そろばん教室に通う9つのデメリットとは?向いている子ども・向いていない子どもの特徴も紹介

そろばん教室に通う9つのデメリットとは?向いている子ども・向いていない子どもの特徴も紹介

「そろばん教室」に通うことにはデメリットもあるとご存じでしょうか。この記事ではそろばんのデメリットや、そろばんに向いている子どもと向いていない子ども、教室を選ぶときのポイントをまとめました。そろばん教室に通うかどうか検討している方は、ぜひ読んでみてください。

「そろばんを習うのはあまりよくないっていわれたけれど、なぜ?」

 「そろばん教室に通うとデメリットがあるの?」

 このように、子どもをそろばん教室に通わせることに、疑問や不安がある方もいるのではないでしょうか。

この記事ではそろばんを習うデメリットや、そろばんに向いていない子どもの特徴を紹介します。記事を読むことで、そろばんを習うのは必ずしもよいとは限らないことや、どのような子どもが向いていないのかわかるでしょう。

また、そろばんに向いている子どもの特徴や、そろばん教室を選ぶポイントについても紹介しています。そろばんを習わせた方がいい子どもはどのような子どもなのか、習わせる場合にどのように教室を選べばいいのかわかるでしょう。

子どもをそろばん教室に通わせることを検討している方や、そろばん教室をどう選んだらいいのかわからない方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。

そろばんを習う8つのデメリット

「そろばん」は子どもの定番の習い事の1つです。実際に、そろばんを習わせることにはメリットがあると考えられています。しかし習うのに思ったより時間がかかったり、そろばんができるがゆえの弊害が起こったりする可能性もあるでしょう。

そろばんを習うことにどのようなデメリットがあるのか、具体的に紹介します。

習得までに時間がかかる

そろばんを習得するには時間がかかるため、少し習ったくらいではそろばんができるようにはなりません。特に、珠算式暗算を習得するにはそろばんが上達している必要があるため、かなりの練習が必要になるでしょう。

そろばんを習う際には、習得するために長期間通う必要があります。

学校の授業でひっ算を書くのが面倒になる

そろばんを習っていると珠算式暗算ができるようになるため、学校の授業で使われるひっ算を面倒に感じる子どもが出てしまうでしょう。

これは珠算式暗算の方が子どもにとって早く答えが出る場合が多く、ひっ算の必要性を感じなくなってしまうためです。子どもがひっ算を書くのは面倒くさいと感じたり、ひっ算自体に苦手意識を持ったりしてしまいます。

しかし、学校のテストでは途中の式を求められるケースが多く、答えだけ書いてしまうと減点される可能性があります。

検定試験に何度も落ちるとやめたくなる

そろばんを続けていると検定試験に挑戦することがありますが、いつも受かるとは限りません。何度挑戦しても検定試験に落ちてしまうと、そろばん自体をやめたくなることがあるでしょう。

そろばんの検定試験、「珠算能力検定試験」は1級~10級まであります。上の級に上がることは、子どもにとってそろばんを続けるモチベーションになるでしょう。

しかし級が上がれば上がるほど、試験の難易度も上がります。今までたくさん練習してきたにもかかわらず、検定試験に続けて落ちた場合、反動でそろばんを続ける意欲自体を失ってしまう可能性があります。

そろばん教室によって指導法が違う

そろばん教室といっても、それぞれの教室によって教える目的が違うため、思ったような指導が受けられないこともあるでしょう。

たとえば、珠算式暗算を習得したいと考えていたのに、実際は珠算式暗算を教えていない教室だった、というケースがあります。また、そろばん大会への入賞を積極的にめざしている教室の場合、めざしていない子どもはなじめないということもあるでしょう。

そろばん教室はそれぞれ珠算式暗算の習得をめざす、大会への入賞を目標にする、数的思考力を身に付けることをめざす、など目的の違いがあるため注意が必要です。

字を雑に書くようになる

そろばんを習わせると、子どもが早く字を書こうとするあまり、雑に汚く書くようになってしまいます。

これは、そろばん教室ではとにかく早く問題を解き、答えを書かなければならないためです。スピード重視になるため、字をていねいにきれいに書くのではなく、汚くてもとにかく早く書くようになってしまうでしょう。

そろばんのときに字が汚くなるだけでなく、普段もスピード重視で、全体的に字が汚くなる可能性があります。

そろばん教室や検定受験にお金がかかる

そろばん教室に子どもを通わせると、教室や検定試験の費用がかかるようになることは、デメリットでしょう。

そろばん教室は習いごとであるため、通わせると毎月の費用が発生します。習いごとの費用は特別高いものではありませんが、定期的な費用以外に、検定試験のための費用がかかる可能性があることも理解しておきましょう。

夜遅くまでそろばん教室に通うケースがある

そろばん教室に子どもを通わせた場合、時間が長く、夜遅くまでかかってしまうことがあります。また、コツコツと練習することが大切になるため、週に数回通う子どもも多くいます。そのため、そろばん教室は拘束時間が長いという点が特徴です。

そろばん教室の時間は、教室によっても違いがあります。なかには1~2時間程度かかるような教室もあり、開始時間によっては夜遅くまでかかってしまうでしょう。

論理的思考や問題解決力は身に付かない

子どもをそろばん教室に通わせた場合、計算能力は身に付きますが、論理的思考や問題解決力は身に付かないでしょう。

そろばん教室では、計算を何度も繰り返し行います。そろばん教室に通わせることで、計算能力は身に付くでしょう。しかしそれだけで、算数力を上げることはできません。そろばん教室に通わせたからといって、算数が得意にはならないことに注意しましょう。

単純に計算能力を身に付けたいのであれば、そろばん教室は向いています。

そろばんに向いていない子どもの特徴

計算能力ではなく算数力を身に付けさせたい子ども、総合的な学力を上げたい子ども、受験勉強に備えさせたい子どもには、そろばん教室は向いていないでしょう。

そろばん教室では計算能力が身に付きますが、算数力は伸ばせません。計算以外の学力を上げることにも不向きで、受験に直接役立つものでもないでしょう。

そろばん教室以外の、それぞれの目的にあった習いごとに通わせる方が向いています。

そろばんに向いている子どもの特徴

計算が苦手な子どもは、そろばん教室に通うのが向いています。そろばん教室では何度も計算するため、どんどん計算能力が磨かれ、早くできるようになっていくでしょう。

またそろばん教室では珠算式暗算もできるようになるため、暗算ができるようになりたい子どもにも向いています。

そろばん教室を選ぶときの3つのポイント

そろばんは、習っても短期間でやめてしまうとあまり意味はないでしょう。そろばん教室に通ったことの効果を実感するためには、ある程度長く通う必要があります。そのため長く続けられるように、適切なそろばん教室を選ばなければなりません。

実際にどのようなことに注意してそろばん教室を選べばいいのか、ポイントをまとめています。

子どもが入塾条件を満たしているか確認する

そろばん教室では、それぞれに入塾するための条件を設定しているところがあるため、子どもが条件を満たしているかきちんと確認しておきましょう。

たとえば、年齢によって入塾条件を設けているところがあります。3歳の子どもでも受け入れている教室もあれば、入れない教室もあるでしょう。

数字を認識していて自分で書くことができる、自分1人でトイレにいける、といった条件を設けているところもあります。

希望しているそろばん教室に入塾条件はあるのか、どのような条件なのか確認しておきましょう。

子どもの難易度にあった教室か確認する

そろばん教室に子どもを通わせる場合、今の子どもの能力や目的にあった教室に通わせましょう。

そろばん教室には、そろばんの上達をめざす教室や検定試験の受験を目標とした教室、大会入賞が目的の教室などがあります。また、検定試験にも種類があるため、どの検定試験をめざしているかでも難易度が変わってくるでしょう。

そろばんに触れさせたい場合や計算能力を上げたいのであれば、そろばんの上達をめざす教室がおすすめです。

無料体験で先生との相性を確認する

そろばん教室を選ぶ前に、まずは無料体験に参加してみて、先生と子どもの相性がよいか確認してから選びましょう。

先生によっては、子どもと相性がよくない可能性があります。子どもの個性がさまざまあるように、先生の教え方や人柄もそれぞれに違いがあるためです。

子どもが先生を怖がっていないか、きちんと指示に従えているか、やる気を出せているかといったポイントに注意して相性を確認しましょう。

そろばんのデメリットも把握して通わせるようにしよう

子どもをそろばん教室に通わせることには、計算能力が身に付いたり数字に強くなったり、集中力を高められる、記憶力が向上するなどのメリットがあります。

しかし、その一方で、そろばん教室に通っても習得までに時間がかかります。さらにひっ算が苦手になったり、字が汚くなったり、検定試験に落ちてやる気を失ったりするデメリットもあるでしょう。

子どもをそろばん教室に通わせる際には、メリットだけでなくデメリットについても把握した上で検討し、通わせるようにしましょう。

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