幼児のタブレット学習で楽しく学習習慣を身に付けよう!メリットとデメリットを解説
幼児教育にタブレット学習を取入れたいと考えている人は多いでしょう。この記事では、幼児のタブレット学習のメリット・デメリット、教材の選び方などを紹介します。幼児のタブレット学習に興味のある人は、ぜひチェックしてみてください。
「幼児のタブレットやインターネットの利用率は?」
「幼児のタブレット学習のメリット・デメリットはどんなことがある?」
「幼児のタブレット教材の選び方を知りたい」
このように、幼児のタブレット学習について、さまざまな悩みや疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、幼児のタブレット学習のメリット・デメリットを紹介しています。
この記事を読むことで、幼児のタブレット学習のメリット・デメリットをはじめ、幼児のタブレット学習で注意すべきこと、教材の選び方などを把握できます。その知識をもとにタブレット学習をはじめれば、幼児教育に有効に活用できるでしょう。
幼児のタブレット学習について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
幼児の約4割がタブレットを利用している
総務省情報通信政策研究所が平成27年7月に公表した「未就学児等のICT利活用に係る保護者の意識に関する調査報告書」によると、タブレットの利用率は0~3歳児が37.7%、4~6歳児が42.5%でした。
保護者が見せたり使わせたりしている場合も含まれますが、未就学児の約4割がタブレットを利用した経験があることになります。
ほかの情報通信端末の利用状況は、0~3歳児はスマートフォンが68.5%、ノートパソコンが27.3%、デスクトップパソコンが13.5%、4~6歳児はスマートフォンが51.5%、ノートパソコンが37.8%、デスクトップパソコンが21.2%です。
未就学児に利用されている機能・アプリは、特に多いのが動画閲覧で約6~7割が利用しています。また、ことばや語学などの知育アプリの利用割合も高く、0~3歳児が39.6%、4~6歳児が36.7%で約4割が利用していることになります。
出典:未就学児等のICT利活用に係る保護者の意識に関する調査報告書【概要版】|総務省情報通信政策研究所
幼児のインターネット利用率も高くなっている
内閣府の令和元年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」の調査結果によると、幼児のインターネット利用率も高くなっています。
インターネット利用率は年齢とともに増えていき、1歳が19.2%、2歳が35.5%、3歳が50.2%、4歳が56.0%、5歳が60.5%、6歳が68.9%です。3歳ですでにインターネット利用率が半数を超えているのがわかるでしょう。
老若男女問わずインターネットを利用する人が増えていますが、子どもにとってもインターネットが身近なものになっています。
出典:令和元年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」調査結果(概要)|内閣府
「GIGAスクール構想」への理解を深めよう
文部科学省は2019年に「GIGAスクール構想」を打ち出し、教育現場のICT化を進めてきました。
GIGAスクール構想とは、全国の児童・生徒1人に1台のパソコン・タブレットと高速通信ネットワーク環境を整備する取組みのことです。デジタル教科書やデジタル教材の活用も進んでいます。
このような取組みから、早い段階からタブレットを使い慣れておくことは、子どもにとってプラスになるといえるでしょう。
幼児のタブレット学習のメリット
タブレットは、幼児教育にもおすすめのアイテムです。幼児のタブレット学習には、タブレットを使い慣れる以外にも、紙学習とは違うメリットがそれぞれ存在しています。
幼児のタブレット学習のメリットを紹介します。
就学準備として最適である
タブレット学習は、ひらがなやカタカナを勉強できる教材もあり、就学準備にも最適です。紙教材のように一度書いたら終わりではなく、何回も繰り返し書けるため、小学校に入学する前にひらがなとカタカナを習得する際に役立つでしょう。
子どもの学習状況に合わせた出題や、間違えやすい問題は再出題してくれるため、紙学習よりしっかりと記憶に定着する可能があります。紙教材と違い、間違えた答えを消す必要もないことから、反復学習がしやすくなっています。
教材によって強みはさまざまで、なかには小学校受験対策が行えるものまであるでしょう。
学習習慣を身に付けられる
タブレット学習は、紙学習と違って音を使うなど楽しく学べる工夫がされています。画像や動画なども豊富に用いられているため、文字ばかりの教材で学ぶより理解しやすいでしょう。
キャラクターと一緒に勉強できたり、ご褒美システムが用意されていたりするものもあり、ゲーム感覚で学習に取組めます。そのため、自主的に学習したくなることから、学習習慣を身に付けられるでしょう。
幼児の頃から学習習慣を身に付けておけば、年齢が上がってからも勉強に苦手意識を持たず、意欲的に学習に取組んでいけるでしょう。
手間がかからない
タブレット学習は、親への負担が少ない点も大きなメリットです。音声サポート機能や自動丸付け機能など、1人で学習を進められる機能が搭載されています。
操作方法もわかりやすいため、使い方さえ覚えてしまえば、常に親がついている必要がありません。幼児教室のように送り迎えをする必要もなく、親も時間を有効に使えるため、共働きの家庭にも重宝されています。
ただし、幼児のうちはタブレットに子どもの学習を任せっきりにするのではなく、できる限り親子で一緒に取組むのが望ましいです。
幼児のタブレット学習のデメリット
タブレット学習は、子どもにとっても親にとってもメリットが多いですが、デメリットもいくつかあります。タブレット学習を取入れる前に、デメリットを知っておき、対策を考えておくことが大切です。
幼児のタブレット学習のデメリットを紹介します。
視力が落ちてしまう
長時間にわたって、近距離でタブレットの画面を見続けると、目の疲労や視力の低下につながる可能性が懸念されます。目の疲労や視力の低下を防ぐには、こまめに休憩を入れて、目への負担を軽減することが重要です。
特に暗い場所でタブレットを使用すると、目の負担になりやすいため、明るい場所で画面から目を離して使用することを心がけましょう。
依存しないように見守りが必要
タブレット学習はゲーム感覚で勉強に取組めて、学習習慣が身に付きやすいのがメリットです。しかしその一方で、楽しくて依存してしまう危険性もあります。
幼児期は時間の感覚が曖昧であるため、時間を忘れてのめり込みすぎないように、タイマーなどで時間設定が必要です。時間制限機能が備わっている教材もありますが、親も時間を気にかけつつ見守りましょう。
また、幼児期はさまざまな能力が発達段階にあるため、心も体も健康に成長するにはアナログの遊びを経験することも大切です。タブレット学習に夢中になりすぎて、外遊びや運動などが疎かにならないように注意しましょう。
使い方が難しい
タブレット学習は子どもが1人で学習を進められますが、機械は正しい使い方をしなければ壊れてしまいます。正しい使い方ができているか、親の確認が必要です。
また、子どもの自由に使わせてしまうと、誤って有料コンテンツに登録してしまい、多額の請求が来る恐れもあります。隣に付きっきりの必要はありませんが、つかず離れず見守る必要はあるでしょう。
なお、タブレットの操作が苦手な子どももいるため、操作方法を覚えるのが苦痛になる場合は、無理に使わせるのはやめましょう。子どもに合った学習方法を選ぶことが大切です。
幼児のタブレット学習で注意すべきこと
タブレットは便利なアイテムですが、使い方を誤ると子どもに悪影響をもたらす恐れがあります。事前に注意点を頭に入れておき、有効に活用しましょう。
幼児のタブレット学習を利用する際の注意点を紹介します。
長時間の利用は避ける
タブレット学習は、子どもが飽きずに楽しめる工夫がされています。そのため、夢中になりすぎて、時間を忘れて使用してしまう可能性があります。
タブレットの長時間の利用は、視力の低下や依存などにつながるため、時間を決めて利用することが大切です。幼児期に大切な五感を育むために、外遊びや家の手伝いなどほかの学習とのバランスを考えながら、上手く利用しましょう。
目的を明確化する
タブレット学習をはじめる前に、タブレット学習の目的を明確化する必要があります。タブレット学習を何のために取入れるのか、子どもを含む家族で話し合いましょう。
目的が明確でないと、どの教材を選べばよいのか判断できません。目的を明確にした上で、必要な内容を学べる教材を選びましょう。
タブレット利用のルールを決めておく
タブレット学習をはじめる際は、タブレット利用のルールを決めておくことも大切です。親が一方的にルールを押しつけると、子どもは納得できないため、そうしなければならない理由も伝えた上でルールを設定しましょう。
ルールの例としては、故障を防ぐためにタブレットの近くでは飲食禁止、タブレットを使ってよいのは1日1時間、親の目が届く場所でのみなどです。
幼児のタブレット教材の選び方
幼児向けのタブレット教材はさまざまな種類があります。複数の教材を比較して、内容や料金など家庭の状況や子どもに合った教材を選ぶことが大切です。
幼児向けのタブレット教材の選び方を紹介します。
料金を比較して決める
タブレット教材の料金は、年齢・学年やオプション、専用端末の購入の有無などによって変わります。料金を比較して、長く使い続けやすいものを選びましょう。
毎月の料金が安いと家計の負担になりにくく、習いごととの両立もしやすいです。年会費や初期費用が無料のものもあります。
教材の内容・豊富さで決める
子どもが飽きずに続けるには、教材の豊富さも重要です。子どもが何に興味があるかわからなくても、教材が豊富なら興味のあるものを見つけやすいでしょう。「comotto」の「dキッズ」は、絵本・お絵かき・クイズ・パズル・英語・音楽などのさまざまなアプリを提供しています。
「dキッズ」は、子どものデジタル時間が”学べる・遊べる・夢中になれる”時間になるように設計された知育アプリです。豊富なジャンルで、実績のあるコンテンツを、人気キャラクターと楽しく学べます。
詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。
出典:dキッズ|comotto
学習できる内容で決める
教材によって、学習できる内容も変わります。幅広い科目に対応したものから、1つの科目を深く学べるものまであるので、何を学習したいかで決めましょう。
子どもの興味がわからない場合は、ゲームのように楽しく遊べるものや、身に付けてほしい力に対応した教材がおすすめです。
タブレットを正しく使って幼児の教育を広げよう
タブレット学習はさまざまなメリットがあり、幼児教育にもおすすめです。就学準備にも適していて、ゲーム感覚で楽しく学習習慣を身に付けられます。
ただし、デメリットや注意点もあるため、ルールを決めた上で、親が見守ることも必要です。タブレットを正しく利用し、幼児の教育に役立てましょう。