子どものお手伝いにはお小遣いをあげるべき?注意するべき点とお手伝い例を紹介
子どものお手伝いにお小遣いをあげた方がよいか、疑問がある方もいるでしょう。この記事ではお手伝いでお小遣いをあげている家庭の割合や、あげる家庭・あげない家庭それぞれの意見を紹介しています。子どものお小遣いについて疑問のある方はぜひ、こちらを参考にしてください。
「子どもがお手伝いしたからってお小遣いをほしがる。」
「子どものお手伝いに、お小遣いをあげている家庭とあげない家庭、どっちが多いの?」
「お手伝いの対価にお小遣いをあげるとしたら、どのくらい?」
子どもを育てていると、子どもに家事を頼んでやってもらうことがあります。そのとき、子どもにお小遣いをねだられたら、あげてもよいかどうか迷ってしまう方もいるでしょう。
本記事では、子どものお手伝いにお小遣いをあげる家庭の割合や、お小遣いをあげる派とあげない派の意見を紹介します。
ほかの家庭がお手伝いにお小遣いをあげているか、それぞれの意見について知ることで、自分の家庭ではどうするか決める際の判断材料になるでしょう。
子どものお手伝いにお小遣いをあげるか迷っている方は、ぜひこちらの記事をチェックしてください。
子どものお手伝いにお小遣いをあげる家庭の割合
子どものお手伝いにお小遣いをあげている家庭の割合は、約54%となっています。反対に、お小遣いをあげていない家庭の割合は、約46%です。
子どものお手伝いにお小遣いをあげている家庭の割合は、お小遣いをあげていない家庭よりも、やや多い状況でしょう。
お小遣いをあげない派の意見
子どものお手伝いにお小遣いをあげていない家庭は、どのような考えでそのような結論に至ったのか、あげない派の意見を紹介します。
子どもがお手伝いしたことにお小遣いをあげるかどうかは、親の考え方によるでしょう。お小遣いをあげない派の家庭では、なぜお手伝いをする必要があるか、目的や意味を重視した意見があります。
自分の家庭でお手伝いする子どもにお小遣いをあげた方がよいかどうか、考える際の参考にしてください。
家事は家族で分担するのが当たり前だから
家庭内の家事は、親だけでなく家族全員で行うべき大切な仕事であり、お金をもらうためのものではないというという意見です。家事のお手伝いは家族として当然の役割であるため、お小遣いをあげるという発想には至らないのでしょう。
ただし、子どもがお手伝いをしてもお小遣いは渡さないものの、必要なものは親が買っているようです。ほしいものがあれば、その都度親が判断をしたうえで購入をするため、子どもも特にお小遣いを求めないという意見も見られます。
報酬がないとお手伝いしないようになるから
お手伝いをしたことでお小遣いをあげてしまうと、子どもが報酬なしで自発的にやろうとしなくなるため、あげないという意見があります。
一度でもお手伝いの対価としてお小遣いをあげてしまうと、子どもはお小遣いを目当てにお手伝いするようになる可能性があるでしょう。子どもが、対価がなければ何もしないようになってしまうのではないかという心配もあります。
子どもが自主的にお手伝いする姿勢でいてほしいという考えから、お手伝いにお小遣いはあげない、という意見でした。
お金より感謝の気持ちが大切だから
お手伝いをしてくれた子どもに対して、お金で報いるよりも、感謝の言葉を伝えることの方が大切だと考えている家庭もあります。家事は家庭で必要なこと、しなければならないことであるため、その報酬としてお金を渡すよりも、感謝の言葉の方がよいと考えているためです。
このような考えの家庭では、ほしいものができたり、お小遣いが必要だと感じたりしたときには、親にそのことを相談するように伝えているようです。
お小遣いをあげる派の意見
子どもがしてくれるお手伝いに対して、お小遣いをあげたいと考えている家庭はどのような意見を持っているか、紹介します。
お手伝いに対してお小遣いをあげるようにしている家庭では、お手伝いの目的よりも、お金について子どもの理解を深めたいと考えている家庭が多いでしょう。もっと意欲を持ってお手伝いに取組んでほしい、といった考えを持つ家庭もあります。
なぜ子どものお手伝いにお小遣いをあげているか知りたい方は、こちらの意見を参考にしてみましょう。
お金を稼ぐ大変さと意味を教えたい
子どものお手伝いに対してお小遣いをあげることで、お金を稼ぐには労働する必要があるということ、お金を稼ぐことの大変さを伝えたいという意見があります。
子どもが小さくても、お手伝いに対してお小遣いをあげることで、お金を稼ぐ経験ができます。お小遣いは簡単にはもらえないため、お金を稼ぐことは大変だということを子どもに理解してもらいやすいのではないかと考えています。
こういった家庭では、子どもがほしがったものはお小遣いを貯めて買わせていることが多いでしょう。
労働には対価が必要
子どもは遊びや勉強が本来やるべきこと、という考えから、親の都合で頼んだお手伝いには、その時間を使ってもらった対価としてお小遣いを渡しているという家庭もあります。
また、食卓の準備やお風呂掃除など、暮らしに必要な家事にはお小遣いを渡していないものの、頻度が低く日常的でない家事を頼んだ場合は、労働の対価としてお小遣いを出すという意見もあります。
子どものモチベーションを上げられる
もっと積極的に子どもにお手伝いしてほしいと考えている家庭は、子どものお手伝いへのモチベーションを上げるために、お小遣いをあげています。
定額制のお小遣いをもらっていた場合、お手伝いをしてもお小遣いが増えることはありません。しかし定額制のお小遣いを止め、お手伝いでお小遣いがもらえるようにすると、子どもが自発的に積極的にお手伝いをするようになります。
こういった家庭のなかには、子どもの方から、定額制のお小遣いよりもお手伝いの対価としてお小遣いをもらうことを希望してきた家庭もあります。子どもの希望に沿ってお小遣いのあげ方を変えた結果、子どもはお手伝いをよく頑張るようになったそうです。
お金の勉強になるから
子どもにお金の大切さを理解させたり、お金を使う経験をさせたりするために、お手伝いに対してお小遣いをあげている家庭もあります。
お手伝いをしてお小遣いをもらうことで、子どもはほしいものを手に入れるためにお金を貯める必要があることや、お金をもらうためには働く必要がある、といったことを学べるでしょう。
家庭でお金について学ぶには、「comottoウォレット」の利用もおすすめです。
「comottoウォレット」は、おうちで気軽にお金のはたらきを学べるアプリです。ご家庭でのお手伝いやおこづかい管理を通じて、お金の教育をはじめることができます。詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。
お小遣いの金額と相場は?
お手伝いに対するお小遣いの相場や金額は、どのようなお手伝いをしたかや、お手伝いの回数などによって変わってきます。
お手伝いごとにお小遣い額を決めている場合は、お皿洗いやお風呂掃除などは50円、お米をといで30円といったように、お手伝いの内容で金額を決めていることが多いでしょう。
お手伝いをポイント制にしている場合は、1ポイント10円としてお手伝いをするごとにポイントを付与し、翌月にまとめてお小遣いとして渡します。1か月分まとめて渡すため、子どもが達成感を得られやすいでしょう。
子どもが小さい間は、お手伝いをするごとにシールを貼って管理している家庭もあります。一つのシールにつき10円というように金額を決め、月末にシールの数を数え、シールの分だけお小遣いを渡すようにしています。
子どもに頼めるお手伝い4選
ここからは、子どもに頼みやすいお手伝いを4つ紹介します。
子どもにお手伝いを頼む際には、子どもの年齢に合わせて頼むことを変えましょう。子どものお手伝い自体は、意思疎通できるようになる2歳頃から頼むことは可能です。しかしまだ道具を扱うことは難しいため、簡単なことからさせてみましょう。
子どもが5~6歳以上になれば、道具を使ったお手伝いも頼めるようになります。7歳以上になったら、親はつきそわず、子どもだけに任せるようにしていきましょう。
拭き掃除
拭き掃除は、家中が対象となるお手伝いです。毎日家中の拭き掃除をする訳ではなく、今日はリビングの拭き掃除だけ、といったように場所を区切って頼みましょう。
拭き掃除であれば、掃除機を使うようなことはないため、小さな子どもにも頼みやすいお手伝いでしょう。
トイレ掃除
子どもにトイレ掃除を頼めば、自分でトイレを使う際に、きれいに使ってくれるようになる効果が期待できます。
トイレ掃除は、特にトイレを汚く使ってしまいがちな子どもにおすすめのお手伝いです。トイレ掃除のお手伝いを頼むことで、自分がトイレを使う際に、掃除するときのことを考えてくれるようになる可能性があるでしょう。
子どもの教育にも役立つため、子どもに頼むお手伝いとしておすすめです。
洗濯物を干す
毎日発生する洗濯物のお手伝いは、子どもでも簡単に取組めます。
洗濯物を干すだけであれば、子どもでもできます。洗濯機を回しておけば子どもが干してくれるため、両親の家事が少し楽になるでしょう。
また、子どもが少し大きくなっていれば、洗濯物を家族ごとにわけたり、畳む作業を手伝ってもらったりするのもおすすめです。
お風呂掃除
お風呂掃除は毎日する必要があるため、お手伝いをする習慣が自然に身に付いていくでしょう。毎日お風呂掃除する中で、よりきれいにするためにどのようにすればよいか、子どもが考えるようにもなります。
お風呂掃除がきれいにできていたら、浴室の床や窓の掃除なども任せてみましょう。
お手伝いに対してお小遣いをあげるメリットは多い
子どものお手伝いにお小遣いをあげるかどうかは、それぞれの家庭の考え方に影響されるでしょう。
子どものお手伝いにお小遣いをあげるようにすると、子どもはお金を稼ぐことやお金を貯めること、ほしいものを自分のお金で買うといった経験ができます。こういった経験は、子どもの将来に役立つでしょう。
子どものお手伝いにお小遣いをあげることで、お手伝いへのモチベーションが高まるだけでなく、お金についての理解を深められます。
子どものお手伝いにお小遣いをあげるか迷っている方は、この記事で紹介した内容を参考に検討してみましょう。