「思いやり」とはどういう意味?思いやりのある子どもに育てるコツや教育方法をご紹介
思いやりの気持ちってどうやって身に付くのか、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では「思いやり」の意味、似たような言葉には何があるか、思いやりの気持ちを育むために必要なことなどを紹介します。興味がある方はぜひ参考にしてください。
「どうやったら思いやりのある子どもに育ってくれるのだろう…」
「思いやりのある人はどういう性格の人なのかな?」
「教育の仕方を工夫することで思いやりって伸ばせる?」
このように、思いやりがある優しい子に育てるためには、どうすればいいか悩む親は多いのではないでしょうか。
本記事では「思いやり」という言葉の意味、似た意味を持つ言葉、子どもの思いやりを育むための接し方を紹介します。この記事を読むことで、子どもと過ごす普段の生活の中で、優しい気持ちを育むコツがわかってくるでしょう。
思いやりのある子を育てたい、そろそろ相手の気持ちの理解ができるようになってほしい、子どもに対して、このような気持ちを持つ方は、ぜひ参考にしてください。
「思いやり」の意味とは
「思いやり」とは自分以外の人のために気遣いをすること、相手の立場になって考え、思いを共有すること、同情する気持ち、などの意味を持つ言葉です。
そのほか、相手に元気がないときに励ますこと、相手が困っているときに助けとなる行動をとることも含まれます。
「思いやり」の類語
思いやりの類語には「憐み」「気配り」「優しさ」などがあります。「憐み」とは、人が悲しんでいること、苦しんでいることに対して、深く同情することをいいます。
「気配り」は、物事が円滑に進むように先回りして考えること、相手の心に寄り添い行動することです。「優しさ」とは、 他人に対して親切であり、情が細やかであることをいいます。
「憐み」「気配り」「優しさ」も、自分以外の誰かに向けた、慈愛の心を意味しているといえます。
【4選】思いやりがある人の特徴
人のために気を配る、相手の気持ちに同情するなどの意味を持つ「思いやり」という言葉ですが、この「思いやり」がある人とは実際どのような人なのか気になる方も多いでしょう。
思いやりがある人とは、慈悲深く、他人のためになると思った行動をとれる人のことをいいます。具体的には、以下のような性格の人をさします。
- 相手の立場に立って考える
- 感謝の気持ちをすぐ伝えてくれる
- 見返りを求めない
- 気配りができる
相手の立場に立って考える
相手の立場になって考えて、相手の思いを共有することが「思いやり」です。思いやりのある人は、普段から相手の立場に立って考えられる人をいいます。
たとえば、「あの人は昨日まで風邪で体調を崩していた、今日は冷えるから、暖かい飲み物を持っていこう」「子どもがいる人だから、子ども向けのお菓子を渡そう」など、相手の状況を見て、察するのが思いやりのある人です。
相手が何か相談してきたときに、そのときだけ相手の立場を想像して、一緒に考えられる人ではありません。思いやりのある人とは、日常的に思いやりを持てる人のことをいいます。
感謝の気持ちをすぐ伝えてくれる
思いやりのある人は、相手からの優しさにも敏感に気づけるため「ありがとう」「いつも助かるよ」など、感謝の気持ちをすぐ伝えてくれる傾向があります。
周囲に対して、「みんなのおかげで自分は平和に過ごせている」と、謙虚な姿勢で人に接しています。常に感謝の心を持っている人とも、いい換えることができます。
見返りを求めない
「自分が何かいいことをすれば、相手もそれ相応のお返しをしてくれるだろう」と見返りを求める気持ちから行動を起こす人もいるでしょう。
しかし、思いやりのある人は、人のために行動することに対して、損得勘定はありません。「自分の意思で人に親切にしたい」という気持ちから動いているため、本当の優しさを持っている人といえます。
そのため、シンプルに相手のために行動を起こしています。その結果、相手からお礼がなくても「わざわざ○○してやったのに」「自分に感謝しろ」などという発想には至らないでしょう。
気配りができる
思いやりのある人は、周囲の人に対して「よい気分で過ごしてほしい」と願い、よい結果になるように気配りができます。
相手の望む状況を提供したい気持ちを持っているため、普段から相手の話に耳を傾けて、共感しようとする傾向もあります。仕事でもプライベートでも、話の聞き役になっていることが多いでしょう。
誰かに悩みを打ち明けられたときは、これまで話を聞いていた状況や、その人の性格などを考慮して的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
思いやりのある子どもに育てる「4つ」のコツ
子どもに対して「思いやりのある子に育ってほしい」と思った場合、親として子育ての中で何ができるか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、思いやりのある子どもに育てるポイントをいくつか紹介します。子どもと過ごす生活の中で、思いやりの精神を築いていくことは可能です。具体的には、以下のような点に気をつけましょう。
親が手本となる
「思いやりのある子に育ってほしい」と願う場合は、親がお手本になって思いやりのある行動を見せましょう。普段から一緒にいることが多い親の存在は、子どもにも大きく影響を与えます。
たとえば、誰かが物を落としたときは拾うのを手伝う、高齢者の方がいればバスで席を譲るなど、見ず知らずの人に対して親切な行動をとることです。
きちんと感謝を伝える
子どもがお手伝いなど何かいいことをしたときは、「ありがとう」「感謝しているよ」「○○のおかげで助かったよ」など、感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
子どもが行動した結果、親がどう思ったのか伝えることで、相手がどんな気持ちになったのかをイメージできるようになります。
ポジティブな言葉を伝える
子どもに「○○しなさい」と命令的ないい方で、何かをやらせるよりは、「○○しようね」「○○できる?」など、できるだけポジティブな言葉に置き換えて伝えていきましょう。
言われた相手を嫌な気持ちにしないことも思いやりです。普段から親切な話し方で子どもに接していると、子どもが誰かにお願いごとをするときも、ポジティブな言葉が出やすくなります。
子どもとの仲を深める
親からの温かい気持ち、優しい気持ちをあまり向けられていない子は、思いやりのある行動が何かがわかっていないことがあります。誰かに対して、思いやりのある行動をとるのは難しいでしょう。
このような場合は、まず子どもに愛情がしっかり伝わるように親がしっかり向き合って、親子の仲を深めることが大切です。子どもと仲を深めるには、一緒に遊ぶなど、子どもと楽しく過ごす時間を増やすことがおすすめです。
たとえば、絵本の読み聞かせやお絵描き、外遊びなど子どもが喜びそうなことをしてあげてください。ワクワクする時間をともに過ごすことで、親と子が心を通わせ絆も深まります。
【3選】子どもの思いやりを育む教育方法
子どもの教育方法として、思いやりの心が芽生えやすい学習は存在しています。思いやりの心をこれから育てることも十分可能です。
思いやりを育むためには、相手の心情を想像できるように、子どもにさまざまな感情があることを教える必要があるでしょう。
ここでは、子どもの思いやりを育む教育方法を紹介します。実践できそうなことがあれば、試していきましょう。
絵本を読み聞かせる
絵本を読み聞かせることで、子どもは物語を通じて登場人物の喜びや悲しみ、勇敢さ、優しさなどさまざまな気持ちを感じるようになります。
本を読み終えたあとは「このとき主人公はどう思ったかな?」「どうしてこのキャラクターはここで悲しんでいたと思う?」など、物語に登場する人物の気持ちを親子で話しあってみてください。
こうすることで、子どもの想像する力を伸ばすことにもつながります。デジタルデバイスを使って子どもの想像力を育みたい方は、知育アプリ「dキッズ」がおすすめです。
「dキッズ」は、子どものデジタル時間が”学べる・遊べる・夢中になれる”時間になるように設計された知育アプリです。豊富なジャンルで、実績のあるコンテンツを、人気キャラクターと楽しく学べます。
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出典:dキッズ|comotto
褒めることを忘れない
子どもが思いやりを持って行動できたときは、「この行動はいいことだよ」と伝わるように子どもを褒めることが大切です。褒められたことで「今の行動がよい行動だったんだ」と理解すると、子どもは繰り返してできるようになります。
親が褒めることで子どもの自己肯定感が養われ、自分の考えや行動にも自信がついていきます。思いやりのある行動も増えていくでしょう。
お手伝いをお願いする
子どもにお手伝いをお願いして、自分の働きが相手の役に立っているという経験をさせてみてください。お願いするときは「困ったな、これお願いしたいな」「○○ちゃん(くん)にやってもらいたいんだけど」と子どもを頼るように伝えてみてください。
お手伝いが終わったあとは、「ありがとう」「助かったよ」と感謝の言葉を述べましょう。親に喜んでもらえることで、子どもは「喜んでもらえてうれしい」「またお手伝いしたい」と考えます。こうすることで、思いやりの心も育まれていきます。
思いやりのある人に育てましょう
相手を思いやれる人は、人望もあり、他人からの評価が高い傾向があるでしょう。将来的に、周囲の人間とよい関係を構築できるかどうかも、思いやりの心を持っているかが影響してきます。
子どもが将来、周囲の人に愛されて幸せな人生を歩むためにも、思いやりの心を育てていくことは大切です。本記事を参考に、親が子どものお手本となり、子どもを思いやりのある人へ育てていけるよう教育方法を見直してみてください。
日常生活の中で、相手の気持ちを考えた接し方ができるように心がけることで、思いやりの心は養われていくでしょう。