作文の数字の書き方で気をつけるべきポイントとは?縦書きと横書きそれぞれの注意点を解説!
作文の数字はどういう形式で書くといいのか、正解が分からない方も多いのではないでしょうか。本記事では、縦書き作文における数字の正しい書き方を紹介します。横書きの注意点も取り上げているため一緒に覚えると効率がよいでしょう。興味がある方は参考にしてください。
「数字ってどういう風に原稿用紙に書くのが正解なの?」
「縦書き作文の数字は、横書き作文の記述方法と一緒?」
「英語の1文を縦書きの作文で入れるにはどうすればいいんだろう」
このように、作文の数字の書き方に悩むことも多いのではないでしょうか。
子どもの作文では原稿用紙を使う頻度が高いため、書き方を知らないと困ってしまうこともあるでしょう。
本記事では、作文での数字の書き方の注意点、5桁以上の数はどのように書くのか、単位語を使用しないときなど、細かく紹介します。アルファベットや記号など数字以外の書き方もお伝えしていくため、原稿用紙に書く際にも役立ちます。
この記事を読むことで、作文の数字の書き方や原稿用紙の正しい使い方を知る機会になるでしょう。書き方に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
縦書き作文の「数字」の書き方で注意するべきこと
縦書き作文には、いくつか注意する点があります。ここでは、縦書きの作文に数字を書くときの一般的なルールを紹介します。作文だけではなく、読書感想文でも縦書きの原稿用紙を使うことがあります。
以下内容では、縦書き作文の書き方で注意する点を2点紹介いたします。
2桁~4桁の数字の書き方
2桁~4桁の数字の書き方には、これといった明確なルールはありません。たとえば、「1993年」と書くときは、「一九九三年」と「千九百九十三年」と書くことが可能です。ただ、文章中の形式は混在で使用せず、どちらかに統一する必要があります。
5桁未満の場合は、「十」「百」「千」などの単位語を入れて書くことが一般的です。横書きの場合は、そのまま1マスに2桁ずつ数字を書きます。
5桁以上の数の書き方の注意点
桁数が5桁以上の大きい数値・データは、5桁以上の数字は、「万」「億」「兆」などの単位語を使って表記することが一般的です。
たとえば、「45500」の場合は「四万五五〇〇」と書きます。「四万五十五百」など、4桁以下を表す単位語「十」「百」「千」は、記載しないケースが多いでしょう。横書きにする場合は、5桁以上の数字でもそのまま1マスに2桁ずつ数字を書きます。
縦書き作文と横書き作文で共通する注意点
作文を書く際、縦書きも横書きも同じように注意することがいくつか存在します。特に固有名詞や小数点、割合、年号などを記載するときは注意する点があります。
縦書き、横書きの共通しているルールを知って、正しい文章の書き方を理解しましょう。
固有名詞の書き方
固有名詞は、縦書きも横書きもそのまま算用語で表記します。「第一次世界大戦」「第二次世界大戦」など、漢数字で書くことが定着している固有名詞は、そのまま漢数字で書きます。
提出先から書き方の指定があるときは、そのルールに従って書きましょう。細かい書式が指定されることもあります。
小数点「.」や割合「%(パーセント)」の書き方
縦書きの場合、小数点は中黒(なかぐろ)といって、単語の並列の区切りや縦組みの小数点「・」を用いて表記します。割合は「%」の記号は使わず、「パーセント」とカタカナで書くのが一般的です。
ただ、「%(パーセント)」を頻繁に使用する論作文やレポートを書く際は、「%」の記号で表記するケースもあります。
年号・西暦の書き方
縦書きの場合、年号を書くとき「平成」や「令和」といった元号を使って書く際は、単位語をつけて書きます。西暦の数字を漢数字で書くときは、単位語を省いて書く形が基本です。
たとえば、「西暦2024年1月27日」であれば「西暦二〇二四年一月二十七日」という表記になります。
そのほか、西暦の年を書くときは縦書きでも算用数字を用いるケースもあります。算用数字を使う場合は、1マスに数字を2つまで書くことが可能です。
「2024年」であれば前の1マスに「20」後ろの1マスに「24」で「20」「24」「年」と表記できます。年号・西暦の書き方で形式が指定されることもあるため、年号・西暦の書き方には2パターンあることも覚えておきましょう。
数字のほかに作文で間違われやすい表記法
数字の書き方のほかに、作文で間違われやすい表記法もいくつか存在しています。原稿用紙を使う場面で困らないように、数字以外の書き方も一緒に覚えておきましょう。数字以外の表記法には、以下のものがあります。
アルファベットの書き方
アルファベットは、大文字の場合は1マス1文字、小文字の場合は1マス2文字という書き方が基本です。たとえば、「General」であれば「G」のみ1マス1文字で、後の「en」「er」「al」は1マス2文字という書き方になります。
縦書きの場合は1マスに1文字ずつ書きます。長い英単語やいくつか英単語を並べて記載する際は、その部分だけアルファベットを横書きにします。
そのほか、外来語でカタカナ表記できる言葉は、無理にアルファベットを使わずカタカナ表記した方がよいでしょう。たとえば、「レクリエーション」や「ヒエラルキー」「コラーゲン」などです。
記号の書き方
作文に使用してよい記号には、-(ハイフン)、=(二重ハイフン)、―(中線)、…(三点リーダー)、・ (中黒)、( )(丸かっこ)、「」(かぎかっこ)、『』(二重かぎかっこ)などがあります。
記号は1マスに1つ書く形が一般的です。2マス使うものには、―(中線)と…(三点リーダー)があります。三点リーダーは、2つセットで使用するため……と6個の点を書きます。
!(感嘆符)、?(疑問符)を使用した後は1マス空けます。ただし、行の最後に書いた際は次の行の最初が空欄になることから、1マス空けない形が基本です。
子どもが作文の書き方を覚えられないときは?
文字に書いて教えても、言葉で伝えても、子どもが作文の書き方を覚えられないこともあります。特に数字の書き方は難しいでしょう。その場合は、実際にマス目に書いてお手本を見せてあげることがおすすめです。
また、親が子どもの作文を見るときは、まず褒めて、その後は作文の内容を深める質問をしてみてください。子どもは、親に褒めてもらったことで書くことが楽しくなり「もっと作文を書こう」と意欲的になりやすいでしょう。
褒めた後は「ここはどういうこと?」「どうしてそう思ったの?」など、作文の内容を深める質問をしてみてください。読み手に理解される文章にするには何を書くといいのか気づかせる問いにしましょう。
注意点は、作文の内容で評価はしないことです。たとえば、「こういう内容は書かないで」と言うと、親に気に入られるように取り繕った文章を書くようになる可能性があります。
数字の書き方を理解して間違いなく作文を書こう!
作文など原稿用紙に数字を使う機会は少ないため、それだけに数字を書くときに悩むことがあります。本記事を参考に、作文での数字の正しい書き方を学び、いざ書くときに困らないようにしておきましょう。
作文の数字は、桁数に応じて変化する場合や縦書きか縦書きかによっても書き方が変わることがあります。
提出先から細かい指定がある場合は、そのルールに沿って数字の書き方を変える必要も出てきます。例外に注意して、正しく数字を使えるようにしておきましょう。