子どもの反抗期はいつまで?原因や子どもへの接し方についてご紹介

子どもの反抗期はいつまで?原因や子どもへの接し方についてご紹介

いい子だったのに突然反抗するようになった、ということはないでしょうか。この記事では「反抗期」の時期や原因、反抗期の子どもの接し方などを紹介しています。反抗期がいつまで続くのか心配な方や、子どもへの接し方がわからない方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。

「反抗期なのか、子どもがやたら反抗してきてきつい。いつまで続くの?」

 「なぜ子どもが反抗期になってしまうの?」

 このように、子どもの反抗期についての疑問や不安、悩みがある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、子どもの反抗期はいつはじまって、いつ終わるのかや、反抗期の子どもによくみられる態度について紹介しています。記事を読むことで、子どもの態度が変わった理由が反抗期にあることや、いつまで続く可能性があるのかわかるでしょう。

また、反抗期になる原因や、その時期の子どもへの接し方についても紹介しているため、子どもの変化を理解したうえで対応できるようになります。

子どもが反抗期にならないか心配な方や、現在子どもが反抗期のため不安があるという方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。

子どもの反抗期はいつからいつまで?

「反抗期」とは、これまで素直に親のいうことを聞いていた子どもが、ある日突然、無視するようになったり攻撃的になったりするなど、周りに対して反抗的になる時期のことです。

反抗期は子どもの成長に伴って起こるといわれていますが、「1度反抗期が来たから終わり」という性質のものではありません。一般的には、子どもが大人に成長する過程で3回ほど、反抗期になりやすい時期があるといわれています。

ここでは、子どもがいつから反抗期になり、いつまで続くのか、目安の時期を紹介しましょう。

出典:反抗期について|公立学校共済組合 関東中央病院

第一次反抗期は1歳半から3歳

「第一次反抗期」とも呼ばれる最初の反抗期は、子どもが立って歩けるようになる頃から、自身を制御することを覚える3歳頃まで続くといわれています。

イヤといって癇癪を起こし、友だちともトラブルを起こしやすい、いわゆる魔の2歳児、「イヤイヤ期」とも呼ばれる時期です。自分の足で動けるようになった子どもは、行動範囲が広がったことで「あれをしたい」「これをしたい」と欲求が高まります。

しかしまだ幼く、やりたいことをうまくこなしたり表現したりできないため、「イヤ」という表現になります。

出典:楽ちん子育て講座|社会福祉法人 楡の会

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中間反抗期は5歳から10歳

第一次反抗期と第二次反抗期の間に起こる反抗期は、「中間反抗期」と呼ばれています。中間反抗期が起こる時期は5歳から10歳で、すべてのことを自分でやりたがり、親の干渉を嫌がるようになります。

学校などに通いはじめ、集団で生活するようになるため、友だちとのつきあいを重視して動くようにもなるでしょう。この時期の特徴は、反抗期の態度は家の中だけにとどまり、外では目立った態度をとっていないケースが多いことです。

中間反抗期は子どもの自立心が育ってきたり、小学校に入学したりして環境が変わることがストレスとなって起こると言われています。

出典:学校連携編|遠軽町

中間反抗期とはどんな期間?おすすめの子どもとの接し方や間違った対応をご紹介

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第二次反抗期は11歳から17歳

子どもが成長して大人に近づいて行く段階で起こるのが、第二次反抗期です。第二次反抗期は11歳から17歳頃まで起こる可能性があり、普段の言葉遣いが乱暴なものになったり、話しかけても無視したり、ものにあたったりすることがあるでしょう。

子どもの身体が急速に大人へと成長している時期のため、身体の変化や学校などの生活環境の変化、異性への感情が変わることなどが原因となって起こるといわれています。

出典:慢性の病気をもつお子さんとご家族がよりよい思春期を迎えるためのハンドブック|岡山大学病院 小児医療センター

反抗期の中学生に親はどう接するべき?やってはいけないNG対応もご紹介

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反抗期の子どもによく見られる態度

子どもが反抗期になったらどういう態度をとるのか、反抗期の子どもに共通している態度を紹介しましょう。

反抗期の子どもは、親に対してひどい態度をとったり、周囲に対してひどいことをしたりしていることがあります。子どもの様子が変わり、以下に挙げるような態度が見られたら、子どもが反抗期に入った可能性が高いでしょう。

反抗期の種類主な態度
第一次反抗期(2歳頃~3歳頃)「イヤイヤ期」と呼ばれる時期であり、自分の意思を強く主張したり、なんでも自分でやりたがる様になり、わがままになった印象を持つこともあるでしょう。暴言を吐いたり、ものを投げたりすることもあります。
中間反抗期(5歳頃~10歳頃)友達との関わりが多くなり、親よりも友達を優先するようになります。また、いたずらをする、嘘をつく、親の意見に反発するなどの態度をとるようにもなります。
第二次反抗期(11歳頃~17歳頃)自我が確立されて、自分の価値観をより持つようになる時期です。親に意見されることに反抗したり、口ごたえをするようになります。また、恋愛にのめり込んだり、将来について悩むようになることもあります。

また、ここからは反抗期の態度のなかでも、代表的なものを3つピックアップして解説します。

すぐ周りに暴言を吐く

反抗期に入った子どもは言葉遣いが乱暴になったり、すぐに親や周囲の人に対して暴言を吐いたりするでしょう。

基本的には、反抗してもあんしんだと考えている親に対する暴言が多いといわれていますが、ヒートアップすると家族以外にも暴言を吐くことがあります。

家族以外の、学校の先生や友達に対する暴言がひどくなっている場合は、学校やスクールカウンセラーなどに相談してみるのがおすすめです。不安や悩みを相談してみましょう。

ものにあたってストレスを発散しようとする

ものにあたるようなことをするのも、反抗期の子どもによく見られる態度です。小さな子どもでも、この時期にはおもちゃを投げたり叩いたりする様子が見られます。これは、子どもが抱えているストレスを上手く発散できていないことが理由でしょう。

ストレスを発散できず、感情のコントロールが難しくなったり、自分の考えや感情を上手く伝えられなかったりしたときに、ものにあたってしまう可能性があります。

人の話を聞かない

これまでは親のいうことを聞いていたのに、突然話を聞いてくれなくなったというような態度も、反抗期にはよく見られます。むしろ親に言われたことに逆らうような行動をとるでしょう。

これは親に対して、自分はもう子どもではないから指図されたくない、と考えていることが理由でしょう。

親にとっては、いくつになっても子どもに見えるでしょうが、子どもは日々成長しています。小さな子どもにするように接すると、反発してしまうでしょう。

反抗期になってしまう原因

反抗期は子どもの成長に伴って起こるため、避けることは難しいでしょう。しかし、反抗期になってしまった原因がわかっていれば、親の方も理解して対応できる可能性があります。

ここでは、なぜ子どもは反抗期になってしまうのか、その原因を見ていきましょう。

反抗期の種類反抗期になる原因
第一次反抗期(2歳頃~3歳頃)言葉が話せるようになることで、自分の思いを伝えられるようになりますが、言葉が十分に発達していないため、思い通りに伝えられず、イライラしたり、癇癪を起こしたりすることがあります。また、周りの環境に興味を持ち始めますが、まだ危険なことを理解できないため、親からすると反抗的な態度に見えることがあります。
中間反抗期(5歳頃~10歳頃)小学校への入学もあり、社会性や道徳性を発達させ始めます。しかし、この年齢は社会性や道徳性を発達させはじめた段階のため、ルールを守れないこともあります。また、友達同士で競争をしたり、周囲に比較をされることも多くなり、親のいうことを聞かなくなったり、反抗的な態度をとることがあります。
第二次反抗期(11歳頃~17歳頃)この時期の子どもは思春期になり、体の変化が起こり、ホルモンバランスが乱れるため、情緒が不安定になったり、イライラすることがあります。また、自分の体に対する意識も高まり、コンプレックスを感じはじめる場合もあります。

また、ここからは反抗期になる原因のなかでも、代表的なものをピックアップして解説します。以下に挙げる2つの項目をぜひ参考にしてください。

過度なストレス

子どもは成長するにつれて、「なんでも自分でやりたい」という自立心が育ちます。しかし親がやっていたことを真似してもうまくいかなかったり、思いどおりに行かなかったりすると、ストレスになります

大人なら、できることからやればいいとわかっているでしょう。子どもはそういった経験や知識がないため、「できるはずのことができない」というギャップにイライラしてしまいます。

成長に戸惑いを感じる

幼い子どもにとって、親のいうことは正しいものでしょう。しかし、成長するにつれて、自分でやりたいこと、やりたくないことがはっきりしてきます。

何か行動する際も、子どもが自分でものごとを考えて動くようになるため、親のいうことには従わなくなります。しかし、自分で考えて動けるようになってはいても、心はまだ子どものため、十分に成長しているわけではありません。

「子ども扱いされるのは嫌だ」と思う反面、完全に大人として扱われることには違和感があり、自分の成長に戸惑った結果、反抗期という態度に表れているといえるでしょう。

反抗期の子どもへの接し方

反抗期の子どもは、親を無視したり話をきかなかったりと、コミュニケーションをとりづらくなる傾向があります。そのため、子どもへの接し方に悩んでいる方もいるでしょう。

反抗期の子どもには、頭ごなしな態度をとらないことや、親が手を出し過ぎないようにすることが大切です。ここでは、反抗期の子どもへの接し方を4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

すぐに怒らない

反抗期の子どもは、乱暴な言葉遣いをしたり、ときに暴言を吐いたりすることがあるため、親であっても怒りが湧きおこることがあるでしょう。

そのようなときでも、すぐに怒らず、感情的にならないように接することが大切です。親が感情的に怒ってしまうと、子どもも反発してしまいます。

反抗期の子どもに対しては、感情的になるのではなく、落ち着いた態度で「何がいけないのか」を説明するようにしてください。子どもの態度に怒りを覚えたときは、深呼吸したり、6秒程度数えたりしてから接するようにしましょう。

否定から入らない

反抗期の子どもの意見や行動が望ましいものでなかったとしても、頭ごなしに否定するのは避けてください。

親から見るとよくないことでも、子どもにとってはそうではありません。大切だったり、重要なことだったりする可能性があります。否定から入らないように気をつけましょう。

子どもにとっては、それがストレス発散になっている可能性もあるため、息抜きできるようにしてあげることも大切です。

子どもの意見をよく聞く

反抗期であっても、子どもと会話できるという方の場合は、子どもの意見をよく聞いて、できるだけ子どもの言葉を受け入れてあげましょう。子どもが話している最中にさえぎったり、反論したりするのは好ましくありません。

子どもの意見に対して思うことがある場合は、子どもの話をしっかり聞いたあとに伝えることが大切です。納得できる意見は肯定し、間違っていると思うことはていねいに指摘してあげましょう。

どんな意見であっても、子どもの立場になって考えることが大切です。

一人の時間も作ってあげる

反抗期の子どもとその保護者には、適度な距離感が必要です。かかわりすぎず、干渉しすぎず、一人で過ごせる時間も作ってあげましょう。

過剰に話しかけるようなことはせず、「おはよう」や「おかえり」といった日常の挨拶をかわすようにしてください。

子どもに話しかけすぎていたという方の場合は、干渉することをやめてみましょう。これまでとの態度の違いで子どもが不安な様子を見せる可能性もありますが、その場合は話を聞いてあげることで、不安は解消されるでしょう。

親だけで対処できないときは第三者を頼る

反抗期にどのような態度をとるかは、子どもによって個人差があります。親だけで対応するのが難しいような場合は、スクールカウンセラーや児童精神科といった専門家を頼ることも方法の1つです。

親に対しては反抗的な態度をとる子どもも、外部の専門家に対しては素直に話す可能性があります。その中で、子どものストレスや反抗期の原因がわかれば、それに対処することも可能になるでしょう。

反抗期を迎える時期を事前に理解しておきましょう

子どもが反抗期を迎える可能性のある時期は、全部で3つあります。個人差があるため、「ここからはじまって、ここで終わる」と決まっているわけではありませんが、目安の時期を参考にしてみましょう。

反抗期になる可能性のある時期と、その理由を知っておくことで、子どもの意志や行動を理解して接してあげられるようになります。

接し方に悩んだ場合は、子どもを否定しないことや怒らないことを心がけ、話を聞いたり一人で過ごす時間を作ったりしてあげましょう。

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