小学生にも反抗期がある!特徴や親の接し方・対応のポイントについて解説

小学生にも反抗期がある!特徴や親の接し方・対応のポイントについて解説

小学生の反抗期はなぜあるのか、小学生の反抗期の適切な対応をご存じでしょうか。本記事では、小学生の反抗期である「中間反抗期」の説明から、反抗期の小学生への接し方なども紹介しています。小学生の反抗期の悩みや疑問があればぜひ、参考にしてみてください。

「小学生に反抗切ってあるの?」

 「小学生の反抗期っていつからはじるの?」

 「反抗期の小学生の子どもにどう接すればよいの?」

 小学生の反抗期について、上記のような疑問や不安を持っているのではないでしょうか。

この記事では、小学生の反抗期がどんなものか、適切な対応方法などを紹介しています。

この記事を読むことによって、小学生の反抗期がどういったものか把握できるため、子どもへの接し方がわかるようになり、反抗期の子どもとの関係を築きやすくなるでしょう。

小学生の子どもの反抗期にお悩みの方や疑問がある方、対応方法を知りたい方は、本記事の内容を参考にして、しっかりと子どもと向き合い、子どもと一緒に反抗期を乗り切って成長していきましょう。

小学生にも「反抗期」がある

小学生には、「中間反抗期」と呼ばれる反抗期があります。周囲の環境や身体の変化などにより、感情の起伏が激しくなったり、自己意識が高まることで親や教師に対して反抗的な態度を示すことが増えます。

子どもが「中間反抗期」を迎えたら、親や教師は子どもの感情や考えを尊重し、コミュニケーションを大切にすることが重要です。理解とサポートを提供することで、子どもたちが健康的かつ建設的な方法で自己表現を行い、成長していくことを助けることができます。

小学生の反抗期はいつからはじまるのか

小学生の反抗期は、一般的に5歳前後からはじまり、10歳前後で終わるといわれています。

親が子どもに求めることと子どもの欲求が衝突しやすくなるため、コミュニケーションが難しくなることもあります。しかし、この時期は子どもが自分の価値観や自我への理解を深める大切な段階でもあります。親は子どもの感情を尊重し、理解とサポートを提供することが重要です。

小学校低学年から中学年の子どもが親に反抗的な態度を取る理由

小学生が反抗期を迎え、親に反抗的な態度を取る理由は複数あります。

まず、成長に伴い自己主張が強まるため、親のいうことに対して疑問を持つことが増えます。その際に親がいうことをうるさく感じ、反抗的な態度で表現します。また、学業や友人関係などでのストレスや不安が増えることで、家庭で不満やイライラを発散してしまうことがあります。

親とのコミュニケーションが十分でない場合や、親が子どもの気持ちを理解しようとしない場合、子どもは自分の感情や考えが尊重されていないと感じ、「反抗」します。

そのほかにも、子ども自身が自立心を高めていく過程で、親に対して独立したいという気持ちが生まれ、そのために反抗的な態度を取ることもあります。

小学生の反抗期に見られる態度の特徴

小学生の反抗期は、暴言や口答え、無視などさまざまな形で表現されます。小学生の子どもにこれから紹介する特徴が見られるのであれば、反抗期がはじまっている可能性があります。

小学生の子どもの最近の態度が当てはまるか、ぜひ、チェックしてみてください。

言葉づかいが乱暴になる

反抗しても自分は嫌われないというあんしん感があるため、親や教師に対してイライラや不満をぶつける場合、言葉づかいが乱暴になることがあります。

親や教師は、子どもの言葉づかいが乱暴になった場合、子どもの感情や意図を理解してていねいに注意することが重要です。

イライラしたときに物にあたる

反抗期の子どもは、感情のコントロールが難しくなる傾向があります。そのため、イライラや不満が溜まった時に、物に当たったり、暴力的な行動を取ることがあります。

親や教師は、子どものイライラや不満に対して冷静に対応し、子どもが適切な方法で感情を表現できるようにサポートすることが重要です。

親のいうことを聞かない

反抗期の小学生は、親が求めることに従わず、意図的に逆らう行動を取ることがあります。

具体的には、家事や宿題の指示に従わない、親の言葉に反論するなどの行動が見られます。子どもがこのような態度を取るのは、家族の気を引くためでもあるので、子どもとの時間を大切にするようにしましょう。

口答えしたり屁理屈をいったりする

中間反抗期の子どもは、親や教師の言葉に反論したり、理屈をこねたりすることが増えます。具体的には、親が注意を与えると口答えをしたり、言い訳をしたりする行動が見られることがあります。

親が子どもの口答えや屁理屈を受け止め、怒りやイライラを表に出さず、子どもの言葉を静かに聞くことが大切です。

親を無視する

小学生の子どもは反抗期を迎えると、親の指示や意見に耳を貸さなくなることがあります。

具体的には、親が話しかけても返事をせず、気に食わないことや嫌なことは無視をする態度が見られることがあります。子どもの行動を静かに観察し、子どもの立場や気持ちを理解することが大切です。

男の子と女の子の反抗期の違い

男の子と女の子の反抗期には、いくつかの違いが見られます。

男の子は一般的に、物理的な力や行動を強調する傾向があります。反抗期においては、ものごとに対する攻撃的な姿勢がより顕著に現れることがあるでしょう。たとえば、怒りを爆発させたり、物を壊したりするなどの行動が見られることがあります。

一方、女の子は一般的に、言葉でのコミュニケーションや感情の表現に重きを置く傾向があります。反抗期においては、口答えや感情の起伏が激しくなることがあるでしょう。たとえば、親や友人との関係での衝突や、感情の爆発が頻繁に見られることがあります。

反抗期の息子の特徴と適切な接し方を解説!対応に疲れたときの対処法も合わせて紹介

反抗期の息子の特徴と適切な接し方を解説!対応に疲れたときの対処法も合わせて紹介

学齢別子育てガイド 2024.03.25
女子の反抗期の特徴は?年代別の対応の仕方や親がやってはいけないことを知ろう!

女子の反抗期の特徴は?年代別の対応の仕方や親がやってはいけないことを知ろう!

学齢別子育てガイド 2024.03.25

反抗期の小学生への接し方や対応のポイント

反抗期の子どもに普段と同じ接し方をすると反抗され、接し方が難しくお互いにストレスを抱えてしまいます。反抗期の小学生との適切な接し方を理解し、反抗期の子どもを親や教師がサポートしてあげることが重要です。

ここでは、反抗期の小学生への適切な11の接し方をご紹介いたします。

子どもの考えをしっかりと聞く

親が子どもの考えや意見を真剣に受け止めることは非常に重要です。子どもの考えを否定せずしっかりと聞くことで、子どもは自信を持つことができます。また、親との信頼関係が築かれ、コミュニケーションが円滑になります。

子どもの考えを聞く際には、親の意見を押しつけるのではなく、「子どもがどう考えるのか」を聞き出すようにしましょう。

感情的に怒らないようにする

親や教師が感情的に怒りやイライラを表に出すと、子どもとのコミュニケーションが困難になります。そのため、冷静で落ち着いた態度を保つことが重要です。

感情的に怒らないようにするためには、まず、子どもの行動や発言に対して一時的な感情で反応するのではなく、冷静にどこがいけないのか、なぜ注意しているのかを伝えましょう。

感情的になる前に深呼吸をするなど、自制心を保つためのリラックス方法を取入れることも有効です。親や教師が感情的にならず、冷静な判断力を持って対処することで、子どもの反抗期を乗り越えることができます。

子どものいうことを否定しないようにする

反抗期の子どものいうことを否定し、「~しなさい」「~してはいけない」と細かく注意すると反抗期が長引く恐れがあります。

子どもの反抗的な態度だけに目を向けるのではなく、1人の人間としてしっかり尊重し、子どもの意見に共感したり、理解を示したりすることで、子どもの自尊心を育むことができます。

干渉しすぎないようにする

親や教師が過度に干渉するとしつこく感じ、ストレスとなる可能性があります。干渉しすぎないよう、必要であれば声をかけるなどして、状況に応じた対応が必要です。

親子として日常的に必要なコミュニケーションについては普段どおりに行い、子どもとのつながりは意識するようにしましょう。

問題への解決策や対処法を子どもと一緒に考えるようにする

問題への解決策や対処法を子どもと一緒に考えることで、子どもは自己肯定感や自立心を高めることができます。また、親や教師との信頼関係が築かれ、コミュニケーションが円滑に進むことが期待されます。

問題への解決策や対処法を子どもと一緒に考える際は、まず、子どもの意見や考えを真剣に受け止め、共感しようとする姿勢を示します。子どもが自分の考えや感情を表現できるような環境を提供し、あんしん感を与えることが大切です。

親や教師が適切なアドバイスや指導を行うことで、子どもが問題解決のスキルを身に付ける手助けをしましょう。

子どもを突き放さないようにする

親や教師が子どもを無視したり、放置したりせずに、適切なサポートを提供することが重要です。

突き放さないようにするためには、まず、子どもの感情や考えを理解し、受け入れる姿勢を示します。親や教師が子どもの発言や行動に関心を示し、対話を通じてコミュニケーションを図ることで、子どもは自分の気持ちや考えをあんしんして表現することができます。

突き放さないようにすることで、子どもは自己肯定感やあんしん感を得ることができます。また、親や教師との信頼関係が築かれるため、子どもは心を開きやすくなるでしょう。

食生活を見直してみる

バランスの取れた食事や規則正しい食事は、子どもの成長に必要な栄養素を確保し、体内時計を整え、健康的な生活リズムをサポートできるでしょう。

健康的な食習慣は子どもの身体的な成長だけでなく、心の安定や行動面にもよい影響を与えます。子どもが食事を楽しむことができるような食事環境を整えることや、子どもの好みや嗜好に合わせた食事を提供することも大切です。

出典:食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」報告書について|厚生労働省

子どもの自主性を大切にしながら小学生の反抗期に上手に対応しよう

小学生の反抗期には、子どもの自主性を尊重しながら上手に対応することが重要です。

反抗期は子どもが自己主張を強め、自分の意見や感情を表現したいという時期です。親や教師は子どもの自主性を大切にし、子どもの考えや感情を真剣に受け止める姿勢を示す必要があります。

小学生の反抗期について理解を深め、しっかりと子どもに向き合い、子どもと一緒に乗り越えるようにしましょう。