小学生向けほぼ10分で終わる自由研究例14選!全学年対象で楽しく簡単に進められるテーマをご紹介
自由研究のテーマの設定や進め方で悩んでしまう子どもは多いのではないでしょうか。本記事では小学生低学年、高学年向けの自由研究について合計14テーマ紹介しています。それぞれ、約10分で終わる自由研究となっているため、テーマ選びの参考にしてください。
「なるべく時間をかけずに自由研究を終わらせたい」
「簡単にできる自由研究があれば知りたい」
「10分くらいで終わる自由研究を知りたい」
このように、なるべく短い時間で自由研究の宿題を終わらせたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小学生向けの自由研究のテーマのなかでも、約10分で終わるものを紹介しています。テーマの選び方や、基本的な調べ方のコツについてもふれているため、本記事を読めば、効率的な自由研究の進め方がわかるでしょう。
また、今回紹介する自由研究のなかには、お子さまと一緒にできるものもあります。どのテーマも短時間でできるため、普段はお子さまと一緒に自由研究を進める時間が取れないという方でも、手軽に取組めるでしょう。
自由研究のテーマ選びに悩んでいるという方は、ぜひ、本記事を参考にしてみてください。
【小学校低学年向け】10分で終わる研究テーマ
ここでは、小学校低学年の子ども向けに、約10分で終わる自由研究を紹介しましょう。
以下に挙げるのは、低学年でも簡単にでき、楽しく取組めるおもしろいテーマの自由研究です。
実験や工作など、6つのテーマをピックアップしているため、お子さまの興味・関心があるものに挑戦してみてはいかがでしょうか。
一番よく飛ぶ紙飛行機を作ろう
はじめに紹介するのは、「折り紙」と「ストップウォッチ」を使った自由研究です。
折り紙でさまざまな形の飛行機を作り、写真を撮るだけの作業のため、低学年でも簡単に取組めるでしょう。
いろいろな種類の飛行機を作ったら、できた紙飛行機を1枚ずつ写真に撮ります。
そのあと、1種類ずつ紙飛行機を飛ばし、それぞれストップウォッチで飛んだ時間を計測してください。全部の飛行機の計測を終えたら、どの折り方の飛行機がいちばん飛んだかを記録しましょう。
飛行時間と一緒に、飛行距離を測っておけば、研究としてまとめやすくなります。
磁石にくっつくモノは?
磁石を使った実験も面白い自由研究です。
磁石を1つ用意したら、身のまわりの磁石にくっつきそうなものを探しましょう。家にあるものだけでできるため、手軽に取組める実験です。
実際に磁石にくっついたものと、つかなかったものについて、実験前に予想していた反応との違いをまとめましょう。
笛を作ろう
太めのストローを使用して、笛を作る自由研究です。自分が作りたい音の数だけ、ストローを用意してください。ドレミの音階を作るのであれば、8本必要です。
このテーマは、ピアノなど音楽に関する習いごとをしている子どもにおすすめの自由研究です。この実験では、ストローの長さを変えることで音階が変わることがわかります。
作り方は簡単で、ストローの端が約2ミリ余るようにクリップで止めたら、はみ出た部分をライターであぶるだけです。
音階に合うようにストローの長さを調整し、一列に並べてつなぎ合わせれば、1つの楽器になります。演奏を楽しんだあとは、ストローの長さと音の高低との関係をまとめましょう。
この実験は火を扱うため、保護者の方が近くで見守るようにしてください。
スライムを作ってみよう
理科の実験でも定番のスライムづくりですが、自宅でも簡単に作成できます。材料を揃える必要はありますが、実験自体は約10分で終わるため、子どもでも手軽に取組めるでしょう。
準備するものは、ホウ砂4g、PVA洗濯のり100ml、水、絵具、割りばしです。
はじめに、ホウ砂を水50mlに溶かしたものと、PVA洗濯のりを水100mlに溶かしたものを用意したら、それぞれの水溶液に、絵具で色を付けましょう。
次に、PVA洗濯のりが入った水溶液をかき混ぜながら、ホウ砂水溶液を加えていきます。割りばしで粘りが出るまでかき混ぜれば、スライムの完成です。
なお、この実験で使用するホウ砂は薬品の一種です。実験の途中でホウ砂を目や口に入れたり、完成したスライムを口に入れたりしないよう、この自由研究は、保護者と一緒に行うようにしてください。
出典:ホウ砂|健栄製薬
指紋を検出してみよう
刑事ドラマや推理もののアニメでもよく見られる、指紋検出の実験も面白い自由研究でしょう。指紋検出の研究は、家庭にあるアイシャドウで簡単にできるテーマです。
準備するものは、ガラスコップ、アイシャドウ、メイクブラシ、ティッシュペーパー、セロハンテープ、黒い紙です。
はじめに、ガラスコップに指紋を付けます。次に、アイシャドウの粉をメイクブラシで振りかけましょう。ティッシュペーパーで軽く粉を払い、指紋が浮き出たら、セロハンテープを貼って指紋を付着させます。最後に、暗い紙に貼付けて完成です。
この実験では、どのようにコップを持つと指紋がつきやすいかなどまで調査できると、より内容の濃い研究になるでしょう。
オレンジ消しゴムを作ろう
オレンジの皮には、「リモネン」という油性インクを落とす成分が含まれています。これを利用して、オレンジの皮で消える消しゴムを作ってみるのも、面白い自由研究でしょう。
用意するものは、オレンジと発泡スチロール(食品トレーなど)、油性ペンとティッシュの4つです。オレンジ以外は、日常生活でよく使うものだけで実験できます。
実験の方法は以下のとおりです。
・オレンジの皮をむき、適当に大きさに切る
・オレンジの皮を絞りながら、発泡スチロールにこすりつける
・オレンジの果汁を塗った発泡スチロールの上に、油性ペンで絵や文字を書く
・上の手順で描いた文字や絵を、同じようにオレンジの皮でこすって、その変化を確認する
この実験では、それぞれの過程を写真を撮影してまとめるのがおすすめです。
オレンジ以外にもリモネンが含まれる食べものがないかを調べ、同様の手順で実験すると、さらに深い内容の研究になるでしょう。
出典:リモネン、ミルセン試験について|一般社団法人 日本食品検査
【小学校高学年向け】10分で終わる研究テーマ
ここからは、高学年向けの自由研究テーマを見て行きましょう。
低学年向けの内容より、理科の実験に傾倒した研究になりますが、そのなかでも、約10分で終わる簡単な内容のものに絞って紹介します。
雲を作ってみよう
空のペットボトルと消毒液(エタノール入り)で、雲を作る方法を紹介します。単純な工程でできるため、手軽に取組めるおすすめの実験です。
まず、ペットボトルに少量の消毒液を加え、ふたを閉めます。次に、ペットボトルを思い切りつぶしましょう。そのあとは、力を緩めてペットボトルのなかの様子を観察するだけです。
しばらくすると、うっすらと白い雲が完成するでしょう。
自由研究としてまとめる際には、どのように雲ができているのか、原理や仕組みに注目するとよりよいものになります。
竜巻を作ろう
こちらは、自然原理の1つである竜巻の仕組みを学べる自由研究です。
ペットボトル2本とビニールテープ、瞬間接着剤と穴をあける道具(キリなど)と水を用意しましょう。道具は少し多いですが、約10分で終わる研究のため、手軽に取組めます。
はじめに、ペットボトルのふたに細工します。ふたの平面部分を瞬間接着剤で付けたら、側面をビニールテープで巻付け、ふたの中央に細いペンが通るほどの穴を開けます。
次に、ペットボトルの準備です。1本目のペットボトルの本体に、約8分目の位置まで水を入れたら、先に作ったふたを閉めましょう。それから、反対側に空のペットボトルを取付けたら、竜巻発生装置の完成です。
水の入ったペットボトルを上にして、円を描くように素早く回せば、水が渦を巻いて落ちていく様子が観察できるでしょう。
穴の大きさや、ペットボトルを回すスピードに変化を付けて、渦の様子を観察することで、さらに面白い研究になります。
カラフルでかわいい・バスボムを作ろう
自由研究として、バスボムを手作りしてみるのも面白い実験でしょう。
お風呂に入れると泡が出て、視覚的にも楽しめるバスボムは、友達への贈り物としてもおすすめです。
バスボム作りに必要なのは、クエン酸と重曹のみです。手でまとめて形を作るだけという工程のため、作製自体は約10分で終わります。
ただし、約1時間乾燥させる必要があるため、この自由研究に取組む際は、乾燥するまでの時間を加味して計画を立てることを忘れないようにしてください。
おうちで理科実験・扇状地を作ってみよう
ここでは、扇状地をテーマにした実験をご紹介します。
用意するものは、砂とトレイ、タオル、水とじょうろです。トレイは、傾斜が出せるよう、大きめのもの(小さめの衣装ケースなど)がよいでしょう。
まず、トレイの端に砂を盛ります。このとき、トレイの下にタオルを入れて、トレイよりも砂の方が高くなるように調整してください。
次は、砂山の頂上から水を流します。一度に大量の水が流れると、砂山全体が崩れてしまうため、じょうろを使うのがおすすめです。
砂山が崩れていく様子がわかるよう、写真に撮って記録したものを自由研究にまとめましょう。
なお、家のなかで水を使用するため、トレイの下にシートを敷いておくなど、床が濡れないように対策してから実験しましょう。
でんぷんについて調べよう
こちらは、うがい薬を使った自由研究です。
うがい薬を使うことで、ヨウ素デンプンの反応が見られます。自由研究として、でんぷんが含まれている身近なものをまとめてみましょう。
うがい薬、野菜、フルーツ、お米などの食べものや、紙、プラスチックなど、身の回りにあるもののなかから、試してみたいものを用意してください。
実験方法はとてもシンプルで、うがい薬を薄めて実験対象のものにかけるだけです。
うがい薬の「デンプンに反応して色が変わる」という性質を利用して、対象物の状態の変化と特徴を調べ、その結果を自由研究にまとめましょう。
なお、うがい薬をかけすぎると反応が出にくくなるため、分量に注意しましょう。
出典:「ヨウ素液」で「でんぷん」調べ | 京都市青少年科学センター
動く砂鉄スライムを作ろう
低学年向けでも「スライム作り」を紹介しましたが、高学年ではひと手間加えて、磁石の力で動くスライムを作ってみましょう。
ホウ砂4g、PVA洗濯のり100ml、水、割りばし、砂鉄、磁石、お湯を用意してください。
はじめに、ホウ砂を水50mlに溶かしたものと、PVA洗濯のりを水100mlに溶かしたものを用意します。
次に、PVA洗濯のりが入った水溶液をかき混ぜながら、ホウ砂水溶液を加えていきます。割りばしで粘りが出るまでかき混ぜてスライムを作ったら、砂鉄を少しずつ混ぜて行きましょう。
磁石を近づけたり、遠ざけたり、前後左右に動かしたりしながら、スライムのゆるやかな動きを楽しんでください。
磁石の種類や強さを変えて、スライムの動きを記録するのも面白い研究です。
割れないシャボン玉を作ろう
通常、触るとすぐにはじけて割れてしまうシャボン玉ですが、割れにくくすることが可能です。家にある材料で、どこまで割れないシャボン玉を作れるか、実験してみましょう。
用意するものは、砂糖10g、台所用洗剤10ml、水、ストローです。
まず、水200mlを温めて砂糖10gを入れます。砂糖が溶けたら洗剤10mlを加えます。このとき、泡が立たないように注意してください。
最後に、ストローに液を付けてシャボン玉を飛ばしてみましょう。
台所用洗剤に含まれる界面活性剤の濃度でシャボン玉の割れにくさが変わるため、さまざまな濃度の洗剤でシャボン玉液をつくり、比べてまとめるのもおすすめです。
水でシャボン玉を作る場合も、ドラッグストアで販売している精製水を使用することで割れにくくなります。こちらも併せて比較してみるとよいでしょう。
野菜について学ぼう
食育や日本の一次産業にふれるテーマとして、野菜について学ぶのもおすすめです。
普段、何気なく食べている野菜ですが、どのように作られているか見たことがない子どもも多いでしょう。
「comotto」では、「comotto&北海道王国あぐりプレゼンツ」という、野菜について学べるイベントを提供しています。
日本の食料基地でもある北海道の農業について、動画で魅力を知ったり、オンラインでバーチャル農業体験したりすることが可能です。
また、実際に北海道での農業体験ツアーも実施している場合もあるため、そのツアーに参加し、体験で得た学びをまとめてみるのも面白いでしょう。
【小学生向け】自由研究のテーマを選ぶ時のコツ
自由研究には、年齢、学年に沿った研究テーマを選びましょう。テーマを選んだ理由や目的を記録しておけば、課題としてまとめるときに役立ちます。
低学年では、「特にわかりやすく手順が簡単なこと」と「身近で興味が湧くテーマであること」が大切な指標となります。
高学年では、興味・関心もはっきりしてる子どもも多く、難しいテーマにも取組めるため、自由研究の幅を広げるのもよいでしょう。
ただし、研究を広げすぎてまとまらないのでは、意味がありません。結果をまとめやすいテーマを選び、細かな考察ポイントを増やしながら、研究を深めてください。
そのほか、実験前に仮説を立てておくのも大切なポイントです。仮説があることによって、結果と比較できるため、実験中の気づきが増えたり、まとめの際に書ける内容が増えたりするでしょう。
簡単テーマで自由研究も楽しい夏休みの思い出にしよう
本記事では、10分で終わる小学生向けの自由研究を14テーマ紹介してきました。自由研究は、夏休みの最後まで残りがちな宿題の1つでもあるため、進み具合が気になる保護者の方も多いでしょう。
今回ご紹介した14個の自由研究は、実験やまとめの際に工夫を施し、他の子どもと差を付けることをテーマに厳選したものです。
約10分で終わるものではありますが、充実した内容の自由研究を行い、早めに宿題を終わらせるための参考にしてみてください。