保育園に預けられる時間を解説!保育標準時間や保育短時間・延長保育などの制度とは
保育園に預けられる時間や延長保育について知りたい人はいませんか。この記事では、保育園に預けられる時間に関する情報や延長保育などの制度、延長保育が利用できない場合の対処法について解説しています。保育園の利用を検討している人は、ぜひ、参考にしてみてください。
「保育園の保育時間ってどの程度なの?」
「お迎えが間に合わないときの延長保育について知りたい」
「どうしてもお迎えが間に合わないときはどうすればいい?」
子どもを保育園に預けている保護者のなかには、このような疑問や興味を持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、保育標準時間や保育短時間など保育園に預けられる時間に関することや、お迎えが間に合わないときの延長保育や、ほかの方法について解説します。
この記事を読むことで、保育園の保育時間やお迎えが間に合わない場合の知識を身に付けることが可能です。この知識をもとに、うまく保育園を活用して子育てができるようになるでしょう。
保育園の保育時間や制度を知りたいという人は、ぜひ、この記事をご覧ください。
認可保育園の保育時間について
認可保育園は、国の基準を満たして認可されている保育園をさします。認可保育園の保育時間は保護者の勤務状況によって区分されていて、「保育標準時間」と「保育短時間」の2種類です。
ここからは認可保育園の保育時間について、「保育標準時間」と「保育短時間」の2つを解説します。
保育標準時間とは
保育標準時間とは、月120時間以上の就労時間で認定される保育時間です。主に保護者がフルタイム勤務であることを想定しており、原則の保育時間は8時間となっています。
また、保護者の就労時間によって、最大で11時間まで預けることが可能です。そのため、保護者によって、預けられる時間の設定が異なっているところが、特徴として挙げられます。
出典:保育利用時間変更手続き(保育標準時間・短時間)について|社会福祉法人 大楠会 平野保育園
保育短時間とは
保育短時間とは、月120時間未満の就労時間で認定される保育時間です。保育標準時間と違い、こちらは保護者がパートタイム勤務であることを想定しています。
預けられる時間は、最長で8時間が原則です。注意点として、就労が理由での保育園利用の場合は勤務時間が短いと、認められない場合があります。
出典:保育利用時間変更手続き(保育標準時間・短時間)について|社会福祉法人 大楠会 平野保育園
保育園に預けられる時間は施設によって異なる
認定保育園の事業所内保育時間は、原則として開所時間から11時間以上とされています。それを踏まえて、認定保育園に預けられる時間や開所時間は施設によって異なります。
一般的には、預けはじめの時間が7時~8時、預けられる時間は18時~20時までと設定されているところが多いです。保育園によっては、22時まで預けられるところもあります。
このため、事前に保育園側や自治体に対して、子どもを預けられる時間について確認しておく必要があります。
保育利用時間を変更する際は手続きが必要
保育園に預ける時間を変更したいなど、保育利用時間の変更は手続きをする必要があります。ただし、施設によっては月の途中で変更できないところもあるため、事前に変更できるタイミングを確認してから手続きをしましょう。
保育利用時間の変更に必要な書類は、教育・保育給付認定変更申請書です。ほかにも保育利用時間の変更の理由に応じて、必要な書類を提出します。たとえば、転職や就業時間の変更の場合は、就労証明書が必要です。
手続きは施設によって提出先が異なり、利用している保育園または住んでいる市区町村の役場になります。
出典:保育利用時間変更手続き(保育標準時間・短時間)について|社会福祉法人 大楠会 平野保育園
お迎えの時間に間に合わないときは延長保育を活用する
保護者は、保育園に伝えている時間に子どもを迎えに行くように仕事を調整する必要があります。しかし、仕事の都合によっては、どうしてもお迎えの時間に間に合わなくなる場合もあるでしょう。
そのような場合に役立つのが、延長保育です。延長保育を利用すれば、お迎えの時間を過ぎても保育園で子どもを預かってもらえます。ここからは、延長保育について解説します。
延長可能な時間
延長保育で延長可能な時間は、保育園によって異なります。一般的には19時または20時までと設定している認可保育園が多いですが、施設によっては稀に22時まで延長可能としているところもあります。
一方、認可外保育園では延長可能な時間の設定には幅があり、24時間保育を実施しているところもあるなどさまざまです。
延長保育の料金
延長保育を利用する場合、通常の保育料とは別に料金が発生します。延長保育の料金は、自治体または保育園で設定が異なっているため、利用する場合は料金体系を事前に確認することが必要です。
たとえば、日割り計算や単発で料金が発生するケースであれば、100円~400円が相場として設定されています。月額料金で設定されている場合は、3,000円~4,000円が相場となっています。
利用時は事前に申請が必要
延長保育を利用するうえで気をつけたいのが、事前に申請しなければ延長保育は利用できないという点です。
保育園によっては単発で利用できる場合もあるものの、その日の保育園の状況によって受け入れられない可能性もあります。そのため、保育園側が受け入れ態勢を整えられるように、事前に申請しておくことが大切です。
申請方法は施設によって異なっており、決まっている期日や時間までに、施設または役所に申請書類を提出するという形が多いです。
間に合わないときのほかの対処方法
延長保育の申請ができていないときに、どうしてもお迎えの時間に間に合わない、という場合もあるでしょう。そのようなときには、延長保育以外に利用できるサービスや制度を利用したり、協力してもらえる家族にお願いする必要が出てきます。
ここからは、延長保育が利用できず、どうしても間に合わないときの対処方法を3つ紹介します。
祖父母など身内に預ける
近くに子どもの祖父母などの身内が住んでいる場合は、そちらにお迎えをお願いする方法があります。祖父母以外にも、兄弟や親戚などの身内でも問題ありません。
身内にお迎えをお願いする場合は、事前に保育園に連絡を入れておくことが大切です。連絡をしていないと、保育園から保護者に連絡がきます。ここで連絡が取れなかった場合、防犯上の理由で子どもを引き渡してもらえなくなります。
お迎えの代行について厳しい規定を設けている保育園もあり、注意が必要です。
ベビーシッターに依頼する
ファミリー・サポート・センターやベビーシッターは、依頼することで子どもの送迎代行を行ってくれます。二重保育と呼ばれるもので、保護者が帰宅するまで子どもの保育をお願いすることが可能です。
こちらのサービスを利用する場合も事前に保育園に連絡を入れておかないと、子どもの引き渡しでトラブルになる可能性があります。
夜間保育に預ける
夜間保育は、夜間保護者の代わりに子どもを保育してくれる施設またはサービスのことをさします。認可保育園であれば、一般的に11時~22時まで子どもを預かってくれるところが多いです。
普段から保育園のお迎え時間に間に合わない仕事をしている場合は、夜間保育を行っている保育園の利用を検討するのも、おすすめの対処方法となっています。
出典:夜間保育|大阪市
詳しい時間は保育園や自治体に確認しよう
仕事をしている保護者にとって、夕方まで子どもを預かってくれる保育園は、心強いと感じる施設でしょう。ただ預けられる時間は、保護者の就労時間や施設によって異なります。
また、お迎えの時間に間に合わないときは延長保育の制度が利用できるものの、延長可能な時間も施設によって違いがあります。
そのため、本記事を参考にして、事前に保育園や自治体への詳しい時間の確認や、延長保育以外の間に合わなかったときの対処法を、検討してみてはいかがでしょうか。