小学生が読書感想文を書く5ステップの手順をご紹介!上手く書けない場合の対処法についても解説

小学生が読書感想文を書く5ステップの手順をご紹介!上手く書けない場合の対処法についても解説

読書感想文の書き方がよく分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、小学生の読書感想文を書く手順や上手く書けない場合の対処法などを紹介します。読書感想文の書き方を知りたい人はぜひ、ご覧ください。

「小学生が読書感想文を書く際の手順が知りたい」

 「小学生の読書感想文はどんなことを書けばいいの?」

 「親が子どもの読書感想文をサポートする際のポイントは?」

 このように、小学生の読書感想文の書き方がわからなくて、困っている人や悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、読書感想文を書く手順や構成の組み立て方などについて紹介しています。

この記事を読むことで、読書感想文を上手く書くコツや読書感想文に書く内容、親のサポートのポイントなどを把握できます。その知識をもとに、子どもと一緒に読書感想文に取組めば、スムーズに書けるようになるでしょう。

小学生の読書感想文の書き方を知りたい人は、ぜひ、参考にしてください。

【5ステップ】読書感想文を書く手順

読書感想文の書き方には基本的な手順があります。読書感想文を書くのが苦手な子どもは多いですが、書き方のコツさえ掴めば、スラスラと書けるようになるでしょう。

読書感想文を書く手順を5ステップにわけて説明します。

手順1:本を選ぶ


読書感想文は本を選ぶところからはじまります。

本を選ぶ際は、大人が子どもに読ませたい本を選ぶのではなく、子ども自身に選ばせるのがコツです。

必ずしも青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から選ぶ必要はありません。子どもが読んでいて、楽しいと思えるような本を選ぶことが何より大切です。子どもの視点で気づきを得られる本であることも重要なポイントでしょう。

本の登場人物や舞台、テーマなどに興味・関心を持てるかどうか考えると、本を選びやすくなります。子どもが1人で自分に適した本を選ぶのは難しいので、どんな本がよいか親子で話し合いながら一緒に決めるとよいでしょう。

手順2:付箋を活用して本を読む


本を読む際は、付箋を活用するのがおすすめです。

本を読み進めるなかで、心を動かされるシーンやセリフが出てきますが、すべてを覚えておくのは難しいです。面白かった箇所や印象に残った箇所に付箋を貼っておけば、感想をまとめる際に目印になって探す手間が省けます。

その際、どうして心に残ったのか、どのような気持ちになったのか、そう思ったのかなど、読み返しやすいように付箋にメモを書いておくようにしましょう。

また、「この主人公はどんな子だと思う?」「○○もこんな経験したことあるね。」などコミュニケーションを取りながら読み進めていくと、モチベーションのアップにつながるでしょう。

手順3:3つの柱で構成を組み立てる


読書感想文を書くときは、文章を書き出す前に構成を作成することが大切です。

いきなり原稿用紙に書こうとすると、何を書いてよいかわからず、出だしを書いただけで手が止まってしまうでしょう。先に構成を決めておくことで、読書感想文をスムーズに書き進めていけるでしょう。

小学生の読書感想文の構成は、3つの柱で組み立てられます。3つの柱とは、「はじめ」「真ん中」「終わり」です。

「はじめ」にはこの本を選んだきっかけなど、「真ん中」には本のあらすじや心に残った場面、その感想など、「終わり」には本を読んだあとの自分の気持ちの変化などを書きます。本を読む際も、構成に沿ってメモを取りましょう。

手順4:原稿用紙に下書きする


構成が決まり、書く内容の整理ができたら、原稿用紙に下書きします。子どもがまだ低学年で、1人で書けない場合は、親がサポートしてあげましょう。

「はじめ」の本を選んだきっかけを書く場合は、「どうしてこの本を選んだの?」と聞いてあげると書きやすいです。

「真ん中」を書くときは、主人公は誰で、どんなできごとが起こり、最後はどうなったのか、子どもにあらすじを説明してもらいます。長くなってしまったら、簡潔にまとめられるように「簡単にいうとどうなる?」と声掛けしてみましょう。

心に残った場面とその感想は、付箋のメモを膨らませて、そのなかで特に心が大きく動いた箇所を深堀りするのがポイントです。「どうしてこの場面でびっくりしたの?」「それでどう思ったの?」など、感想を具体化していきましょう。

手順5:清書をする


下書きが終わったら、しっかり推敲したうえで、いよいよ清書に入りましょう。

原稿用紙の使い方にも決まりがあるので、間違えないように気をつける必要があります。

タイトルは、1番右の行に上から3マスあけて書きます。タイトルの左には名前を書きますが、姓と名の間は1マスあけて、名の下も1マスあけましょう。

本文の書きはじめや改行して新しい段落に移る際は、上を1マスあけて書きはじめます。句読点やかぎかっこの書き方、誤字・脱字などにも注意しましょう。

小学生の読書感想文の構成

小学生の読書感想文は、「はじめ」「真ん中」「終わり」の3つの柱で書けます。この流れを覚えておけば、何を書いたらよいかわからなくて悩まずに済むでしょう。

ここでは、読書感想文の構成の3つの柱について、さらに詳しく説明します。

【はじめ】この本に興味を持ったきっかけを書く


「はじめ」は、読書感想文の書き出しの部分です。なぜこの本で読書感想文を書こうと思ったのか、この本に興味を持ったきっかけを紹介しましょう。

「表紙の絵がきれいだったから」「タイトルに惹かれたから」「好きな動物が出てくるから」など、きっかけはどんなことでもOKです。

本を選ぶ理由は人それぞれなので、興味を持ったきっかけを書くことで、自分ならではの読書感想文になるでしょう。

【真ん中】本のあらすじや感動した場面を書く


「真ん中」は、読書感想文の本文の部分です。特に分量が多くなりますが、本の簡単なあらすじや心に残った場面、その感想などを書きます。

あらすじを書くことで、読書感想文を読む人が理解しやすくなります。あらすじばかりを書くと感想文にならないので、全体の1~2割程度を目安に簡潔に紹介しましょう。

読書感想文のメインとなるのが、心に残った場面とその感想です。付箋を貼った部分を読み返してみて、特に心が大きく動いた場面を選びましょう。なぜそう思ったのか、自分が体験した出来事を絡めながら書くと、読み応えが増します。

主人公に共感できなかった場合は、なぜ共感できなかったのか、自分ならどうするかなどを書くとよいでしょう。

【終わり】自分の体験談も交えて書く


「終わり」は、読書感想文のまとめの部分です。本を読んでどのようなことを学んだか、読む前と読んだ後ではどう変化したか、今後にどう活かしたいかといったことを書きます。

より伝わりやすいように、自分の体験談も交えて書くのがおすすめです。

高学年の場合は、物語を通して作者が伝えたかったことやいいたかったことなど、作者の意図も考察してみましょう。

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読書感想文が上手く書けない場合の対処法

読書感想文が上手く書けない原因はさまざまです。原因によって対処法が変わるので、まずは子どもが読書感想文を上手く書けない原因を突き止めましょう。

読書感想文でよくあるのが、感想文ではなくあらすじを書いてしまうケースです。何を書けばよいのかわからないと、あらすじで埋めようとしてしまいます。その場合は、自分の感想を書いたメモを作ってから、原稿用紙に書きはじめるとよいでしょう。

本の内容を理解できない場合は、本を変更するのがおすすめです。特に課題図書で書こうとしている場合は、読解力や興味関心が子どもに合っていない可能性があります。本屋や図書館へ一緒に行って、本人に好きな本を選ばせましょう。

お気に入りの本だからこそ、適当に書けず、感想が上手くまとまらない子もいます。この場合は、豊かな想像力があるのに、語彙力や表現力が不足している場合がほとんどです。対話しながら、知識を補ってあげるとよいでしょう。

親が子どもの読書感想文をサポートする方法

子どもが1人で読書感想文を書けないときは、親がサポートをしてあげましょう。ただし、サポートの仕方を間違えると、子どものやる気を損ねる可能性があるので注意が必要です。

親が子どもの読書感想文をサポートする際のポイントを紹介します。

子どもを頭ごなしに否定しない


子どもの意見が間違っていると感じても、頭ごなしに否定しないことが大切です。大人から否定されると、自分の意見に自信が持てなくなり、自分の意見を口にできなくなる可能性があります。

子どもの発想を尊重し、まずはその意見に至った理由を聞くようにしましょう。

子どもの意見をしっかり聞く


親の意見を押しつけるのではなく、子どもの意見をしっかり聞きましょう。子どもがはっきりと意見をいわないからといって、「つまりこういいたいの?」「こっちがよいのでは?」などと親が先回りしすぎるのはNGです。

言葉にする力を育むには、急かさずに意見が出るまで待ってあげることも必要です。

子どもに口を出しすぎない


読書感想文は、子どもが自分で書かなくては意味がありません。子どもの考えを引き出すために質問をするのはよいですが、親が口を出しすぎて、子どもの考えを邪魔するのはやめましょう。

子どもの考えを引き出し、深めるためのサポートが大切になります。

子どもの考えや気持ちを言葉で表現する


子どもは、自分の気持ちを上手く言葉で表現できないことがあります。そのようなときは、子どもでもわかる簡単な言葉で気持ちを表現するサポートをしてあげましょう。

子どもの感想に対して、質問することも親のサポートの1つです。質問で感想を深堀りすることで、子どもが自分の気持ちに対する理解を深められるでしょう。

幼少期からの教育も重要

子どものさまざまな能力を伸ばすためには、幼少期からの教育も重要です。子どもが自主的に学習をするのは難しいので、親がサポートしてあげる必要があります。

しかし、仕事や家事で忙しくて、子どものための時間を作れない人も多いでしょう。そのようなときにおすすめなのが、「dキッズ」です。

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詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。

出典:dキッズ|comotto

読書感想文をきっかけにして子どもの成長につなげよう

読書感想文は子どもが1人で進めるのは難しく、苦手に感じる子どもも多いです。しかし、読書感想文に取組むことで、自分の考えをまとめる力や気持ちを言葉で表現する力など、さまざまな能力が身に付きます。

親子で対話をしながら、一緒に読書感想文に取組んで、子どもの成長につなげましょう。

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