自主性とは?幼少期からの鍛え方や主体性との違い、高めるための方法をご紹介!

自主性とは?幼少期からの鍛え方や主体性との違い、高めるための方法をご紹介!

近年、大人だけではなく子どもにも「自主性」が求められているのをご存知でしょうか。本記事では自主性の重要性や自主性と子どもの関係、子どもの自主性を高める方法についてご紹介しています。子どもの自主性について理解を深めたい方は、ぜひ、参考にしてみてください。

「自主性とは何のこと?」

 「自主性がある人はどんな人?」

 「子どもの自主性を育てるためにできることは何?」

 このように、自主性について疑問や不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、自主性の概要から自主性のある人の特徴、子どもの自主性を高めるためにできることについて紹介しています。記事を読むことで、自主性がどんなものであり、いかに自主性を伸ばすことができるのかについて知ることができるでしょう。

また、自主性について理解を深めることで、子どもが困っている際にも的確にアドバイスすることができます。

自主性について知り、子どもの自主性を高めたいと考えている方は、ぜひ、チェックしてみてください。

自主性とは

自主性とは、「人から指示を受けて行動するのではなく、自ら率先して行動できる性質」です。いいかえれば、「人からの指示がなくとも自分で考えて動くことができる性質」です。

指示を待つのではなく自分から行動できる人がいることで、指示や教育の時間が少なくなります。逆に、自主性が低い人の場合は指示だしなどに時間がかかってしまいます。そのため、会社や組織のトップは「自主性が高い人材」を採用したいと考えている傾向が高いです。

「自主性」と「主体性」の違いとは

「自主性」と「主体性」の違いは、責任の所在です。

「主体性」とは自分の意思や判断で、自分の責任で行動する性質をさします。一方で、「自主性」とは人から指示を受けて行動するのではなく、自ら率先して行動できる性質のことをさしています。

「主体性」には「自分の責任で」というニュアンスが含まれており、その点が「自主性」と「主体性」の違いだといえるでしょう。

主体性とはどんな意味?高い人の特徴や子どもの主体性を高める方法をご紹介

主体性とはどんな意味?高い人の特徴や子どもの主体性を高める方法をご紹介

子どもの資質 2024.03.25

自主性がある人の特徴4つ

ここからは自主性のある人の特徴を4つご紹介します。自主性のある人の特徴は、好奇心旺盛、探求心がある、高い成長意欲、行動力があるなどがあります。

自主性がある人の特徴を知ることで、自分自身や子どもの自主性を高める際の参考とすることができるでしょう。理解を深めるために、ぜひ、チェックしてみてください。

好奇心旺盛で探求心がある

自主性のある人の特徴として、「好奇心が旺盛」「探求心がある」というものがあります。具体的には、わからないことはわからないままにせず、人に聞いたり自分で調べたりするような行動をとります。

好奇心や探求心があることは、行動力にもつながります。自分が求めるものを追い続けるような人は、「自主性がある人」だといえるでしょう。

成長意欲が高い

成長意欲が高い人は、自らの経験から成長に必要なことを学ぼうとする特徴があります。その特徴は、積極性にもつながる部分があるでしょう。

成長意欲が低い人は、自分から仕事に取組もうとはせず、楽な道を進もうとします。この特徴は、自主性のある人とは真逆の特徴だといえます。

行動力があり周りを巻き込むことができる

自主性の高い人は行動力があるため、周囲を巻き込むことができるという特徴もあります。自主性の高い人は自信を持って行動しているため、人がついていきやすいことも特徴だといえます。

このような特徴の人物は、個人より組織での目標達成をめざしているため、組織にとって必要な行動をとることもできるでしょう。

責任感が強い

自主性の高い人は、「自ら率先して行動できる」人です。自主性が高い人は、自分がとる行動に対しては強い責任感を持つでしょう。

自主性が低い人は、人からの指示や命令を受けてから行動するため、行動に対する責任感も薄い場合が多いです。自主性が高い人の行動には自分の意思があるため、責任感を持って最後までやり遂げられるでしょう。

子どもに自主性が求められる理由とは

近年では、子どもにも自主性が求められるようになっています。

子どもに自主性が求められるのはなぜでしょうか。その理由について理解を深めることで、子どもの教育方針や接し方に活かすことができるでしょう。

ここでは、子どもにも自主性が求められている二つの理由を紹介します。実際に子どもと接する場合や、子どもの教育方針を考える際の参考になるでしょう。

文部科学省の教育方針で示されている

2020年の教育改革で、生徒の主体的・対話的で深い学びが積極的に導入されるようになりました。これまでの学校教育では授業への理解度に重きが置かれていましたが、アクティブラーニングと呼ばれる学習法への比重が重くなりました。

文部科学省の指導方針の在り方でも、「児童生徒の自主性を尊重した指導」がめざされています。文部科学省が教育方針に盛り込んでいるということは、日本の教育体制として子どもの自主性の向上をめざすということでもあります。

このことから、子どもにも自主性が必要とされていることがわかるでしょう。

出典:3.指導方法の在り方|文部科学省

出典:2020年度、子どもの学びが進化します!新しい学習指導要領、スタート!|政府広報オンライン

VUCA時代に対応するため

「VUCA」とは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字からの言葉で、予測困難である様を意味します。

今までの常識が通じない「予測困難な時代」において、年齢を問わず自主性が必要だとされています。予測困難であるからこそ、自分で考えて行動できる力が必要とされています。VUCA時代に対応するため、子どもの自主性を磨いていけるようにしましょう。

子どもの自主性を高めるための4つの方法

ここでは、子どもの自主性を高める四つの方法をご紹介します。紹介する子どもの自主性を高める四つの方法は、実際に家庭でも実践可能な方法です。

子どもの自主性を高める必要がある理由を理解し、四つの方法を実践することで自主性の高い子どもに育てることができるでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

何事も自分で考える習慣をつけさせる

子どもの自主性を高めるためには、何事も自分で考える習慣をつけさせることが重要です。

子どもは親に対して意見を求め、親を頼る場面があります。この場面で親がすべて答えてしまうと、子どもの自主性は育ちにくくなります。

子どもに考える時間を与え、自分の頭で考える習慣をつけさせるようにしましょう。

子どもの失敗を責めない

子どもは失敗して学ぶことが多いです。

そのため、子どもの失敗を恥ずかしいものだと思わず、失敗の原因と次どうしたらよいかを子どもと一緒に考えるようにしましょう。

子どもが失敗した際に親が叱ってしまうと、子どもがやる気を失って行動できなくなる場合もあるため注意が必要です。

子どもの意見や個性を尊重する

子どもの自主性を高めるためには、子どもの意見や個性を親が尊重することが大切です。

子どもには、周囲の人と違う考えを持っていることが間違いではないことを伝えるようにしましょう。また、親の好みを押しつけるのではなく、子どもの意見を尊重することも大切です。

子どもが自由になりすぎず、他人に迷惑をかけない範囲で、子どもの意見や個性を尊重できるようにしましょう。

モチベーションの公式を利用する

「目標の魅力」×「達成可能性」×「危機感」からなるモチベーションの公式があります。

「目標の魅力」は子どもが「やりたい」と思えるかどうかであり、「達成可能性」は子どもが「やれそう」と思えるかどうか、「危機感」は子どもが「やらなきゃ」と思えるかどうかです。

モチベーションの公式の総量によって、モチベーションの高さは変わります。子どものモチベーションをうまく管理しながら、自主性を高められるようにしましょう。

子どもから自主性を奪ってしまう行動

子どもにも自主性が必要とされていますが、親の子どもへの接し方次第では、子どもから自主性を奪ってしまう可能性もあります。

親が子どもの自主性を奪ってしまうことは避けるべきでしょう。

ここでは、子どもから自主性を奪ってしまう行動についてご紹介します。子どもの将来にとって重要な自主性を奪う行動を知り、子どもと接する際に活かしてみましょう。

子どもに考えさせず指示ばかりする

子どもと接しているなかで、命令や指示ばかりしてしまうこともあるでしょう。命令や指示とは、「片づけなさい」「勉強しなさい」など日常の会話でも想像ができるものです。

子どもに命令や指示をし、親の意のままに行動させることは、子どもが自分で考えて行動する機会を奪ってしまいます。子どもの自主性を高めるためには、子どもが自ら考えて、行動させる機会を多く持たせることが重要しょう。

他人と比較して評価する

自分の子どもを他人と比較して評価してしまうと、子どもの不安につながり、自己否定感の強い子どもになる恐れがあります。

子どもと他人を比較してしまう場合は、視野を広く持つことを心がけ、誰にでも得手不得手があることを意識して接するようにしましょう。

褒めない

子どもを褒めないことは、子どもの自主性を奪うことにつながってしまいます。

子どもは誰しも承認欲求があり、親や周囲の人に認めてもらうことを望んでいます。子どもの一番近くにいる親から褒められないことは、子どもの言動を否定することにもつながるでしょう。

そのため、適切な褒め方で子どもを褒められるようにしておきましょう。

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子どものうちに自主性を持って行動できるようになろう!

ここまで自主性の概要から、子どもと自主性の関わり、子どもの自主性を高めるために親ができることをご紹介しました。これからの時代においては自主性が重んじられていきます。

自主性を重んじることで生じるメリットについて理解を深めた上で、子どもと接する際には、本記事で紹介した内容を実践してみてはいかがでしょうか。