめです。
授業参観で見るべき大事なポイント
授業参観で学校に行く際、授業中の子どもの様子を見るだけでなく、ほかにもチェックしておきたい点がいくつかあります。たとえば、子どもと友達の関わり方や、その友達の親への挨拶、教室や廊下の展示コーナー、落としものコーナーなどです。
それでは、それぞれの大事なポイントについて、詳しく紹介していきます。
授業中の子どもの様子
授業中は、子どもがきちんと授業を聞いているか、発表の機会に手を挙げているか、ノートをとっているかなどを見るようにしましょう。
子どもが集中しているか、それとも気が逸れて別のことをしているかなど、我が子の授業での様子を知ることができます。
また、先生の声の大きさや授業の進め方の速度、子どもたちにどう接しているかなども見ておくといいでしょう。もし、授業について気になることがある場合は、後日先生に伝えてみてもいいでしょう。
子どもが帰宅後は、授業参観で気づいたことやよかった点について話し合ったり、褒めてあげたりすることも大切です。
子どもの友達との関わり
授業参観前後に休み時間がある場合は、子どもが友達と遊んでいる姿を見ることができます。
いつも友達とどういう感じで遊んでいるのか、友達と話すときの感じや、どのような友達と仲がいいのかなど、家では知ることのできない姿が見られる貴重な時間です。
もし、子どもが一人で過ごしている場合でも、子どもの表情を見て問題がなさそうであれば、気にする必要はないでしょう。
子どもと仲のいい友達の親への挨拶
授業参観中の私語は控えるべきですが、懇談会に参加しているなかに子どもが仲よくしている友達の保護者がいた場合は、挨拶を交わしておくといいでしょう。
クラス内でのトラブルが起こったときや、普段遊んでいるときに何かあった場合など、いざというときに助け合うことができ、あんしんできるでしょう。
教室後ろや廊下の展示
学校の廊下や踊り場、教室の後方には、子どもたちが授業で制作した絵や書写などの作品が飾ってあります。子どもの作品を見つけると成長を感じることができ、家での会話のきっかけにもなります。
また、授業で使用するための絵の具セットや習字セット、国語辞典などの見本を飾っている場合もあるため、見逃さないようにしておきましょう。
落としものコーナー
学校には落としものコーナーが設けてある場合が多いため、授業参観で学校に行く際は子どもの持ちものがないか、確認してみましょう。
ハンカチやティッシュ、鉛筆や消しゴム、赤白帽など、落としものとして届きやすいものには名前を書いておくことも大切です。
授業参観の前にやっておくべき3つのこと
授業参観に行くとき、何を準備しておけばよいのだろうと悩む人も多いでしょう。準備に関して実際に気になるところは、授業内容や兄弟姉妹がいる場合の参観する順番、授業参観後の保護者会では一体どのようなことをするのか、などでしょう。
それでは、実際に授業参観前にやっておくべきことについて紹介していきます。
その日の授業内容を確認する
子どものクラスの授業内容を事前に確認しておくようにしましょう。兄弟姉妹がいる場合は、事前に授業内容を把握しておくことで、どの順番で回るかを調整できます。
授業内容によっては、子どもが前に出て発表する場合もあります。何番目に発表するのかを事前に確認しておくと、その時間に合わせて教室に行くことができるため、子どもの発表を見逃さずに参観できるでしょう。
子どもが複数の場合は参観順序を考えておく
子どもが2人以上いる場合は、参観する順番を事前に考えておくことが大切です。長子の場合、学年が変わるとわからないことが多くなるため優先的に参観をし、そのあと、兄弟姉妹のクラスを回るようにしてもよいでしょう。
また、子どもの発表がある場合は、その順番に合わせて参観できるように考えておくと便利ですが、予定どおりにいかないときもあります。
その場合は、子どもの発表を絶対に見たいというときは、兄弟姉妹間のクラスを行き来するうちに発表が終わっていたということがないように、発表の機会がある子どもを優先してあげましょう。
保護者会で話すことを考えておく
授業参観と同日に保護者会(懇談会)が開かれるところもあり、簡単な自己紹介や子どもの紹介を聞かれることもあります。
何も準備していないと慌ててうまく話せない場合もあるため、聞かれる可能性を考えて事前に簡単な自己紹介やエピソードを準備しておきましょう。
人前で話すのが苦手な人もいるでしょう。そういった場合は実際に授業参観を見てどう感じたか、また、質問などがあれば、それを聞くのもおすすめです。
授業参観で気をつけるべきマナー
授業参観での保護者の態度や服装などは、子どものイメージにもつながる大切なものです。服装だけでなく挨拶などの基本的なことができているか、授業参観中の態度は悪くないかなど、初対面の人が多い場合は特に気をつけた方がよいでしょう。
それでは授業参観で気をつけるべきマナーについて、詳しく紹介していきます。
清潔感のある服装を心がける
授業参観での服装は、学校が公立か私立によっても違いがあり、また地域によっても差が出るものですが、一般的にカジュアルすぎる格好は避けた方がよいでしょう。
入学式に着るようなフォーマルな服装は、かえって浮いてしまう場合があるため、オフィスカジュアルのような清潔感のある上品な格好が望ましいです。
たとえば、女性だと襟つきのブラウスやレースなどを使ったアイテムを取入れると、普段より上品な服装になります。男性は、ジーンズやスウェットのようなラフなものは避け、黒や茶色のジャケットなどを羽織るのもいいでしょう。
香水やアクセサリーに気をつける
アクセサリーや香水は禁止ではありませんが、華美すぎるものや匂いのきついものは控えるようにしましょう。アクセサリーをたくさんつけすぎると、派手な印象を持たれる可能性や、香水の匂いは苦手な方もいるため、周りに配慮することが大切です。
アクセサリーは小ぶりなものだけにしておき、香水はきつくなり過ぎないようにするか、つけないかにしておきましょう。
入退室は静かに行う
授業参観は時間厳守での参加が望ましいですが、どうしても遅れて参加になる場合は静かに入室するようにしましょう。子どもたちの授業の妨げにならないため、また、ほかの保護者の視界を遮ぎらないようにすることが大切です。
やむを得ず、途中で退席しなければならないときも同様に、静かに退室しましょう。
笑顔での挨拶を心がける
授業参観は、初対面の保護者や先生とかかわれる貴重な機会です。第一印象が悪いと子どもの印象も悪くなってしまうため、子どものためにも笑顔で、ていねいな挨拶をすることを心がけましょう。
また、授業参観後などにほかの保護者の方への挨拶や、交流することもおすすめです。
写真や動画の撮影は控える
学校の行事などで、写真撮影が許可されている場合もありますが、授業参観では撮影が禁止されている場合が多いため、事前の学校からのお知らせなどで確認しておきましょう。
もし、撮影が許可されている場合でも、撮った写真を無断でSNSなどにアップする行為は個人情報の漏えいとなる可能性があります。写真や動画を撮ることは控え、授業中の自分の子どもの姿をしっかりと自分の目で見ましょう
保護者との会話は場面に配慮する
授業参観では知り合いの保護者や、普段は会えないけれど、子どもが仲よくしてもらっている子どもの保護者と会える機会のため、挨拶をしたあとに、つい話が長引いてしまうこともあるでしょう。
しかし、授業中にお喋りしてしまうと子どもたちの集中力の妨げになり、先生やほかの保護者の迷惑にもなってしまいます。授業中は静かに参観し、会話をするのであれば授業時間外にしましょう。
電話の際は教室を離れる
授業参観中は携帯電話の電源を切るか、マナーモードにしておきましょう。授業中に着信音が鳴ってしまっては授業の妨げにもなり、ほかの保護者の印象も悪くしてしまいます。
やむを得ず電話に出なければいけない場合は、教室から離れ、授業の妨げにならない場所で電話をするようにしましょう。
兄弟がいる場合の授業参観スケジュール
子どもが一人の場合は考えなくてもいいですが、兄弟姉妹がいる場合は授業参観の日程や時間帯が重なってしまう場合が多いです。兄弟姉妹が多い場合は、どのような順番で授業参観を回るか、事前に計画しておくことが大切です。
おすすめは、長子優先です。長子だと新しい学年になったときなどはじめてのことが多く、情報が少ないため、できるだけ優先して参加することで保護者もあんしんできます。
また、子どもが発表などする機会がある場合は、事前に授業内容を確認しておき、その大体の時間をあらかじめ聞いておくと、子どもの発表を見逃さずに参加することもできます。
もし兄弟姉妹が多くて全員分回れない、という場合は懇談会だけ参加するという手もあります。いずれの場合も、子どもたちには、あらかじめ授業参観に回る順番を伝えることで、あんしんしてもらえるでしょう。
マナーやポイントを意識して授業参観に参加しよう
最近では仕事を持つ親が多くなってきたため、授業参観に行けない場合もあるでしょう。しかし、授業を見学するだけが授業参観ではなく、見どころはたくさんあります。
普段、どのような学校で、どのような友達とどう過ごしているのかを知ることができたり、ほかの保護者や先生方と交流できたりする貴重な機会です。
家庭では見ることのできない子どもの姿を見ることで、成長を感じられるでしょう。授業参観に参加するときはマナーを守り、頑張っている子どもの姿を目に焼きつけてあげてください。