生後1か月の赤ちゃんの特徴とは?5つのお世話のコツと注意点を紹介

生後1か月の赤ちゃんの特徴とは?5つのお世話のコツと注意点を紹介

生後1か月の赤ちゃんの様子を知りたいという方もいるでしょう。この記事では、生後1か月の赤ちゃんの特徴やお世話の仕方、注意しておきたいことなどをまとめています。生後1か月の赤ちゃんへの接し方や注意点を把握したい方はぜひ、こちらを読んでみてください。

「生後1か月の赤ちゃんってどのくらい成長しているのが普通なの?」

 「赤ちゃんのお世話の仕方がわからなくて、困っている」

 出産後の赤ちゃんは、日々目まぐるしく成長していきます。そのため、上記のような不安や悩みを持っている方もいるでしょう。

この記事では、生後1か月の赤ちゃんの特徴や、お世話する際のコツについて紹介します。生後1か月になった赤ちゃんはどのような成長をとげているものか、どのように接していけばよいのか、記事を読むことで理解できるでしょう。

また、赤ちゃんと接する際の注意点についても紹介しています。こちらの記事を読むことで、生後1か月の赤ちゃんにはどのようなことに気をつければよいのか、理解して適切に対処できるようになるでしょう。

生後1か月の赤ちゃんについて知りたいことのある方、心配な方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

生後2か月の赤ちゃんの成長の特徴とは?お世話のポイントについても解説

生後2か月の赤ちゃんの成長の特徴とは?お世話のポイントについても解説

学齢別子育てガイド 2024.07.02

体重は約1キロ・身長は約5センチも大きくなる

生後1か月の赤ちゃんの場合、男の子の目安が体重3.53~5.96kg、身長は50.9~59.6cmです。女の子の目安は、体重3.39~5.54kg、身長50.0~58.4cmになります。

赤ちゃんの出生時から比較すると、体重で約1kg、身長は約5cm増えているのが目安になるでしょう。

ただ、赤ちゃんの成長には個人差があります。目安の数字から離れていても、医師に指摘されるようなことがなければ、特に問題ないでしょう。

出典:Ⅱ 調査結果の概要|厚生労働省

生後1か月で見られる特徴

出産直後の赤ちゃんは、1日の大半を寝て過ごし、泣いて起きては母乳やミルクを飲んでまた寝る、という行動を繰り返します。しかし生後1か月を迎える頃になると、赤ちゃんの体つきや、しぐさの変化などのさまざまな特徴が見られるでしょう。

ここからは、生後1か月の赤ちゃんに見られる特徴を5つほど紹介します。

表情が出てくる

誕生直後から生後1か月頃の赤ちゃんの場合、視力はほとんど発達していません。しかし、お腹のなかにいる頃から聴覚は発達しており、ぼんやりしていても人の顔はよく見えているようです。

ママやパパが赤ちゃんに声をかけると機嫌がよくなったり、目が合ったりするでしょう。

あざやかな色合いのおもちゃを用意して見せたり、音楽を聴かせてあげたりすることでも赤ちゃんの表情に変化が見られます。おもちゃをゆっくり動かすと、それを追って左右、上下に目を動かすようになるでしょう。

この頃の赤ちゃんが追視できる範囲は狭くなっています。赤ちゃんによく見えるように、赤ちゃんの顔から30cmくらいまで顔を寄せてあやしてあげたり、おもちゃを見せたりすることが大切です。

体が大きくなって活動的になる

生後1か月になると、赤ちゃんの体がふっくらしてきて、手足をバタバタ動かすようなしぐさを見せるようになるでしょう。このような動きのため、軽い上掛けだと赤ちゃんが蹴飛ばしてしまい、上に何も乗せずに寝ていることがあります。

上記のままだと風邪を引く恐れがあるため、見つけ次第上掛けを掛け直してあげましょう。

首はまだすわっていませんが、左右に動かすことは可能です。目がよく見えなくても明るさについてはわかるため、明るい方向に顔を向けているといったことがあるでしょう。

排泄・排尿は1日で約10回以上

生後1か月の赤ちゃんであれば、排泄は1日に10回以上するでしょう。排泄も、1日に何度もします。

これは生後1か月頃ではまだ神経系が未熟で、おしっこをためておくことができず、反射でしてしまうためです。そのため少ない排泄量で、多くの回数の排泄を行っています。月齢が増えていくと、1回の排泄量が増えて、排泄回数が落ち着いていくでしょう。

赤ちゃんにも個人差があるため、排泄回数の少ない赤ちゃんもいれば、多い赤ちゃんもいます。そのため、これらの数字は目安として、参考にしてください。

出典:トイレットトレーニングはいつから始めるの?(子どもの排泄について)|つだ小児科クリニック

ミルクは2~3時間おきが目安

授乳については、生後1か月でも新生児の頃とほとんど変わらず、1日の授乳回数の目安は10~12回、授乳間隔は2~3時間おきになるでしょう。

赤ちゃんは空腹になると泣きますが、その前にサインを出しています。口をよく動かしていたり、手を口にあてたりしていた場合はお腹が空いてきたサインであるため、泣く前に与えてあげましょう。

母乳で育てていて、「30分以上授乳してもまだ離れない」「しっかり飲ませたはずがすぐにまた泣き出してしまう」ような場合、母乳が不足している可能性があります。

また、体重が日々増えているか確認し、増えていなければ、追加でミルクも飲ませることを検討してみましょう。

睡眠時間は合計16時間以上

生後1か月の赤ちゃんの睡眠時間は、1日に16時間以上でしょう。まだまだ1日のほとんどを寝て過ごしています。サイクルも、少し寝ては起き、また寝ては起きるといったように短いスパンの繰り返しです。

1日の睡眠時間が多くても長く寝るということはあまりなく、月齢が増えていくと、1回の睡眠時間が増えていくでしょう。

なかなか寝てくれない赤ちゃんの場合は、起きているときにコミュニケーションをとったり、散歩に出かけたりすることがおすすめです。

生後1か月の赤ちゃんのお世話のコツ

生後1か月頃の赤ちゃんは、1日のほとんどの時間を寝て過ごしています。起きているときは、周囲を見回すようになり、少しずつ身体の動きも活発になってくるため、お世話するにはコツやポイントがいくつかあります。

どのようなポイントに気をつけて赤ちゃんのお世話をすればよいのか、3つのポイントを紹介するので、参考にしてみましょう。

赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしよう

赤ちゃんはまだ言葉を話すことはできませんが、近くにあるものはぼんやりと見えており、周囲の音も聞くことができます。赤ちゃんのお世話をするときは無言でするのではなく、笑顔で話しかけながらするとよいでしょう。

また積極的にコミュニケーションをとってあげることが大切です。

たとえば、オムツを替えるときに赤ちゃんのお腹に口を当てて息を吹きかけ「ブブブー」と音を出すと、喜んでくれるでしょう。

お風呂に入るときはスピードが大事

1か月検診で特に問題がなければ、いよいよベビーバスを卒業し、大人と一緒にお風呂に入れるようになります。ただ、長湯は赤ちゃんの体によくないため、お湯につかるのは5分まで、入浴自体も10分~15分と手際よく入れる必要があるでしょう。

実際にどのようにお風呂に入れればよいのか、紹介します。まずは着替えやお風呂からあがった後の準備をし、湯舟の温度は少しぬるめの38~39度にしておきましょう。

脱衣所に赤ちゃんを寝かせておけるスペースを作って寝かせ、一緒に入浴するママかパパが先にお風呂に入っておくようにします。赤ちゃんを連れてきてシャワーで体を洗いますが、基本は頭から洗っていってください。

赤ちゃんと一緒に3~5分ほど、湯舟につかりましょう。その後、すぐに赤ちゃんをお風呂から出し、バスタオルでくるみます。ママまたはパパもさっと体をふいてから、赤ちゃんと移動してスキンケアをして、着替えさせてあげるようにしましょう。

生後1か月は外気浴で生活リズムを整えてあげよう

生後1か月になれば、赤ちゃんが起きている時間も増えているでしょう。外を散歩するのはまだ早いですが、赤ちゃんが起きているときに窓を開けて外気浴をさせてあげるなど、少しずつ外の空気に慣れさせます。

また、生後1か月でも明るさはわかるため、昼夜の区別がつきやすい環境にすることも大切です。朝や昼のうちはカーテンを開けたり電気をつけたりして明るくし、夜になったら暗くして、赤ちゃんの生活リズムが整うようにしていきましょう。

生後1か月の赤ちゃんと接する際の2つの注意点

誕生後すぐに比べ、少し大きくなった生後1か月の赤ちゃんには、まだまだ接する上で気をつけなければならないことがあります。

そのうちの1つは、赤ちゃんの落下事故に注意しなければならないということです。生後1か月になると、抱っこひもを使って抱っこする機会が増える方もいるでしょう。抱っこひもは便利である一方、赤ちゃんを落としてしまう事故が増えてきます。

抱っこしている保護者が、赤ちゃんのことを意識せずに行動してしまうと、事故が起きやすくなるでしょう。赤ちゃんを抱っこするときは毎回しっかり固定し、落とさないように気をつける必要があります。

ほかの注意点につきましては、以下で紹介します。

乳幼児突然死症候群(SIDS)は命にかかわる

「乳幼児突然死症候群(SIDS)」は、赤ちゃんが眠っている間に突然亡くなってしまう、命にかかわる病気のことです。加えて、現在はまだ、SIDSの原因はわかっていません。

しかし、いくつかわかっていることもあります。SIDSは、生後2~6か月の赤ちゃんに多く見られることやうつ伏せで寝させていた場合に発生率が高くなることです。

SIDSの予防方法には、母乳で育てられた赤ちゃんはSIDSになる確率が低いともいわれています。たばこは危険因子とされているため、避けることが無難です。

また、赤ちゃんに厚着させすぎないこともSIDSの予防になるといわれています。

出典:乳幼児突然死症候群(SIDS)について|ペンギンこどもクリニック

赤ちゃんの皮膚は薄くて刺激に弱い

赤ちゃんの皮膚はつるつるしていますが、大人の皮膚より薄くて刺激に弱いため、なるべく刺激を与えず清潔に保つ必要があります。

たとえば、皮膚がカサカサしたり黄色のカサブタができたりする「脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)」や、「新生児にきび」といった皮膚トラブルが顔にでやすいでしょう。赤ちゃんに起こった皮膚トラブルは、まとめて「乳児湿疹」と呼ばれています。

赤ちゃんの皮膚は薄く乾燥しやすいことを念頭に、「衣類には綿製品を使う」「洗うときは手で洗う」「入浴後は5分以内に保湿剤を塗ってあげる」といったことに気をつけましょう。

出典:乳児脂漏性皮膚炎|おおしま皮膚科

出典:赤ちゃん子供の皮膚病|三ツ沢皮膚科クリニック

1か月検診に行こう

赤ちゃんが生後1か月を迎えたら、赤ちゃんが順調に育っているか医師に確認してもらうため、1か月検診を受けましょう。1か月検診に出かける際は、検診の約1時間前に授乳をすませておくとスムーズです。

1か月検診では赤ちゃんの身長や体重などの計測、反射反応や先天性の病気がないか検査します。また、赤ちゃんの出血を防ぐため、ビタミンK2シロップの投与などが行われます。ママに対しても、血圧や尿検査、血液検査や授乳状態などのチェックが行われるでしょう。

出典:ビタミンK2シロップ|成城木下病院

出典:1か月健診|あさの葉レディースクリニック

生後1か月の外出についても相談してみよう

1か月検診では、育児に関する質問や相談も可能です。赤ちゃんの外出は生後1か月が目安といわれていますが、1か月検診のときに外出しても問題ないかどうか、相談してみるとよいでしょう。

外出は問題ないと判断された場合は、朝や昼間の明るいうちに外出してみてください。赤ちゃんが外気に慣れ、昼と夜のリズムを作る助けになるでしょう。

体に気をつけて赤ちゃんとの時間を楽しもう

生後1か月の赤ちゃんは、出産直後よりも起きている時間が増え、ママやパパの顔を見つめてくるといったかわいいしぐさを見せてくれます。しかし排泄回数が多かったり、授乳間隔も2~3時間だったりするため、出産後のママの体には負担が大きいでしょう。

出産後のママの体は「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ、体が妊娠前に戻ろうとすることで、ホルモンバランスが崩れて不調を感じる人もいるでしょう。また、生後1か月では出産で受けたダメージから回復しないため、無理をしすぎないことが大切です。

頼れる人に頼ってしっかり体を休めながら、赤ちゃんとの時間を楽しく過ごしましょう。

出典:産褥期はいつまで?産後の過ごし方や体の変化・悪露の対処法を徹底解説|エナレディースクリニック

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