保育園の途中入園は空きがあれば可能!入りやすい時期や準備のためのポイントも解説

保育園の途中入園は空きがあれば可能!入りやすい時期や準備のためのポイントも解説

保育園は年度はじめの4月以外にも入園できるのでしょうか。本記事では、保育園の途中入園は可能なのか、途中入園の手続きの流れ、利点と不利になるところなど紹介します。急な転居などによって保育園を途中入園する可能性がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

「保育園に子どもを入れたいけれど、年度の途中から入園するのは可能?」

 「保育園に途中入園する場合、できるだけ早く入園させるコツはある?」

 「保育園に途中入園する際の手順が知りたい」

 このように、保育園の途中入園について疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、保育園に途中から入園するためには何をすると入りやすいのか、手続きの方法、途中入園することによるメリット・デメリットなどを紹介します。

この記事を読むことで、保育園に途中から入園するときの方法がわかります。途中入園する上で、押さえておきたいポイントについても取上げているため、手続きをスムーズに進めたい方には役立つ情報になっているでしょう。

保育に途中入園する予定がある方はぜひ、参考にしてください。

保育園の途中入園は空きがあれば可能

年度はじめである4月以外で、保育園に入園することを、「途中入園」といいます。基本的に保育園の途中入園は、定員に空きがあれば可能です。

しかし、途中入園は4月時点で入園できる人数よりも少なく、入園を希望して待っていれば、必ず入れるわけではないことに注意しましょう。

途中入園で入りやすい時期は5月や9月・10月

引越しの予定があり、保育園の途中入園が必要になる場合、入園しやすい時期があるのか、あればその時期に間にあうように申込みたい、と思う方も多いのではないでしょうか。

保育園の途中入園で入りやすい時期は、保育園側の事情で再募集を行う可能性が高い時期か、利用している家庭で転居の時期が発生しそうな時期です。

ここからは、途中入園しやすい時期を紹介していきますので、途中入園について気になっている方はご覧ください。

5月に追加募集を行う保育園がある

4月の入園募集後、園の定員に空きがあるときは5月にも募集が出されることがあります。4月に入園できなかったときは、追加募集を行う保育園を待つことになるでしょう。

注意点としては、途中入園の枠は4月に入園できる人数より少ないことです。保育園によって、どのくらいの園児を預かるかは異なります。希望者が少なかった場合は、スムーズに入園できる可能性もありますが、あまり期待しない方がよいでしょう。

9月・10月は転勤で保育園の空きが出やすい

9月・10月は、会社の人事異動がある時期になるため、保育園の空きも出やすいといわれています。途中入園の予定がある方は、9月・10月の空きを狙えるように入園準備を進めておきましょう。

待機児童が多い地域の場合は、自治体に保育園の申込みを済ませたあとに届く「保留通知書」を持っている人を優先することもあります。途中入園が確定した時点で、できるだけ早く保育園の申込み手続きを済ませておくとよいでしょう。

出典:保育所入所保留通知書(保育園に入園できないことを証明する書類)について|大府市

保育園の途中入園に向けたポイント

保育園の途中入園を無事に叶えるためには、預け先を探すことや情報を集めておくなど、下準備が必要になりますここでは、いくつかポイントをお伝えしていきます。途中入園を検討する際に取入れた方がいい工夫として、ぜひ参考にしてみてください。

預ける保育園の候補を増やす

途中入園で申込みをする園が少ない場合、その園の中で空きが出てこない限りは、待ち状態が続いてしまいます。少しでも早く入園できるように、預ける保育園の候補を拡大する方向で考えてみましょう。

最寄り駅の次の駅の保育園まで範囲を広げてみる、家から少し離れている園を候補に入れてみるなど、希望できる園がほかにないか探すとよいでしょう。

保育園や自治体に確認して情報を集める

引越しの時期が決まった場合は、保育園や自治体に確認して、情報を集めておきましょう。Webサイトなどを見て、気になる保育園を見つけたら、園や自治体に直接問いあわせて空きの状況を確認します。

役所に引越しの手続きに行く際に、保育園の空き状況の確認や入園手続きについても確認すると、役所に足を運ぶ回数を抑えられるでしょう。

選考を有利にするため勤務時間を調整する

保育園に入園する際は、家庭状況が点数化され、点数が高いほど入園できる可能性が上がります。点数は、保護者の就労、介護、きょうだいの状況などで変わり、自治体によって、点数のつけ方も異なります。

時短勤務よりもフルタイム勤務の方が点数が高いため、保育園の入所を申込む前に、勤務時間を調整しておくと、選考で有利になるでしょう。

保育園に途中入園する流れ

どういった流れで保育園の途中入園が決まるのか気になる保護者も多いのではないでしょうか。保育園に途中入園する流れは、希望の入園時期を役所に伝えて書類など必要な手続きをする、という流れが一般的です。

具体的な流れの順序や手続きについては、以下で紹介していきます。

入園申込みの時期確認

いつから途中入園の申込みができるか確かめる必要があるため、入園申込みの時期について自治体に確認を行いましょう。

途中入園の申込み期間は、保育園や自治体によって違ってきます。早めに問いあわせて、申込みの時期を聞いておくことで、余裕を持って書類の準備ができるでしょう。

必要書類の提出

途中入園の申込み期限に間にあうように、必要書類を提出します。会社に書いてもらう書類もあるため、早めに自治体に足を運んで必要書類一式を受け取っておきましょう。

園によって、必要になる書類が違うこともあるため、必要書類の内容は細かく確認して、漏れがないように気を付けましょう。

合否連絡

入園に必要な書類を提出したあとは、合否連絡を待つことになります。合否の連絡が来る時期も保育園や自治体によって、異なります。どのくらいの時期に合否の連絡がくるのか気になる方は、保育園か自治体に聞いておきましょう。

入園の結果が出るまでは期間が短い

4月入園の場合は前年度の10月~12月頃に申込みをして、結果は1月下旬~2月上旬に知らされるため、申込みから結果まで数か月かかるのが一般的です。

しかし、途中入園の場合は1週間~10日前後など、結果が出るまでの期間が短いケースが多いです。4月入園のように何か月か余裕があると思っていると、入園準備で慌てる可能性があるため注意しましょう。

途中入園のメリット

転居などの理由から仕方なく途中入園になってしまう方もいるでしょう。しかし、途中入園できたことによって、クラスの形がある程度できあがってきた時期に入園できるなど、メリットもあります。

また、通常の入園時期には満員だった人気の園に入れるケースがあることも途中入園の大きなメリットでしょう。そのほかには以下のようなメリットがあります。

途中入園だからこそ馴染むまでの時間がかかりにくい

4月入園では、子どもたちが一斉に入園するため、保育士や友達同士の関係を形成するのに時間がかかってしまうことがあります。

しかし、途中入園の場合は「新しく入った○○くん(ちゃん)」と名前や顔を覚えてもらいやすいでしょう。新しい仲間として子どもたちも興味を持ち、馴染むまでの時間も早いことが予想されます。

名前と顔を覚えてもらったことで、新規加入した子どもも「自分の存在を受け入れてもらえた」と嬉しく感じ、あんしん感を持って保育園生活を送れるでしょう。

保育士からのサポートが手厚い

4月入園の子どもの場合は、保育園生活に慣れていない子が多いため、緊張や不安を感じて落ち着きのない子どもたちが多いでしょう。保育士も全員を同時にフォローできないため、個別の対応が難しいことがあります。

しかし、途中入園する場合、クラスの子どもたちは保育園生活に慣れた状態のため、入園当初よりも手がかかりにくくなっています。

ほかの子どもたちが安定している状況にあると、保育士にも余裕ができ、途中入園した子どもに対して、細かくサポートできるでしょう。

一緒に過ごすクラスを見学できる

4月入園の場合は人数が多いため、多くの保護者と同時に園見学を行うことになります。実際の保育の様子がどうなるかは、これからの入園になるため把握しにくいでしょう。

しかし、途中で入園する場合は、あらかじめ子どもが入るクラスの様子や雰囲気を見学できます。子どもが馴染めそうか、楽しく過ごせそうかなど事前にチェックしてから申込めるメリットがあるでしょう。

途中入園のデメリット

途中入園は保育園側の空きが出るかにかかってくるため、入園時期が予測できません。急に入園が決まることもあり、保護者も子どもも急に環境が変わることがあります。

そのほかにも、途中入園で起こるデメリットが存在しているため、子どもの途中入園が決まった場合、これから紹介することについて注意しましょう。

入園までの準備時間が短い

途中入園の場合は、通常の入園と比べて入園決定までのスケジュールが短くなるケースも多く、入園までの準備時間が短い点がデメリットです。

保育園に入園する際は、提出書類の用意、保育園用のバッグや上履き入れの作成、持ち物に名前を記入するなど、多くの作業が発生するでしょう。

入園に必要なものを用意することは、保護者側の負担になることが多いです。あらかじめ何が必要になるかリストアップして、備えておくことをおすすめします。

ほかの保護者との関係構築に苦戦する

4月入園の場合は同じタイミングで多くの保護者が知りあうため、保護者同士の関係も作りやすいでしょう。しかし、途中入園の場合はすでに完成されているクラスのなかに入るため、ほかの保護者との関係構築に苦戦することが予想されます。

入園する時期によっては、保護者会などの一斉に交流する機会が終了しているケースもあります。そうなると、ほかの保護者と顔をあわせる機会は少ないままになってしまうでしょう。

ただ、保育園の行事などに参加することで、ほかの保護者と交流する機会を増やすことは可能です。顔をあわせる際は、親交を深められるように、しっかりコミュニケーションをとっていきましょう。

晴れ舞台の1つである入園式に出られない

入園式は4月に行われるため、4月に入園できない場合は、晴れ舞台の1つである入園式に出られないことが大きなデメリットになるでしょう。

しかし、保育園によっては次の年の入園式に参加できることもあります。「入園式は子どもが保育園生活をはじめる大切なイベントだから参加したい」という気持ちが強い方は、園に確認しておきましょう。

状況に応じて途中入園か次の年始からにするか決めよう

マイホームを購入して引越しをする、転勤が控えている、などの方は転居の時期によって、保育園に途中入園することになるでしょう。

途中入園の場合、事前に準備を徹底しておかないと保育園がなかなか決まらない状況に陥る可能性があります。途中入園の可能性がある方は、本記事を参考に保育園の途中入園に向けたポイントをしっかり把握しておきましょう。

入園に向けた対策をしておくことで、選考を有利に進められることもあります。引越しの時期や保育園の空き状況などに応じて、途中入園か次の年度はじめからにするかなども検討してみましょう。

保育園は何歳から入園できる?入りやすい年齢や入園までに必要な手続きについて解説

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学齢別子育てガイド 2024.03.25