反抗期の息子の特徴と適切な接し方を解説!対応に疲れたときの対処法も合わせて紹介

反抗期の息子の特徴と適切な接し方を解説!対応に疲れたときの対処法も合わせて紹介

息子の反抗期で子どもとの接し方に悩んでいる人はいませんか。この記事では、反抗期になった息子の特徴や接し方の良し悪し、保護者が対応に疲れてしまったときの対処法を解説しています。反抗期の息子との接し方を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

「反抗期の息子ってどんな特徴があるの?」

 「反抗期になった息子とどのように接すればいい?」

 「息子の反抗期への対応に疲れてしまったとき、どうすればよいのか知りたい」

 息子の反抗期に対して、このような疑問や不安を抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。

本記事では、反抗期になった息子に見られる特徴や適切な接し方・NGな接し方を解説するとともに、反抗期の対応に疲れてしまったときの対応について紹介しています。

この記事を読むことで、息子の反抗期のメカニズムを理解することが可能です。その知識をもとに、冷静に反抗期の息子と接することができるでしょう。また、対応に疲れてしまったとき、誰かを頼れるきっかけにもなるでしょう。

息子の反抗期が気になるという保護者の方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

息子の反抗期の特徴

子どもには反抗期と呼ばれる時期があり、主に思春期に起きやすくなっています。反抗期の子どもの扱いに苦労している保護者は多い傾向があります。特に息子の反抗期は、手がつけられなくて悩んでいるという声も聞くでしょう。

息子の反抗期と向きあうためには、なぜ反抗期を迎えるのか、いつ終わるのかなど反抗期の特徴を理解しておくことが大切です。

ここからは、息子の反抗期の特徴について解説します。

思春期の反抗期は「第二次反抗期」

思春期の反抗期は、はじめての反抗期ではなく「第二次反抗期」と呼ばれる二度目の反抗期となっています。

第一次反抗期は2歳~3歳の幼児期にかけて起きるもので、いわゆるイヤイヤ期と呼ばれるものです。自我の芽生えから、自分の気持ちを表現するために反抗的な態度を取ります。

そして、第二次反抗期は、小学校の高学年(6年生)~中学3年生もしくは、高校生までの期間に起こるものです。身体的な成長と精神的な成長のバランスがうまく取れず、不安定になってしまう時期だとされています。

息子の反抗期が起こる理由はバランスが崩れること

第二次反抗期である思春期の反抗期は、身体的な成長と精神的な成長のバランスが取れなくなるという特徴があります。

具体的にいえば、成長ホルモンや性ホルモンが急激に増加して、第二次性徴もはじまってどんどん体が大人びてきます。これが身体的な成長です。そして、学校などの社会のなかで、さまざまな人と自分を比較して、成長することが心理的な成長になります。

この2つの成長は同じスピードではないため、バランスが崩れてしまうことが多いです。結果、意味もなくイライラしてしまうようになり、保護者にきつくあたってしまうようになります。

特にポイントとなるのが性ホルモンの増加で、感情のコントロールがまだ上手にできない子どもがイライラしやすくなる、要因の一つといわれています。

出典:思春期のこと | あだち小児科クリニック

出典:反抗期について|公立学校共済組合 関東中央病院

反抗期が終わるきっかけは人によって変わる

反抗期は、はじまるきっかけも終わるきっかけも、人によって異なります。そのため、保護者などの第三者がコントロールして反抗期を終わらせることはできないため、明確にいつ終わるのかなどは、わかりません。

一般的に、反抗期が終わるきっかけとして挙げられやすいのが、以下のタイミングです。

・進学などの環境の変化

・受験(高校受験や大学受験)

・子ども自身の成長

これらのタイミングはあくまでも目安なので、必ずしも自分の子どもに当てはまるわけではありません。

反抗期の息子への適切な5つの接し方

反抗期は、子どもが成長するための大切な過程の一つです。ただ、反抗期の子どもは保護者への反発感が強くなるため、これまでと違う子どもの様子に、どのように接していいか困ってしまう人もいます。

特に反抗期の息子は、保護者に対して強くあたってしまうため、保護者としてどうすればいいのか悩みを抱えている人は多いです。

ここからは、反抗期の息子に対する適切な接し方を5つ解説します。

子どもの機嫌を見て声をかける

反抗期の息子がイライラしているときや落ち込んでいるとき、保護者として心配する気持ちから声をかけてしまう人は多いです。ただし、こちらから声をかけると、子どもを不機嫌にさせてしまう場合があります。

逆に息子が楽しそうにしているときや、機嫌よく話しかけてくるときは、自分のことを見てほしい・保護者に認めてほしい場合が多いです。このようなときに声をかけることで、息子もあんしんして心を開きやすくなります。

過干渉せず適度な距離感を保つ

反抗期の子どもとの距離感をどのようにすればいいのか、悩んでいる保護者は多いです。あまり干渉しても鬱陶しいと思われてしまい邪険にされてしまいます。さらに、距離を置きすぎると無関心だと思われて、心を閉ざしてしまいます。

基本的には過干渉にならず、無関心にもならないような適度な距離感を保つことが大切です。親は子どもの様子を見て、話しかけてよいのか、そっとしておくべきなのか、その都度判断していく必要があります。

人として良くない言動には叱る

反抗期の息子の言動は、「反抗期だから」とある程度受け流す必要はあります。ただし、反抗期だからといって、人としていってはいけない言動に対しては叱ることも必要です。

たとえば、人の心や体を傷つける言動、非常に危険な行為、法律に反する反社会的な言動が挙げられます。人間として許されない言動を受け流してしまうと、自分と向き合ってもらえないという不信感を、息子に抱かせてしまうリスクが高いです。

このため、人として良くない言動をした場合は、反抗期であってもなくても保護者は勇気をもって、叱ることが大切だといえるでしょう。

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家をいつでも居心地のよい環境にしておく

反抗期の息子が酷い態度を取ったからといって、保護者が同じように酷い態度を取ると、息子はどんどん保護者に対して心を閉ざしてしまいます。そして親子関係が悪化してしまうと、居心地のよい場所を家の外に求めてしまうようになります。

そのような事態にならないためにも、息子に対して、保護者としての愛情をきちんと伝えることが必要です。自分たちが味方であることを伝えれば、家が居心地のよい場所になり、あんしんして保護者に頼ってくれます。

息子からの話には共感から入る

反抗期の息子から話しかけられたときは、肯定や共感から入るようにします。反抗期になると精神的に不安定になりやすいことから、自己肯定感が下がってしまう場合があります。

保護者から否定的なことをいわれてしまうと、ますます自己肯定感が下がり、反抗的になりやすいです。息子の話を聞く際は、肯定して気持ちに共感すると、息子は自信がついて自己肯定感も上がりやすくなるでしょう。

また、親への態度がよい方向へ変わる可能性もあります。

息子の反抗期に疲れたときは他の人に頼ってもよい

ここまで反抗期の息子への適切な接し方を解説しましたが、保護者がどんなに頑張っても難しい場合はあります。そのような状態が続いてしまうと、反抗期の対応に疲れて、限界を感じてしまう人も多いです。

息子の反抗期に疲れてしまったときは、無理をせずに他人を頼っても問題はありません。自分の家族や両親、友人などの身近な人、カウンセラーや専門医などの専門家、頼れる人を頼りましょう。

一人で抱え込まずに、誰かに相談し必要に応じて、息子と離れる・カウンセリングを受けるなど、自分の心のケアをすることが重要となります。

反抗期の息子へのNGな接し方

反抗期の息子への接し方のなかには、NG行動もあります。NG行動は、反抗期を助長させるだけではなく、保護者への信頼を損なってしまう危険性もあるので、注意が必要です。ここからは、反抗期の息子の接し方でNG行動にあたるものを4つ解説します。

過干渉

大人として、身体的にも精神的にも成長している途中である反抗期の子どもにとって、保護者からの過剰な干渉は大きなストレスです。

干渉する内容が正論であったとしても、子どもは無性に腹立たしいと感じてしまう可能性があります。このため、反抗期の息子に対して過剰に干渉するような言動は控え、基本的には見守ることに徹しましょう。

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人格否定

子どもの人格を否定するような発言は、反抗期中である以前に、行ってはいけないことの一つです。

保護者としては、つい感情的になり、いってしまった言葉でも、子どもには親からそのように見られているのだと誤解を与えかねないからです。

人格否定の発言は、子どもの心を大きく傷つけるだけではなく、反抗期を終えた後も、ずっと心に残ってしまいます。そのようなことを起こさないためにも、子どもの人格を否定する発言はしないように心がけましょう。

放置

反抗期の息子との距離感がわからない人のなかには、放置してしまう人もいます。

完全に放置することは息子に対して無関心になることと同じでしょう。子どもは親からある程度は干渉されないと、愛情を感じられずに反抗期が長引いてしまう場合もあります。

その結果、親子関係が崩れてしまう恐れもあるため、適度な距離感を意識しておくことが必要です。

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他人との比較

反抗期の子どもの特徴の一つに、自分自身への強い関心があります。自分自身へ意識が向くことで、自分の内面や外見に対して悩みやすく、他人からの評価に敏感になりがちです。そのため、保護者が見えていないところで、さまざまな努力している場合もあります。

そのような子どもに対し、他人と比較するような発言をすると、子どもの心を大きく傷つけてしまいます。

これは、比べる対象が子どもの友だちや知り合いだけではなく、兄弟であっても変わらないため、誰かと比較しないようにしましょう。

反抗期の息子には一歩引いて見守ることが大事

反抗期は大人に成長するための過程の一つであり、ホルモンバランスの崩れによって起きるものだとされています。どうしてもイライラしやすくなるため、反抗期になった息子の言動に悩まされてしまう保護者は多いです。

基本的に反抗期の息子とは適度な距離を置き、一歩引いたところから見守る姿勢でいることが望ましいです。

反抗期の息子との接し方に迷っている方は、子どもに対して、適度な距離感や声をかけるタイミングなどを考えてみましょう。

出典:思春期のこと|あだち小児科クリニック

出典:反抗期について|公立学校共済組合 関東中央病院