「4歳の壁」と呼ばれる反抗期について解説!親ができる5つの対処法をご紹介
「4歳の壁」とはどんな状態で、どう向き合うのが適切かをご存じでしょうか。本記事では、反抗期を迎えた4歳児との関わり方やその反抗期の特徴について紹介しています。反抗期の子どもがいる方や子どもの反抗期に悩む方は、ぜひ参考にしてみてください。
「4歳の壁」とはどんな状態?」
「反抗期を迎えた4歳児にはどう対応すればよい?」
「4歳児の反抗期には男女で違いはある?」
このように「4歳の壁」や4歳児の反抗期の状態、特徴、対処法について、不安や疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では「4歳の壁」とはどんな状態なのか、4歳児の反抗期の特徴やその対処法について詳しく解説しています。記事を読むことで、具体的な反抗期の子どもへの接し方や親が反抗期の対応に「疲れた」場合にできること、反抗期の子どもが求めていることがわかるでしょう。
4歳の子どもがいる方や、子どもの反抗期に手を焼いている方、これから子どもが4歳になる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
「4歳の壁」とは
「4歳の壁」とは、体が大きくなりできることも増えている一方で、感情のコントロールができず、反抗期かのような態度をとったり、逆に甘えたりする状態です。
子ども自身の戸惑いやストレスから「4歳の壁」の状態になっていることが多く、不安定な状態です。4歳は自己主張もはじまる時期ですので、やりたいこととやりたくないことが明確になります。そのため嫌なことに関しては反発が生じ、反抗へとつながります。
単純な反抗期ではなく、子どもの内面には甘えたい感情もあるため、対応が難しい時期だといえます。子どもの様子をよく見ながら、適切な対応ができるようにしましょう。
「4歳の壁」といいながら反抗期は5~6歳まで続く
「4歳の壁」ではじまる4歳の反抗期は、5歳~6歳くらいで終わるとされています。「4歳の壁」は約1年続くということになります。
また、幼稚園や保育園に入り、他人とかかわることで不安定な様子が落ち着いていく場合も多いです。「4歳の壁」のはじまる時や終わる時期には個人差がありますので、子どもの様子を確認しながらかかわるようにしましょう。
「4歳の壁」は性別によって違いはあるの?
「4歳の壁」の原因である認知の発達は、性別によって大きな違いはないとされています。
一方で、「4歳の壁」には性別で違いがあります。ここでは男の子と女の子の違いについて、反抗のし方などで比較をしてご紹介します。自分の子どもの性別も考慮しつつ、それぞれの違いについて理解を深めましょう。
男の子のケース
4歳の男の子は、叱られたタイミングで手や足が出るなど攻撃的な反抗をする場合があります。嫌悪感について、力を使って伝えようとしているのです。子どもによっては、親に対して暴力をふるう場合もありますので注意が必要です。
また一方で、もの怖じする子も出てきます。自分が弱虫になったと感じてしまう子もいるでしょう。
女の子のケース
女の子の「4歳の壁」では、男の子とは異なり言葉で主張をすることが増えます。具体的には、いい訳や言葉尻を捉えるなどがあります。
親が教えたことがない言葉を使うことも多くなるでしょう。母親とは、同性であるため、衝突も増える時期でもあります。
4歳児の反抗期の特徴
ここからは4歳児の反抗期の特徴について紹介します。
4歳児の反抗期の特徴は大きく3つです。反抗期の特徴を理解しておくことで、4歳児とかかわる際に上手に接することができるでしょう。
これから子どもが4歳になる方や、4歳の反抗で困っている方はぜひ、参考にしてみてください。
他人を傷つける言動をする
反抗期の4歳児は、暴言を吐く、暴力をふるうなどして他人を傷つけることがあります。これは自分ができないことに対してイライラしている場合や、他人が自分の思いどおりに動かないことに対して、イライラしている場合があります。
一方で、特にイライラしていることや嫌なことがない場合でも、周囲の人が反応することを楽しんで暴力をふるったり、暴言を吐いたりする子どももいます。
要求が通らないと暴れまわる
自分の要求が通らないことで泣きわめいたり、暴れまわったりすることがあります。子どもの行動は2歳児のイヤイヤ期にも近いですが、4歳児は2歳児と比較して、より複雑な要求に対してストレスを感じているのです。
親は何が原因で暴れているのかがわからないため、対応に困ってしまいます。
他人の指示を無視する
心身の発達に伴って、やりたいこととやりたくないことが明確になります。その上で親や幼稚園・保育園の先生に指示や命令をされると反抗したり、無視をするようになります。
親はこの反応を成長の一環と捉え、落ち着いて対応する必要があります。その上で感じた気持ちを伝えるようにしましょう。落ち着いて話を聞いた上で気持ちを伝えれば、子どもも理解してくれます。
4歳児の反抗期への対処法
反抗期の子どもへの対処方法が難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、反抗期の4歳児への対応方法をご紹介します。落ち着いて対応することが難しい反抗期ですが、親ができる接し方は知っておくとよいでしょう。子どもが反抗期を迎えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
言動で傷つく人がいることを説明する
傷つく人や嫌な思いをする人がいることを子どもに説明し、理解できるようにしましょう。
4歳児の反抗期は、自分のイライラやモヤモヤを解消したいために暴言を吐いたり暴力をふるったりする場合がほとんどです。子どもに説明する際には、感情的にはならずに落ち着いて話をするようにしましょう。
冷静な状態であれば、子どもは話を聞き、理解しようとしてくれます。子どもに寄り添いつつ、子どもに寄り添ってもらえるようにしましょう。
子どもの話を落ち着いて聞く
親は反抗の理由を落ち着いて聞くようにするとよいでしょう。
親が落ち着いて尋ねることで、4歳児も自分の嫌だったことやイライラしたことを整理して話すことができるかもしれません。理由を聞くことができれば、保護者も子どもに寄り添い、解決方法を一緒に探すことができます。
単純に、子どもが話すことで満足して反抗が止まる可能性があるため、反抗された場合は子どもの話を落ち着いて聞くようにしましょう。
子どもからの甘えを受け入れる
4歳児は1歳児と比べると、言葉を話すこともできるようになり、体も大きくなります。しかし、生まれてから4年しか経っていないため、小さな子どもであることに変わりはありません。
反抗的な態度をとっていても、親に甘えたいという気持ちのタイミングもあるでしょう。子どもが甘えたい様子であれば、親は子どもが満足するまで甘えさせるようにしましょう。
子どもに寄り添った声かけとスキンシップをする
暴力をふるったり、暴言を吐かれたりしても、子どもには優しいスキンシップや声かけを心がけましょう。
子どもの気持ちに寄り添いながら話を聞き、親の気持ちを伝えることで子どもも暴力や暴言を控えるようになります。
複数の選択肢を提案して選ばせる
4歳児は自己主張欲求が高まる時期でもあります。自分が「これをしたい!」という主張もありますが、「これはしたくない!」という主張も同様にするようになります。
このような場合には、複数の選択肢を提示し、子どもに選んでもらう形にすることがおすすめです。子どもが自ら選ぶことで自己主張ができていると精神的に満足し、行動してくれるようになります。
反抗期の対処に「疲れた」場合は無理をしない
子どもの反抗期の対応に「疲れた」場合は、無理はせずに自分のためにゆっくりと時間をとることがおすすめです。
4歳児は活発な時期ではあるので、スポーツやアウトドアなどでエネルギーを発散させることも一つの案です。保護者のストレス解消にもおすすめですので、実践してみてください。
4歳の壁を理解して乗り越えよう
ここまで、「4歳の壁」や4歳児の反抗期について、その特徴や向き合い方について紹介しました。
4歳児は自分の成長スピードに戸惑い、ときには暴言や暴力をしてしまうことでしょう。子どもの話を落ち着いて聞き、子どもが感じるストレスを軽減できるようにしましょう。
4歳の子どもがいる方や、子どもの反抗期に手を焼いている方は本記事の対応方法を参考にしてみてください。