イヤイヤ期の1歳7か月の子どもはどう対応する?お世話のコツをご紹介
自分の子どもがイヤイヤ期に突入し、接し方に困っている保護者の方も多いのではないでしょうか。本記事では1歳7か月の子どもの発育状況、イヤイヤ期に対する接し方などを紹介します。子どものイヤイヤ期を乗り越えたい保護者の方はぜひ、参考にしてください。
「1歳7か月ってどういう成長が見えてくるの?」
「1歳7か月になったし、この現象はイヤイヤ期かもしれない」
「イヤイヤ期を迎えた我が子への対処方法って?」
自分の子どもが1歳7か月まで育ち、イヤイヤ期を迎えると、このような疑問や不安を持つ保護者も多いのではないでしょうか。
本記事では、身長や体重といった1歳7か月の基本的な情報をはじめ、イヤイヤ期がスタートしてしまう理由、イヤイヤ期に対して適切な対応の仕方などをご紹介します。
この記事を読むことで、1歳7か月とはどのような成長過程の時期なのかを知るきっかけにもなるでしょう。イヤイヤ期について理解を深め、1歳7か月の子どもの育児をしている方はぜひ参考にしてください。
1歳7か月の子どもの身長と体重
1歳7か月の子どもは、男の子の場合は身長が76.5~86.9cm、体重が約8.9~12.7kg、女の子の場合は身長が74.8~85.3cm、体重は約8.2~12.0kgが平均の目安といわれています。
ただし、身長や体重は個人差があります。現在子どもの身長や体重がこのなかの数字におさまっていなくても、あくまで参考として認識しておくようにしましょう。
出典:平成22年乳幼児身体発育調査報告書(P.12)|厚生労働省
1歳7か月はイヤイヤ期がはじまる時期
1歳7か月は、身体の使い方が上手くうまくなってくる成長の時期に差し掛かります。自分でできることが増えてくるので、行動においても「やってみたい」と思うことが増えてくるでしょう。
この自立心の芽生えが、イヤイヤ期のはじまる理由といわれています。イヤイヤ期に突入すると、子どもは自分の気持ちを押し通そうと「イヤイヤ」と繰り返すでしょう。
イヤイヤ期がいつまで続くかは、子どもによってさまざまです。3歳までに終わる子どももいれば、5歳に入ってもイヤイヤ期が続いているケースもあるでしょう。
出典:月児|北名古屋市役所
イヤイヤ期への対処法
イヤイヤ期は、言葉と象徴遊びが豊かになることでおさまっていくといわれています。言葉と象徴遊びを豊かにする方法としては、他者とたくさん遊ぶ、言葉でのやりとりを増やす、ごっこ遊びを楽しむなどがおすすめです。
これらの遊びをすることにより、子どもの不安定な心の状態が落ち着き、激しい自己主張などが軽減していくでしょう。
いつかイヤイヤ期は終わるとは思っても、なるべく早めに落ち着いてほしいと考えている方は、ぜひ試してみてください。
1歳7か月の子どものお世話のコツとは
1歳7か月の子どもをお世話する際は、子どものやろうとしていることが支障なくできるかという点に着目し、気を配るようにします。
上手くうまくいかない場合は時間がかかったり、それが原因で子どもが苛立ち、癇癪を起こしたりすることがあるでしょう。しかし、何ごとも挑戦させてみることが大切です。具体的には以下のようなコツがあります。
ご飯は子どもが食べやすい形にする
1歳7か月の子どもの食事では、子どもが食べやすいように、食材の大きさや柔らかさなどを調整する必要があります。
奥に第一乳臼歯が生えていると固形物をすりつぶすことができますが、全部すりつぶせない場合もあるでしょう。歯の成長も子どもによって違うので、スムーズな食事ができるかを気にかけ、メニューを考える必要があります。
出典:3.1歳半頃に奥歯4本(第一乳臼歯)が生える|医療法人真摯会
一緒に遊んでふれあおう
子どもが1歳7か月になると、指先や言葉を用いて遊ぶことが増えてきます。この時期に、保護者も子どもと一緒に遊ぶようにしてみましょう。子どもの成長を促すために、さまざまな遊びをさせることが大切です。
体を使った遊びには、ボールを落としたり、転がしたりするものがあります。また、子どもをシーツなど大きな布に乗せて左右に揺らして、揺れを楽しむ遊びもよいでしょう。
そのほか、子どもがわかる内容のストーリーを展開できるごっこ遊びも試してみてください。人形に食事を 与えたりあたえたり、細長いものを耳に当てて「もしもし」と電話ごっこしたり、子どもとイメージを共有して楽しみましょう。
指を使う遊びでは、積み木があります。子どもと一緒に積み木を重ねて形の変化を楽しんでみてください。穴が開いている容器におもちゃなどを入れて遊ぶこともおすすめです。
言葉に関しては、絵本の読み聞かせがあります。また、公園の植物を見て名前をいい合うなど、言葉のやりとりを増やしてみてもよいでしょう。
食事は子どものペースで進めよう
離乳食完了期から幼児食に移行するのは、1歳6か月頃といわれています。ただし、食事内容の進み具合は子どもによって差があります。
急に幼児食に変えてしまうと、子どもが嫌がることもあるでしょう。月齢的に幼児食へ切り替えるべきか考えつつ、子どものペースで離乳食完了へ向かえるように、食事の内容は慎重に調整してください。
1歳7か月の睡眠時間は11~14時間が理想
厚生労働省の睡眠指針でも記載されているとおり、未就学児の時期にきちんと睡眠時間の習慣を持つことは、将来の健全な心や身体を作るためにも重要です。
睡眠時間は新生児では1日あたり、16時間以上眠っていることもありますが、成長とともに減っていきます。1歳7か月の場合は、約11~14時間の睡眠時間が理想とされています。
1歳7か月になると昼寝の時間は減り、夜間に睡眠をとるようになっている子どもがほとんどです。昼寝は1回につき1.5~3.5時間となっていくでしょう。
出典:未就学児の睡眠指針|厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班
子どもの成長に合わせた接し方ができるようにしよう
1歳7か月の子どもはイヤイヤ期に突入しやすく、自立心が芽生えます。対処法として、言葉や象徴遊びを豊かにし、子どもの行動や不安を理解し、遊びや食事を子どものペースで進めることが大切です。
睡眠時間も約11~14時間が理想であり、子どもの成長に合わせた接し方を心がけましょう。
イヤイヤ期も子どもが成長する場面の一つです。保護者の方は心に余裕を持ち、温かい気持ちで子どもを見守っていきましょう。