増加している「オンライン授業」とは?5つのメリットや必要な準備・注意点について解説

増加している「オンライン授業」とは?5つのメリットや必要な準備・注意点について解説

将来のことを考え、早くからオンライン授業を子どもに受けさせたいと考えている人は少なくないでしょう。この記事では、オンライン授業の種類やメリット・デメリット、注意点などを紹介します。オンライン授業について知りたい人はチェックしましょう。

「オンライン授業にはどんなメリットとデメリットがあるの?」

 「オンライン授業のために準備するものは?」

 「オンライン授業を受ける際に注意すべきことって何だろう?」

 オンライン授業に興味がある人のなかには、このようにたくさんの疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、オンライン授業の特徴や種類、メリット・デメリット、必要なツール、よくあるトラブルの解決方法、注意点などについて紹介しています。

この記事を読むことで、オンライン授業の魅力や懸念すべきポイントなどを把握できます。その知識をもとに、子どもがオンライン授業を受けるサポートをすることで、オンライン授業を上手に活用していけるでしょう。

オンライン授業について知りたい人は、ぜひ、チェックしてみてください。

オンライン授業とは

オンライン授業とは、インターネットを介して遠隔で行う授業のことです。パソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末機器を利用し、動画で授業を受けます。学校や塾、フリースクールなど、多くの施設で導入されています。

教師と生徒が別々の場所にいても授業ができるため、自分の部屋や外出先など好きな場所で授業を受けられるのが魅力です。遠方の人気講師や専門家の授業も受けられるなど、居住地に関係なく質の高い教育が受けられます。

オンライン授業が注目された理由

オンライン授業が注目されるようになったのは、感染拡大した新型コロナウイルスがきっかけといわれています。

感染対策のために臨時休校や分散登校が続いたことで、オンライン授業を取入れる学校や塾が増えました。

オンライン授業の種類

一口にオンライン授業といっても、授業形式によって録画配信・ライブ配信・ハイブリッド型の3種類にわけられます。それぞれ特徴やメリットが異なるため、適した授業形式を選びましょう。

ここでは、3種類のオンライン授業の特徴を紹介します。

録画配信(オンデマンド)

録画配信(オンデマンド)は、事前に収録しておいた授業を、あとから公式サイトや動画サイトなどで配信する形式のオンライン授業です。録画のため、好きなタイミングで視聴できます。

配信期間中であれば、何度でも視聴可能なため、わからない部分や苦手な部分を繰り返し再生するなど、自分のペースで学習できる点もメリットです。

ただし、生徒が一方的に情報を受け取ることになるため、先生と双方向のコミュニケーションは取れません。質問があってもその場で聞けないため、質問したい場合は、あとで改めてメールやチャットなどで行う必要があります。

ライブ配信

ライブ配信は、Web会議システムなどを利用して、授業をリアルタイムで配信する形式のオンライン授業です。先生と生徒が双方向でコミュニケーションを取ることができ、さらにその場で質問や生徒同士でのやりとりも可能です。

大人数で授業を受けるものだけでなく、個別で授業を受けられるものもあります。先生にマンツーマンで教えてもらえるため、苦手科目を集中的に学習するのにおすすめです。ただし、授業料は高額になりやすいでしょう。

ハイブリッド型

ハイブリッド型は対面授業とオンライン授業を組み合わせて行う、授業のことです。

対面とオンラインで同じ内容の授業を同時に受けられるハイフレックス型、授業の目的に応じて対面とオンラインを組み合わせたブレンド型があります。

子どもがオンライン授業を受ける5つのメリット

保護者のなかには、直接通う方がよいと考える保護者も多いでしょう。しかし、オンライン授業には、対面授業では得られない学習力や、通学などの時間についてのメリットがあります。

ここでは、子どもがオンライン授業を受ける5つのメリットを紹介します。

自主的に学習する力が養われる

対面授業のように周囲の目がある環境では、ある程度の強制力が働きます。オンライン授業は強制力がないため、真面目に学習に取組めるかどうかは本人の自主性に左右されます。

自主性が元々高い子どもにとっては、強制的な環境から解放されるため、リラックスして授業に取組めるでしょう。

最初のうちは保護者のフォローが必要になりますが、自分で考え調べるなどして取組んでいくうちに、さらに自主的に学習する力が養われるでしょう。

場所や時間を問わず学習できる

インターネットを介して授業を受けられるため、毎日学校に行かなくても、自宅で学習できます。場所や時間に関係なく学習できるのは、オンライン授業の大きなメリットです。

不登校の子どもや病気・怪我で療養中の子どもなど、さまざまな事情で通学が困難な場合でも学習の機会を失わずに済みます。さらに、災害や感染症対策などで対面授業ができない状況になっても、授業を継続しやすいでしょう。

授業を見返すことができる

事前に収録するオンデマンド授業の場合は、繰り返し視聴できる点もメリットです。一度見ただけでは理解しきれなかった部分を、何度も繰り返し視聴できるため、反復学習によってより理解を深められます。

通学の負担がなくなる

子どもが一人で学校や塾に通う場合に、事件や事故に巻き込まれることを心配する保護者もいます。オンライン授業なら、そういった心配をせずに自宅で受けられるため、あんしんでしょう。

安全を確保できるだけでなく、通学にかかる時間を短縮できて、交通費の節約にもなります。送り迎えの必要もなくなるため、保護者の負担も軽減できるでしょう。

静かな環境で学べる

休み時間の教室のように、ざわざわしている場所が苦手な子どももいます。オンライン授業であれば、騒がしい場所が苦手な子どもでも、静かで集中しやすい環境で学ぶことが可能です。

周囲の人の学習状況も気にせずに済み、自分のペースで学習を進められるのもメリットです。

子どもがオンライン授業を受ける4つのデメリット

オンライン授業にはメリットが多いですが、デメリットもあります。デメリットを知って正しく理解し、対処法を調べることで、少しでもデメリットを減らせるようにしましょう。

ここでは、通信環境や体調面など、子どもがオンライン授業を受ける4つのデメリットを紹介します。

孤独感が増しやすい

対面授業では、友達と話したり友達が勉強を頑張っている姿を見たりすることで、自分も頑張ろうとモチベーションが上がります。オンライン授業では、自宅で一人で授業を受けることになるため、孤独感が増しやすいでしょう。

リアルタイム形式であれば、双方向のコミュニケーションが可能で、オンデマンド形式よりは通常の授業の雰囲気に近いです。しかし、通信環境によってはタイムラグが発生し、コミュニケーションに支障が生じる可能性もあります。

機器の用意や通信環境を整える必要がある

オンライン授業を受けるためには、まずパソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末機器を用意する必要があります。

また、端末機器だけあってもインターネットは利用できないため、インターネットの構築や不安定な通信の場合は、通信環境も整えなければなりません。

安定した通信環境を求めて、光回線の導入を検討したとしても光回線の工事には、2週間~1か月程度かかるため、準備に時間がかかってしまうでしょう。

誘惑が多すぎる

オンライン授業は自宅で受けることが多いでしょう。自宅は学校の教室と比べて、誘惑が多いのがデメリットです。授業を受けているときに、スマートフォンやゲーム、漫画などが近くにあると、気が散って授業に集中できない可能性があります。

授業中に気が散らないように、授業を受けやすい環境を整えましょう。子ども部屋で授業を受けるのであれば、スマートフォンやゲームなどは別の部屋に置き、机の上には授業に必要なもの以外は置かないようにすると集中しやすいです。

対面授業と違い周囲の目がなく、自主性が求められます。学習に集中するには、誘惑に勝ち、自分から取組むことが大切です。

身体的な負担が懸念される

オンライン授業では、長い時間座りっぱなしでパソコンやタブレットの画面を見続けることになります。そのため、目が疲れたり、姿勢が悪くなったりと身体的にもさまざまな負担がかかることが懸念されます。

身体への負担を減らすためには、こまめに休憩を挟むことが大切です。30分~1時間程度で時間を区切り、リフレッシュするようにしましょう。運動不足やストレスの解消のために、軽い運動や散歩をするのもおすすめです。

オンライン授業を受ける際に準備が必要なツールは4つ

オンライン授業を受けるにあたって、パソコン・タブレットなどの端末機器、カメラ、マイク、Web会議ツールの4つのツールを準備する必要があります。

パソコンを購入する際は、OS(Windows・iOS)、性能(CPU・メモリ)、ディスプレイのサイズ、価格などをチェックして選びましょう。

カメラの画素数は、表情がわかればいいのであれば100万画素以上、細かい文字を読み取りたいなら200万画素以上がおすすめです。解像度はフルHD(1080p)以上のモデルを選びましょう。マイクは単一指向性を使うと環境音を拾いません。

Web会議ツールは、ZoomやGoogle Meetなど、 オンライン授業やWeb会議などに利用できるツールです。音声や映像などをリアルタイムで共有できます。

出典:Zoom|Zoomビデオコミュニケーションズ

出典:Google Meet|Google

オンライン授業でよくあるトラブルと解決方法

オンライン授業の際に、ツールや通信環境にトラブルが起きると、授業に参加できなくなってしまいます。すぐに解決できるトラブルもあるため、トラブルの原因を突き止めて、焦らずに落ち着いて解決しましょう。

ここでは、オンライン授業の主なトラブルとその解決方法を紹介します。

声が聞こえづらい

オンライン授業で特に多いのが、「声が聞こえない」というトラブルです。多くのWeb会議ツールにはミュート機能が付いています。声が聞こえないときのよくある原因として、ミュート機能がONになっているケースがあります。

自分の音声がミュートになっていないかチェックしましょう。Zoomの場合は、パソコンやタブレットの画面左下にあるマイクのアイコンに赤い斜線が入っていると、ミュートになっています。ミュートを解除すると、赤い斜線が消えます。

出典:Zoom|Zoomビデオコミュニケーションズ

映像が途切れてしまう

インターネットの通信速度が不安定だと、映像や音声が途切れたり固まったりするなどトラブルが頻発し、スムーズにオンライン授業を受けられません。

家庭用Wi-Fiの場合は、通信速度は無線LANルータの性能に左右されやすく、家電製品による電波干渉も通信速度が不安定になる原因の1つです。

もし通信速度が安定しないようなら、有線接続に切り替えたり、障がい物から遠ざけたり、回線を見直したりしてみましょう。通信速度を調べたいときは、通信速度測定サービス「FAST.com」などで測定できます。

出典:インターネット回線の速度テスト|FAST.com

オンライン授業を受ける際の注意点

オンライン授業を受ける際はいくつか注意しておきたいことがあります。どのようなことに注意すればいいか頭に入れておくと、スムーズに授業を受けられるでしょう。

ここでは、オンライン授業を受ける際の注意点について紹介します。

時間割を作る

オンライン授業は対面授業と違い、チャイムが鳴るわけではありません。特に時間を意識せずに、だらだらと授業を受けてしまっている人もいるでしょう。集中力は長く続かないため、効率よく学習するには、時間で区切るのがおすすめです。

何時にどの授業を受けるのか、1日の時間割を作りましょう。「45分勉強したら5分休憩する」など、学校の時間割と同じように、授業の合間に休憩を取ることも大切です。時間で区切るとメリハリがつき、授業に集中しやすくなります。

体を動かす機会を作る

自宅でのオンライン授業が続くと、登下校時間や体育の時間などが減るため、体を動かす機会が少なくなってしまいます。散歩やストレッチなどをして、休憩中には意識的に体を動かすようにしましょう。

なお、定期的に体を動かした場合は、スケジュールに「体育の時間」を入れるのもおすすめです。

オンラインでのコミュニケーションに慣れておく

オンライン授業ではパソコンやタブレットなどの端末機器を使用しますが、スムーズに授業を受けられるように機器の扱いに慣れておきましょう。子どもが一人でセッティングできるようになれば、毎回保護者に手伝ってもらわずに済みます。

また、オンラインでのやりとりも最初は戸惑うことがあるため、家族や友達と練習しておきましょう。

今すぐ無料でできるオンライン授業もある

今すぐオンライン授業をはじめたいなら、「comotto(コモット)」がおすすめです。「comotto」はドコモが提供する子育て応援ブランドで、無料でオンライン授業サービスを提供しています。

小学校高学年向けのクイズ動画。社会で起こるさまざまな出来事に関する、表(メリット)と裏(デメリット)を題材にしたクイズ動画に挑戦することで、社会について楽しく学べます。

下記よりお子さまと一緒にクイズ動画に挑戦いただけます。

出典:comotto|ドコモ

オンライン授業を上手に活用して子どもの学習機会を増やそう

子どもがオンライン授業を受けるメリットやデメリット、よくあるトラブルと解決方法、注意点などを紹介しました。手軽にオンライン授業を受けられるサービスも増えているため、活用すれば子どもの学習機会を増やせるでしょう。

オンライン授業を上手に活用して、子どもと一緒に楽しく学びましょう。

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