七五三はなんのために行うの?由来や儀式に込められた意味について解説!

七五三はなんのために行うの?由来や儀式に込められた意味について解説!

「七五三」はよく聞く言葉ですが、どのようなものかご存じでしょうか。この記事では七五三についてや参拝の時期、避けた方がよい時期について紹介しています。七五三に疑問のある方、どのようなことをするか知りたい方はぜひ、こちらの記事を読んでみてください。

「七五三ってそもそもどういう意味があるの?」

 「七五三でいったい何をするの?」

 七五三は、日本の伝統行事の1つです。しかしなぜ七五三をしなければならないか、することにどのような意味があるかわからない方も、多いのではないでしょうか。

この記事では、七五三の意味や実際に何をするか、内容について紹介します。記事を読むことで、七五三がどういった意味を込めて行われている行事か理解し、どのような準備をしておけばよいかが理解できるでしょう。

また七五三の参拝におすすめの時期や、避けた方がよい時期についても紹介しているため、七五三をするか時期を検討する際の参考にもなります。

七五三という行事の名前は知っていても、内容を詳しく知らない方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

七五三はいつすればよいの?おすすめの時期と年齢の意味合いについて解説

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学齢別子育てガイド 2024.08.07

七五三の意味

「七五三」は日本で古くから行われている、伝統的な行事の1つです。七五三は名前のとおり、子どもが3歳、5歳、7歳のタイミングで行われる行事ですが、実際にどのような意味を持つ行事なのかわからない方もいるでしょう。

七五三という伝統行事にはどのような意味があるか、由来や行事の内容を紹介します。

七五三の由来と儀式の意味

現代での七五三は子どもの成長を願う伝統行事ですが、昔の七五三は、子どもが一人前として認められる儀式でした。

現代では医療技術が発達しており、子どもの死亡率は高くはありません。しかし医療技術が未熟であった昔はそうではなく、幼い子どもが亡くなることが多かったため、子どもが7歳になるまでは「神のうち」と考えられていました。

子どもは7歳になってはじめて一人前として扱われ、「氏子入り」します。氏神さまに、氏子として認められるようになるのです。

七五三の由来には諸説あります。そのうちの1つが、平安時代頃に宮中で行われていた3つの儀式がもとになっているという説です。それぞれどのような儀式か、以下で見ていきましょう。

3歳では男女とも「髪置きの儀」を行う

3歳の男の子・女の子どちらも対象に行われる「髪置きの儀」は、子どもが健やかに成長することを願って行われる儀式です。髪置きの儀では、長寿を願って、白髪を模した白糸や綿白髪を頭の上に置きます。

昔は幼い子どもの病気を予防するため、3歳頃までは子どもの髪をそり、丸坊主で育てていました。頭を清潔に保つことで病気を予防し、健康な髪に育つという考えがあったためです。そして髪置きの儀をする頃から、髪を伸ばしはじめます。

髪置きの儀は、「櫛置き」や「髪立て」と呼ばれることもあるでしょう。

5歳では男の子が「袴着(はかまぎ)の儀」を行う

5歳の男の子には、はじめての正装である「袴(はかま)」を着ける、「袴着(はかまぎ)」の儀が行われます。袴着の儀を行った子どもは少年と見なされ、それ以降は基本的に大人と同じような服装で過ごすことになります。

袴着の儀は「着袴(ちゃっこ)の儀」とも呼ばれ、こちらは現代でも、皇室で行われている儀式です。着袴の儀は中世から近世にかけて、武士や町民たちの間で行われていましたが、服装の洋装化に合わせて、一般的には行われなくなりました。

現代のような七五三として行われるようになったのは、大戦後でしょう。このため、3つの儀式のなかでも新しく広まった儀式となっています。

7歳では女の子が「帯解(おびとき)の儀」を行う

7歳の女の子にのみ行われるのは、帯をはじめて締める「帯解(おびとき)の儀」です。

昔は帯解の儀までは、小袖の腰を紐で結んでいました。7歳になると紐から帯で結ぶようになり、このときに帯解と呼ばれる儀式が行われます。帯解を経ることで、大人の女性としての歩みがはじまると考えられていました。

帯解の儀はほかに、「紐落し」や「四つ身祝い」とも呼ばれることがあります。

七五三では何をする?

七五三で行うことは、「神社への参拝」「記念撮影」「食事会」の3つになります。

七五三当日には、この3つをどういった順番で、どのように行うかを考えておかなければなりません。1日で3つすべてを終える場合は、神社へ参拝してから記念撮影し、食事会という流れになることが一般的です。

しかし着物の着崩れを考慮し、先に記念撮影を済ませてから神社へ参拝し、食事会をするといった流れになることもあるでしょう。記念撮影だけ別日にする、ということも可能です。

ここからは、七五三で行う内容を詳しく紹介します。

神社へ参拝する

七五三で神社へ参拝する際には、初穂料(はつほりょう)を納めてご祈祷を受ける場合と、お賽銭を入れてお参りだけする場合があります。

七五三の時期には、それぞれの神社が毎日のようにご祈祷を行っていますが、日時が限られている神社もあることに注意が必要です。ご祈祷を受けたい場合は、参拝する予定の神社へ連絡し、ご祈祷が行われるかどうか確認しておきましょう。

初穂料の渡し方にも、神社によって「水引に入れる」・「白封筒に入れる」・「そのまま渡す」などの種類があります。こちらも確認しておくとあんしんでしょう。

神社へ付き添う人は両親だけでなく、祖父母も付き添っても構いません。

記念撮影をする

フォトスタジオや出張撮影サービスを利用して、七五三の記念撮影をしましょう。フォトスタジオを利用する場合は、七五三当日ではなく、別日に撮影することも可能です。

服装については、七五三での正式な衣装は和装ですが、洋装でも問題はありません。写真撮影だけレンタルで着物を借りるといったこともできます。

男の子・女の子ともに晴れ着を着用します。洋装の場合は、男の子であればジャケットに半ズボン、女の子はワンピースやドレスなどがよいでしょう。両親は訪問着や色無地、洋装であればスーツ、ワンピースなどがおすすめです。

食事会をする

七五三での食事会は絶対に必要なものではありませんが、両親が集まるため、この機会に食事会もしたいと考える方が多いでしょう。

食事会をする際には、神社への参拝や記念撮影を終えたあと、レストランや料亭などでする場合と、自宅でごちそうを用意する場合などがあります。

祖父母も呼ぶ場合は、日時の希望などを考えてから相談して、食事会の場所などを決めていきましょう。

七五三の参拝の時期

七五三の参拝をする時期は、「11月15日」です。

しかし、必ず11月15日にしなければならないという訳ではありません。11月15日には七五三をする親子が多いことから、混雑を避け、11月15日の前後1か月~2か月の間に 済ませるという方が多いでしょう。具体的には、9月15日~1月14日あたりが目安になります。

ご家族で話し合い、都合のつきやすい日程を選んでみましょう。

避けた方がよい時期

七五三は11月15日に行うとされていますが、その前後に行っても問題ないことを紹介してきました。しかし、七五三を行うにはふさわしくない時期もあります。

ここからは、七五三することを避けた方がよい時期について紹介します。

七五三の日程を決める際には、できるだけこれらの日にちを避けて決めた方がよいでしょう。

「大安」や土日は避けた方が無難

七五三で混雑することを避けたい場合は、「大安」「土日」を避けた方がよいでしょう。

七五三の時期は、11月15日の前後1か月~2か月頃になります。なかでも六曜で縁起がよいとされている大安や、多くの人が休みになる土日に七五三をする人が多く、混雑する可能性が高いでしょう。

平日でも問題ない家庭の場合は、混雑する大安や土日を避け、平日に行うことがおすすめです。

冬は寒さに気を付けて

七五三をする時期によってはかなり寒くなることがあるため、寒さの厳しい時期には注意が必要です。

七五三の予定を立てていたとしても、寒さで家族の誰かが体調を崩してしまった場合、七五三をすることが難しくなってしまうでしょう。

寒さの厳しい時期に七五三をしたい場合は、防寒対策をしたり無理しないように注意したりして、家族の体調管理に気を付けましょう。

七五三に込められた意味を知ろう

医療技術が未熟だった昔は、子どもの死亡率が高くなっていました。7歳までは「神のうち」と考えられており、そんな子どもの健康を祈り、一人前になったことを祝う行事が七五三です。

七五三では3歳・5歳・7歳という子どもの節目の年齢に、「髪置きの儀」や「袴着の儀」「帯解の儀」などを行います。

七五三には子どもの両親だけでなく、祖父母を呼んで参加してもらっても構いません。七五三の機会に神社への参拝や食事会を行い、家族で子どもの成長をお祝いしましょう。

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