小学6年生はどんな学年?身長・体重の変化や学習内容についてご紹介
思春期や反抗期を迎えた小学6年生の子どもとの関わり方に悩みや不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。本記事では、小学6年生に起こるさまざまな変化や小学6年生が学校で学ぶことなどを解説しています。ぜひ小学6年生の子どもと接する際の参考にしてみてください。
「小学6年生の成長ってどんな変化が起きるの?」
「小学6年生って学校でどんなことを習うの?」
「思春期・反抗期真っただなかの子どもと接するときのポイントは?」
このように、小学6年生の子どもを持つ方のなかには、さまざまな悩みを抱えている方もいるでしょう。
本記事では、小学6年生の体や心、生活に起こるさまざまな変化を解説し、小学6年生が学校で学ぶこと、小学6年生に接する際のポイントなど小学6年生の子育てに関する悩みを解決するための知識をご紹介しています。
本記事を読むことで、小学6年生の成長過程を理解し、適切な距離感で接して、成長をサポートすることができるでしょう。
小学6年生の子どもを持つ方や悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
小学6年生に起こる体の変化や成長
小学6年生になるとさまざまな体の変化が起きます。
身長が伸び、体重が増えることのほかにどのような変化が起きるのか、よくわからず不安になる方もいるでしょう。
ここでは、小学6年生の体に起こる変化を詳しく紹介しています。不安や悩みがある方は、ぜひチェックしてみてください。
小学6年生の平均身長・平均体重
小学6年生(11歳)の平均的な身長と体重は、厚生労働省の「第2部 身体状況調査の結果」によると、男女で大きな差はありません。
男の子の場合、身長が平均145.0センチ、体重が平均37.1キロです。女の子の場合、身長は平均145.7センチ、体重が平均37.2キロです。
視力が低下しやすい
文部科学省の「令和3年度学校保健統計(確報値)の公表について」では、裸眼視力1.0未満の子どもの割合は、学年が上がるにつれて増加傾向となっています。小学6年生(11歳)では、調査対象生徒の約50%が裸眼視力1.0未満という結果でした。
視力が落ちないよう普段の生活を見直す必要があることがわかるでしょう。
初潮を迎える子もいる
初潮が周りより早くて異常なのではないかと思う方や周りより遅くて不安になる方もいると思いますが、時期は個人差があります。あまり遅くて不安な場合は婦人科または小児科に相談するようにしましょう。
いつ初潮が来てもいいように準備をしておくことが大切です。
小学校6年生に起こる心の変化や成長
小学6年生は思春期にあたり、子どもが大人になるために大きく成長する時期です。
身長や体重など見た目にかかわることだけではなく、精神的な変化もみられ、心の変化を経て自立していきます。
ここでは、小学6年生に起こる心の変化を具体的に解説していきます。
容姿やヘアスタイルを気にする
小学6年生は、友達や異性の目を気にして、自分の容姿やヘアスタイルなど見た目を過剰なほど気にする時期です。大人になるための通過点なので微笑ましく見守り、口を出しすぎないようにしましょう。
派手な服装や化粧をして外出しようとしている場合や、乱暴な言葉遣いで反発してくる場合は注意して見守りましょう。
自立心と依存心が入り混じる
小学6年生は、大人になるために親からの自立を求めます。しかし、自立への不安と親に甘えたい気持ちがあり、自立心と依存心が入り混じった状態になります。
不安定な言動や態度はこの自立心と依存心への混乱や葛藤の表れです。
思春期・反抗期に入り反抗行動がみられる
小学6年生は、子どもが精神的自立をするために大きく変化し、不安と戸惑いを抱えたり、自分らしさを求め、反発したりする思春期や反抗期に該当します。
それまで素直だった子どもが急に親や先生の話や指示に反抗したり、無視したりすることがありますが、この反抗行動は思春期や反抗期にはよくあることなので心配はいりません。
冷静に受け止め、上手くコミュニケーションが取れるよう工夫しましょう。
自立に向けて生活にも変化がある
小学6年生は、学校で最高学年として周りをリードする力などが求められ、心や体だけでなく、生活も変化します。
具体的にどのように変化するのか気になる保護者の方もいるでしょう。
ここでは、小学生の生活の変化の具体例を3つ紹介します。ぜひ参考にして、小学6年生の生活をサポートしましょう。
お小遣いやお金の管理ができるようになる
金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査」(第3回)では、小学生の7割強がお小遣いをもらっていると回答しています。
小学6年生は、算数で習ったお金の計算にも慣れ、自分でお小遣いやお金の管理ができるようになる時期です。
お小遣いやお金の管理をさせることは、自分で選んで買う、先のことも考えて決まった額のなかでやりくりするという練習になります。この練習をすることで、お金の大切さを学び、判断力をつけることができるでしょう。
出典:「子どものくらしとお金に関する調査」(第3回)|金融広報中央委員会
習いごとをする人が多くなる
文部科学省の「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」によると、小学6年生の習いごとをしている人の割合は 約60%以上です。
多くの子どもが何らかの習いごとをしていることがわかります。
小学校高学年では、ピアノや習字、水泳の割合が高くなっています。
子どもの興味関心に合わせて習いごとを選ぶようにしましょう。習いごと選びで迷ってしまった場合は「comotto」のなかから選ぶのがおすすめです。学校だけでは学べない、将来のためになるような内容を学べるでしょう。
出典:子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告|文部科学省
インターネットにふれる時間が増える
文部科学省の「情報化社会の新たな問題を考えるための教材~安全なインターネットの使い方を考える~指導の手引き」によると、小学生のスマートフォン利用率は57.7%となっています。(令和2年度)
また、インターネットの利用時間は「1時間未満」という回答が半数近くを占めていました。
中学生になるとスマートフォンの利用率は79.1%となっており、利用時間も「2時間以上3時間未満」という回答が一番多い割合を占めていました。
出典:情報化社会の新たな問題を考えるための教材~安全なインターネットの使い方を考える~指導の手引き|文部科学省
小学6年生に習いごとをさせるべき?
小学6年生の多くが習いごとをしています。勉強の息抜きや中学生になる準備として習いごとをはじめるのもよいでしょう。
習いごとをさせるべきかどうかは、子どもの興味や時間、予算、勉強との兼ね合いを考えて判断する必要があります。子どもと相談しながら、子どもの意思を尊重し、決めるとよいでしょう。
小学6年生の教科別学習内容まとめ
小学6年生は学校のリーダーとしての役目や学校での活動が多くなり、5年生のときと比べて自分の勉強に集中できる時間が少なくなります。
小学6年生が各教科でどんなことを学んでいるのかを把握して、学習のサポートに役立ててみてください。
国語
小学6年生は、新たに漢字を191字習います。新出漢字だけでなく5年生までに習った漢字も合わせると1026字であるため、すでに習った漢字も忘れることなく、新たな漢字も覚えなければなりません。
また、小学6年生の国語では、文章の要約問題や敬語の問題などがつまずきやすいポイントになっています。
文章の要約問題とは、筆者がいいたいことを正確に把握し、説明することが大切です。本を読んだり、文章を書く練習をしたりすることで要約する力がつき、苦手を克服できるでしょう。
敬語については、小学生高学年で習う分野で、高校入試で頻出の単元です。中学校でも学びますが、ていねいに教えてくれるとは限らないので、小学6年生のうちにマスターしておくとよいでしょう。
算数
小学6年生の算数では、中学生の準備として数学的要素が強い図形や文字と式などを習います。この図形や文字と式に苦手意識を持つ子どもが多くいます。
図形は、立体の体積を求める問題があり、平面に書いてある図形を立体的に想像して計算しなければならず、難易度が高くなっています。
文字と式は、中学校で習う1次方程式や関数につながる内容でとても重要ですが、それゆえに難しく、つまずく子どもが多くいます。
しっかり復習をして何度も解くことで問題に慣れ、解けるようになるでしょう。
理科
小学6年生の理科では、人やほかの動物の体について、植物のつくり、生態系の仕組みや水溶性の性質などを習います。
理科では、それぞれの単元の知識をきちんと定着させることが重要です。水溶性の性質などは化学分野の入門のような分野であるため、知識を定着させた上で、考察する力が求められます。
社会
小学6年生の社会科では、歴史や政治と国際を学びます。社会で学ぶ内容は覚えることが多く、暗記が苦手な子どもにとっては苦手な教科となるしょう。
ただ単に暗記するのではなく、歴史なら歴史の漫画を読んだり、ドラマを見たりして楽しみながら、歴史の流れをつかんで覚えるといいでしょう。政治と国際については、自分で調べたり、ニュースを積極的に見ることで、わかることが増え、苦手意識が薄れるでしょう。
英語
小学6年生の英語では、英語の語順や過去の表現について学びます。アルファベットを正しく書いたり、正しく発音したりすることも英語の基礎として重要なので練習が必要です。
英語に対して苦手意識を持つ子どものなかには、英語の語順や過去の表現は簡単に理解する子どももいます。こういった場合、英語を発音することを恥ずかしいと感じることがあります。
英語の音楽やアニメ、映画などで正しい発音を聞き、英語に慣れ親しむことで苦手意識をなくしていくことができるでしょう。
小学校6年生への親の接し方のススメ
小学6年生は思春期や反抗期の真っただ中でどう接したらよいかわからなくなることもあるでしょう。
ここでは、小学6年生の子どもとの接し方のポイントを3つ解説しています。子どもとの接し方について悩みを抱えている方は、ぜひ参考にして実践してみてください。
過干渉にならないこと
過干渉になってしまうと、子どもはさらに反発してしまいます。
子ども扱いはせず、何をしてあげた方がよいのか、何をしない方がよいのかを考え、見守りましょう。これまで子どもに世話を焼いてきたため、心配になるかもしれませんが、子どもが大人になろうと自分の力で頑張る時期なので、過干渉にならないようにしましょう。
否定したり決めつけたりしないこと
子どもとの会話で、否定や決めつけをすることは避けましょう。
大人の意見が正論で子どもの未熟な部分が目についたとしても、すぐに否定してしまうと子どもは自分が否定されたと思ってしまいます。まずは最後まで子どもの話を聞いて、必要であればアドバイスするようにしましょう。
いつもと変わらずにかかわること
反抗期の子どもへの対応をどうすればよいかわからず、疲れることもあるでしょう。上手くコミュニケーションを取りたいと考え、身構えすぎてしまうこともあると思いますが、親が拒絶すると親子関係が悪化してしまうこともあります。
反抗という形でもそれはコミュニケーションの1つなので、距離を置いたり気を遣いすぎたりせず、いつも通り接するようにしましょう。
子どもの成長と向き合って反抗期を乗り越えよう
子どもの成長はうれしいものですが、思春期や反抗期など、大変なこともたくさんあります。子どもが反抗的な態度を示してもしっかりと向き合い、一緒に成長することが大切です。
ぜひ、この記事で解説した知識を活かして、子どもの成長のサポートをしてあげてください。子ども扱いしすぎず、手を離しすぎず、適度な距離感を保って、大人になる過程を見守りましょう。