中間反抗期とはどんな期間?おすすめの子どもとの接し方や間違った対応をご紹介
「中間反抗期」とはどんな反抗期かご存じでしょうか。この記事では中間反抗期の子どもの特徴や行動、男女の違い、子どもに対するおすすめの接し方について紹介しています。小学生の子どもの反抗期に困っている方や悩んでいる方、不安な方は、ぜひこちらを読んでみてください。
「子どもがいうことを聞かなくなった。中間反抗期っていわれたけど、それは何?」
「中間反抗期は思春期の反抗期とは違うの?」
このように、中間反抗期について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中間反抗期とはどういうものなのか、特徴や行動などについて紹介しています。中間反抗期が何歳頃から起こるかを知り、特徴を把握することで、子どもが中間反抗期を迎えたときに気づけるでしょう。
中間反抗期の男女の違いや、中間反抗期を迎えた子どもに対する親のおすすめの接し方についても紹介しています。男女の性差によって、中間反抗期の反応が少し変わることがわかり、子どもへの接し方に悩んでいる方の参考になるでしょう。
中間反抗期について知りたい方や、子どもが中間反抗期で悩んでいる方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
「中間反抗期」とは小学校低学年頃に訪れる反抗期
「中間反抗期」は、子どもが成長していくなかで、自分の意志と親の意見が違うときに我を通そうとしたり、反抗的な態度になったりする小学生の反抗期のことです。
中間反抗期は、個人差があるため時期に幅があり、年長もしくは小学校の低学年から中学年の頃に起こるでしょう。しかし、イヤイヤ期とも呼ばれる第一次反抗期や、思春期の第二次反抗期の方が有名なため、隠れた反抗期やギャングエイジとも呼ばれています。
出典:生まれてから思春期までの子どもの接し方パート2(小・中学生期)|遠軽町
出典:反抗期の子どもの心の理解と対応|楡の会こどもクリニック
中間反抗期の4つの特徴
中間反抗期の子どもにはどのような特徴があるのか、紹介します。中間反抗期が起こる時期は、小学校に通うようになり、子どもの環境が大きく変化した時期です。
子どもの状態を把握するために、中間反抗期の特徴をチェックしておきましょう。
親の干渉を嫌がる
中間反抗期の子どもは、親にあれをしなさいこれをしなさいと指示されることを嫌い、親から干渉されることに反発するようになります。
小学校に入学したあと、子どもの世界は徐々に広がっていきます。新しい価値観にふれたり、新しい友達と出会ったりするでしょう。多様な価値観にふれることで、子ども自身の考えが育まれ、親のいうことを聞かなくなるでしょう。
家以外では優等生
家のなかでは親に反抗しているのに、外では優等生としてしっかり振る舞っていることも、中間反抗期の子どもの特徴の一つです。
家のなかでは怒ったり反抗したり頻繁にしているため、学校での態度を心配していると、学校では優等生だったということがあります。これは学校とは違い、家ではあんしんしてイライラやストレスを発散できているからです。
しかし逆に、家ではなく外で問題行動を起こしていた場合は注意が必要でしょう。家族の前でいい子でいたいために、家で無理をして、外でストレスを発散している可能性があります。
自分でやりたい気持ちが高まる
これまで親がやっていたようなことでも、子ども自身が自分でやりたいと主張し、自らやるようになります。もし親が手を貸してしまうと、嫌がったり泣いたりしてしまうことがあるでしょう。
ただ、小学生ではまだまだ上手くできないことも多くあります。自分でやって上手くいかない場合、かんしゃくを起こす可能性もあるでしょう。
親より友人を優先する
親よりも友達とのつき合いを優先し、集団での行動をとるようになります。ギャングエイジと呼ばれることがあるのは、このためでしょう。
これは、小学校に入学して、友人関係が広がったことが影響しています。友達と遊ぶことが楽しくなるため、親よりも友達を優先してしまうでしょう。
また、親に友達との付き合いを隠すようになるケースもあります。親が聞いても、嫌がって答えてくれないでしょう。
中間反抗期の子どもの行動
中間反抗期に入った子どもは、実際に周囲にどのような行動をとるのか紹介します。小学生の子どもがこれらの行動をとるようになった場合、中間反抗期を迎えている可能性が高いでしょう。
子どもが親に反抗的になるため、親として、子どもの行動に悩むこともあるでしょう。しかし、反抗期は育て方に問題があった訳ではなく、子どもが健やかに成長している証です。
注意しても、聞かない・無視をする
親が子どもの態度について注意したり、気になることを質問したりしても、聞き入れようとせず無視することがあるでしょう。注意しても知らんぷりで何も答えない、ということもあります。
親としては普通に学校のことや友達のことを聞いた場合でも、本人が気に食わなかったり嫌なことがあったりすると、無視することがあるでしょう。子どもの対応が冷たくなったように見えますが、これも中間反抗期の子どもによくある反応です。
家庭のルールを守らない
これまでは自然に守っていた家族のルールをわざと守らなかったり、普段から禁止していたことをわざとやるようになったりします。これは、家族に自分のことを気にしてほしいための行動です。
注意したいのは、この時期に下に小さい子どもが生まれた場合、中間反抗期に入った子どもがいじめる可能性があることです。兄弟喧嘩をするようになり、兄弟仲が悪化してしまうようなこともあるでしょう。
親に隠しごとをしたり、嘘をついたりする
中間反抗期の子どもは親に素直に答えなくなり、隠したり嘘をついたりするため、子どもの話を聞くときは注意が必要です。
大きな嘘でなくても、していないことをしたといったり、やっておいてと頼んだことをやっていないのに、やったといったりします。都合の悪いことを聞かれると、ついつい嘘をついてしまいます。
中間反抗期の子どもと話す際は、隠しごとや嘘をつきがちなことを頭に置いておきましょう。
乱暴な言葉遣いをする
親に向かって「うるさい」や「黙れ」など、これまで使ったことのなかった乱暴な言葉遣いをするようになります。
これは、中間反抗期の頃に親よりも友達関係を重視するようになったことが影響しているでしょう。友達との気の置けないやりとりのなかで使う砕けた言葉遣いを、親に対してもします。また、友達や有名人の乱暴な言葉遣いをまねることもあります。
子どもが怒ったときや、言葉にして伝えるのが難しいと感じたときに、乱暴な言葉遣いになるでしょう。
中間反抗期の子どもに対する親のおすすめの接し方
中間反抗期の子どもと接していると、反抗的な態度に手を焼くことがあります。しかし、親の接し方次第で、中間反抗期による子どもの問題行動を改善することは可能でしょう。
中間反抗期の子どもにおすすめの接し方を紹介するため、これらの接し方をするように心がけましょう。
子どもの友達を非難しない
小学生になるとこれまでとは違い、親が把握できない子どもの友人関係が増えます。知らない友達の話を聞き、気になる点があった場合でも、子どもには子どもの交友関係があるため、非難しないようにしましょう。
もし子どもの友達を非難してしまうと、子どもは自分自身が非難されたように受け取ってしまいます。話すと親に非難されれば、あまり話をしないようになってしまう可能性もあるでしょう。
時間をかけて子どもの話に耳を傾ける
中間反抗期の子どもに対しては話をしっかりと聞くという姿勢を見せて、実際に子どもの話を聞くときは、真剣に聞くようにしましょう。
子どもがあまりにも反抗してくると、放っておきたくなることがあるでしょう。しかし、子どもに「好きにしなさい」や「勝手にしたら」と親が突き放した言動をしてしまうと、子どもを傷つけてしまいます。
子どもが親から離れたいようなそぶりを見せていても、実際は違います。反抗する子どもに対しては、常に話ができる雰囲気作りを心がけ、子どもの話に耳を傾けてあげましょう。
家の決まりごとを家族で話しあう
親が勝手に決まりごとを決めるのではなく、家の決まりごとは家族で話し合って決めることが大切です。
頭ごなしに決めたことを押しつけても、中間反抗期の子どもは反発し、素直に従ってはくれないでしょう。しかし、子どもも含めて家族全員で話し合った決まりごとであれば、子どもも守らなければならないと感じてくれやすくなります。
これまでに家の決まりごとがあった場合は、改めて話し合って、子どもの主張を取入れながら新しい決まりごとを決めましょう。
譲れない一線を決めておく
中間反抗期の子どもは自立に向けて成長している最中であるため、親は譲れない一線を決めて、そこを越えない限りは干渉しないように心がけましょう。
自立したがっている子どもに、親が干渉しすぎるのはよくありません。しかし、すべてを子どもに任せてしまうのは、心配な点もあるでしょう。そこで、「ここまでは自由にしていいけれど、これ以上はダメ」という一線を決めて、対応することをおすすめします。
口出しする内容を限定すると、実際に親が注意したときに、そのことの重要さが子どもに伝わりやすいでしょう。
親の考えを伝える
中間反抗期の子どもを叱るときは、親の考えを伝えながら叱るようにしてみましょう。ただ単にしてはいけないことだと叱るだけでは、中間反抗期の子どもはなかなか受け入れてくれません。
どうして叱るのか親の考えを伝え、親が悲しいと思っていることも伝えましょう。叱る際には親がどう思っているのかを伝えると、効果的です。
中間反抗期の男女の違い
中間反抗期の特徴や行動には、子どもが男の子か女の子かでも違いがあるため紹介します。
男女で中間反抗期の態度に違いがあるのは、女の子は男の子よりも言葉の発達が早い傾向にあることが理由でしょう。この発達の早さの違いにより、中間反抗期で現れやすい行動にも違いがあります。
男の子の場合
中間反抗期の男の子の特徴として、暴言を吐く頻度が高かったりときに暴力をふるったり、話しかけても無視したりします。
これは男の子の方が、女の子に比べて言葉の発達が遅い傾向にあるためです。自分の思っていることを、そのまま言葉にして伝えられないのが原因でしょう。言葉で上手く伝えられないことから、上記のような行動に出てしまいます。
また、集中しているときに親が邪魔することを嫌がりやすいです。
女の子の場合
女の子の場合は、男の子と比較して親に口答えしたり、屁理屈をいったりすることが多いでしょう。
親に対して上手く伝えられないときは、親を無視するという反抗的な態度をとることもあります。親に気持ちを押しつけるというより、親にわかってほしい、という態度になることが多いでしょう。
中間反抗期の子どもへの間違った対応
中間反抗期の子どもを頭ごなしに叱ったり、強権的に抑えつけたり、罰則で従わせるようなことはしないようにしましょう。
頭ごなしに叱ったり突き放したりする言動をしてしまうと、子どもを傷つけてしまいます。また強権的な抑えつけは、問題が解決しているように見えますが、子どもに無力感を与えてしまうでしょう。罰則つきで従わせようとすることも、反発を招きやすいためよくありません。
しかし、中間反抗期の子どもに対応しているとイライラしたり、悩んだりすることもあるでしょう。そのようなときは、親のサポートをしてくれる「comotto」の「子育て応援プログラム」を利用してみましょう。
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中間反抗期がないときの子どもの状態
中間反抗期がない子どもには、3つのパターンがあります。親子が友達のように仲がよいパターンと、反抗する元気がない子ども、あるいは親の支配が強くそもそも反抗できないパターンの3つです。
親子が仲のよいパターンは、子どもが親に素直なため反抗しません。反抗する元気がない子どもは男の子に多く、親に反抗したいという気持ちはあるけれど、実際に反抗できるほどの元気がない状態です。
特に問題があるのは、親の支配によって反抗できないパターンでしょう。親が何もかも決めて子どもを支配してしまっている場合、子どもは大きくなっても自分で何も決められなかったり、自立できなかったりする可能性があります。そのため、子育てを見直す必要があるでしょう。
ゆったりとした気持ちで中間反抗期を乗り越えよう
これまで仲のよい親子だったのに、中間反抗期に突入すると、子どもの変化に戸惑ってしまう親は多いでしょう。中間反抗期を迎えた子どもは、自立したがっているもののまだ親の愛情を必要としているという、子ども自身も葛藤を抱えている時期です。
中間反抗期の子どもに対しては、子どもの自主性を認めつつ責任を求めたり、子どもにしっかり向き合ったりすることが大切でしょう。
中間反抗期は、子どもが順調に成長しているサインであり、いずれ終わるものです。親はあまり悩まずに子どもの変化を受け入れて、成長を見守りましょう。