女子の反抗期の特徴は?年代別の対応の仕方や親がやってはいけないことを知ろう!
娘の反抗的な態度が増えると、反抗期に入ったのかなと感じることがあるでしょう。本記事では女子の反抗期の特徴や具体的な対応策、小学生・中学生・高校生別に女子の反抗期のポイントなどを紹介します。反抗期に悩む方、興味がある方は参考にしてください。
「女子の反抗期はどういう態度をしてくるの?」
「何でも話してくれた娘が急に無口になってしまったけど、これって反抗期?」
「子どもが反抗期のとき、親はどういう態度がいいの?」
このように、子どもの反抗期について疑問を感じる保護者も多いのではないでしょうか。
明らかに以前とは違う態度になり、それが反抗期だと気づいても、対応を間違えてしまえばうまくコミュニケーションをとれなくなることがあります。
本記事では、女子の反抗期はどういう態度で現れるのか、年代別の反抗期の特徴、反抗期の娘への接し方などを紹介します。
この記事を読むことで、女子の反抗期に対して理解が深まり、適切な対応ができるようになるでしょう。娘の反抗期に悩む方は、ぜひ、参考にしてください。
女子の反抗期の特徴
女子の反抗期は、家族に対して距離をとる傾向にあります。ものに当たる、壊すなどの攻撃性は低い傾向がありますが、暴言が増える傾向があります。個人差はありますが、具体的には以下のような形で表れてくるでしょう。
言葉で反抗することが多い
怒鳴る、暴言が増える、いわれた内容に対して否定から入るなど、言葉で反抗することが多くなります。強い口調で口答えするため、素直さがかけた印象に見えるでしょう。
その場合、怒り返してしまうと子どもがたまっていた不満をいいはじめるなど、喧嘩に発展することもあります。
コミュニケーションを避ける
部屋に閉じこもるなど、物理的に親を避けてコミュニケーションを嫌がる傾向もあります。
自室がある子どもは特に閉じこもりがちになりやすいです。声をかけても無視することもあり、親はコミュニケーションが難しくなってしまうこともあります。
人の目を気にしすぎる
集団でいることで、あんしん感を得やすい傾向があります。集団のなかにいるために、人の目を気にしすぎてしまうこともあるでしょう。
自分の容姿やファッションなど人からの評価を気にして、友達の意見に合わせることも増えていきます。他人の評価を気にして自分の気持ちを隠すことで、不満やストレスがたまりやすいでしょう。
また、思春期に突入することで、親より友達との付き合いを重視するようになります。それに伴い友達との関係性や会話など、親に詮索されることを嫌がります。
そのため、親が学校のことや友達関係のことを聞いたときに、「話したくない」と反抗的な態度をとることもあるでしょう。
父親と母親への反抗の仕方に違いがある
思春期の最中に反抗期が訪れている場合、心と体が急に変化することで不安や葛藤が生まれることがあります。両親の性別によって、態度が異なることがあるでしょう。
父親に対しては異性という理由から嫌悪感を抱き、避けることがあります。母親に対しては「同姓で勝てそう」という心理が働くことから強気な態度に出る、暴言をいうなどの行動をとることがあるでしょう。
【小学生・中学生】反抗期女子の対応のポイント
小学生高学年になると、早い子では女性ホルモンが上昇して、丸みを帯びた体つきに変わっていきます。
大人に近づいた体と子どもの心にズレが生まれ、ストレスを感じるようになるでしょう。そういった自分の変化から他人との違いにも気づくようになり、劣等感を持つこともあります。その結果、反抗期が訪れるといわれています。
中学生は大人社会に入る前の準備段階です。15~18歳の悩みの調査データを見ると、能力や将来、身体的特徴などで約半数以上が悩みを抱えていることがわかっています。進路や就職などで不安を抱えると、ストレスによる反抗的な態度が出てくるでしょう。
小学生と中学生で反抗期の理由は異なりますが、対応のポイントは子どもの気持ちを思いやり、親がしっかりと受け止めることです。具体的には以下のことを実践してみましょう。
出典:3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題|文部科学省
出典:発育・発達について|JAPAN SPORT COUNCIL 日本スポーツ振興センター
出典:思春期の実態把握調査 結果報告書|株式会社マクロミル・認定NPO法人カタリバ協働調査
子ども扱いしすぎない
大人のいうことを聞けというような内容を口にすると、さらに反抗的な態度をとることがあります。反抗期がひどくても、子どものことを理解する姿勢が必要です。
子ども扱いしてそのときの子どもの気持ちを無視してしまうと、「わかってくれようともしない」と子どもの気持ちはさらに離れてしまいます。子どもを一人の人間として尊重し、親は一歩引いたところで見守ることが大切です。
甘えたい気持ちを受け止める
一見反抗的な態度をとっていても、「もっと寄り添ってほしい」「優しくしてほしい」など、親に甘えたい気持ちを抱いていることもあります。子どもの甘えたいサインをきちんと察知して、十分に甘えさせることが大切です。
逆に突き放すことはやめましょう。子どもが「受け入れてもらえない」と感じてしまい、さらに心を閉ざしてしまう可能性があります。
【高校生以上】反抗期女子の対応のポイント
高校生以上の対応は、一人の大人として対応することが大切です。高校生は義務教育が終了しているため、子ども扱いしすぎると嫌悪感を抱く可能性もあるため注意しましょう。
以下で具体的な対応方法について記載しています。
他人と比較しない
「高校生の生活と意識に関する調査」という文科省実施のアンケートを見ると、高校生の半分近くが「自分は役に立たない」と感じていることがわかります。
高校生になると人間関係が広がっていき、学業やスポーツ、容姿など自分と他人を比較することも増えていくでしょう。
勉強ができない、何の才能もない、容姿もよくないなどの悩みを抱えてしまうと「自分は役に立たない」「需要のない人間かもしれない」という悩みが出てくる可能性があります。
周囲との差から劣等感を感じていたとき、親が他人と比べるような発言は禁物です。子どもは悲しい気持ちになり、反抗的な態度をとることがあります。
このように、反抗期は周囲と比較して劣等感を受けやすくなっているため、他人と比較するような発言はやめましょう。
落ち着いているときに話しかける
反抗期によって、ヒステリックになっていることもあります。必要以上に感情が高ぶっているときは、親に話しかけられただけで拒絶したくなることもあるでしょう。
反抗期がひどい場合は、夕飯後や寝る前など子どもが落ち着いているときを見計らって、話しかけるようにしましょう。気持ちが安定しているときは、親の話を素直に聞いてコミュニケーションをとりやすくなることがあります。
干渉しすぎない
「子どもを正しい道に導かなければ」と思い、勉強やプライベートなことについて、口出しをすることについては注意が必要です。
干渉がひどいことで、子どもは親との関わりにうんざりして、自分の殻に閉じこもってしまうでしょう。余計なことはいいすぎず、子どもから話してくれるのを待つことが大切です。
逆効果になる反抗期女子にやってはいけないこと
反抗期女子に対して、距離を近づけようと、しつこくコミュニケーションをとると逆効果になることがあります。具体的には、ここで取上げている内容はしないように気をつけてください。
ただ、その子の性格的な面や反抗期に突入したときに、悩んでいる内容によって、タブーとなる行動は変わってきます。自分の子どもにとって、何が悪い行動になるかよく考えましょう。
しつこく話しかける
子どもの最近の状況を知りたいと思い、しつこく子どもに話しかけてしまう親も多いでしょう。
しかし、反抗期中は、気持ちの問題から素直に親と話すことが難しくなっていることがあります。そういったなかで、しつこく話しかけてしまうと子どもは親を鬱陶しく思い、さらに反抗的な態度をとるケースは少なくありません。
あくまでも、子どもが助けを求めてきた際に応える姿勢でいましょう。親が寄り添う姿勢を見せることで、子どもは心を開きやすくなります。
否定的な言葉をかける
反抗期中は精神的に弱くなっていることもあり、周囲からの言葉にとても敏感になっていることがあります。
親が否定的な言葉をかけてしまうと、ネガティブな意味のまま受取り、必要以上に傷ついてしまう可能性があるでしょう。さらに心を閉ざして、親子の距離がさらに開いてしまうこともあります。
否定的な言葉を口にしてしまう前に、まず子どもの気持ちを聞いてから発言するようにしましょう。
突き放す・放置する
子どもの反抗期の態度にイライラして、突き放したり放置したりする親もいるでしょう。しかし、子どもは親の対応を見ています。
親に突き放す・放置するという態度を目のあたりにすると、マイナスに受け取る可能性が高いでしょう。
そのため、子どもから暴言を吐かれても、無視されても、普段どおりの態度で接するようにするとよいでしょう。「時期がくれば反抗期は終わる」と信じて、静かに見守る姿勢を続けましょう。
女子の反抗期の特徴を理解して対応しよう
反抗期は実際に直面すると、大切に思ってきた子どもに無理をされる、暴言をいわれるなど、親として精神的にきつい状況に陥ることがあるでしょう。しかし、反抗期は成長の証でもあり、子どもはさまざまな悩みを抱えています。
できるかぎり寛容な気持ちで見守って、思春期を乗り越えていきましょう。ぜひ、本記事を参考に女子の反抗期の特徴を理解して、適切な対応を心がけてみましょう。