小学生が一人でお風呂に入るのはいつから?スムーズにはじめるコツや注意点をご紹介
子どもをいつから一人でお風呂に入らせればいいのかわからない、ということはないでしょうか。この記事では子どもが一人でお風呂に入るようになる時期や、一人風呂のメリット、一人風呂をスムーズにはじめるコツや注意点などを紹介しています。ぜひ、こちらをご覧ください。
「子どもと一緒にお風呂に入っているんだけど、いつから一人で入らせた方がよいの?」
「子どもを一人でお風呂に入らせることには、メリットはあるの?」
このように、子どもと一緒にお風呂に入ることや、いつから一人で入らせるようにしたらよいのか疑問がある方もいるでしょう。
この記事では、お風呂に一人で入るのは何歳くらいからが多いのか、銭湯や温泉ではどうなっているのかを紹介します。子どもを一人でお風呂に入らせる目安や、公共のお風呂ではどうなっているのかがわかります。
また、小学生に一人でお風呂に入らせるメリットや、スムーズに一人風呂に移行する方法についても紹介しています。
子どもを一人でお風呂に入らせることに疑問や不安のある方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
お風呂に一人で入るのは「小学校1年生から」が最多
子どもをいつから一人でお風呂に入らせるのかというと、小学校に上がるタイミングで実施する家庭が多いでしょう。
子どもが生まれてからは親と一緒にお風呂に入っていましたが、子どもがだんだん大きくなってくると、一人でお風呂に入らせることを考えるようになります。しかし、子ども一人でのお風呂には不安もあり、いつからそうすればよいのか、タイミングをつかむのは難しいでしょう。
小学校入学は、子ども一人での行動を増やすよいタイミングになっていると考えられます。
異性の親と一緒に入るのは「小学校3年生まで」が最多
親と一緒にお風呂に入るといっても、異性の親の場合はどうかというと、多くが「小学校3年生まで」でやめて、それ以降は一人で入るようになるでしょう。
この時期はちょうど、子どもの第2次性徴期にあたります。子どもが第2次性徴期に入り、心身が変化するタイミングで、異性の親と一緒にお風呂に入らなくなるのでしょう。
異性の兄弟姉妹と一緒に入るのは「小学校3~4年生まで」が最多
異性の兄弟姉妹では、「小学校3~4年生まで」でやめる子どもが多くなっています。
異性の親と一緒に入らなくなった理由と同じように、子ども自身が第2次性徴期に入ることで、異性の兄弟姉妹とは一緒にお風呂に入りたがらなくなると考えられます。
温泉や銭湯では条例によって混浴の可否が決まっている
自宅では、親や子ども自身の意思で、いつから親と一緒に入らなくなるのか決めらます。
しかし温泉や銭湯といった施設では、「公衆浴場における衛生等管理要領」「旅館業における衛生等管理要領」により、「おおむね7歳以上の子どもは混浴させないこと」と定められています。
かつては、「おおむね10歳以上の子どもを混浴させないこと」となっていました。しかし令和2年に「公衆浴場における衛生等管理要領」が改正され、混浴制限年齢が「おおむね7歳以上」に引き下げられました。
これは、混浴によって起こるトラブルを防ぐことが目的です。異性の親子で公衆浴場に出かける場合は、年齢制限によって、一緒に入れる年齢が決まっていることに注意してください。
出典:公衆浴場や旅館業の施設の共同浴室における男女の取扱いについて|厚生労働省
小学生は15~20分の入浴がベスト
子どもを一人でお風呂に入らせる際には、お風呂で疲れすぎないように、15~20分で切り上げるように注意しましょう。
子どもを一人でお風呂に入らせると、はしゃいでしまって長風呂してしまうことがあります。しかし、長風呂をしてしまうと体が温まりすぎてしまったり、水圧によって体が疲れすぎたりする可能性があるでしょう。
また、お風呂が熱いと子どもの体の負担になるため、温度は37~38℃に設定しておくことも大切です。子どもが肩までしっかりつかることができるくらい、お湯を入れましょう。
食事後すぐの入浴はNG
食事後、すぐに入浴すると、消化不良になってしまうリスクがあるため、避けましょう。
1日のルーティンとして、学校から帰宅した子どもが宿題をして夕食を食べ、お風呂に入るとなっている家庭も多いでしょう。しかし、夕食を食べてすぐにお風呂に入ってしまうと、胃腸の働きが悪くなってしまい、食べたものがなかなか消化できなくなってしまいます。
夕食後に入浴するのであれば、30~60分程度は時間をおいてから入るように促しましょう。
小学生のうちから一人お風呂をはじめるメリット
子どもが小学生のうちに、一人でお風呂に入れるようにすることにはさまざまなメリットがあります。
子どもだけでお風呂に入らせることに、不安を感じる親も多いでしょう。しかし、子どもが一人でお風呂に入ると、子どもの成長が促せたり、親の生活が楽になったりするメリットがあります。
子ども一人でのお風呂をさせるべきか悩んでいる方は、こちらのメリットを参考にしてみてください。
自立の第一歩になる
子どもが一人でお風呂に入れるようになり、自分で体や頭を洗ったりできるようになると、子どもの自立心が育ちます。
一人でお風呂に入ると、子どもは自分一人で体や頭が洗えたことに喜び、達成感を味わうでしょう。これは子どもの自立心を育て、親から離れて自立していくための第一歩になります。
親が自由に使える時間が増える
子育てしていると、親の時間の多くが子育てに割かれることになります。
たとえば、親子で一緒にお風呂に入れば、お風呂で遊んだり、体や頭を洗う必要がでるでしょう。しかし、子どもが一人でお風呂に入れるようになると、親の手がかからなくなるため、親は自由に使える時間が増えるでしょう。
自然な性教育につながる
お風呂の時間は、自然な性教育を行うのに向いているでしょう。
たとえば、同性の親が、お風呂に入ったときに体には大切な場所があることを教え、それを他人に見せたり、簡単に触らせたりしてはいけないことを教えるよい機会になります。男女の体の違いも、お風呂に入っているときに説明してあげられるでしょう。
異性の親と一緒に入っている子どもは、体に変化が現れたタイミングで、一緒に入らないようにすると決めているケースが多くなっています。子どもが成長して一緒に入れなくなると、自然と性について理解するようになるでしょう。
小学生の一人入浴をスムーズにはじめるコツ
小学生に上がったタイミングで、一人でお風呂に入るようになる子どもが多いといっても、いきなり一人で入らせるのは不安という方も多いでしょう。そこで、小学生の子どもに一人でお風呂に入らせるためにはどのようにしたらよいのか紹介します。
いきなり一人でお風呂に入らせるのではなく、少しずつ、一人で入れるように見守ることが大切です。
いきなり一人はNG
子どもが小学生に上がったからと一人でお風呂に入らせようとすることがありますが、いきなり一人で入るのはNGです。
お風呂には、さまざまな危険があります。溺れるようなほどお湯がなくても、たったの5cm程度のお湯がはってあれば、子どもが亡くなってしまうような事故も起きてしまうのです。子どもが、やけどなどの怪我をしてしまう可能性もあるでしょう。
いきなり一人で入らせるのではなく、子どもが一人でもきちんと洗えているか、洗い残しがないか、一人でもあんぜんに入れるのか確認してから、行うようにしましょう。
声かけをしながら洗ってあげる
子どもに体や頭の洗い方を教えるため、親子で一緒にお風呂に入っているときに、声かけしながら洗うようにしましょう。
たとえば、「今から頭を洗うよ」と声をかけて、手を濡らしてシャンプーを手に取り、泡立ててから洗っていく過程でそのつど声かけします。こうすることで、子どもは頭を洗うときはまず何をすべきか覚えられるでしょう。
洗ったあとはしっかり流すことや、体の拭き方も教えます。まずは体全体を拭くこと、そして水滴が残りやすい背中や髪の毛もしっかり拭くように、声かけしながらやってあげましょう。
はじめたばかりは見守ってあげる
一人でお風呂に入りだしても、はじめたばかりのうちはちゃんとできているか見守ってあげましょう。
子どもに頭の洗い方や体の洗い方、お風呂の入り方を教えていても、いきなり完璧にできるとは限りません。むしろそうではないことが多いため、子どもが洗っている様子を見守り、洗い残しやすすぎ残しがないか確認して、アドバイスしてあげましょう。
お風呂から上がったあとも、体の拭き方を見守ってあげてください。
慣れてきたら頻度を増やす
一人でお風呂に入らせる場合は、はじめは1週間に1回程度にしておき、子どもが慣れてきたら、1週間に2~3回というように頻度を増やしていきましょう。
はじめて一人でお風呂に入らせる日は、子どもに危険がないか、きちんとできているかをこまめに確認するようにしてあげてください。子どもがお風呂に入っている様子を見ながら、少しずつ頻度を増やしていきましょう。
子どもと確認するべきお風呂の注意点
お風呂は決してあんぜんな場所ではないため、どのような危険があるのか、気をつけるべきことを教えておくことが大切です。以下の内容を、子どもと確認しておきましょう。
また、あんぜん面での配慮だけでなく、お風呂のマナーを子どもに守らせることも大切です。たとえば、湯舟に顔をつけていないか、潜ってはいけないかなどがあります。また、シャンプーやボディシャンプーの使う量などにも注意しておきましょう。
溺れる危険性がある
お風呂の湯舟では、溺れる危険があることをしっかり確認しておきましょう。
一人でお風呂に入れる際には脱衣所のドアは開けておき、頻繁に親がなかを見て、子どもが無事なことを確認するようにします。通話機能つきの給湯器であれば、ずっとスイッチをONにしておいてもよいでしょう。
子どもが一人で入浴中は、何かをしていても、常にお風呂の様子を気にかけるようにしておきましょう。
床や壁は滑りやすくなっている
ほかの部屋とは違い、お風呂は水で濡れているため、滑りやすいことを子どもと確認しておきましょう。お風呂に入って体や頭を洗い、シャンプーやボディシャンプーが流れていると、さらに滑りやすくなります。
お風呂のなかは滑りやすいため、決してふざけたり走り回ったりしないように子どもに注意しておいてください。頭や体を洗ったあとは、しっかり泡を洗い流しておく必要があることも教えておきましょう。
少しづつ子どもを一人風呂に慣れさせよう
子どもが大きくなってくると、お風呂に一人で入りたいというようになるでしょう。あるいは小学生になったタイミングで、親がそう決断するケースもあります。
子どもを一人でお風呂に入らせるには、その前に体の洗い方や髪の洗い方、乾かし方やお風呂での注意点などを教えておくことが大切です。
また、教えてもすぐに完璧にできる訳ではないため、はじめのうちは親が見守ったり、手伝ったりしてあげます。子どもが慣れてきたら、少しずつ、一人でお風呂に入る日を増やしましょう。