【シーン別20選】3歳児におすすめの遊びをご紹介!子どもに合った遊びを選ぼう
3歳児にとって、よい効果がある遊びはどのようなものか知りたい、という方もいるのではないでしょうか。本記事では、3歳児の遊びについて、室内と外遊びの両方を紹介しています。さらに、遊びを通して伸びる能力についても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
「3歳児って、発達面のことを考えるとどんな遊びがよいのかな?」
「3歳児向けの遊びには、そもそもどういうものがあるの?」
「外遊びで、3歳の子どもにおすすめの遊びを知りたい!」
このように、3歳児の遊びについて、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、3歳児の成長におすすめの室内遊びと外遊びを幅広く紹介しています。また、それらの遊びが、子どもに与える効果についてもふれているため、お子さまに合う遊びを探すときの参考にできるでしょう。
さらに、子どもの遊びで配慮することや、注意することも紹介しているため、この記事を読むことで、子どもが楽しくあんしんして遊ぶための、適切なサポートが把握できます。
子どもと一緒に遊べるゲームを探している方や、子どもの発達に興味、関心を持っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
【8選】3歳児におすすめな室内遊び
3歳は、言葉の力が大きく発達する時期です。そのため、3歳児の室内遊びとしては、思考力や表現力などを養える遊びがおすすめです。
室内遊びの場合、限られた空間のなかで、自分の考えや気持ちを相手に伝える必要があるため、コミュニケーション能力の向上が図れるでしょう。
また、3歳児の遊びでは、集団遊びのなかでなりきりや見立てを想像して、表現を楽しむこともねらいとして取入れられています。
以下に8つの遊びを挙げるので、ぜひ参考にしてみてください。
フルーツバスケット
フルーツバスケットは、集団生活のトレーニングとしてもおすすめのゲームです。
はじめに、椅子を内側に向けて、円の形になるように並べます。次に、一人の鬼役を決めましょう。鬼以外の人は果物役(3~4種類)の担当です。並べた椅子の中心に鬼が立ったら、ゲームをはじめましょう。
このゲームでは、鬼が特定の果物の名前をいったら、その果物役の人が席を移動するのがルールです。鬼も席とりに参加し、座れなかった人が次の鬼になります。
鬼が名前をいうときに、特定の果物ではなく「フルーツバスケット」ということがあります。そのときは、全員移動するのがルールです。
このゲームの禁止事項は、隣の席への移動や、呼ばれているにもかかわらず移動しなかった場合は鬼役になります。
じゃんけん列車
じゃんけん列車は、気軽に集団で楽しめる遊びです。
このゲームは、子どもが1対1でじゃんけんすることからはじまります。じゃんけんに負けた人が勝った人のうしろに回り、肩に両手をかけて列を作るのが、このゲームのルールです。
「貨物列車シュッシュッシュッ~」と歌いながら歩き回り、「ガッチャン」のタイミングで先頭にいる人同士がじゃんけんをします。
どんどんできる長い列が、最後の1列になったら終わりです。列の先頭にいる人が勝者になります。
参加する人数が多いときは、ある程度広い場所の方が動きやすいでしょう。
ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームでは、相手にわかりやすく伝える力や、表現力が養えるでしょう。
ジェスチャーゲームをする際は、最初に問題を出す人を決めます。
問題を出す人は、お題を確認したら、声を出さずジェスチャーだけで表現してください。それを見ている人たちが、何を表しているか当てます。
3歳児の場合、ジェスチャーに慣れていないこともあるため、想像しやすいお題がおすすめです。
たとえば、「怒っている」「喜んでいる」などの感情をテーマにすると、身振り手振りの表現も理解しやすいでしょう。
おもちゃ遊び
室内で遊ぶ場合は、お気に入りのおもちゃで遊んだり、おままごとや、ごっこ遊びなどをしたりするのもおすすめです。
特に、文字や数字が書いてあるおもちゃは遊んでいるうちに、それらを認識できるようになるため、自然に言葉を学べるでしょう。
おままごとなど、相手とのやりとりが必要になる遊びでは、社会性やコミュニケーションを学べます。役になりきって行動することで、想像力も高められるでしょう。
新聞紙島
新聞紙島は、新聞紙を島に見立てて遊ぶゲームです。
はじめに、大きく1枚に広げた新聞紙の上に、子どもたちが乗ります。次は、その新聞紙を半分に折って、そのスペースに何人乗れるかチャレンジしてみましょう。
乗れるスペースがどんどん小さくなるため、片足で立ったり、手足を動かしてバランスをとったりする力が身に付きます。
このゲームで遊ぶときには、ケガに気をつけましょう。小さいスペースに乗るために、子ども同士が押し合いする可能性があるため、大人は目を離さないようにしてください。
ドミノゲーム
ドミノ倒しでは、スタートからゴール地点まで、ドミノピースを倒さないよう、慎重に並べる必要があるため、指先を上手に使う力や集中力が養えます。
スタート地点とゴール地点を決めたら、少しだけ間隔を空けながら、一つずつドミノピースを並べます。準備ができたら、スタート地点のドミノピースを倒して、ゴールまで次々に倒れていく様子を楽しみましょう。
最初から最後まで、止まることなく倒すことができれば、大きな達成感が得られます。
なお、3歳児が遊ぶ場合は、並べている最中に簡単に倒れることがないよう、空き箱や軽い積み木など、通常のドミノより大きめのものを代用するのがおすすめです。大きさの違うものを取入れることで、倒れ方にも変化が出るため、より楽しめるでしょう。
工作
工作では、作りたいもののイメージを膨らませる必要があるため、発想力や想像力を育めるでしょう。また、ハサミやノリなど、道具を使うことで、指先や手の使い方が上手になることが期待できます。
3歳という年齢は、自分の考えを言葉にできる時期でもあるため、「どういうものが作りたいか」をいえる子どももいます。
作りたいイメージがわかない、何を作ってよいかわからないという子どもの場合は、季節に合わせたものなどを大人と一緒に作ることで工作を楽しめるでしょう。
出典:第9回 子どもの心を知って保育を創るⅣ(3歳児)~ 自分にあまく・人にはきびしく ~|焼津市乳幼児教育推進会議
宝探しゲーム
宝探しゲームは、ものを見つける遊びです。
宝物を隠す人は、見つからないような場所を考え、探す人は宝探しのエリアとなっている場所を探します。
頭と体を同時に使い、協力したり競ったりする必要があるため、ゲームを通して社会性を身に付けることが期待できます。
また、自分の力だけで宝物を見つけたときには、大きな達成感を感じられるでしょう。
【8選】3歳児におすすめな外遊び
3歳は体の動きが発達する時期でもあります。外遊びには、運動能力も向上するものが多いことから、筋力などの身体的機能を伸ばすためにも、体をよく動かす遊びがおすすめです。
外遊びには、体を動かすことだけではなく、ルールへの理解や、決まりがあるなかで遊ぶ楽しみ方などを学ぶねらいもあります。
ここでは、3歳児におすすめの外遊びを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
出典:3歳児|大津市
だるまさんがころんだ
はじめに、じゃんけんなどで鬼役を一人決めてください。鬼役になった子どもは、木や柱など、基点となる場所を決めて背中を向けて立ちます。そのあと、鬼以外の子どもが、鬼の位置から離れた場所に1列に並んだら、準備完了です。
鬼が「はじめの一歩」と、大きな声で合図したら、鬼以外の子どもたちは、大きく一歩前に踏み出します。
続いて、鬼役が「だるまさんがころんだ」と唱えて振り返ったら、鬼以外の子どもたちは動きを止めてください。
鬼が見ている間は動けないというルールのため、振り返ったときに動いていた子どもは、鬼に捕まります。
鬼が合図するタイミングで、とっさに動きを止めることで体幹が鍛えられるほか、手足でバランスをとる能力の向上が期待できるでしょう。
けんけんぱ
けんけんぱは、地面に丸の形を描き、その形のなかを片足立ちでけんけんして前に跳び、最後に両足で「ぱ」と開いて着地しながら進むという遊びです。
瞬発力や筋肉、体幹能力、リズム感、平衡感覚などのトレーニングになります。
けんけんぱの動きは、その後の運動能力の発達に影響を与える、重要な遊びともいわれています。地面に丸を描くだけで簡単に遊べるため、すぐに挑戦できるでしょう。
出典:第9回 子どもの心を知って保育を創るⅣ(3歳児)~ 自分にあまく・人にはきびしく ~② 全身運動|焼津市乳幼児教育推進会議
信号ゲーム
信号ゲームは、信号の色を使って交通ルールを習得できる、おすすめのゲームです。
スタートとゴールの位置を決めたら、信号の色の指示を出す人と、それ以外の人にわけます。信号の指示を出す人以外は、スタートの位置につきましょう。
指示を出す人が「赤」「青」「黄色」から一つの色をいったら、ほかの子どもたちは、その色に合った動きをしながらゴールまで進みます。
「赤」といわれたら止まり、「青」は進み、「黄色」は辺りを見渡します。動きを間違えた人は、スタートラインからやり直しです。
引っ越し鬼
引っ越し鬼は、地面に描かれた円から円へと、鬼に捕まらないように動いて逃げる鬼ごっこの一種です。
鬼の動きを確認しながら移動する必要があるため、周りを見る力や状況判断力のほか、素早い動きなどが身に付くでしょう。
わかりやすいルールのため、集団でも遊びやすいゲームです。
あんたがたどこさ
あんたがたどこさの歌に合わせて、ボールなど道具を使う遊び方と、「あんたがたどこさ」の「さ」のところで手を叩く遊び方があります。
ボールを使う遊び方は、リズムに合わせてボールをつき、歌の「さ」のタイミングで片足を上げ、足の間にボールを通すというものです。
また、地面に2行2列の4つの〇を書き、歌のリズムに合わせて左右に跳び、「さ」のタイミングで前に跳び、次の「さ」のタイミングでうしろに跳ぶというような遊び方もあります。
歌詞に合わせて身体を動かすため、リズム感が養われるでしょう。
影踏み
影踏みは鬼ごっこの一種です。鬼をタッチする代わりに影を踏むため、「影踏み鬼」ともいわれています。曇っていて影が見えにくいと遊べないため、晴れの日に遊びましょう。
影踏みでは、相手の動きをしっかり見る力や、逃げるためには自分の影をどう動かせばよいかなど、戦略を考える力が身に付くでしょう。
かけっこリレー
かけっこリレーは、チームにわかれてゴールまでの速さを競う、競争ゲームです。ルールに沿って友達と競う楽しさや、達成感が味わえるでしょう。
はじめに、子どもたちを2~3チームにわけましょう。チームのなかで走る順番を決めたら、最初に走る人がバトンを持ちます。
それぞれのチームの第一走者がスタート位置についたら、「よーいどん」の合図で走りはじめます。
第一走者がコースを走りきったら、次の走者にバトンを渡していき、先に全員が走り終えたチームが勝ちです。
走る順番を子ども同士で話し合って決める楽しみがある、おすすめの集団遊びです。
ゴム跳び
ゴム跳びは、ある程度の高さで固定したゴム紐を、飛んだり踏んだりして遊ぶものです。
ゴム紐を固定するにあたっては、誰かが持つ役を引き受けるほか、柱などに括りつける方法があります。ゴム紐の高さを、少しずつ低い位置から高い位置へ上げて、難易度を変えるのも面白い遊び方です。
ゴムを跳び越えようとすることで、足の筋力や跳躍力を伸ばしていけるでしょう。足首の強化にも効果があります。
【4選】3歳児におすすめな家庭での遊び
能力的な成長を意識した上で、3歳児にぴったりな家庭での遊びは、手先を使って創造性を育むものでしょう。
ここでは、保護者と一緒にできる遊びを紹介します。お子さまが興味を持てそうなものを選んで、ぜひ遊んでみてください。
おちゃらかほい
おちゃらかほいは、歌に合わせて2人でじゃんけんをする遊びです。
2人で向き合い「せっせっせのよいよいよい」と歌いはじめます。そして、「おちゃらかおちゃらかおちゃらかほい」の「ほい」のところでじゃんけんをするというものです。
歌に合わせてじゃんけんをするため、瞬発力が養われるほか、勝ち・負け・あいこなどのルールを学んで、応用できる力も伸ばせるでしょう。
何度も繰り返して遊べるため、子どもの気持ちが満足するまで継続できる点でも、おすすめのゲームです。
折り紙
折り紙は、1枚の紙から一つのものを作り出す遊びです。
折り紙で作れるものの種類は多く、難易度も幅広いことから、子どもにとって飽きにくい遊びといえるでしょう。
折り方を間違えないように、きれいな形に仕上げられるように進めていくため、集中力や思考力が養えます。
また、ものによっては細かく折る必要があるため、指先を鍛える効果が見込めるでしょう。
お絵描き
1枚の紙に、自分の好きな絵を描くお絵描きの特徴は、すべて自分で決められるということでしょう。
お絵かきでは、クレヨンやパステル、色鉛筆などの道具や使う色、描く形まで、すべて子どもが決めて行います。そこには、何の制約もありません。
自由な発想を絵として形に残せることから、創造力や表現力が高められるでしょう。
また、お絵描きするときには指先に力を入れるため、手先の感覚が養われます。形を描く練習をしていくなかで、きれいな形を描けるようになれば、文字を書くときにも役立つでしょう。
かるた
かるたは、ひらがなが書かれた札と、絵が描かれた札を組み合わせるゲームです。遊びのなかでひらがなにふれるため、自然に文字に興味を持てるのがメリットといえます。
一人札を読む人を決めたら、絵が描かれた札をバラバラにして、床に大きく広げましょう。
読み手が1枚ずつ札を読むため、広げられた札のなかから、その内容に合う絵を探してください。
見つかったら、素早くその札にタッチし、いちばん早かった人がその札をもらいます。最終的に、札をいちばん多く持っていた人の勝ちです。
読み手の声を聞いて札をとる競技のため、瞬発力が養えるでしょう。
なお、最初から札数が多いと難易度が高くなるため、子どもが敬遠する可能性があります。少ない枚数からはじめ、慣れてきた頃に少しずつ増やしていきましょう。
3歳児の遊びで配慮することや注意点
3歳児の遊びでは、子どもがルールを理解できているか配慮することが大切です。ルールを無視して遊んでしまうと、伸ばしたい能力の向上に生かせない可能性があります。
また、外遊びでは、遊びやすい環境になっているか、あんぜん面に問題がないかなど、細心の注意を払いましょう。
以下に、具体的な注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ルールは全員がわかるように説明する
集団で遊んだり、新しい遊びをしたりするときには、全員がわかるようにルールを説明することが大切です。わかっていない子どもがいれば、わかるように教えましょう。
相手と信頼関係を築く力や社会性など、ルールを守って遊ぶことで身に付く能力があります。ルールを無視して遊んでしまうと、そのような能力を伸ばすことなく終わってしまうでしょう。
ルールを説明するにあたって、口頭だけで説明すると伝わりにくい場合があるため、注意が必要です。イラストを使ったり、大人がお手本を見せたりするなど、視覚的にわかりやすい説明を心がけましょう。
体を動かすための環境を作る
幼児期に運動が十分にできないと、子どもの運動能力の低下や発達に遅れが出る可能性があります。親は、子どもが自由に体を動かして遊べる環境を用意しましょう。
けんけんぱやかけっこリレーなどの遊びであれば、十分に動き回れるスペースが必要になります。家の庭が狭い場合は、公園に連れていきましょう。
なお、公園や外で遊ぶときには、ケガに注意が必要です。危険な遊具がないか、尖っているものがないかのチェックは、大人がしっかり行いましょう。
3歳児におすすめな遊びで楽しく学ぼう!
手先の器用さ、思考力、創造力、瞬発力など、子どもの能力的な発達をうながすためには、子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にすることが重要です。
本記事で紹介した3歳児におすすめの遊びを参考に、子どもの能力を伸ばせる遊びを探してみてください。
子どもがのびのびと遊べるよう、親も一緒に楽しく学んでいきましょう。