生後9か月の子どもにはどう接するべき?子どもの成長や検診についてもご紹介

生後9か月の子どもにはどう接するべき?子どもの成長や検診についてもご紹介

生後9か月の子どもについて、悩みや不安があるという方もいるでしょう。この記事では生後9か月の子どもの成長やできること、おすすめの接し方などを紹介しています。少し難易度の上がった生後9か月の子育てについて知りたい方は、ぜひこちらを読んでみてください。

「生後9か月ってどのくらい成長しているの?」

 「生後9か月になると、どういう風に接した方がよいとかある?」

 生後9か月を迎えると、子どもは出産時よりも大きく成長しています。しかし子どもの成長が順調か気になる、接し方に悩みがあるという方もいるでしょう。

この記事では、生後9か月になった子どもの成長や、どのようなことができるようになるかを紹介します。記事を読むことで、自身の子どもの成長が順調かどうかチェックできます。

また子どもへの接し方についても紹介しているため、接し方を理解し、子どもがすこやかに成長していけるよう、サポートしていけるでしょう。

生後9か月の子どもの成長に不安や疑問のある方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

生後10か月の子どもへの接し方とは?成長に伴いできるようになることを紹介

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学齢別子育てガイド 2024.07.02

生後9か月の子どもの身長と体重の目安

生後9か月の子どもの成長の目安は、男子で身長67.4~76.2cm、体重は7.2~10.4kgです。女子の場合は、身長65.5~74.5cm、体重は6.7~9.9kgになります。

子どもの出産時と比較して、身長では21~24cm、体重は4~6kg増えているのが目安でしょう。1日の体重増加量の目安は、10〜15gとなっています。

出典:平成22年乳幼児身体発育調査報告書|厚生労働省

生後9か月の子どもができるようになることとは

子どもが生後9か月を迎えると、少しずつ起きている時間も増えてきて、さまざまなことに取組むようになります。親を気にして動いたりすることもあれば、親よりも遊びに夢中になったりする様子を見せることもあるでしょう。

ここからは、生後9か月になった子どもは自力でどのようなことができるか、3つのポイントで紹介します。

1人でも遊べるようになる

ハイハイで自由に動き回れるようになったことで、生後9か月の子どもは、親に遊んでもらうだけでなく、自分で好きな遊びをするようになるでしょう。

知的好奇心が高まっているタイミングであるため、さまざまなものへ興味を持ち、自分からハイハイで近づいていきます。そのため、親がふと目を離したすきに、ティッシュを全部出してしまったり、箱をひっくり返したりといったイタズラをしてしまうこともあるでしょう。

つかまり立ちができるようになる

生後9か月になると人や家具につかまって立ち上がる、いわゆる「つかまり立ち」をするようになる子どももいます。最初は立ち上がることに慣れていないため、すぐにお尻をついてしまうでしょう。しかし何度も繰り返すうちに、つかまり立ちをしながら歩けるようになります。

ただし、つかまり立ちをしはじめるタイミングには個人差があることに注意してください。早ければ、生後6~7か月でつかまり立ちする子どももいます。遅い場合は、1歳くらいからになるでしょう。

出典:平成22年乳幼児身体発育調査|厚生労働省

親のあと追いをはじめる

ハイハイで自由に動けるため、周囲にいる親のあと追いを盛んにしはじめるのも生後9か月頃からです。親の姿が見えなくなると、泣いてしまうこともあるでしょう。

情緒の発達が著しいこともこの時期の特徴です。子どもに自我が芽生えて意思表示するようになり、親のすることに喜んだり、嫌がったりするようになります。抱っこしてほしいとおねだりするポーズをするようにもなるでしょう。

また、親の表情を見ることで、親の喜怒哀楽を察せるようにもなっていきます。

子どもの発育で不安がある場合は検診を受けてみよう

生後9か月の子どもであれば、乳児後期検診(9〜10か月健康診断)を受けられる地域があります。

乳児後期検診で行われるのは、問診・身体測定・身体診察・発達のチェックなどです。お座りやハイハイ、つかまり立ちの状況や予防接種の時期のチェック、姿勢や反射などを見てもらえるでしょう。

もし子どもの発育に不安があるときは、検診の際に相談してみてください。

出典:乳児後期健診(9−10ヶ月)は受けられましたか?【2023.9月更新】 |やまもとよりそいクリニック

生後9か月の赤ちゃんへのおすすめの接し方とは

生後9か月になると、意思表示をしっかりする子どもも出てきます。そのため、なかなか親の思いどおりにいかないことが増えることもこの時期の特徴です。

しかし、子どもとの接し方に気をつけていれば、子どもの成長をすこやかに導けるでしょう。どのように接していくべきか、おすすめの接し方を紹介します。

規則正しい生活リズムで過ごさせる

規則正しい生活リズムとは、夜は早く寝て朝早く起きる、できるだけ決まった時間に食事をとるといったことです。生後9か月というまだ小さな子どもでも、規則正しい生活リズムを送らせることで子どもの情緒が安定し、しっかり睡眠時間をとれるため、すこやかな成長を促せます。

なるべく夜は早く子どもを寝かせて、夜の食事が遅くなりすぎないように気をつけましょう。もし生活リズムが乱れるようなことがあった場合は、朝早くに起きて朝日を浴びることで、生活リズムを戻せます。

もし夜、子どもがなかなか寝つけないようなら、布団に入ってからの絵本の読み聞かせがおすすめです。

離乳食を3食にする

生後9か月を迎えたら、そろそろ離乳食を1日2食~3食にすることを検討してみましょう。具体的には、子どもが食事に対して意欲的であることや、かたさのあるものでも歯茎で噛めている、安定して椅子に座っていられるようなら、3食に移れるタイミングです。

生後9か月の時期には子どもの意思表示がはじまり、好き嫌いが出てくる可能性があるでしょう。しかしこれは、子どもが順調に成長しているという証でもあります。あまり気にせず、家族の食事の時間に、一緒に離乳食を食べさせるようにしてください。

また手づかみで食べようとしはじめるため、手で持ちやすい離乳食にしてあげることもおすすめです。

コップを使いはじめる

生後9か月であれば、手を器用に使えるようになっています。自分で飲みものを飲めるように、コップを使う練習をはじめてみましょう。

最初から子どもにコップを持たせるのではなく、親がコップを支えてあげ、コップを傾けて飲むことを手伝ってあげてください。子どもがコップに慣れれば、自分で両手で持って飲めるようになっていくでしょう。

もしコップを嫌がるようなら、無理して使わせる必要はありません。これまでの方法で、飲みものを飲ませてあげてください。

お母さんの健康にも注意をしよう

子どもが大きくなったことで行動範囲が広がるため、この時期に一人で子どもを見ていると、負担が大きくなってしまいます。もし身体に強い疲れを感じているようであれば、一度気分転換してみることがおすすめです。

お母さんが気分転換している間は、お父さんに子どもを任せたり、信頼できる親戚などに頼ってみましょう。一人で子どもの面倒を見続けるのは大変なため、周囲の人々を頼ることは悪いことではありません。

子どもの発達段階にあわせて親がサポートできるようにしよう

生後9か月の赤ちゃんはどのように成長していくか、この時期にできることやおすすめの接し方などを紹介してきました。

生後9か月になると赤ちゃんにも自我が芽生え、意思表示をはじめます。知的好奇心が高まり、ずりばいからつかまり立ちをするようになって、行動範囲も大きく広がるでしょう。子どもに対して適切に接していくことで、すこやかな成長が期待できるでしょう。

また、ときには気分転換をしながら、子どもの成長をサポートしていきましょう。

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