中学生の門限は何時が平均?学年ごとの平均時間や決め方についてご紹介

中学生の門限は何時が平均?学年ごとの平均時間や決め方についてご紹介

中学生の門限の平均は何時頃かご存じでしょうか。この記事では、中学生を持つ家庭で門限を決めている割合や平均時間、門限の決め方などを紹介しています。子どもが中学生になり、門限の必要性を感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

「中学生に門限が必要?」

 「中学生の門限時間は何時にすればよい?」

 「夜遅くまで中学生だけで歩いていると、補導されて警察から連絡がくるの?」

 中学生の門限について、このような疑問や不安を抱える保護者もいるのではないでしょうか。

本記事では、中学生の門限の決め方や門限を決めないときの対処法、門限と法律の関係性について紹介しています。そのほか、中学生を持つ家庭の門限の設定状況や門限の平均時間も確認できます。

この記事を読むことで、子どもに門限を設定すべきか、門限の決め方がわかるため、各家庭の事情に合わせたルール決めができるようになるでしょう。

門限を設定しようか迷っている方は、ぜひ、この記事を参考にしてください。

中学生に門限は必要?

中学校になると、部活動や塾に通うようにもなり、夜遅くまで外にいる機会も多くなります。また、交友関係が広がり、夜まで友達と出かける機会も増えるでしょう。

帰りが遅くなると、子どものあんぜんが心配になるため、門限を決めた方がよいのか悩む方もいるでしょう。

以下では、門限を決めている家庭の割合と門限を「決めている」家庭と「決めていない」家庭の声を紹介していきます。

門限を決めている家庭が半分以上

ある調査では、中学生の子どもを持つ保護者のなかで、門限を「決めている」と答えたのは約50%以上、「決めていない」と答えたのは約45%以上でした。中学生がいる半分以上の家庭が、門限を決めているといえるでしょう。

一方、高校生のいる家庭では門限を「決めている」のは約40%以上と半数を切り、「決めていない」と答えたのが半数を超える約55%以上でした。

年齢が上がるにつれ、門限を決めていない家庭が増えていくことがわかります。

門限を「決めている」家庭の声

門限を決めることで、犯罪に巻き込まれるリスクが低くなる、子どもの行動を把握できるというメリットがあります。また、防犯の観点から門限を設けていることを説明すれば、子ども自身の防犯意識も高まるでしょう。

門限を「決めている」家庭では、基本的な門限時間を設定しているのとは別に、予定に応じて門限時間を変更している場合があります。

門限を「決めていない」家庭の声

門限を「決めていない」と答えた家庭では、帰宅時間の指定はしていませんが、「暗くなる前に帰る」「必ず何時までに帰るか連絡する」といったルールは設けているようです。

友達の家にお邪魔する場合には、「相手に何時までよいか確認する」「促されたら帰る」など相手に合わせて帰宅時間を決めるということもあります。その都度連絡させることで、親はあんしんできるでしょう。

中学生の門限は平均時間くらい?

具体的に門限を決める場合、どれぐらいの時間にすればよいか迷う方もいるでしょう。また、周りの家庭に合わせた時間にした方が、子どもの納得を得られやすいと考える方もいるでしょう。

ここでは、中学生の平均的な門限時間を学年別に紹介していきます。

中学1年生

ある調査では中学1年生の門限時間は、18時が約37%、17時が約32%、その都度決めるが17%となっています。

小学生を持つ家庭では、5割以上が門限を午後5:00と設定していますが、中学1年生になると午後6:00まで延長する家庭が増えます。これは部活動や塾に通いはじめることが影響しているためです。

子どもの帰宅時間を考え、親子で納得できる時間に設定できるとよいでしょう。

中学2年生

中学2年生の門限時間は、「その都度決めている」が約35%、「午後6:00」が約29%、「午後5:00」が19%となっています。

中学1年生に比べて、「その都度決めている」としている家庭の割合が大幅に増え、「午後5:00」の割合が減りました。学年が上がると部活や塾などの時間に合わせて、柔軟に対応する家庭が増えるといえるでしょう。

中学3年生

中学3年生の門限時間は、「その都度決めている」が約55%、「午後6:00」が約31%、「午後5:00」が約6%となっています。

「その都度決めている」としている家庭が半数以上を占め、全学年のなかで一番多くなっているのが特徴です。学年が上がるにつれ、帰宅時間が遅くなり、交友関係も広がるため、柔軟に対応する家庭が増えてくるでしょう。

中学生は男子・女子で門限に違いがあるのか

門限を決める場合、男子と女子で、時間に違いをつけるべきかという疑問も出てきます。

結果として、性別による門限の時間に大きな違いはなく、各家庭でルールを決めているようです。

男女で差を設けてしまうと、子どものなかに反発心が生まれることもあります。差をつける場合には、しっかりと理由を説明することが大切でしょう。

門限の決め方

門限は、子どもの生活スタイルや家庭の事情を加味して決めるようにすることが大切です。部活動をしていない子どもと、している子どもでは帰宅時間は違います。また、下校後、塾に通うと家につく時間はもっと遅くなります。

以下では、基本的な門限の決め方から、状況別の決め方まで紹介しています。

基本的な決め方

基本的に門限は、親子で納得できる時間に設定することが大切です。

親の一方的な希望だけで門限を押しつけてしまうと、子どもは納得できず、反発する可能性があります。どうして門限が必要なのか理由を説明することからはじめ、子どもの立場に立って、時間設定を行うことが大切です。

また、門限に遅れた場合のルールを親子で話し合って決めておくことで、子どもの「ルールを守ろう」とする意識が高まります。さらに、ルールどおりに行動できている場合には、しっかり褒めることも重要です。

部活動や塾がある場合の決め方

部活動や塾の有無によって家庭の門限が異なります。

塾に通っている場合は、終了後の移動時間などを考慮して、遅めの時間に設定されることが多いです。

部活動をしている子は帰宅が遅くなるため、20時頃に門限を設ける家庭が多いでしょう。一方、部活動のない子は18時など早い時間に設定する場合もありますが、臨機応変に対応する家庭もあります。

お祭りやお出かけなどのイベントがある日の決め方

お祭りや花火大会、テーマパークなど特別なイベントがある日の門限時間は、臨機応変に対応するとよいでしょう。

イベントの日の門限を厳しくしてしまうと、子どもの交友関係を狭めることにつながり、人間関係の悪化が心配されます。

夜遅くに帰ることが習慣化すると問題ですが、特別な日だけは親が柔軟に対応することが大切です。

門限を決めないときは

中学生になると子どもだけの世界が広がるため、門限を決めずに自主性に任せたいと考える家庭もあるでしょう。門限を決めない場合には、ある程度の制限を設けることが大切です。制限を設けることで、子どもが犯罪に巻き込まれるリスクを軽減できるでしょう。

ここでは、門限を決めないときに設けておきたい制限について紹介していきます。

「ほうれんそう」を徹底させる

門限がないからといって自由にさせすぎるのは、NGです。誰とどこに行くのか、何時までに帰ってくるのか、「ほうれんそう」を徹底させることが必要です。予定が変わる場合には、メールや電話などで随時報告させることも約束させましょう。

もし、子どもが約束を守れなかった場合には、罰則を設けるなどして、子どもが決めたことを守らせるようにしましょう。

位置情報を交換する

必要に応じて位置情報を活用することも考えましょう。

いつもより帰宅時間が遅い場合は、位置情報で子どもがどこにいるか確認できるとあんしんできるでしょう。

位置情報を共有する場合には、子どもになぜ必要なのか説明し、納得させてから利用するようにします。子どもに内緒で位置情報を共有してしまうと、「監視されている」「信用されていない」と感じてしまう可能性があるため注意が必要です。

門限に法律は関係あるのか

門限を設定する場合、法律や条例との関係性についても考えなくてはいけません。中学生などの未成年の深夜外出を制限するような、法律や条例はあるのか疑問を持つ方もいるでしょう。

以下では、青少年保護育成条例や中学生の深夜外出が補導の対象となるかということについて紹介していきます。

青少年保護育成条例で制限が定められている

18歳未満の青少年が深夜に外出することは、「青少年保護育成条例」で禁止されています(東京都の場合は、午後11時から翌日の午前4時までの間)。

また、保護者は青少年が理由なく深夜に外出しないように努めなくてはなりません。イベントや行事で遅くなる場合には、条例で禁止されている時間になる前に家へ帰るように促しましょう。

しかし、テスト前や受験前は塾で遅くなってしまうこともあります。保護者が送り迎えするようにして、子どもだけで深夜に外出することがないようにしましょう。

出典:東京都青少年の健全な育成に関する条例の概要|警視庁

深夜の外出は補導対象

中学生が理由なく深夜に外出することは、青少年保護育成条例で禁止されているだけでなく、補導の対象となります。

中学生が補導されると、氏名や学校名、外出理由などの聞き取りが行われ、保護者への連絡が行われます。ただし、塾の帰りなど正当な理由がある場合には、声かけだけで保護者への連絡が行われない場合もあります。

保護者への連絡が取れない場合には、学校へ連絡が行われる可能性もあります。「少年補導票」に記録され補導歴が残ってしまうでしょう。

補導回数が多い場合などには、将来への影響も考えられますので注意が必要です。

出典:不良行為少年の補導について(例規通達)/とりネット|鳥取県公式サイト

あんぜんを第一に考えて中学生の門限を決めよう

ここまで、中学生で門限を決めている割合や平均時間、門限の決め方などを紹介してきました。

門限を決めることで、犯罪に巻き込まれるリスクが軽減できるなどのメリットがあり、時間を設定している家庭は半数以上あるようです。

門限を決める場合には、部活や塾、友達づきあいなど子どもの環境や状況を考慮しつつ、あんぜんに過ごせることを第一に考えましょう。

また、門限を決めない場合も一定のルールを設け、子どもが危険な目に遭わないようにすることが必要です。

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子育ての悩み 2024.02.27