1歳半の子どもはどこまで発達する?お世話のポイントや1歳半検診についてもご紹介
1歳半の子どもってどういう成長が見える時期なのかな、と思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、1歳半の子どもができる行動、会話、身長や体重などの平均的な目安、自我が出てくる場合の対処方法などを紹介します。興味がある方はぜひ参考にしてください。
「1歳半って大体どのくらいの身長・体重なのかな?」
「1歳半はどのくらいの会話ができる?」
「1歳半になったけれど、発育が不安なときはどうしたらよいのだろう?」
このように、1歳半の子どもの発達について疑問や不安を持っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、1歳半の子どもの体の発達、自我が出てくるタイミング、育児でのポイントなどを紹介します。
この記事を読むことで、1歳半は、会話や運動面などでどういったことができる時期かわかってくるでしょう。発達が順調かどうか知る機会にもなります。
また、自我が強く出てきて困っている場合の受け止め方も取上げているため、育児で悩んでいる方もぜひ、参考にしてください。
1歳半の子どもの身長と体重の目安
1歳半の子どもは、男の子は身長が約75.6~約85.9cm、体重が約8.7~約12.5kg、女の子は、身長が約73.9~約84.2cm、体重が約8.1~約11.8kgが身体的な発達の目安になっています。
ただし、子どもの成長には個人差があるため、ここで挙げている数字はあくまでも目安として考えてください。
1歳半の子どもができるようになること
1歳半の子どもは、赤ちゃんから幼児へ移行する時期です。さまざまな面で大きく成長していくため、日々の過ごし方、コミュニケーションの取り方などが変わってくるでしょう。
ここでは、具体的に1歳半の子どもは、どのようなことができるようになるのか紹介します。自分の子どもができていること、まだできていないことをチェックしてみてください。
2語文での会話
1歳半辺りからそれまでは「ママ」「ワンワン」「ブーブー」など1語だけだった表現が、2語文での会話ができるようになってきます。
2語文とは、2つの単語から構成されているものです。たとえば「ママ、きて」「ワンワン、いる」「ブーブー、きた」「お花、きれい」「ご飯、いや」などがあります。
言葉の発達も子どもによって個人差があります。子どもがまだ1語文の段階でも焦らずに見守り、言葉をたくさんかけてあげましょう。
1人で歩けるようになる
1歳半の子どもは運動機能が発達してくるので、ほとんどの子どもが1人で歩くようになるでしょう。手を引いてあげることで、近場であれば歩いていける子どももいます。
歩行の発達にも個人差がありますが、遅い子どもであっても、2歳になるまでには1人で歩けるようになるでしょう。
いわれたとおりに行動できる
1歳半は理解力も向上しているため、大人がいったとおりに行動できるようになります。たとえば「これをゴミ箱に捨ててきて」「今は椅子に座っていて」など、指示の内容を理解して行動に移せるでしょう。
それまでは保護者に任せていた手洗いや歯磨きなども、自分でできるようになってきます。指示どおりにできたときは、しっかり褒めてあげてください。子どもは褒められることで自信がつき、意欲的な行動も増えるでしょう。
1歳半の子どものお世話のポイント
1歳半という年齢は、さまざまな動きが取れるようになり、言葉の理解も深まってくる時期です。赤ちゃんの頃よりも自分でできることが増えていることから、お世話の仕方も変わってくるでしょう。
ここでは、この時期に差しかかった子どものお世話について、食事面や行動面でのコツを紹介します。成長に適した接し方を考えていきましょう。
お散歩などで外出させよう
1歳半になると大半の子どもは歩けるようになるため、お散歩など外をたっぷり歩く機会を作りましょう。その際、靴を履くことにも慣れるでしょう。
地面を靴で歩くことは、室内を素足で歩く感覚とは異なります。普段とは違う筋力を使うことになるため、体幹を鍛えることにもつながるでしょう。
離乳食から栄養を摂ろう
1歳半の子どもは朝昼晩、しっかり離乳食を食べていれば食後の授乳が不要な子どもも出てくるでしょう。
口を動かして食べることに慣れてきた子どもは、幼児食を進めてみてください。奥歯が生えそろうまでは、かみ潰しやすく、消化しやすいような柔らかいものを与えるとよいでしょう。
手先が器用に使えるようになる時期でもあるため、スプーンやフォークを使いはじめることもおすすめです。
1歳半は自我が芽生えるタイミングでもある
1歳半になるまでに子どもは保護者などから愛情をもらい、さまざまな声をかけられて「自分は○○してもよいんだ」ということを学びます。この流れから「自分でやる」「やりたくない」という自我が出てくるため、大体1歳半は自我が芽生えるタイミングといわれています。
自我が出てきた子どもへの接し方は、意思をひとまず聞き入れることが大切です。わがままだとは思わず、自由にやらせてみてあげましょう。
出典:乳幼児健康診査事業実践ガイド|国⽴研究開発法⼈ 国⽴成育医療研究センター
1歳半の子どもの発育が不安なときは1歳半検診を受けよう
1歳半は、大脳の働きによって言語面、運動面、社会性などにおいて人間らしい行動をとるようになる時期といわれています。発達に遅れがないか確認する重要な年齢でもあるため、子どもの発育が不安な場合は1歳半検診を受けるようにしましょう。
1歳半検診は、発育栄養状態の確認、運動発達、言語、聴力、視力などが検査内容となっています。
運動発達は、1人歩きが可能か、スプーンが使えるかなどを診られます。聴力は後ろから小さな声をかけて振り向けるか、視力は目の動きの様子や過度に眩しがったりしないかチェックされるでしょう。
言語は、意味のある単語を2、3語程度話すことができるか、「わんわんはどれ?」や「にゃんにゃんはどれ?」など相手のいうことを理解し、指差しができているかなど、赤ちゃんのコミュニケーションについて確認します。
1歳半の子どもに適切なサポートをしよう
1歳半の子どもは、1人で歩けるようになったり、少しずつ会話ができるようになったりと、多くの新しいスキルを習得し、驚くべき成長を遂げる時期です。
最初は上手くいかなくても、何度も繰り返し行うことでできることも増えていきます。この記事で紹介したことを参考にして焦らずに温かい気持ちで子どもの成長を見守っていきましょう。
発育について不安がある場合は、1歳半検診を受けることで専門家のアドバイスを得ることができます。子どもと共に素晴らしい成長の瞬間を楽しみながら、あんしんして育児に取組んでいきましょう。