1歳6か月の子どもはなにができるようになる?お世話のポイントについてもご紹介!
1歳6か月の子どもについて、行動や言葉の理解がどのくらい発達しているのか知りたいという方も多いでしょう。この記事では、1歳6か月の子どもの特徴やできることのほか、お世話する際のポイントを紹介します。1歳以降の子どもの成長に興味がある方は、ぜひ、ご一読ください。
「1歳6か月になったのに、あまり背が伸びていないような気がする」
「お友達はみんな上手に歩けるのに、うちの子はまだよちよち歩き」
「あんまり言葉が出てこないけど、大丈夫かしら」
など、子育てをするなかで、自分の子どもの成長具合が気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、1歳6か月の子どもの身長・体重の目安のほか、1歳6か月でできるようになることや、この時期の子どもへの接し方などを紹介しています。
この記事を読むことで、1歳6か月の子どもの身長・体重の平均値のほか、言葉や情緒の発達について把握できます。その知識をもとにすれば、この時期の子どもに対して、ポイントを押さえた向き合い方ができるようになるでしょう。
1歳6か月の子どもの成長や発達について不安を感じている方は、この記事を参考にしてください。
1歳6か月の子どもの身長と体重
産まれてから急スピードで成長してきた赤ちゃんも、1歳6か月になると体重の増え方が緩やかに変化します。
1歳6か月の子どもの身長は、男の子が75.6~85.9cm、女の子が73.9〜84.2cmです。また、体重は男の子が8.7〜12.47kg、女の子が8.05〜11.77kgとなっています。
こちらはあくまで目安となるため、子どもが上記の数値に達していなくても焦らないようにしましょう。
出典:平成22年乳幼児身体発育調査報告書12ページ表1および表2| 厚生労働省
1歳6か月の子どもができるようになること
1歳6か月になると、できることがどんどん増えてくるでしょう。自我が芽生えはじめ、子どもには、「自分でやりたい」という気持ちも出てきます。昨日できなかったことが今日できるようになったりと、子育てのなかでも感動の大きい時期でしょう。
同時に、発達の遅れをチェックできる重要な時期でもあります。
1歳6か月という年齢の子どもは、言葉の理解・運動の面でどのくらいの発達が見られるのかを知っておきましょう。
意思疎通ができるようになる
1歳6か月は、話せる言葉が増えてくる時期です。意味のある言葉が話せるようになるため、周囲の大人との意思疎通がしやすくなります。
成長が早い子どもであれば、「ブーブー、いく」などの2語文を話す様子も見られるでしょう。
はじめは泣くことでしか自分の気持ちを表現できなかった赤ちゃんも、この時期になると、身近な人とのコミュニケーションが豊かになり、自己主張がはっきりしてくるでしょう。
理解した言葉をもとに行動できる
1歳6か月になると、大人の話す言葉の意味はほぼ理解しています。「そろそろ出かけようか」と声をかけると、自ら玄関に向かったり、かばんを取ってきたりなど、理解した言葉をもとに行動できるようになるのも特徴です。
なんでも自分でやりたい時期でもあるため、子どもの行動を見守り、自分でできるようサポートしましょう。
そうすることで、子どもの「いわれたとおりにやってみよう」という気持ちがより強くなり、できることがどんどん増えていきます。
一人で歩けるようになる
ほとんどの子どもが、1歳6か月には一人で歩けるようになるでしょう。これまでのよちよち歩きから、しっかりした足取りに変わるため、手を引いて歩けば外出もできるようになります。
ただし、目的意識をもって歩くのはまだ難しい年齢です。道端の草花を観察したり、通り過ぎる車や電車に気を取られたりして、歩かないことも多いでしょう。
そのような場合は、子どもの興味に合わせて、ゆっくりと散歩を楽しむことをおすすめします。
話すことが得意な子どもは10単語ほど話せるようになる
1歳6か月の子どものなかには、言葉の発達が早い子どももいます。「ママ」「ブーブー」「バイバイ」など、話すことが得意な子どもの場合、約10単語くらいは話せるようになるでしょう。
ただし、子どもの言葉の発達は個人差が大きいため、「一つでも意味のある言葉を話せれば問題ない」と考えるとよいでしょう。
なかなか言葉が出ないときは、子どもが興味を向けたものの名前を、意識して言葉にして伝えるのがおすすめです。普段よりもゆっくり、はっきりと発音するように意識することで発話を促せるでしょう。
1歳6か月の子どものお世話のポイント
1歳6か月頃は、発達の遅れがないか見極める重要な時期であるとともに、食事内容も離乳食から幼児食へ切り替わるタイミングです。
ここでは、1歳6か月の子どものお世話のポイントを紹介します。子どもの月齢に合う接し方を知り、日々の子育てに 活かしましょう。
出典:1歳6か月さんのお食事 ~幼児食がスタートします~|袖ケ浦市役所 健康推進課
子どもの動向は常に見守る
1歳6か月頃の子どもは、何に対しても興味津々であちこち動き回ります。まだ体がうまく制御できず、注意力もないため、子どもの動きは注視するようにしましょう。
ただし、あまり過保護になり過ぎる必要はありません。「子どもは小さな怪我けがをしながら成長していくもの」と捉え、重大な怪我けがにつながる場面以外では、大らかな気持ちで見守るようにしてください。
外出の際は、絆創膏や保冷剤などを持ち歩き、小さな怪我けがにもすぐに対処できるようにしておくことをおすすめします。
子どもの発達が不安な場合は1歳6か月検診を受けさせよう
子どもの発達が、周囲の子と比べて著しく差がある場合など、特に不安を感じるときは、1歳6か月検診を受けさせましょう。
1歳6か月検診では、運動発達や聴力、視力のチェックのほか、精神と情緒の発達程度を確認します。このとき、歯科健診も同時に行う自治体が一般的でしょう。
運動発達では、一人で歩けるかどうかを確認します。聴力検査では、ささやき声で呼ばれて振り返るかを確かめます。
1歳6か月検診は、子育てや子どもの発達についての不安を相談できるよい機会です。支援が必要な場合は専門家へつないでくれるため、一人で悩まずに相談するようにしましょう。
出典:乳幼児に対する健康診査の実施について3ページ|厚生労働省
出典:乳幼児健診における標準的な項目一覧【1歳6か月児健診】7ページ~11ページ|厚生労働省
幼児食への移行を進める
噛む力はまだ弱いものの、1歳6か月になると徐々に大人と同じようなメニューが食べられるようになります。1歳6か月は、離乳食から幼児食へ移行するタイミングです。
この時期の子どもは食べムラが激しいため、昨日まではよく食べたのに今日は全く食べないということもありますが、1週間トータルして、きちんと食べられていれば心配ないでしょう。
大人用のメニューを取りわけて、柔らかくしたり味つけを薄味に調節したりしながら、子どもの「食への興味」を広げてあげましょう。
たまにはベビーフードなども活用しながら、子どもとの食事の時間を楽しんでください。
出典:1歳6か月さんのお食事 ~幼児食がスタートします~|袖ケ浦市役所 健康推進課
子どもの成長に合わせてサポートができるようにしよう
子どもの発達の目安がわからないまま過ごすことは、保護者の子育てへの不安を高める可能性があります。穏やかな気持ちで子どもと向き合うあうためにも、ある程度の目安は知っておきましょう。
この記事では、1歳6か月の子どもの成長・発達について、できるようになることや、お世話のポイントを紹介しました。
この記事を参考に、子どもの成長に合わせたサポートをしていきましょう。