【例題と解説付】8つの平面図形の面積の求め方をご紹介!正しく理解して成績を上げよう

【例題と解説付】8つの平面図形の面積の求め方をご紹介!正しく理解して成績を上げよう

小学校の算数で習う図形の面積の求め方や公式をしっかりと覚えることができているでしょうか。本記事では、面積の求め方や公式が成り立つ理由、公式を使った例題を紹介しています。算数が苦手な小学生や、小学生の子どもがいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

「小学生で習う図形の面積の求め方がわからず、覚えられない」

 「面積の公式はわかるが、なぜその公式になるのかがわからない」

 「小学生の子どもが面積の求め方をわかるようにしたい」

 このように、小学校で習う面積の求め方について、疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、小学校で習う面積の求め方を8つご紹介しています。記事を読むことで、面積の求め方や公式が成り立つ理由について、正確に理解をすることができるでしょう。

また、公式を活用して解くことができる例題も紹介しています。面積の求め方について理解を深めたのちに挑戦してみるとよいでしょう。

小学生で面積の求め方を勉強している方や、自分の子どもが面積の勉強をしていて、教えられずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

小学生で習う平面図形の面積の求め方

ここからは、小学校で習う面積の求め方を8つの図形で紹介します。紹介している図形は、正方形・長方形・三角形・平行四辺形・台形・ひし形・円・扇形です。

面積の求め方と併せて、公式が成り立つ理由についても紹介していますので、面積の求め方を覚えるだけではなく、図形の公式についての理解を深めましょう。

小学生で図形を勉強中の方や、その保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

正方形

正方形の縦の長さをa、横の長さをb、面積をSとする場合、面積は以下の公式で求めることができます。

S(面積)= a × b(縦 × 横)

正方形の場合は、縦と横の辺の長さが同じ(a = b)ですので、S = a × a でも求めることができます。

正方形の面積の求め方は、あらゆる図形の面積の求め方の基本になっています。面積の単位の基準である「1平方センチメートル」は、1辺が1cmの正方形の面積であることからも、正方形が基本・基準であることがわかるでしょう。

長方形

長方形の面積の求め方は、正方形の公式と同様です。長方形の縦の長さをa、横の長さをb、面積をSとする場合、面積は以下の公式で求めることができます。

S(面積)= a × b(縦 × 横)

面積が「S = a × b」で求められるのは、1平方センチメートルの正方形が、縦にaコ、横にbコあることを意味します。そのため、aとbの積で面積が求められるのです。

三角形

三角形の面積は、底辺の長さをa、高さをh、面積をSとした場合、以下の公式で求めることができます。

S(面積)= 1/2 × a × h(1/2 × 底辺 × 高さ)

三角形の面積の求め方は、平行四辺形の面積の求め方を基準としています。平行四辺形の面積は「底辺 × 高さ」で求めることができますが、三角形はその平行四辺形の面積の半分であることから、S= 1/2ahで求めることができるのです。

平行四辺形

平行四辺形の面積は、底辺をa、高さをh、面積をSとした場合、以下の公式で求めることができます。

S(面積)= a × h(底辺 × 高さ)

平行四辺形を任意の箇所で底辺に対して直角な状態で2つにわけると、その2つを合わせると長方形になる特徴があります。長方形の面積の求め方は「縦 × 横」ですので、平行四辺形の場合は「底辺 × 高さ」になるのです。

台形

台形の面積は、上底の長さをa、下底の長さをb、高さをhとした場合、以下の公式で求めることができます。

S(面積)=1/2 ×(a + b)× h(1/2 ×(上底+下底) × 高さ)

同じ形の台形を2つ用意し、一方をひっくり返してくっつけると、平行四辺形ができます。兵呼応四辺形は「底辺×高さ」で面積が求められます。そのため台形の面積は、平行四辺形の面積の半分であることがわかります。

台形を2つくっつけた平行四辺形の底辺の長さは、「上底+下底」で求めることができます。これらのことから、台形の面積を求める公式が成り立つことがわかります。

ひし形

ひし形の面積は、2本の対角線の長さをそれぞれa,b、面積をSとした場合、以下の公式で求めることができます。

S(面積)=1/2 × a × b(1/2×対角線×対角線)

ひし形の対角線2本を基準とすると、ひし形は4つに分割することができます。4つの三角形をそれぞれ外側に向かって展開すると、長方形ができるでしょう。

長方形の面積は「縦×横」で求めることができます。ひし形を展開した長方形における縦と横はそれぞれ対角線の長さです。そのため、上記の公式が成り立つのです。

円の面積は、円の半径をr、円周率をπ、面積をSとした場合、以下の公式で求めることができます。

S(面積)= r × r × π(半径×半径×円周率)

円を10等分すると、扇の形をした10個の図形ができます。この図形を並べると、平行四辺形に近い形が出来上がります。この平行四辺形に近い形の図形の横の長さは「円周の半分」ですので、半径×円周率で算出することができます。

すると、平行四辺形に近い形の面積は、半径×半径×円周率で求めることができるのです。

扇形

扇形の面積は、半径をr、中心角をx、面積をSとした場合、以下の公式で求めることができます。

S(面積)= r × r × π × x / 360(半径×半径×円周率×中心角/360度)

円から扇形を切り取った場合「その扇形が円全体の何割を占めているのか」を考えるようにしましょう。円の面積は「r × r × π」で求めることができるため、「そのうちの何割か」を「x / 360」で導いているのです。

【問題と解説】平面図形の面積を求めよう

ここまで、図形の面積の求め方を紹介しました。算数で習う公式は「なぜその公式で面積を求めることができるのか」を理解したのちに、練習問題などで公式を使ってみることが大切です。

ここからは、紹介した公式を使う例題を紹介しますので、実際に解いてみましょう。

正方形

以下の、正方形の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:1辺が6cmの正方形の面積を求めてください。

答:36平方センチメートル

解説:正方形の面積は「1辺×1辺」で求められるので、6cm × 6cm = 36平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

長方形

以下の、重宝の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:縦が7cm、横が12cmの長方形の面積を求めてください。

答:84平方センチメートル

解説:長方形の面積は「縦×横」で求められるので、7cm × 12cm = 84平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

三角形

以下の、三角形の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:底辺が5cm、高さが8cmの三角形の面積を求めてください。

答:20平方センチメートル

解説:三角形の面積は「底辺×高さ×1/2」で求められるので、5cm × 8cm × 1/2 = 20平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

平行四辺形

以下の、平行四辺形の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:底辺が7cm、高さが6cmの平行四辺形の面積を求めてください。

答:42平方センチメートル

解説:平行四辺形の面積は「底辺×高さ」で求められるので、7cm × 6cm = 42平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

台形

以下の、台形の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:上底が7cm、下底が5cm、高さが3cmの台形の面積を求めてください。

答:18平方センチメートル

解説:台形の面積は「(上底+下底)×高さ÷2」で求められるので、(7cm +5cm) × 3cm ÷2 = 18平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

ひし形

以下の、ひし形の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:対角線が6cm、5cmのひし形の面積を求めてください。

答:15平方センチメートル

解説:ひし形の面積は「対角線×対角線÷2」で求められるので、6cm × 5cm ÷2 = 15平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

以下の、円の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:半径が8cmの正方形の面積を求めてください。

答:64π平方センチメートル

解説:円の面積は「半径×半径×π」で求められるので、8cm × 8cm × π = 64π平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

扇形

以下の、扇形の面積を求める例題に挑戦してみましょう。

問:半径が10cm、中心角が90度の扇形の面積を求めてください。

答:25π平方センチメートル

解説:扇形の面積は「半径×半径×円周率×中心角/360」で求められるので、10cm × 10cm × π × 90/360 = 25π平方センチメートルとなります。

間違えてしまった場合は、紹介した面積の求め方や公式を、再度確認してみてください。

面積の求め方一覧

ここまで、面積の求め方を紹介し、例題を解いていただきました。

公式を覚える際は、くり返しみるようにするとよいでしょう。ここでは、面積の求め方を一覧で紹介しますので、これまでの振り返りをしてみてください。

図形面積の求め方
正方形1辺×1辺
長方形縦×横
三角形1/2×底辺×高さ
平行四辺形底辺×高さ
台形(上底+下底)×高さ×1/2
ひし形対角線×対角線×1/2
半径×半径×円周率
扇形半径×半径×円周率×中心角/360度

面積の公式を覚える方法

ここまで、面積の求め方やその例題を紹介してきましたが、実際の問題で応用し、問題を解けるようになることが重要です。公式を使うためには覚えることも必要でしょう。

ここからは、面積を求める公式の覚え方を紹介します。実際の学校生活や、家庭でも実践できる方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。

面積の求め方を考える

まずは、出題された問題を確認し、面積の求め方を自力で考えてみましょう。自力で考える際には、今まで学習した別の図形の公式を参考にしてみるとよいでしょう。自分なりの答えを導き出すところまで進めます。

問題に向き合う際には、実際に図形を印刷してみて考えることも方法の1つです。図形を切ったり動かしたりすることで、自ら公式を導き出すことにもつながる可能性があります。

考えた内容を発表・共有する

自分で考えた求め方は、ほかの人の前で発表・共有するようにしましょう。自分の考えを発表・共有することで、自分の考えを整理することにつながります。

また、発表する際には、相手にわかりやすく伝えようとするため、コミュニケーション能力も磨くことができるでしょう。

発表を聞いて質問をする

ほかの人の発表には、積極的に質問をするようにしましょう。自分が「わからない」と思ったことは素直に伝えるとよいです。

ほかの人の発表を聞き、そのなかでの共通項を導き出します。そして公式の解説と結びつけて、面積を求める公式の定着を狙います。公式を理解する上で、理解が必要な定義などについては、教師や親から説明があることが望ましいです。

デジタル教材で学びを深める

図形の面積を求めるために、デジタル教材を活用して学びを深めることも有用でしょう。デジタル教材を活用することで、学校外の時間のなかで、学習内容の定着をめざすことができます。

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出典:dキッズ|comotto

公式を覚えて算数が得意になろう

ここまで、小学校で習う図形の面積の求め方やその例題をご紹介しました。

面積を求める公式は「なぜその公式になるのか」を理解した上で、問題に取組むことがおすすめです。本記事でも紹介した内容を復習し、例題にもチャレンジしてみましょう。

小学校の算数で悩む小学生や、小学生の子どもを持つ方は、ぜひ、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。

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