ベネッセが「アート」と「探究学習」のオンライン講座に込める思いを担当者にうかがいました

ベネッセが「アート」と「探究学習」のオンライン講座に込める思いを担当者にうかがいました

昨今、小学生向けの学びのジャンルとしていっそうの注目を集めている「アート」や「探究学習」。通信教育で長年人気を誇るベネッセコーポレーションでは、5教科の教科学習だけでなく、これらの学びにも注目して「チャレンジスクール」というオンライン講座を開設しています。

「チャレンジスクール」の「アート」と「探究学習」の講座では、一体どのような経験ができるのか。今回は、ベネッセコーポレーションの清水 雄樹さんにベネッセの「チャレンジスクール」で大人気の「アート」「探究学習」の講座についてお伺いしました。

<インタビューをさせていただいた方>

ベネッセコーポレーション 清水 雄樹さん。オンラインの習いごとサービスである「チャレンジスクール」を担当。

アートから子どもの大切にしているこだわりが見えてくる

インタビュアー(※以下、イと表記):どうしてベネッセは、「アート」や「探究学習」についてのオンライン講座である「チャレンジスクール」をスタートされたのでしょうか?

ベネッセコーポレーション 清水 雄樹さん(※以下、清水と表記):ベネッセでは、「お子さまが自ら学ぶ力を身に付ける」という点を長年大切にしています。そのためには、お子さまが「学びに、夢中になる経験」が大事です。夢中になって行動していった先で、お子さまに伸びる経験をしてほしい、そんな思いが「アート」と「探究学習」のオンライン講座を開設した背景にはあります。

イ:「アート」や「探究学習」は、学びのジャンルとしてどのような魅力があるのでしょうか?

清水:まず、「アート」は正解・不正解がなく、自分なりの正解を見つけることが大きな学びです。そこに素晴らしさや自己肯定につながる感情が芽生えると考えています。自分が自分らしくあることの素晴らしさを感じることのできる自己肯定感を育みます。また自分と違った価値観を持った他者を受け止める心「自分もOK あなたもOK」 という多様性の時代を生きていける「しなやかな心」が育ちます。 そして、豊かな感性を大切に探求し試行錯誤しながら、豊かな想像力を育むことが、これからのお子さまの将来に とって大きな意味があると考えます。

特に、「チャレンジスクール」の「アート」では、絵を描いたり工作をしたり、切り絵やデッサンなど幅広いテーマを扱います。これらはご家庭でもできることかもしれませんが、「チャレンジスクール」では、ここにプロの先生の指導が加わることで、その子が持っているこだわりにいち早く気づき、声かけがしっかりとできるというのが特徴の1つです。

例えば、子どもが塗り絵をしたときに、人の顔や髪の毛はきれいに塗るけれど、洋服になると雑に塗っている子どもがいたとします。

このとき保護者の方は「洋服もちゃんと塗ってほしい」と思ってしまうかも知れませんが、「チャレンジスクール」のプロの先生は、こういうお子さんは「どこを大事にしていて、どこは手を抜いてもよいのかを自分自身で考えることができていて、自分のなかで要領がつかめている」と捉えます。

このように、講座のなかでは、子どもが大切にしている部分を見つけた上で、子どもの気持ちを汲み取りながら声かけをしていきます。

イ:プロの先生とは、どのような方なのでしょうか?

清水:「チャレンジスクール」の「アート」の先生は、美術大学出身の方です。かつ、美術の世界の中でも、子どもの指導をされてきた方たちになります。そのため、美術の専門的な技術の指導と、お子さまへの適切な声かけの両方ができるのです。

探究学習は「世の中って面白い!」と感じる絶好の機会

イ:「アート」に対して「探究学習」は、まだ馴染みが薄いジャンルだと感じる方もいるのではないかと思います。

清水:「探究学習」とは、「机の上で学ぶ学習と日常の社会が実はつながっているんだよ!」という視点をもつ学びのことです。ドリルのような答えがひとつのものを解いていくのではなく、お子さま自らが情報収集や分析、実践などを繰り返して、自分なりの答えを探す学びともいわれています。

「チャレンジスクール」の「探究学習」ではいろんな職業について学びます。例えば、ファッションデザイナーの職業を題材にした場合は、服の模様に隠されている図形を探します。

図形を理解するために、折り紙の切り絵を行いながら、線対称や点対称についての知識を学びます。

さらには、好きなTシャツデザインを考えようといったワークなどを通じて、実際のTシャツ作りを通じて、図形への理解も深めていきます。

イ:おもしろいですね!

清水:他には、コンビ二の店長になるワークなどもご用意しています。例えば、「明日は夏祭りです」となった時に、子どもたちは「何を仕入れるか?」を実際に考えていくんです。

算数の計算を使いながら、たとえば、おにぎりとお茶をセットで仕入れるとどのくらいの価格で仕入れられるのか?をシミュレーションしていくイメージです。

このように、「チャレンジスクール」の「探究学習」では、身近なものをテーマにして、国語や算数、理科・社会といった机上での知識を活かして実践する力を育めるワークをやっています。

イ:教科学習とは少し違ったやり方で、遊びのような感覚で教科学力につながる学びが得られそうですね。

清水:子どもたちにそういう体験をしてもらえるように、子どもたちに身近な職業を多く取扱っています。ただ同時に、あえて子どもたちに馴染みのない職業も入れているんです。

イ:それはなぜなのでしょうか?

清水:「チャレンジスクール」では、職業を「この職業になるにはどうしたらよいのだろか?」という視点で考えているのではなく、たとえば「デザイナーという職業を通したら、世の中はどのように見えるのだろうか?」といった形で、子どもたちがさまざまな職業の立場から世の中を感じてほしいと考えています。

そうすることで、子どもたちの視野が広がり、「世の中って面白い!」と感じる機会を増やしてほしいと思っています。なので、あえて子どもたちに馴染みのない職業も入れています。

オンライン講座だから手軽にはじめられる

イ:ちなみに、「チャレンジスクール」の「アート」や「探究学習」を受講されている方は、どのような理由で受講を開始されることが多いのでしょうか? 

清水:「アート」は、お子さまが絵や工作が好きなので、その延長として「自分らしさを伸ばしてほしい」「自分の個性をより出せるようになってほしい」などの理由でご受講を開始される方が多いです。

また、「探究学習」は、「お子さまの興味関心を少しでも広げてあげたい」という思いでご受講を開始される方が多いです。「お子さまをもっといろいろな場所へ連れて行ってあげたいけれど、忙しくて大変なので、何かよい方法はないか?」と探した結果、ご受講を開始したなどのお声もいただきます。

他にも、勉強の面白さをお子さまへ伝えたいけれど、どうやって伝えたら面白さが伝わるのかに迷われて「探究学習」の講座のご受講を開始される方もいらっしゃいます。

また、「アート」と「探究学習」の両方にいえるのですが、お子さまにこういった学びをさせてあげたいけれど、近所にそういった教室がなかったという方も多くいらっしゃいます。そして、レッスン内では発表の時間でクラス内の友達の作品を観たり、先生から都度お一人お一人に個別の声がけがあるので一人で家で行うよりも、実際に教室にいるような感覚で お子さまの意欲を高め集中して取り組むことができます。オンラインとはいえ、一人での制作では出会えなかった表現や考え方を知れることは、自分の表現とは違った他の生徒の考え方や作品から触発され、そこをきっかけにあたらしい表現にチャレンジする機会にもなります。

イ:たしかに、どこに住んでいてもご受講いただけるのは、オンライン講座ならの魅力ですね!

受講後のお子様の変化

イ:ちなみに、ご受講を開始された後は、どのような感想をいただくことが多いのでしょうか?

清水:「アート」では、「最初は先生のお手本の通りに作っていた子どもが、自分の表現で描けるようになって成長を感じます!」というお声を多くいただきます。

また、講師の先生からは保護者の方に対して「お子さんのこういうところが素晴らしいです!」といった気づきを具体的に伝えるようにしています。それがきっかけで、お子さまの個性に気づくことができてうれしいというお声も多くいただきます。

アートは自分で正解を作り生み出していく思考レベルの高い行為でもあり、そういった経験をたくさん体感することで、自信を持って自分の考え、意見、想いを伝えることが当たり前にできるようになります。そして自分で何事も主体的に向き合う取り組む姿勢が育まれ、自分を認め、他者を認め合える、心豊かな価値観の成長が見られます。

「探究学習」の方は、受講をしたことによって、「観察力や表現力が伸びてきました!」という声を多くいただいております。

たとえば、道を歩いていると「この標識、知ってる?」といったように、日常のなかでの気づきを教えてくれたり、「これってなんで?」といった疑問を、自分から持つようになったというお声をいただきます。

お子さまを後押しできるのは保護者の方だけ

イ:「チャレンジスクール」の講座に興味を持たれている保護者の方も多いかと思います。いつがはじめどきなのでしょうか?

清水:こういった5教科以外の学びは、その子が興味を持ったときがはじめどきです。

興味を持つタイミングや、やる気が出るタイミングは、全員一斉ではなくお子さま一人ひとりで違います。そういったお子さまの変化に気がつき、後押しをできるのは保護者の方だけです。なので、お子さまが「やってみたい!」と心が動いたときがはじめどきだと考えていただくのがよいかと思います。

とはいえ、「本当にできるのかな?」「本当に今なのかな?」といった疑問も同時に湧いてくると思います。

しかし、お子さまが「やりたい!」といっても、「今は忙しい」「本当にできるの?」などと先送りをしたら、その子のやる気の盛り上がりはもしかしたら次には起こらないかもしれません。

ですので、ベネッセでは、お子さまのやる気を応援したいと思い、全額返金などの保証をつけさせていただいております。まずは一カ月からお試ししていただけたらと思います。

「アート」も「探究学習」も夢中になれる学びをご提供しておりますので、お子さまが「やりたい!」と思ったら、まずはお試しください。

チャレンジスクールの詳細はこちらよりご覧いただけます。