お宮参りの赤ちゃんの服装はどう選ぶ?季節ごとの選び方と注意点を解説

お宮参りの赤ちゃんの服装はどう選ぶ?季節ごとの選び方と注意点を解説

お宮参りの赤ちゃんの服装や、祝着の選び方はご存知でしょうか。本記事では、お宮参りで参拝する際の赤ちゃんの服装選びや、祝着を着用する際の注意点などを紹介します。お宮参りの服装について疑問や不安がある方は、ぜひ、チェックしてみてください。

「お宮参りのとき、赤ちゃんは何を着せたらよい?」

 「赤ちゃんに着せるものはロンパースじゃダメなの?」

 「白羽二重の代わりにベビードレスを着せるのはあり?」

 このように、お宮参りの赤ちゃんの服装に悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、お宮参りの赤ちゃんの服装についての注意点をはじめ、祝着の選び方やルールなどを紹介しています。

この記事を読むことで、お宮参りの赤ちゃんの服装の決まりや、赤ちゃんの祝着に入れる家紋、お宮参りで祝着を着る人についてなどが把握できるでしょう。

また、赤ちゃんの体温を調整しやすい衣類についてもふれているため、お宮参りの季節に合わせた服装を選ぶ際の参考にできます。

お宮参りの服装に悩んでいる方は、ぜひ、この記事を参考にしてください。

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祝着の下に何を着させればよい?

近年では、コストパフォーマンスを重視する方も増えています。お宮参りの衣装の選び方には、伝統的なものを選ぶ方法とコストパフォーマンスを重視して選ぶ方法があります。

自分たちに合ったお祝いスタイルにするために、ぜひ、参考にしてください。

産着とは何か

「産着(うぶぎ)」とは、お宮参りのときに赤ちゃんに着させる晴れ着のことです。

「祝着(のしめ)」や「掛着」などとも呼ばれており、「赤ちゃんが健康に育ちますように」という願いが込められています。

お母さんやおばあちゃんが赤ちゃんを抱っこし、その上から赤ちゃんを覆うように産着をかけ、抱っこしている人の背中で産着の紐を結ぶのが、産着の着せ方です。

伝統的には白羽二重

お宮参りでは、「白羽二重(しろはぶたえ)」を産着の下に着せるのが伝統的な着用方法です。この白羽二重は、真白な絹で作られた内着で、赤ちゃんのための正装とされています。

ただし、お宮参り以外の行事で着る機会は少なく、価格も高価なため、コストパフォーマンスが悪い場合は、特にこだわる必要はないでしょう。

ベビードレスでも大丈夫

最近では、ベビードレスを産着の下に着せる方が増えてきています。白羽二重に比べて安価なため、コストパフォーマンス重視の方は、ベビードレスを選択肢に入れるのもよいでしょう。

お宮参りの衣装について、和装にこだわらない方には、白羽二重のような純白のベビードレスがおすすめです。

機能性ならロンパース

着脱のしやすさから、袴ロンパースを産着の下に着せるという人も増えています。ロンパースのメリットは、おむつ替えや着替えなどの世話がスムーズにできることです。

和装の特別感もあるため、近年では、産着の下に袴ロンパースを着たり、袴ロンパースのみで参拝したりする方もいます。

普段着でも大丈夫

お宮参りの服装に特別なルールはないため、赤ちゃんが普段着であっても問題はありません。

普段着には、お宮参りのあとも着回せるというメリットがあります。産着の下に、カバーオールや2WAYオールを着せている方も多いでしょう。

ただし、お宮参りには「赤ちゃんの成長を祝う」という意味があるため、着古したものは避けた方が無難です。赤ちゃんの体調を最優先に考え、経済事情を加味しながら、淡い色調のきれい目な普段着を選びましょう。

祝着の選び方

祝着を着用する場合は、身に付ける小物や、着物の柄なども意識してみましょう。

祝着を用意する場合、購入しなくても、写真館やネットなどでレンタルできます。また、小物も、ものによってはレンタルできるので確認してみることをおすすめします。

着物の柄の意味を把握し、自分の子どもに合った柄を選んであげましょう。

祝着と一緒に着ると見栄えがよいもの

祝着を着用する際は、内着や帽子、よだれかけ、お守り袋などの小物を身に付けると見栄えがよくなります

内着は、白羽二重、ベビードレスや袴ロンパース、カバーオール、2WAYオールなどの衣類から、赤ちゃんの体調や経済事情に合わせて選びましょう。

帽子やよだれかけなどの小物も、白を基調に選ぶのがおすすめです。刺繍などが施されているものは、写真映えが期待できます。

ほかには、神社やお寺からいただくお守りを入れる「お守り袋」も用意しておくとよいでしょう。

柄に願いを込めよう

祝着の柄は、それぞれに意味が込められています。ここでは、男女別におすすめな柄とその意味を紹介しましょう。

男の子の祝着には、邪気や災難から身を守ってくれる「兜」や、一度つかんだ幸運を離さない「鷹」、出世を願う「虎」、縁起物として知られている「龍」、一生ものに困らないようにと願いが込められている「宝船」などがおすすめです。

女の子の祝着には、縁起のよいものを引き寄せてくれる「鈴」や、美しい成長を願う「牡丹や菊」、何ごとも丸く収まりますようにという願いが込められた「毬」、幸運をつかむ「うさぎ」、長寿や子孫繁栄を願う「糸巻き」などがおすすめです。

基本的には、男の子は強くたくましく、女の子は優しく美しく育ってほしいという願いが込められています。柄に込められた意味を考えながら、素敵な柄を選んであげましょう。

祝着を着る際に注意すること

祝着を着用する際は、いくつか注意が必要です。特に家紋は、男の子と女の子でルールが違うのでしっかり確認しておきましょう。祝着を受け継ぐ際にも気をつけることがあります。

ほかにも、古くからのしきたりや、赤ちゃんの体温調整など、注意するポイントがいくつもあるため、以下で一つずつチェックしておきましょう。

家紋について

男の子の場合は、祝着に父方の家紋を入れるのが一般的とされています。

しかしながら、この習わしには地域差があるため、「必ず入れなければならない」というわけではありません。最近では衣装をレンタルする方も増えており、家紋なしの祝着を着用する家庭の方が多く見られるでしょう。

家紋を入れる場合は、背中に1つ、両胸に2つ、袖の裏に2つの合計5か所に入れます。家紋の個数などにより格式が変わり、「五つ紋」が最も格式の高い紋とされています。

女の子の場合は、家紋を入れないのが一般的です。なかには家紋を入れている家もありますが、その場合は背中に「一つ紋」という柄が多いとされています。

祝着を着る人について

かつて赤ちゃんと一緒に祝着を着用するのは、父方の祖母の役割でした。昔は出産は穢れだと考えられており、母親は出産して1か月程度では神社に入ることが許されていなかったため、赤ちゃんと父親、父方の祖母でお宮参りをするのが主流でした。

しかし、最近のお宮参りには、夫婦だけで行う場合と、両家の祖父母も一緒に参拝する場合とさまざまなケースがあります。

お宮参りをする前に、祝着を着用する人を誰にするかで父方と母方とが揉めないよう、事前に話し合っておきましょう。

体温調節に注意する

赤ちゃんのお宮参りでは、体温調節しやすい服装を選ぶようにしましょう。

お宮参りは、生後1か月頃の赤ちゃんの行事です。この時期の赤ちゃんは、まだ自分で体温調節できないため、保護者がこまめに温度調節してあげる必要があります。

夏の参拝では、熱がこもらないように注意しましょう。汗をかく可能性が高いので、薄手の着替えを何枚か準備し、帽子や日傘などで日除け対策することをおすすめします。産着を着る場合は、内側の襦袢を外してもよいでしょう。

冬の参拝では、上着やおくるみなどを準備しておくと重宝します。外は寒く、室内は暖かいため、寒暖差に注意しましょう。

春や秋に参拝する場合は、急に寒くなったり暖かくなったりする可能性があるので、上着やおくるみなど、着脱しやすいもので調整するのがおすすめです。

襟と袖を締めすぎないようにする

祝着を着用する際は、赤ちゃんの襟と袖にゆとりを持たせてあげましょう。

祝着は赤ちゃんを抱っこしている大人と、赤ちゃんを包み込むように着用するため、袖や襟を締めつけると赤ちゃんの呼吸に影響が出る恐れがあります。

着付けの際には、襟元や袖口がきつくならないように注意し、赤ちゃんが息苦しくないようにしてあげることが大切です。

臭いとシワに注意する

祝着を受け継ぐ場合は、臭いやシワに注意する必要があります。特に、長期間タンスなどで保管されていたものは、タンスの臭いや、防虫剤の臭いが着物に染みついている可能性があります。臭いが強いと、赤ちゃんだけではなく、周りの方も不快でしょう。

また、長期間タンスで保管していた影響で、シワが目立つ場合もあります。お宮参りで使用する場合は、事前にクリーニングに出すなどの対策をしておくとよいでしょう。

季節に合わせた服装で楽しい思い出にしよう

お宮参りは、赤ちゃんにとってはじめての行事です。「無事に1か月を迎えたことを神様に報告する行事」ということは知っていても、詳しいことはわからないという人も多いでしょう。

本記事では、お宮参りに関する知識として、産着(祝着)を中心に紹介してきました。お宮参りには、昔から伝わるいろいろなマナーがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。

近年では、お宮参りの参拝方法もさまざまで、伝統的な服装でお宮参りをする人もいれば、赤ちゃんの快適さを重視して、普段着で参拝する人もいます。

しかし、どちらのスタイルも、赤ちゃんが健やかでいられることを願う気持ちに変わりはありません。

ぜひ、本記事を参考に、楽しいお宮参りの思い出を作りましょう。

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