こどもの日っていつ?由来と過ごし方についてご紹介!

こどもの日っていつ?由来と過ごし方についてご紹介!

こどもの日がなぜ5月5日で、どのようなお祝いの仕方があるかご存じでしょうか。本記事では、こどもの日に関する知識や、お祝いする際のポイントを紹介しています。こどもの日がどういう日か気になる方や、お祝いが知りたい方は参考にしてみてはいかでしょうか。

「こどもの日に何を準備して、どう過ごせばよいのかわからない」

 「女の子しかいない家の場合はお祝いしなくてよいの?」

 「鯉のぼりっていつから飾ればよいのだろう?」

 国民の祝日として広く知られている「こどもの日」について、実際に何をすればよいかわからず、お困りの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、こどもの日の由来や「端午の節句」との違いをわかりやすく説明しています。また、さまざまなお祝いの方法やこどもの日の過ごし方についても紹介します。

この記事を読むことで、こどもの日の意味を理解して具体的な過ごし方を知ることができ、スムーズにお祝いの準備ができるでしょう。

こどもの日をお祝いする内容に不安がある方や、祝日の由来について興味がある方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

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5月5日のこどもの日の意味

5月5日は「こどもの日」(国民の祝日)であると同時に「端午の節句」です。3月3日の「桃の節句」が女の子のお祝いであるため、こどもの日は”男の子のお祝い“という印象がある方もいるのではないでしょうか。

ここでは、「こどもの日」が5月5日に決まった理由や端午の節句との違いについてご紹介します。

出典:国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)|内閣府

こどもの日の由来

「こどもの日」は、1948年に法律で定められた国民の祝日の一つです。

法律が制定された当時は、戦後間もなく日本は厳しい状況にありました。「こどもの日」と「成人の日」は、次の時代を担う人々に特に大きな期待を寄せているという理由から、国民の祝日として選ばれたとされています。

法律には、「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあります。このことから、「こどもの日」は、未来を担う子どもたちの成長を喜び、親や周りの人へ感謝を伝える日であるといえるでしょう。

出典:国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)|内閣府

こどもの日は「男の子」と「女の子」の両方の日

「端午の節句」が男の子の成長を願う日であるため、「こどもの日」は「男の子のお祝い」という意味合いが強いでしょう。

法律を制定する際、子どもに関する風習として「ひな祭り」と「端午の節句」があり、「こどもの日」は、それぞれの日付を合わせて5月3日とする案がありました。しかし、5月3日は憲法記念日となったため、季節がよかった5月5日が採用されました。

このような経緯からも、「こどもの日」はすべての子どもの幸せを祝い、無事の成長を願う日であるといえます。

出典:こどもの日|内閣府

端午の節句との違いについて

「こどもの日」と「端午の節句」は同じ5月5日です。しかし、それぞれ起源が異なります。

「端午の節句」は古くから宮中行事の一つであり、旧暦の5月5日に中国で行われていた邪気払いが起源といわれます。

元々は男の子の成長を祝う日ではありませんでしたが、行事に使用する「菖蒲」が尖った細長い葉をしており刀剣などに似ていることなどから、次第に男の子の節句になりました。

江戸時代以降は、武家社会の風習から、一族の跡継ぎとなる男の子の健やかな成長や立身出世を願う行事になったとされています。

こどもの日の過ごし方

「こどもの日」はすべての子どもの健康や成長を願う日であると同時に、親や周りの人への感謝を伝える日です。どのようなことをして過ごせば特別な一日になるでしょうか。

ここでは「こどもの日」の一般的なお祝いの仕方についてご紹介します。

こちらを参考にして、家族全員が楽しく過ごせる日にしましょう。

鯉のぼりを飾る

「鯉のぼり」の風習は江戸時代にはじまったといわれます。滝を登った鯉が竜となり天に昇った「登竜門」伝説という中国の故事にちなみ、立身出世の願いを込めて飾られるようになりました。

父親を象徴する大きな黒色の真鯉(まごい)、その下に母親を象徴する赤色の緋鯉(ひごい)、続いて子どもを象徴する青や緑色の子鯉(こごい)という順番で飾ることが一般的です。

「吹き流し」は、赤・青・黄・白・黒の「五色(ごしき)」で魔よけの役割があり、子どもの無事の成長を願って鯉の上に飾ります。

鯉のぼりを飾る日は特に決まっていませんが、直前や当日に飾ることは「一夜飾り」といわれ縁起が悪いとされているため注意しましょう。

柏餅を食べる

柏の葉は、新しい芽が育つまで古い葉が落ちません。新芽を子ども、古い葉を親に見立てて、柏餅は古くから”子孫繁栄”の縁起を担ぐものとして食べられてきました。

香りづけや防腐・抗菌作用があることが、柏の葉でおもちを包んでいる理由といわれており、葉を食べることは推奨されていません。

菖蒲湯に入る

こどもの日には「菖蒲湯(しょうぶゆ)」に入る風習が古くから親しまれています。

香りが強い菖蒲を入れたお風呂に入ることで邪気払いをして、無病息災を願うとされています。

さわやかな香りの菖蒲湯にはリラックス効果もあるといわれます。こどもの日には、家族みんなで菖蒲湯を楽しんでみましょう。

かぶとを飾る

戦国時代、武士たちが梅雨が来る前に虫干しのため、自分の武具を飾る風習がありました。それが次第に、男の子の成長や一族の繁栄を願う「端午の節句」の飾りに変わっていったといわれています。

かぶとは武士が身を守る大切な防具であると同時に、強さの象徴です。かぶと飾りには、怪我や事故などから子どもの身を守り、たくましく育つようにとの願いが込められているとされています。

子どもと一緒に、折り紙や新聞紙でかぶとを作って遊ぶのも楽しいでしょう。

五月人形を飾る

こどもの日のお祝いとして「五月人形」を飾ることも一般的です。

先にご紹介した「かぶと飾り」のほかにも、鎧兜や弓矢がセットになった「鎧飾り」、お手入れが簡単な「ケース飾り」、甲冑を身に着けた武者の姿をした「武者人形」などさまざまな種類があります。

お住まいの環境やライフスタイルに合わせたものを選びましょう。

鯉のぼりと同様に、こどもの日の直前や当日に飾ることは縁起が悪く厄を払えないとされているため、少なくとも1~2週間前には家族が集まる場所に飾るようにしましょう。

ちらし寿司を食べる

お祝いの日の食事には、華やかな見た目の「ちらし寿司」はいかがでしょうか。

海の幸と山の幸を一緒に食べるちらし寿司には、自然の恵みに感謝しながらその力を取込めるという考えもあります。長寿を表現する海老や、金運を意味する錦糸卵など縁起のよい具材も豊富です。

ちらし寿司であれば小さな子どもも一緒に盛り付けを楽しめるため、家族の素敵な思い出になることでしょう。

事前の準備で楽しくお祝いしよう

こどもの日の由来に加えて、お祝いの方法や過ごし方についてご紹介しました。

すべての子どもの成長や健康を祈り、これからの幸せを願う日が「こどもの日」です。

ここで紹介していることを参考に、事前にしっかりと準備して、「こどもの日」を家族全員で楽しくお祝いしましょう。

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