高校生のお小遣いの平均金額はどのくらい?お小遣いの使い方や渡し方もご紹介

高校生のお小遣いの平均金額はどのくらい?お小遣いの使い方や渡し方もご紹介

高校生の子どもにどれくらいのお小遣いを渡すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、高校生のお小遣いの平均金額や使用用途、渡し方のルールなどを紹介しています。高校生へのお小遣いについて疑問や不安がある方は、ぜひチェックしてみてください。

「高校生の子どもにどれくらいのお小遣いを渡せばよいか?」

 「ほかの家庭はどうやって渡している?」

 このように高校生の子どもへのお小遣い金額や渡し方に、疑問や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では高校生の子どもに渡しているお小遣いの平均金額や渡し方、お小遣いを使う上でのルールだけでなく、高校生のお小遣いの使い道やお小遣いを渡すことのメリットについても紹介しています。

この記事を読むことで、高校生の子どもに対して平均どれくらいのお小遣いをあげるのかや渡し方がわかるようになります。

高校生の子どもにどれくらいのお小遣いをあげるか悩んでいる方や、渡す際の注意点を知りたい方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

高校生のお小遣いの平均金額は約5,000円

ひと月のお小遣い平均金額は「約5,000円」です。昨年と比べると約630円減少しています。

原因として、物価上昇や経済状況などを受けて、高校生の子どもに渡すお小遣いにも影響が出ていると考えることができるでしょう。

以下では、最新の高校生のお小遣いについて紹介します。

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前年度と比較して減少傾向にある

高校生へのお小遣いが前年度と比較して632円減少した理由には、物価上昇や経済状況の影響が挙げられます。経済状況の不安定さや生活費が増加していることにより、保護者が支出を抑制する傾向が見られ、それが高校生へのお小遣いにも反映されています。

また、高校生自身も物価上昇を受け入れつつも、支出を調整する必要性を感じ、前年度と比較して支出額を減らす傾向にあるのが現状です。

高校生のお小遣いの使い方とは

以下では、高校生のお小遣いの用途とそれに応じた使用比率を記載しています。

性別によって、お小遣いの使い方が違ってきます。子どものお小遣いを決める際に、性別による使い方の傾向を参考に金額を決めてみるのもよいでしょう。

男子高校生の場合

男子高校生の一番大きなお小遣いの使い道は、飲食物で約52%でした。次いで外食に約46%、漫画・アニメに約24%という結果でした。飲食やアニメに対してお小遣いを多く使う傾向が見られます。

また、貯金も約24%となっており、高校生も金融教育の影響を受けているかもしれません。

女子高校生の場合

女子高校生の結果を見ると、男子高校生と同様に飲食物に約70%、外食に約60%と飲食に関する消費が一番高いという結果になりました。一方で、SNS関連のプリクラは約50%、美容関連のメイク・コスメに約40%あります。

それ以外のお小遣いの使い道としては、カラオケが約43%、文房具・雑貨が約42%、ファッションが約42%、映画が約35%、音楽・ライブなどが約31%、貯金が約31%となっております。

こちらにも貯金が入っており、男子高校生と同じく金融教育の影響が受けているかもしれません。

高校生のお小遣いの渡し方

以下では、お小遣いの渡し方を3つ紹介します。

お小遣いの渡し方・もらい方に対しても、それぞれの家庭の考え方によって異なります。教育方針などに合った方法でお小遣いの渡し方を考えるとよいでしょう。

定額制でお小遣いを渡す

高校生の約64%が定額制でお小遣いをもらっています。定額制は毎月決まったお小遣いを渡す方法で、年齢が上がるにつれて増額していくことが多いです。

定額制で渡すメリットとしては、毎月の金額が決まっているため、家計の管理がしやすいことと子どもがお金を管理する力が身に付きやすいことが挙げられます。

一方でデメリットとして、何もしなくても定期的に決まった金額をもらえることで、子どもが毎月お金をもらうのが当たり前という意識になりやすいので注意が必要です。

必要な場合にお小遣いを渡す

高校生の約36%の家庭が必要な場合にお小遣いを渡しています。

必要な場合にお小遣いを渡すメリットとしては、親にほしいものを購入するための交渉をするため、子どもに交渉力が身に付きます。また、親は子どもが何にお金を使うのかを把握でき、そのタイミングでお金の使い方を教えられることです。

一方でデメリットとしては、子ども自身の力でお金を管理する力を身に付けづらいことです。また、いつでもお金をもらえる環境に子どもを置いてしまうと、お金の大切さを理解できなくなる可能性があるため、注意が必要です。

報酬制でお小遣いを渡す

高校生全体の約9%が報酬制でお小遣いを渡しています。報酬制は何かと引き換えにお小遣いを渡す方法です。たとえば、家の手伝いをする、テストの成績がよかった際に渡すなどの方法があります。

メリットは、報酬をモチベーションとして、自ら進んで家事の手伝いや勉強をしたりするようになることです。デメリットは、報酬(見返り)をもらえないと努力しなくなる可能性があります。

高校生の子どもにお小遣いを渡す際に決めるべきルール

お小遣いを渡す際のルールを明確にして、子どもにお小遣いを責任をもって管理させることは、自己管理能力の育成にもつながります。そのためには、高校生の子どもにお小遣いを渡す際のルールを決めておく必要があります。

まずは、家計状況や家族の生活スタイルに応じて、親が適切な金額を設定することが重要です。

次に、お小遣いの使い道に関するルールを定めます。たとえば、一定額は自己啓発のための書籍や学習に使うこと、貯金に回すことなど、使い道に制限を設けることや計画性をもたせることで責任のある使い方を促すことができます。

また、お小遣いをもらうためには、家事や学業の成績に貢献することを条件とするのも効果的です。

家族でコミュニケーションをとりながら、一緒に理解を深めていくことで、適切なお小遣いのルールを決めましょう。

お小遣いを渡すことで子どもに与えるよい影響

約34%が「お金を大切にするようになった」になったというデータがあります。

また、「お金を計画的に使うようになった」が約28%、「計算力がついた」が約19%です。

お小遣いを渡すことで、子どもがお金の使い方について考えるようになるよいきっかけになるなど、渡し方や金額など上手に工夫することでよりよい影響が見込めます。

高校生のお小遣いの平均金額を知って適切な金額を設定しよう

今回は高校生のお小遣いというテーマでさまざまなことを取上げてきました。

高校生のお小遣いの平均は約5,000円であること、その使い道は飲食や遊びが中心だが、貯金など金融教育の影響を受けているかもしれません。

それぞれの家庭に合わせて適切な金額や渡し方などのルールを決められると、子どもの成長につながり、お金の大切さを伝えられるよい機会になります。

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