【例文あり】通知表の保護者コメント欄は何を書けばよいの?書いてはいけない内容もご紹介

【例文あり】通知表の保護者コメント欄は何を書けばよいの?書いてはいけない内容もご紹介

保護者コメント欄に何を書くべきかわからない保護者の方は多いでしょう。この記事では、コメント欄に書く内容や例文などを、避けるべき話題と併せて紹介します。保護者コメント欄の意図を汲み取り、学校と家庭で連携して子どもの教育を行う重要性について理解していきましょう。

「通知表の保護者コメント欄には何を書けばよいの?」

 「保護者コメント欄に書くことがなくて困る」

 「保護者コメント欄のコメント例文を知りたい」

 このように、保護者コメント欄について頭を悩ませている保護者の方は多いのではないでしょうか?

学期の終わりに学校からわたされる通知表は、子どもの成績を確認するためだけにわたされるものではなく、先生と保護者のコミュニケーションを図るためのツールでもあります。

この記事では、通知表の保護者コメント欄に何を書けばよいのか、例文を交えて解説します。この記事を読むことで、通知表のコメントに何を書けばよいのか頭を悩ませることは少なくなるでしょう。

子どもの通知表の保護者コメント欄に何を書けばよいのか悩んでいる方はぜひ、ご覧ください。

通知表に保護者のコメント欄があるのはなぜ?

通知表に保護者コメント欄がある理由は「保護者に必ず目を通してほしいから」です。単に保護者が通知表を確認するだけでよいなら、サインや印鑑だけで十分でしょう。

学校側が望んでいることは、通知表に目を通してもらって「学校」と「家庭」で子どもの様子を共有することです。

同時に、評価の意図を受け取ってもらえているか、保護者からの率直な意見や想いも知りたいと考えています。

保護者コメント欄に書かれた内容は、教育活動の質の向上に役立てられるでしょう。

通知表の保護者コメント欄に書く内容

実際に、保護者コメント欄にはどのような内容を書けばよいのでしょうか。

基本的には、「コメントへの返信」「先生への感謝の言葉」をはじめ、「休日の子どもの様子」「子どもの目標」などを中心にコメントを書くとよいでしょう。

以下から、通知表の保護者コメント欄に書く内容について、具体的に5つ紹介します。

先生のコメントに対しての返事


通知表に書かれた先生のコメントに対して返信をすることは、保護者が通知表を読んでいることを先生に伝えられ、さらには家庭でも子どもの成長を支えようとしていることを示せます。

たとえば、先生が「元気があって、友達がたくさんいます」と書いてあったら「元気があってよかったです」と返すとよいでしょう。

また、学校生活での改善すべき点が書かれていた場合は、改善点に対するコメント(改善の意思や疑問点など)を伝えると好印象でしょう。

子どもの目標


通知表の保護者コメント欄には、勉強や部活動など、子どもが頑張りたいと思っていることを書くのもオススメです。

たとえば、「部活動の大会で優勝をめざすと張り切っています」「算数が苦手なので頑張るといっています」と書くことで、学校側に子どもの意欲を伝えることができます。

子どもの目標達成には、保護者はもちろん、学校の先生との連携が必要不可欠です。

保護者の一方的な考えを押しつけるのではなく、子どもの意見をしっかりと反映した目標をコメント欄を通して先生に伝えるようにしましょう。

通知表の感想


通知表に書かれた成績を見て思うところがある場合は、子どもの成績に対する感想や要望などを保護者コメント欄に書きましょう。

子どもが苦手な教科についてや、登校時の子どもの様子など、気になることは具体的に伝えることが大切です。

たとえば、「テストでよい点がとれて喜んでいます」「勉強をしていたのにテストの点数が下がってしまって落ち込んでいます」といったコメントを書くことで、先生は子どもにどう接するか、どうサポートするかを考えられるでしょう。

休日の子どもの様子


子どもが休日にどのように過ごしているかを、先生に伝えることも大切です。

先生は、一人ひとりの生徒のプライベートまで把握できないので、保護者コメント欄を使い、補足することで、次の学期の授業や教育に役立てられるでしょう。

たとえば、「家の手伝いをしてくれました」「休みでも毎日勉強しています」など、どんなに小さなことでも伝えることが大切です。

先生へのお礼


先生と交流する数少ない機会のため、保護者コメント欄に先生への感謝の言葉を書くのもよいでしょう。お礼なら書き出しに迷うこともないでしょう。

「毎日子どもを見てくれてありがとうございます」と書くだけでも、先生をうれしい気持ちにすることができます。

簡単な言葉でも気持ちはしっかり伝わるため、かしこまった言葉でなくてもよいでしょう。

コメント欄には適切な内容を記載しよう

コメント欄には、子どもの成長や課題に関する情報を保護者が提供することが重要です。

保護者は家庭での子どもの様子をよく知っており、それを通じて学校側に伝えることで、子どもの支援や成長につながります。保護者は子どもの態度や家庭内の状況を具体的に述べ、それを通じて学校側が適切な支援を行えるように努めることが大切です。

適切なコメントは通信簿に記載することによって、先生と良好的なコミュニケーションや関係ができるでしょう。

通知表の保護者コメントに書くべきではない内容

保護者コメント欄は基本的に何を書いても問題ないとされています。しかし「子どもの悪口」「学校への一方的な要望」などの内容を書くことは、避けた方がよいでしょう。

以下では、避けた方がよい話題を2つ紹介しますので、コメントを書く際は注意しましょう。

子どもの悪口


「うちの子は頭が悪い」「勉強ができなくて嫌になる」など、保護者コメント欄に子どもの悪口を書くのは避けましょう。

倫理的にも好ましくないのはもちろんですが、通知表にネガティブな内容を書くことは基本的にNGです。

自分の悪口が書いてある通知表を子どもが読んでしまう可能性を考えましょう。自分の保護者から、悪口のようなコメントを書かれていると知った子どものショックは計り知れません。

また、保護者からのコメントを見た先生が「この子は頭が悪いのか」と、先入観を持ってしまう可能性もあるでしょう。

たとえ、欠点や悪いところを書く場合でも、子どもに十分に配慮したコメントを書くように心がけましょう。

学校や先生に対する要望


通知表に一方的な要望を書くのは避けましょう。伝えられた学校側や先生も対応に困ってしまいます。

子どもの教育を学校にすべてを丸投げするのではなく、家庭と学校が一緒になって支えることが大切です。家庭でも注意していることを共有し、学校にも手伝ってもらうようにお願いしましょう。

どうしても伝えたいことや相談したいことがある場合は、保護者コメントではなく、学校側と面談する機会を設けましょう。

通知表の保護者コメントの例文

ここからは「保護者コメント欄で書く内容」で紹介したポイントを踏まえて、通知表の保護者コメント欄で活用できる例文を5つ紹介します。

どのようにコメントを書けばよいかよくわからない場合は、ぜひ、ご覧ください。

子どもが頑張ったことを伝える場合


「よほど期末テストの点数がショックだったのか、部活動で疲れた日でも、宿題をきちんとやってから寝ていたようでした」

子どもの頑張ったことを具体的に伝えることで、先生も子どもの成長を実感できるでしょう。

ほかにも、お子さまが「小学生」「中学生」「高校生」の場合の例文も下記に紹介します。

<小学生の場合の例文>

  • 以前は人前で話すのが苦手でしたが、家で発表の練習を頑張っており、学習発表会では堂々と発表できていました。保護者としても大きな成長を感じています。

<中学生の場合の例文>

  • 苦手だった数学の勉強を、宿題に一生懸命に取り組むことで克服しようと努力していました。その成果が成績に表れていて、頼もしく思います。

<高校生の場合の例文>

  • 部活動で先輩になったことや、ボランティア活動を通して、意識が変わったのか、少しずつ大人っぽくなってきたように感じます。今後の成長が楽しみです。

はじめて通知表のコメントを伝える場合


「最初は不安でいっぱいな様子でしたが、学校にも慣れてきたようで、毎日元気いっぱいです」

入学当初からの子どもの変化について伝えることで、先生は子どもの様子を正確に把握でき、適切なサポートを行えるようになります。

ほかにも、お子さまが「小学生」「中学生」「高校生」の場合の例文も下記に紹介します。

<小学生の場合の例文>

  • 入学当初は一人で机に向かうのが難しかったようですが、今では宿題をやる際に勉強机に座って取り組めるようになりました。

<中学生の場合の例文>

  • 〇〇部に入部し、4/5月は初めての部活動で疲れているように見えましたが、慣れてきたようで、毎日一生懸命練習しています。チームワークの大切さを学んでいるようです。

<高校生の場合の例文>

  • 卒業生の講演を聞いて、将来は〇〇の仕事に就きたいという目標を持ったようです。目標に向かって頑張ってほしいです。

先生へのお礼を伝える場合


「引っ込み思案なので『友達ができない』と泣いていた日もありましたが、先生の手厚いサポートのおかげで、仲良しな友達ができました。本当にありがとうございました」

コメント欄への記入は数少ない先生と交流する機会のため、先生への感謝の言葉を書いても喜ばれるでしょう。

ほかにも、お子さまが「小学生」「中学生」「高校生」の場合の例文も下記に紹介します。

<小学生の場合の例文>

  • 〇〇先生には、いつも優しく声をかけていただき、子どもも学校が楽しいと言っています。特に、図工の時間に絵を褒めて下さったことが、本人にとって大きな自信につながったようです。

<中学生の場合の例文>

  • 顧問の〇〇先生には、いつも熱心に指導していただき感謝しております。特にチームワークの大切さの話をしてくださったことが、子どもの心に響いたようです。

<高校生の場合の例文>

  • 将来の進路について、〇〇先生に相談に乗っていただき、ありがとうございました。先生のアドバイスを参考に、オープンキャンパスにも出向いて、自身の将来について真剣に考えはじめたように思います。

休日の子どもの様子を伝える場合


「先生から読書感想文を褒めてもらえたことがうれしかったのか、休みの日もずっと本を読んでいます。今度、図書館で開催される読書会へ参加しようと張り切っています」

子どもの休日の様子を伝えることで、先生は子どものことをより理解でき、指導できるようになるでしょう。

子どもが勉強以外で力をいれていることや、興味関心を寄せているものなどについて書くとよいでしょう。

ほかにも、お子さまが「小学生」「中学生」「高校生」の場合の例文も下記に紹介します。

<小学生の場合の例文>

  • 週末は、進んで家事を手伝ってくれます。食器洗いやお掃除など、小さなことから積極的に取り組む姿が頼もしいです。

<中学生の場合の例文>

  • 週末は塾に通い、苦手な理科・社会の克服に取り組んでいます。苦手から目を背けずに努力する姿が素晴らしいと感じます。

<高校生の場合の例文>

  • 進路のことを考えるようになり、週末は興味のある分野の書籍を読み、知識を深めています。興味が広がることで進路選択に役立てばと思い見守っています。

子どもの目標を伝える場合


「テストの結果を褒めてもらったことが自信につながったようで、次は算数と理科の点数を上げることを目標に頑張っています」

子どもの目標について書くことで、学校と家庭が連携してお子さまの成長をサポートできるでしょう。

ほかにも、お子さまが「小学生」「中学生」「高校生」の場合の例文も下記に紹介します。

<小学生の場合の例文>

  • 国語の授業が楽しい様子で、読書の習慣がつき、語彙力も豊かになってきました。本が好きになったようで、最近は作家になりたいと言っています。

<中学生の場合の例文>

  • 部活動でレギュラーを獲得するために、毎朝、朝練を頑張っていました。その努力が実り、夏の大会ではレギュラーになることができて、本人はとても喜んでおりました。県大会のベスト8に入ることが今の目標のようです。

<高校生の場合の例文>

  • 〇〇大学を目指して、具体的な計画を立てて取り組んでいるようです。目標達成に向けて、これからも頑張ってほしいです。

通知表の保護者コメント欄を活用して子どもの成長に繋げよう

今回の記事では、通知表の保護者コメント欄は何を書けばよいのか、書いてはいけない内容も併せて紹介しました。

通知表の保護者コメント欄は、保護者の想いを学校側に伝える大切なスペースです。先生からのコメントの返答や日頃のお礼、休み中の子どもの様子を伝えましょう。

保護者からのコメントが書いてあると、先生は保護者が確認することができたと判断でき、家庭での子どもの様子を共有できれば、先生も指導がしやすくなります。

この記事で紹介したことを参考にして、学校と家庭の大切なコミュニケーションスペースである保護者コメント欄を上手に活用していきましょう。

【小学生と親向け】通知表の3段階評価の割合や見方を詳しく解説!

【小学生と親向け】通知表の3段階評価の割合や見方を詳しく解説!

学習習慣 2024.03.25
通知表はこう見る!見るべき項目とポイントを把握して子ども教育に活かそう

通知表はこう見る!見るべき項目とポイントを把握して子ども教育に活かそう

学習習慣 2024.03.29