お宮参りのお祝い金は贈るべき?相場や注意するべき点について解説
お宮参りにお祝い金は必要か、わからない方もいるでしょう。この記事ではお宮参りのお祝い金の一般常識や相場や渡し方などのマナー、お祝い金の使い道などを紹介します。お宮参りのお祝い金について疑問や不安のある方はぜひ、こちらを参考にしてみてください。
「お宮参りってお祝い金を贈るものなの?」
「お宮参りにお祝い金を贈るとしたら、どの程度の金額を贈るべき?」
お宮参りは赤ちゃんが生まれたあとに行う、伝統的な行事の1つです。しかしお宮参りにお祝い金は必要か、贈るとしたらどの程度の相場になるかわからない方もいるでしょう。
本記事では、お宮参りのお祝い金に関するマナーを紹介します。この記事を読むことで、お宮参りにお祝い金を贈るべき理由や、金額の相場や渡し方などがわかるため、マナーを守って贈れるようになるでしょう。
またお祝い金の使い道についても紹介しているため、実際に贈ったお祝い金がどのように役立っているか、理解することもできます。
お宮参りでお祝い金を贈るべきかどうか疑問や不安のある方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。
お宮参りのお祝い金の一般常識
「お宮参り」は、赤ちゃんが生まれてはじめて氏神様にお参りし、氏子となる儀式のことです。お宮参りで赤ちゃんの両親と一緒に参拝する祖父母は、赤ちゃんの誕生を祝い、無事な成長を願って「お祝い金」を贈ることが一般的でしょう。
ベビー用品をお祝いとして渡そうと考える方もいるかもしれませんが、ベビー用品には好みがあり、すでに持っているものをプレゼントしてしまう可能性もあります。ものよりも現金のお祝い金の方が、喜んでもらいやすいでしょう。
お宮参りのお祝い金のマナー
お宮参りに祖父母として参加する場合は、赤ちゃんの誕生をお祝いする気持ちを込めて、お祝い金を用意しておきましょう。
ここからは、お祝い金としてどの程度の額を渡すことが一般的か、いつ渡せばよいか、どのように包むべきかといった内容を紹介します。
お宮参りのお祝い金は身内に贈る内祝いですが、しっかりマナーを守って贈ることが大切です。
金額の相場
お宮参りで祖父母が渡すお祝い金の相場は、「5,000円~10,000円程度」です。
両家の祖父母がお宮参りにお祝い金を用意した場合、同額程度になるよう、あらかじめ包む予定の額を相談しておくとよいでしょう。包む額が違っても、金額的に大きな差になることはありませんが、揉める原因になってしまう可能性があるためです。
お祝い金を包む代わりに、お宮参りで必要な「初穂料(はつほりょう)」や写真撮影代、食事会費といった費用を祖父母が負担する方法もあります。
渡すタイミング
赤ちゃんのお宮参りに一緒に参加した場合は、「当日」にお祝い金を渡しましょう。
しかしお宮参り自体を両親と赤ちゃんのみで行う場合や、招待されたけれど参加できない場合は、お宮参りの前に渡すようにしてください。事前に渡すことで、お宮参りに必要な費用にお祝い金を使うことができます。
またお祝い金は基本的に手渡ししますが、それがむずかしい場合は、現金書留で送ることも可能です。
どのように渡すべきか
お宮参りのお祝い金は、「のし袋」に入れて渡しましょう。
このとき使うのし袋は、紅白の蝶結びの水引がついたものがおすすめです。近年ではおしゃれなのし袋も登場していますが、できれば伝統的な水引のついたものがよいでしょう。
のし袋に入れるお金は、できるだけシワのない新札を用意します。お金の向きは、取り出したときに肖像画が見えるような向きで入れましょう。赤ちゃんの両親へ渡す際は、のし袋の表書きを読めるように渡してください。
のし袋の書き方
のし袋の表書きには、「御祝」または「祝初宮参」「祝御宮参」などと書いておきましょう。誰が送ったかわかるように、送り主の名前も毛筆や筆ペンを使って記載しておきます。
送り主の名前は、祖父母の連名で問題ありませんが、代表として祖父のみの名前で書くことが多くなっています。内包みの表には包んだ金額を書き、裏側に送り主の住所と氏名を記載してください。
書き終わったら、内包みの表がのし袋の表側にくるように入れて、裏の折り返し部分は下が上になるように折り返しておきましょう。
祝い金の使い道
お宮参りでどのようなことをするかは、家庭によって異なります。ご祈祷を受けるだけの家庭もあれば、ご祈祷に加えて、写真撮影や食事会まで行うという家庭もあるでしょう。それらの費用に、祖父母から贈られたお祝い金があてられていることは少なくありません。
ここではお祝い金の使い道として、実際にお宮参りではどのような費用が発生しているか紹介します。
神社に納める初穂料
お祝い金は、神社でお宮参りのご祈祷を受ける場合に必要な、神社に納める「初穂料(はつほりょう)」として使われることがあります。
初穂料の相場は神社によっても違いがありますが、一般的な相場は5,000円~10,000円程度です。昔は初穂料を父方の祖父母が支払う慣習がありましたが、厳密なルールはないため、赤ちゃんの両親や母方の祖父母が負担するケースもあるでしょう。
初穂料の「初穂」とは、その年はじめて収穫した稲穂のことです。かつてはその年はじめての稲穂の束や野菜、果物や魚介類などを奉納していました。このため、現金を納める際にも、表書きに初穂料と書くようになっています。
会食
お宮参りに祖父母や親戚を招待していた場合は、お宮参りをしたあとに会食を行うことが一般的です。会食は外のお店で開くこともあれば、自宅で行うケースもあります。こちらの会食の費用として、お宮参りのお祝い金が使われるでしょう。
ただ、会食費用はどこで会食するかや時間帯によって変化します。もし高額なお店で会食することが予定されていた場合は、お祝い金を多めに包んでおくとよいでしょう。
写真撮影のスタジオ代
お宮参りの思い出や、赤ちゃんの成長の思い出として、お宮参りをしたときに写真撮影を行う家庭は多いでしょう。
お宮参りの写真撮影は、フォトスタジオでの撮影や出張撮影などの方法がありますが、どちらの方法でも数万円の費用がかかるため、お祝い金を支払いにあてることがあります。両家の祖父母へ渡す写真を用意した場合は、追加の現像代もかかってしまうでしょう。
もし祖父母も一緒に写真撮影する場合は、少し多めにお祝い金を包んでおくことがおすすめです。
祝着の購入・レンタル
お宮参りでは、「祝着(のしめ)」という着物を赤ちゃんに羽織らせます。もし祝着を購入すると2万円~30万円程度、レンタルでも3,000円~5万円程度の費用がかかるため、こちらの費用にお祝い金をあてることもあります。
祝着の購入やレンタルは、インターネットの利用や実店舗の利用などの方法があります。
もし、祝着をどちらかの祖父母が用意した場合は、注意が必要です。両家のバランスをとるため、祝着を用意していない方の祖父母も、同程度の額をお祝い金として包むようにしましょう。
祝い金で揉めないために
お宮参りのお祝い金で揉めないために、お宮参りで両家が負担する金額のバランスをとることや、両家がお互いに配慮を欠かさないことが大切です。
お祝い金で揉めやすいのは、両家でお祝い金を出したり出さなかったり、出したとしても金額に差があったり、祝着やベビー用品などを購入して贈った場合などでしょう。
お祝い金に関する揉めごとを避けるため、お祝い金の額や、どちらかの祖父母がお宮参りで使うものや何かの費用を負担する場合は、しっかり両家で相談しておくようにしましょう。
マナーを守って祝い金を贈り楽しい思い出にしよう
お宮参りでのお祝い金は送る必要があるか、贈るときにどのようなマナーがあるかといったことを紹介してきました。
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を祝う伝統的な行事です。赤ちゃんの祖父母がお祝い金を贈る際には、マナーを守って、適切な金額を贈ることが大切でしょう。
お祝い金でトラブルが起こらないように、両家の負担のバランスをとったり、お宮参りのどの費用を負担するかといったことを、事前に相談しておきましょう。