小学校の家庭訪問で気をつけるべきこと・準備するべきことをご紹介!最近の傾向についても解説
小学校の家庭訪問について不安や疑問がある人はいませんか。この記事では、小学校の家庭訪問の最近の傾向や、気をつけること・準備することなどを紹介しています。家庭訪問での保護者の対応を知りたい人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
「小学校の家庭訪問って何の目的で行われているの?」
「小学校の家庭訪問の最近の傾向はどうなっていますか?」
「家庭訪問を受けるときに気をつけることや準備することはある?」
このように、小学校の家庭訪問に関して疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、小学校の家庭訪問の最近の傾向を解説するとともに、家庭訪問を受ける際に保護者が気をつけるべきことや準備すべきことを紹介します。
この記事を読むことで、小学校の家庭訪問の事情を把握できます。その知識をもとに、慌てずに準備を整えることができるため、家庭訪問をスムーズに受けられるでしょう。
小学校の家庭訪問に関して知りたいことがある人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
小学校の家庭訪問は5月頃に行われる
家庭訪問が行われる時期は、小学校によって若干異なりますが、多くの小学校は4月~5月頃に行われています。4月~5月頃といえば、新学期がはじまって1か月ほど経過した頃で、担任の変更や新学期がスタートした時期です。
また家庭訪問が行われる時間帯は、子どもたちの授業を終えてからになるため、平日の午後が多いです。日程に関しては、ある程度希望を伝えることができ、1件あたり約10分~15分程度で終了します。
玄関先家庭訪問も増えている
家庭訪問の際、これまでは先生を家のなかに入れて話をする形式が一般的でした。しかし、共働き夫婦が増えていることや保護者側の負担考慮など、時代の変化に合わせて家庭訪問の形も多様化しています。
そのなかでも、家のなかに入らずに玄関先で完結させる、「玄関先家庭訪問」を選ぶ保護者が増えているのが現状です。
家庭訪問が行われる目的
オンラインではなく、実際に児童の自宅に足を運んで、保護者と面談する家庭訪問は、いくつかの目的を持って行われています。このため家庭訪問を受ける際には、まず、その目的を理解しておくことが必要です。
ここからは、家庭訪問が行われる目的を3つ紹介します。
家の場所や通学路の確認
家庭訪問の目的として、まず挙げられるのが、受け持っている児童の家の場所や通学路を確認することです。
担任の先生は家の場所を把握しておかなければ、児童に何かあった際に児童を家に送ったり、緊急時に事情を説明したりする場合、すぐに訪問できません。そのため、家庭訪問には家の場所を把握・確認するという目的が含まれています。
また、通学中に児童に何かあった場合に備えて、普段使っている通学路を知っておくことが求められます。通学路を事前に把握しておけば、児童の通学・帰宅時の危険察知や危険回避につなげることが可能です。
家庭環境やおうちでの様子の確認
家庭訪問が行われる時期である4月~5月は、新学期がはじまって間もないため、児童のことを理解できていない担任の先生もいます。
このため、児童の様子を少しでも把握する方法の一つとして家庭訪問が利用されています。具体的には、家での児童の様子、保護者や家のなかの雰囲気など、家庭環境の確認が目的です。
このような目的から、家庭訪問は学校と家庭・地域との連携推進の方策としても挙げられています。
出典:4.家庭・地域、関係機関との連携および校種間の連携|文部科学省
子どもの様子について親に伝える
ほかにも、家庭訪問の目的として挙げられているのが、保護者との信頼関係を築くことです。先生側も保護者側も、対面で話をした方がお互いに話しやすい場合が多いため、信頼関係を築きやすくなります。
また、保護者に対して学校での児童の様子を伝えておくことで、保護者側からも家庭での児童の様子を収集しやすくなるでしょう。そうして情報交換を行い、その児童をさまざまな観点から把握しておくと、今後の指導に活用できます。
先生に聞きたいことはメモなどで準備しておこう
家庭訪問で担任の先生に聞きたいことがあっても、実際の場面になると何を聞こうとしていたのか、忘れてしまう場合があります。
聞きたいことを忘れないようにするためには、事前にメモにまとめておく方法がおすすめです。たとえば、先生へ相談や確認したいこと、学校での子どもの様子などが、質問内容として挙げられやすいでしょう。
メモにまとめることで、自分の頭のなかで確認したいことの優先順位を整理でき、先生と話をするときに、効率よく話を進めやすいです。
家庭訪問に関するよくある悩み
はじめて家庭訪問を受ける保護者のなかには、どのように先生を迎えればいいのか、わからないと悩みを抱えている人もいます。ある程度慣れている保護者でも、自分がやっている対応が正しいのか、わからないと不安を感じる人も多いです。
ここからは、家庭訪問に関するよくある悩みを3つ紹介し、それぞれの対応についても解説します。
先生は部屋には通すべきかどうか
まず家庭訪問を受けた際、先生を部屋に通さなければいけないのか、という悩みがあります。こちらに関しては、まず、学校側からの指定や要望を確認することが必要です。
家庭訪問の日程など、学校からの案内やお便りが届いている場合、事項や要望が書かれていればそちらに従う必要があります。特に記載がない場合は、マナーとして部屋に通す対応がおすすめです。
もし、保護者の要望を聞いてもらえるのであれば、部屋に通したくない旨(玄関先での面談希望など)を伝えておけば、問題ないでしょう。
お茶やお菓子は出すかどうか
来客対応のマナーとして、お茶やお菓子を準備しておかなければいけないのか、という点も家庭訪問の悩みとして見受けられやすいです。
学校からのお便りなどに、家庭訪問の際のお茶やお菓子は不要と明記されている場合があります。特に記載がなかった場合は、一般的な来客対応としてお茶やコーヒーを提供するパターンが多いです。
なお、お菓子は個別包装されているものにすれば、先生が食べなかったとしても持ち帰ってもらいやすいため、おすすめです。
しかし、訪問時間が短く設定されている場合は、お茶やお菓子が用意されていると、先生側の負担になってしまう場合があります。このため、無理に用意する必要はありません。
どんな服装で参加するべきか
家庭訪問を受ける保護者の服装は、基本的にだらしなく見えなければ、必要以上に気にしなくていいでしょう。あくまで家庭訪問の目的は、家の場所や通学路の確認、家庭環境を知るためのものです。特別にかしこまった格好をする方が不自然になります。
カジュアルな普段着でよいとされているため、買い物やランチなどちょっと外出するときをイメージした、きれいめの普段着を意識して選びましょう。
先生に座ってもらう位置はどこがよいか
先生を部屋に通した場合の悩みとして挙げられているのが、先生に座ってもらう位置です。この悩みに関しては、来客は上座に通すという前提を踏まえて、通した部屋のタイプによって考慮する必要があります。
和室の場合は来客対応の基本に則って、出入り口から一番遠い席に座ってもらうのが一般的です。床の間がある場合は、床の間の前に座ってもらいます。
リビングやダイニングなどの洋室の場合は、出入り口から一番遠い席に案内します。ただし長椅子がある場合はそちらが上座になり、さまざまなソファがある場合は、一番大きいソファが上座です。
家庭訪問の前に準備しておくとよいこと
家庭訪問の時間は短くても、来客を迎えることには変わりありません。そのため、ある程度来客を迎えるための準備をしておくことが望ましいでしょう。
家庭訪問の前にしておくことには、掃除だけでなく、忘れないようにするための準備などがあります。ここからは、おすすめの準備として3つ紹介します。
部屋や玄関の掃除
玄関はもちろん、先生を通すことになる部屋も、ある程度きれいに掃除しておきます。大掃除のように大掛かりなものではなく、見える範囲だけきれいに掃除する程度で問題ありません。
部屋や玄関だけではなく、トイレも先生が利用する可能性があるため、こちらも軽く掃除しておくことがおすすめです。
悩み・相談したいこと
家庭訪問で先生と話ができる時間は限られているため、あらかじめ先生に聞いてほしい悩みや相談したいことを、メモに書いて準備しておきます。メモをしておくことで、聞き忘れを予防しやすく、先生からの答えもまとめやすいです。
必要であればお茶やお菓子
学校からのお便りにお茶やお菓子は不要と明記されていなかった場合、マナーとしてお茶やお菓子を準備しておきます。
しかし、家庭訪問の時間が短く設定されている場合や訪問の順番によっては、先生側の負担となる場合もあります。このため準備が必要かどうかは、学校からのお便りを確認するほか、周りの保護者に確認してみるのもおすすめです。
なお、玄関先での家庭訪問であれば、お茶やお菓子は用意しなくても失礼にはあたらないとされています。
家庭訪問を有意義な時間にしよう
家庭訪問は子どもの学校での様子を聞けるだけではなく、担任の先生を知ることができる機会の一つです。特に新学期がはじまって間もない時期に行われることが多いため、学校側と良好な関係を築くためにも、うまく活用する必要があります。
基本的なマナーを押さえておけば、スムーズな対応ができます。これから家庭訪問を受ける保護者の方は、今回紹介した内容を参考にして、家庭訪問に対応してみてはいかがでしょうか。