【小学6年生向け】読書感想文の書き方4ステップをご紹介!さらによくなるポイントについても解説
小学6年生の読書感想文について、「高学年らしい書き方が知りたい」という方も多いのではないでしょうか。本記事では読書感想文の基本的な書き方をはじめ、さらにブラッシュアップできる方法についても紹介しています。読書感想文の書き方を知りたい方はぜひ、ご一読ください。
「小学6年生の読書感想文は、どう書けばよいの?」
「子どもの読書感想文に、どのようなアドバイスをすればよいのかわからない」
このように、小学6年生の読書感想文の書き方に不安があるという親の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、小学6年生の読書感想文の書き方をはじめ、さらによい内容にするためのポイントについて紹介しています。記事を読むことで、小学6年生らしい読書感想文の書き方がわかるでしょう。
また、「読書感想文が書けなくて困る」という悩みを持つお子さまへのアドバイスも紹介しているため、親の方がサポートする際の参考にできます。
小学6年生の読書感想文の書き方について知りたい方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
小学6年生の読書感想文の書き方は4ステップ
読書感想文は、「本を選ぶ」「本を読む」「構成を作る」「清書する」という4ステップで仕上げるのが一般的です。
ステップごとにコツがあるため、ここでは、それぞれのコツを詳しく紹介しましょう。小学6年生の読書感想文の基本的な書き方を知りたい方は、ぜひ、参考にしてください。
「本の選び方」の3つのポイント
読書感想文を書くにあたって大切なことは、「どのような本を選ぶか」です。
選ぶ本が難しかったり、あまり興味を持てない本を選んでしまったりすると、読書感想文を書くことは難しくなります。
スムーズに読書感想文を書けるよう、以下に挙げるポイントを参考に、自分が書きやすい本を選びましょう。
1つ目のポイントは「興味のある本を選ぶこと」です。
大人や先生が選んだ本が、必ずしも子どもが読みたい本とは限りません。大切なのは、子ども本人が興味を持てるかどうかです。子ども自身の体験と照らし合わせて、落とし込めるような内容の本を選びましょう。
2つ目のポイントは、「自分が共感できる本を選ぶこと」です。
読書感想文では、子ども自身の体験を落とし込んで書くことがポイントになるため、今までの体験や考え、気づきをどのように書くかが重要になります。
3つ目のポイントは、「最後まで読める本を選ぶこと」です。
興味を持って共感できる本を選んでも、読み終わらなければ、読書感想文は書けません。最後まで読み切れる、子どものレベルに合った本を選びましょう。
読みやすい本の定義は、人によって異なります。内容や表現が難しくなく、情報量が多くないものは比較的読みやすいでしょう。また、ページ数が多くない本や、表や図が多い本も読みやすいのでおすすめです。
小学6年生が意識したい「本の読み方」
ここでは、読書感想文を書くにあたっての、本の読み方を確認しておきましょう。以下に挙げるポイントを、ぜひ、参考にしてください。
1つ目のポイントは「付箋やメモを用意しておくこと」です。
本を読む際は、気づいたことをメモにとり、自分の感情を記録しながら読むのがおすすめです。本を選んだきっかけや共感できた部分をはじめ、逆に共感できなかった部分や気づいたこと、感想をメモしながら読めば、読書感想文の構成を考える際に役立ちます。
メモの内容は、「タイトルに興味を持った」「抱えていた課題を解決してくれそう」「面白いと感じた」など、些細なことで構いません。本を読んで思ったことや、気づいたことを書き残しておきましょう。
2つ目のポイントは、「2回以上は読むこと」です。
付箋を貼ったり、メモをとったりしながらの読書では、1冊読み終えるまでに時間がかかります。本の内容を1回で理解しようとするのでなく、2回以上読む方がよいでしょう。
1回目は、話の流れを大体頭に入れながら付箋を貼り、2回目はその箇所を読み返しながらじっくり内容を理解するように読むのがおすすめです。
3つ目のポイントは、「作者が伝えたいことは何かを考えながら読むこと」です。
読書感想文では、読んだ本から得た気づきを自分の考えと照らし合わせ、今後の人生にどう活かすかを述べることが求められます。
作者が何を伝えたいのかを意識し、自分はそれに対してどう思うかなど、考えを巡らせながら読みましょう。
「構成を作る」際の3つのポイント
小学6年生になると、読書感想文の構成や組み立ても大切になってきます。ここでは、読書感想文の基本的な構成について紹介しましょう。
読書感想文は、「はじめ」「なか」「終わり」の3つの構成にすると書きやすくなります。
まず、「はじめ」の部分では、「本を選んだ理由」を書きます。読んだきっかけや、読む前に気になったポイントなどを記載すれば、オリジナリティあふれる読書感想文にできるでしょう。
次に、「なか」の部分では、「本のあらすじ」や「心に残った場面」「気づいたことや感じたこと」を記載します。文章量が多くなる箇所でもあるため、構成には工夫が必要です。
たとえば、「気づきや感じたこと」を書く際に、そう感じた理由を、自分の今までの体験に紐づけて書き、内容にさらに肉づけしていけば、厚みのある読書感想文になるでしょう。
最後に、「おわり」の部分では、本を読んだあとに、自分の気持ちがどのように変化したか、を書きます。さらに、自分のなかで実際に変化したことも記載できれば、本で学んだことを、よりリアルに感じられるでしょう。
知っておきたい「清書の仕方」
小学6年生が読書感想文の清書をする際には、ここで紹介するポイントを知っておくことが大切です。
小学6年生が読書感想文の清書をする際にするべきことは、しっかりと下書きをすることです。
下書きをせずに清書を書き出してしまうと、表現が冗長になってしまったり、つながりのない文の構成になってしまうことがあります。
次に、文字数においてですが、こちらは約1200文字が適切とされています。ただ、小学6年生にとって1200文字という文字数は、決して少なくないでしょう。
付箋に書き留めたメモから、感想を多く話せる場面を選ぶことで、文字数不足の悩みを抱えずにスムーズに執筆を進めることができます。
また、原稿用紙を正しく使えているか気をつける必要があります。
まずはタイトルの書き方です。原稿用紙のタイトルは最初の行に3マス空けて記載します。
次に気をつける点、名前の書き方です。2行目の1番下を1マス空け、下詰めで記載し、苗字と名前の間も1マス空けましょう。
最後は、段落の書き方です。段落のはじめは1字下げて、段落が変わる際は改行しましょう。
これらの基本ルールを意識しながら、正しい文字でていねいに清書してください。読み手が読みやすい読書感想文をめざしましょう。
小学6年生におすすめの読書感想文がさらによくなる5つのポイント
読書感想文の書き方のポイントには、自分の体験をもとにして書く、自分の意見を書くなどがあります。読書感想文の書き方のポイントを押さえることで、小学6年生の読書感想文のレベルアップが見込めるでしょう。
ここからは感想文の書き方のポイントを詳しく紹介していきます。
- 自分の体験を踏まえて書く
- 自分が登場人物になったつもりで書く
- 本の印象的な言葉を引用して感想を書く
- 短い文章や長い文章を組み合わせて印象付ける
- 「感想」ではなく「意見」を書く
自分の体験を踏まえて書く
自分自身の体験をもとに感想を書いていくことで、説得力が出るだけでなく、読み手に響く感想文になります。
あらすじから読み取れることや単なる感想では、独自性を出すことができず、読み手の心には残りづらいでしょう。
本を読み進めるなかで自分の体験とリンクする部分があれば、それを盛り込んで書くことを意識しましょう。
自分が登場人物になったつもりで書く
次に登場人物の1人になりきって考えることで、「自分だったら」と作品に対する意見を書きやすくなるでしょう。
未来の理想像を思い描き、仮説を立てながら進めることで、読書感想文に深みを与えることができます。
本の印象的な言葉を引用して感想を書く
主人公や重要な人物のセリフやポイントを引用しながら、自分の感想を加えることで読書感想文に奥行きを与えることができます。
同じ本や同じ構成の読書感想文でも、使っている言葉や文章の表現が異なるだけで、読み手への伝わり方は大きく変わります。
短い文章や長い文章を組み合わせて印象付ける
同じ長さの文章や段落が続くよりも、短い文章と長い文章を組み合わせる方が、感想文は魅力的になり読み手の印象に残ります。
短い文章が続いたり、長い文章が続いたりすると、一辺倒な文章になってしまいます。短い文章と長い文章を、上手に組み合わせて書くことで、印象的な読書感想文にしましょう。
「感想」ではなく「意見」を書く
読書感想文を書くにあたって大切なのは、「感想」ではなく「意見」を書くことです。
本を読んだ感想を書くだけではなく、その本を読んで気づいた疑問を投げかけることが大切です。
本を読む前後での自分の考えの変化や、自分なりの主張を入れたりすることで、読書感想文に厚みを持たせることができます。
小学6年生が「おわりに」で迷った際のアドバイス
小学6年生に限らず、読書感想文の「おわり」に当たる部分を書くのが苦手な子どもは多いでしょう。
読書感想文の「おわりに」は、全体のまとめの部分に当たるところです。書けたところまでの文章を読み返し、もう少し掘り下げたいところや、もう少し書き足したいところなどを探してみるのも1つの方法です。
ここでは、「おわりに」の書き方のコツを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
「自分が登場人物だったら」を考えて書いてみる
登場人物の行動や考え方のなかで自分と共感できる部分、できない部分がないか探してみましょう。
共感できる部分では、なるべくポジティブな内容を記載することで、文章全体をきれいにまとめられるようになります。
学んだことを「どう活かすのか」についてまとめる
登場人物のよいところや、真似したいところを見つけ、なぜよいと思ったのか、これからどうしたいのかを記載してみましょう。
本を読んで学んだことの活かし方を記載したり、これから実践したいことを記載するのが効果的です。
学校や家、習いごとなどで実践できる具体的な目標を記載することで、読み手にささるような具体的な文章になります。
読書感想文に取組む小学6年生に親ができるアドバイス
小学6年生の子どもの読書感想文に対して、親ができるサポートは、文章の書き方をアドバイスしてあげることです。以下に、4つの観点から見たアドバイスを紹介するので、ぜひ、参考にしてください。
1つ目は「選んだ本と子どもとのつながり」です。本を読んでみてどう感じたか、似たような体験をしたことはないかなどを聞いてあげるとよいでしょう。
2つ目は「印象に残った部分を聞くこと」です。本のどこが印象に残ったのか、なぜその部分が印象に残ったかを聞いてみましょう。
3つ目は「子どもの気持ちの変化や行動の変化について聞くこと」です。子ども自身の経験と照らし合わせて、どのように感じたか、本を読んでからやってみたいことは何かなどを聞いてみましょう。
4つ目は「本から学んだことや今後の抱負」についてです。本を読んでみて、今後どのような人生を送りたいかなどを、子どもに聞いてみてください。
このような声がけで、子どもが自分の考えを整理できれば、感想を書きやすくなるでしょう。
読書感想文の書き方を理解してから取組むようにしよう
小学6年生が読書感想文を書く際のコツを紹介してきました。
小学6年生向けの読書感想文では、自分の体験や意見を踏まえて書くことが重要です。登場人物の視点から物語を捉えることや、本から得た学びや変化、今後の展望を述べることがポイントとなります。
親がサポートする際は、子どもの本とのつながりや印象に残った部分を聞くことが有効です。読書感想文は約1200文字が適切で、文章の清書や構成にも注意しましょう。
小学6年生の読書感想文は、子どもの記述力を高めるための絶好の機会です。
本記事で紹介した5つのステップやまとめのコツを意識して書くことで、読み手にささるワンランク上の読書感想文を書けるようになりましょう。