お七夜では何を食べればよいの?お七夜の由来と定番メニューをご紹介!

お七夜では何を食べればよいの?お七夜の由来と定番メニューをご紹介!

お七夜をする際、命名式などのお祝いのやり方や注意したいポイントはご存知でしょうか。本記事では、お七夜の基礎知識から定番メニュー、ケーキを用意するときのポイントを紹介します。お七夜のお祝いについて不安や疑問があれば、ぜひ、ご覧ください。

「お七夜って、何をすればよいのか?」

「お七夜ではどんな料理を用意すればよいのだろうか?」

「お七夜の料理に宅配を使ってもよいのか?」

 お七夜をやりたいと考えている人には、こうした疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では、お七夜の由来や命名式などの基本知識と併せて、お七夜の定番メニューやケーキを用意するときの注意点を紹介しています。宅配や外食が利用できるかどうかについても紹介します。

この記事を読むことで、お七夜を行う上で必要な知識や用意する料理のメニューを知ることができるでしょう。そうした知識をもとに、思い出に残るお七夜のお祝いができます。

子どものお七夜のお祝いを考えている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

お七夜とは?名前の由来とやるべきことやお祝いの際の注意点をご紹介!

お七夜とは?名前の由来とやるべきことやお祝いの際の注意点をご紹介!

学齢別子育てガイド 2024.08.07

お七夜の基礎知識

「お七夜(おしちや)」とは、赤ちゃんの誕生を祝うとともに、健やかな成長を願う日本の伝統行事です。赤ちゃんの名前を披露する「命名式」も兼ねていることから「名づけの祝い」と呼ぶこともあります。

本来は父方の祖父が主催する行事で、親族を招いて盛大にお祝いすることも多くありました。しかし最近では核家族化によって、両親だけでお祝いする家庭も少なくありません。

ここからは、お七夜の由来や命名式の基礎知識を紹介します。

お七夜の由来

お七夜の起源は、平安時代にまでさかのぼるといわれています。昔は現在に比べ、子どもが無事に育つことはあたり前ではありませんでした。

そのため、赤ちゃんが生まれてから7日を過ごせたことに感謝し、今後の健康を願うお祝いが大々的に行われていました。それが、お七夜の由来だとされています。

赤ちゃんが生まれた日を1日目と数え、お七夜は7日目に行うものです。しかし、産後間もない時期のため、まだ入院中だったり、体調が思わしくなかったりする場合もあるでしょう。

そのときは、7日目にこだわらず、時期をずらして家族の都合のよいタイミングでお七夜をする家庭もあります。

お七夜の由来については以下の記事をご確認ください。

お七夜の命名式とは

お七夜では、赤ちゃんの名前を参加者に披露する「命名式」を行います。赤ちゃんの名前の由来や漢字に込められた意味、将来どのような大人に育ってほしいかなどを紹介してもよいでしょう。

また命名式に使用する命名書は、両親が手書きすることもあれば、専門家への依頼も可能です。命名式のあとは、命名書を神棚などに飾り、神様に赤ちゃんの誕生を報告します。

お七夜の命名式についての詳細は以下の記事をご確認ください。

お七夜は宅配で済ませても大丈夫

お七夜は産後すぐの時期に行われるため、料理を手作りすると、ママの肉体的・精神的負担が大きくなることがあります。また赤ちゃんのお世話によって、時間的な余裕がない場合もあるでしょう。

そのときは、無理に手作りにこだわらず、宅配の利用を検討することをおすすめします。宅配を使うと、料理に時間をかけず、プロの味を堪能できるでしょう。ただし手作りと比べ、費用がかかる点、メニューの選択肢が狭まる可能性がある点がデメリットとして挙げられます。

お七夜の定番メニュー

お七夜には、定番のメニューがあります。しかし準備に手間がかかるメニューもあるため、すべてをそろえることにこだわらなくてもよいでしょう。母子の体調を考慮し、無理のない範囲でメニューを決めることをおすすめします。

ここからは、お七夜におすすめの定番メニューを紹介します。

お赤飯

お赤飯は、お七夜だけでなく、さまざまなお祝いの場に用意される料理です。お赤飯の赤い色には、厄除けの意味が込められているといいます。

お赤飯は、豆を煮るところからはじめると、時間も手間もかかります。お赤飯の素を使えば、白米に混ぜて炊き上げるだけで簡単に作れるでしょう。また、スーパーなどで注文する方法もあります。

鯛の尾頭つき

「めでたい」という言葉にあやかった名前の縁起のよさから、鯛の尾頭つきは縁起のよい料理としてお祝いの場で重宝されています。また、皮が赤く、身が白いという「紅白」の色を持ち合わせていることも、縁起がよいとされる理由の一つです。

鯛の尾頭つきを用意する場合は、事前にスーパーや鮮魚店で予約しておくとよいでしょう。当日購入しようとしても、在庫がなく、手に入らない可能性があります。また店舗によっては、魚の下処理をサービスで行っているため、うろこの処理などをお願いすると便利です。

天ぷら

見栄えがよい天ぷらは、お七夜の料理として選ばれることが多いメニューです。立てかけるように高さを出して盛りつけると、より見た目を華やかに仕上げることができます。

具材の下ごしらえ、衣の準備、揚げる作業など手間がかかるため、スーパーなどで惣菜を購入してもよいでしょう。温めなおす場合は、オーブントースターや魚焼きグリルなどを活用すると、サクサクの状態に戻せます。

刺身の盛り合わせ

豪華な刺身の盛り合わせは、食卓に華を添えてくれるでしょう。盛り合わせなら、好みに合わせて参加者が好きなものを選べるメリットがあります。参加者の人数や予算に合わせて、小規模な盛り合わせや大きな舟盛りなど、適切なものを選ぶとよいでしょう。

また、鯛の尾頭つきを用意することができない場合、鯛を含めた刺身の盛り合わせを用意することで、めでたい気分を味わうことができるでしょう。

筑前煮

正月などさまざまな祝いの席で選ばれている筑前煮は、お七夜にもぴったりです。具材にも、それぞれ下記のような意味が込められています。

・タケノコ「まっすぐ成長するように」

・レンコン「将来の見通しがよくなるように」

・にんじん「豊かな生活が送れますように」

・里芋「子孫繁栄」

手間をかけずに筑前煮を作りたいときは、市販の野菜の水煮を利用するのがおすすめです。また味つけに困ったら、めんつゆを活用してもよいでしょう。

ケーキで華やかなお祝いに

最近は、お七夜にケーキを用意してお祝いする家庭が増えています。ケーキがあることで、よりお祝いらしい雰囲気を演出できるでしょう。

ケーキに沿えるプレートには「誕生おめでとう」「祝お七夜」「命名〇〇」などとお七夜にちなんだメッセージを書くのがおすすめです。写真に残したとき、よい記念になります。

ケーキの中には、洋酒が使用されているものがあります。授乳中の場合は、洋酒の使用が少ないケーキを選んだり、食べる量を控えめにしたりするとよいでしょう。気になる場合は、洋酒が使用されていないケーキを選ぶとあんしんです。

お七夜のお祝いの注意点

お七夜のお祝いをするときは、ママや赤ちゃんの体調を優先することをおすすめします。産後間もない時期は、母子ともに不安定な状態が続くといいます。

赤ちゃんが生まれてから7日目にお七夜を行うことにこだわるあまり、肝心のママや赤ちゃんが体調を崩さないよう気をつけましょう。ここからは、お七夜のお祝いの注意点を紹介します。

糖分は控えよう

授乳中は、バランスを意識した食事が大切です。そのため、過度な糖分摂取を避けられるよう、甘さ控えめのケーキを選ぶとよいでしょう。

お店によっては、農薬や化学肥料の使用を控え、自然の力を活用して作られるオーガニック素材を使ったケーキや、甘さを抑えたケーキを販売しているところもあります。

前もって購入する店舗で相談しておくと、あんしんしてケーキを食べられるでしょう。

脂質も控えよう

授乳中は、脂質の摂りすぎにも注意しましょう。生クリームの使用量が気になる場合は、少なめにできないか相談してもよいでしょう。

また、生クリーム不使用のフルーツタルトやシフォンケーキなどを選ぶ方法もあります。生クリームではなく、豆乳で作られたクリームを使用しているケーキもおすすめです。

外食は避けよう

外食には、準備やあと片付けの手間がかからないという魅力がありますが、お七夜のお祝いには不向きです。産後、ママと赤ちゃんの体調が安定していない時期の外食は、リスクが大きいでしょう。

自宅や両親どちらかの実家でお祝いをすると、体調に合わせて日取りの変更がしやすく、お祝いの途中で気分が悪くなったら休むこともできるでしょう。外食は体調や生活が落ち着いた頃に、改めて挑戦することをおすすめします。

里帰り出産の場合は、里帰り先でお七夜をする家庭もあります。実家でお七夜を行うと、掃除や料理などの準備を祖父母に助けてもらえる可能性があるため、ママの負担が軽減されるでしょう。

どちらかの実家でお七夜のお祝いをする場合は、トラブルを避けるため、事前に双方に了承をとっておくことが大切です。

しっかり準備して思い出に残るお七夜にしよう

赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願うお七夜は、古くから伝わる伝統行事の一つです。命名式に使う命名書や、定番の料理など、準備を万全にして臨むことで、よい記念になることでしょう。

お七夜は、産後間もない時期に行うことが多いため、ママや赤ちゃんの体調を最優先に、無理のない範囲で行うことをおすすめします。ケーキを用意する場合は、糖分や脂質に気をつけましょう。

赤ちゃんが誕生すると、お七夜にはじまり、お宮参り、お食い初め、初誕生日、初節句とさまざまな行事が続きます。一生に一度のお祝いだからこそ、お七夜を家族で楽しむことを意識してはいかがでしょう。

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