子どもの人見知りはいつからいつまで?親ができる5つの対処法をご紹介

子どもの人見知りはいつからいつまで?親ができる5つの対処法をご紹介

子どもの人見知りについて悩んでいる人はいませんか。この記事では、子どもの人見知りの時期や人見知りが起きる理由のほか、親ができる人見知りへの対処法を紹介しています。子どもの人見知りに上手く対応したいと悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

「子どもの人見知りっていつからいつまであるの?」

 「子どもが人見知りになる理由って何?」

 「人見知りになった子どもへの親ができる対処法を教えてほしい」

 このように、子どもの人見知りに対して疑問や興味を持っている保護者の方もいるのではないでしょうか。

本記事では、子どもが人見知りをする時期や理由のほか、子どもが人見知りを起こした際にできる対処法について紹介しています。

この記事を読むことで、子どもの人見知りの期間やなぜ子どもが人見知りをするのか、人見知りそのものを理解することが可能です。その知識をもとに、子どもの人見知りと上手く付き合うことができるようになるでしょう。

子どもの人見知りについて興味があるという人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

人見知りは8か月~12か月頃からはじまり、2歳頃落ち着く

人見知りの時期は、個性や家庭環境によってはじまる時期や落ち着く時期は異なります。しかし、一般的な時期としては、以下のようになっています。

 ・はじまる時期:8か月~12か月頃

 ・落ち着く時期:2歳頃

しかし、これはあくまでも一般的な時期のため、人見知りがはじまる時期や落ち着く時期がずれても問題はありません。また子どもによっては、人見知りがない場合もあるため、人見知りの有無も個人差があります。

生後6か月頃から突然はじまる場合もある

人見知りがはじまる時期に関しては、前述したように8か月~12か月頃にはじまる場合が一般的です。しかし、早い子どもになると、生後6か月頃から突然人見知りがはじまる場合もあります。

さらに早い場合だと、生後3か月頃から人見知りを起こす子どももいるようです。

このように一般的な時期より早くはじまる子どもがいるのは、個人差の影響が大きいでしょう。それ以外にも視力や記憶力のほか、感情の発達や成長の度合いが影響しているのではないかと考えられています。

子どもが「人見知り」になる理由

人見知りは子どもの成長の証であり、喜ばしいものとして考える必要があります。ただ人見知りは突然はじまるほか、両親以外の人を見て泣いてしまう・大声で嫌がるなどの様子に戸惑ってしまう保護者も多いです。

また人見知りのメカニズムを知らないと、ずっと人見知りをしてしまうのではないかと不安を抱えてしまう人もいます。

このため人見知りが子どもの成長として喜ばしいものと理解するためには、なぜ人見知りがはじまるのか理由を知ることが大切です。

ここからは、子どもが人見知りになる理由を2つ紹介します。

人の顔や表情が認識できるようになるから

人見知りをする理由の一つに、子どもが人の顔や表情を認識できるようになったというものがあります。

新生児の視力はかなり悪く、ものだけではなく色を見わけることも難しいです。それが成長するにつれて視力が上がり、人見知りがはじまる時期になると両親の顔や表情を認識することが可能です。同時に、他人との見わけがつくようになります。

結果、両親と他人の区別から人見知りがはじまり、他人に抱っこされると両親を求めて泣き出してしまいます。

好奇心や恐怖心を感じるようになるから

人見知りがはじまる理由としてほかにも挙げられているのが、好奇心や恐怖心などの感情の発達です。

視力とともに感情面での発達や成長がめざましい時期の子どもは、両親以外の人物に対して好奇心や恐怖心を抱きやすくなります。ただ感情の処理が追いつかないため、バランスが取れないと泣いてしまう子どもが多いです。

この感情のバランスが上手く取れないことが、人見知りという形で表現されています。そして人見知りの時期は、他人との距離を学んでいます。

【5選】人見知りの対処法

赤ちゃんの人見知りは大事な時期ではあるものの、保護者としては対処に困ってしまう場面も多いです。人見知りにはいくつかの対処法があるため、困った場面で活用することで上手く乗り切れる場合もあります。

ここからは、人見知りをしている赤ちゃんへの対処法を5つ紹介します。

赤ちゃんの目を見ないようにする

科学技術振興機構の研究データによると、人見知りの行動の原理には「近づきたいけれども怖い」という心理が働いているとされています。そして人見知りの強い赤ちゃんほど、相手の目を最初に長く見つめやすく、よそに向く顔を好むとされています。

つまり、人見知りが強い赤ちゃんは相手と目を合わせることは好まないということです。これは自分のことを見ていないうちに、相手を観察したい(相手に近づきたい)心理が働いているためでしょう。

このため人見知りが強い赤ちゃんと対面する際には、警戒されないように目を合わせず、赤ちゃんが観察できるようにすることがおすすめです。

出典:赤ちゃんの「人見知り」行動単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤|国立研究開発法人科学技術振興機構

慣れるまで構わない

人見知りをしている赤ちゃんは好奇心と恐怖心の感情が強いため、極度の緊張状態にあります。このため赤ちゃんが人見知りをしている場合には、まず緊張状態を解くことが重要です。

人見知り状態の緊張を解くポイントは、赤ちゃんが自分たちに慣れるまで無理に構わないことです。赤ちゃんの方が慣れてくるまでは、様子を見て対応しましょう。

両親の仲がよいところを見せる

視力の成長とともに、赤ちゃんは社会的参照と呼ばれる行動をするようになります。

社会的参照は、相手に対してどのように接するべきか迷ったとき、自分と近い関係にある人の表情や雰囲気から学ぶというものです。両親が笑顔でいれば、赤ちゃんもご機嫌になります。

このことから、両親が仲よく相手と笑っていて、その人があんしんできる相手であると、赤ちゃんがニコニコ笑ってくれる可能性が高いでしょう。

このように赤ちゃんは、両親の様子から相手のことを観察しています。まずは両親が相手と仲がよい姿を見せて、あんしんさせることが大切です。

泣いてもすぐに離さない

両親以外が抱っこをすると、人見知りの赤ちゃんは泣き出してしまいます。泣き出されると大抵の人は、慌ててすぐに赤ちゃんを離してしまう方が多いでしょう。

泣いたからとすぐに離すと、赤ちゃんは「この人は怖い人」と認識してしまいます結果、さらに人見知りが悪化してしまう恐れがあるため、すぐに離さないことも大切な対処法の一つです。

人見知りが落ち着かなくても慌てなくて大丈夫

一般的に2歳頃には人見知りが落ち着くといわれていますが、個人差で2歳頃になっても人見知りが落ち着かない子どももいます。このような子どもは、慎重に物事を判断する傾向が見受けられます。

しかし、無理に他人とかかわらせる必要はありません。まずは、子どもの不安や恐怖心を和らげることを重視した対策が大切です。また、その子の個性を尊重し、ゆっくり見守っていく姿勢が求められます。

人見知りをしない場合は発達障がいの可能性がある

人見知りの有無や程度に関しては、環境の差や個人差があります。ただここで注意しておきたいのが、人見知りをしない子どもの場合です。

人見知りをしないのも個性の一つではありますが、場合によっては、何らかの発達障がいの可能性があるため注意が必要です。

特に以下の症状がみられる場合は、発達障がいが疑われる可能性があります。

・集団行動を嫌う

・目を合わせようとしても目線を合わせない

・ルールを守ることができない

これらの症状があれば発達障がいだと一概にはいえませんが、日常生活のなかで気になる場合は小児科や健診で相談してみましょう。

出典:発達障がいって、なんだろう? | 政府広報オンライン

人見知りは子どもが成長している証でもある

人見知りを起こしている子どもは、相手や場所を問わずに大声で泣いてしまいがちです。このため、世話をしている保護者にとっては大変な時期でしょう。

人見知りは子どもの視力や記憶力、感情が成長している証です。また人見知り自体は一時的なものであり、時期を過ぎれば落ち着いていくものとされています。

そのため保護者は、子どもの成長を受け止めつつ、焦らず見守っていく姿勢や余裕を持つことが求められています。

人見知りの理由を理解して落ち着いて見守ろう

子どもの人見知りは、子どもの成長に伴って起きる一時的な現象です。起きる理由などを理解しておくことで、保護者としても無理をせずに子どもの成長を見守りやすくなります。

また人見知りへの対処法も知っていれば、イライラすることも気が滅入ってしまうことも減っていくでしょう。余裕を持って見守れるようになれば、子どもにとってもあんしんできるため、人見知りが落ち着いてくることもあります。

今回紹介した内容を参考に、人見知りをしている子どもと上手く付き合ってみてはいかがでしょうか。

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