3回食はいつからはじめればよい?はじめ方やおすすめメニュー、注意点をご紹介!
赤ちゃんの3回食について、疑問や不安をお持ちの方もいるでしょう。本記事では、3回食とはどのようなものかの説明に加え、いつからスタートさせるか、はじめ方や気をつけることなどを紹介しています。3回食についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
「離乳食の3回食ってどのようなもの?」
「3回食っていつからどうやってはじめたらよいの?」
「3回食で気をつけることってあるのかしら?」
離乳食は赤ちゃんの健やかな成長に欠かせません。そのため2回食から3回食へと進めるタイミングがわからなくて悩んだり、食材や調理方法に不安を感じたりする人は多いでしょう。
本記事では離乳食の3回食とはどういうものかという説明と、3回食をはじめる目安、はじめ方とおすすめのメニュー、3回食をはじめる際に注意することなどを紹介します。この記事を読むことで、3回食についての知識を身に付け、あんしんして3回食に進めるでしょう。
離乳食の3回食について詳しく知りたい方、スムーズに3回食をはじめたい方は本記事をぜひ、ご覧ください。
離乳食の3回食とはどのようなもの?
赤ちゃんの食事は、離乳初期の1日1回食、離乳中期の1日2回食を経て、離乳後期になると、1日に3回離乳食を食べる3回食へと移行します。
3回食になると、離乳食から成長に必要な栄養素の多くを摂取でき、母乳やミルクを飲む回数が徐々に少なくなってきます。また、朝昼晩と3回食事することによって、赤ちゃんの生活リズムも整ってくるでしょう。
家族で食卓を囲むことが増え、赤ちゃんが「食事は楽しい」と感じるようになる効果も期待できます。
赤ちゃんの3回食はいつからはじめる?
厚生労働省によると、3回食をはじめる目安は生後9か月から11か月頃です。
赤ちゃんは9か月頃になると、3回食スタートの目安の一つとして、食べ物を歯ぐきで潰して食べられるようになります。ただし、成長には個人差がありますので、3回食をいつからはじめるかは、赤ちゃんの食べる様子をよく観察しながら進めていきましょう。
出典:授乳・離乳の支援ガイド(離乳の進め方の目安 )|厚生労働省
赤ちゃんの3回食をスタートする目安
3回食をスタートするタイミングは赤ちゃんによって違います。月齢はあくまでも目安とし、赤ちゃんの様子をよく観察することが大切です。
2回食での生活リズムが整っている、舌と上あごで潰して食べている、楽しそうに食事しているなどの様子が見られてから、3回食をスタートさせましょう。
3回食のはじめ方とおすすめメニュー
はじめての3回食は、赤ちゃんが食べなれている食材からスタートしましょう。
赤ちゃんの生活リズムが乱れないようにするために、3回目の食事はあまり夜遅くならないよう注意してください。また、赤ちゃんの歯ぐきで潰せるほどの固さに調理することもポイントです。以上を踏まえ、ここからは3回食におすすめのメニューを紹介します。
ちいさいおにぎり
しらすとほうれん草のおにぎりは、ご飯にだし汁を合わせ、小さく切ったほうれん草、塩抜きしたしらす、かつお節を混ぜ、耐熱容器に入れます。
平らにならしたらラップをふんわりかけ、600ワットの電子レンジで約1分30~50秒過熱します。粗熱をとって、一口大に切ったら完成です。
手づかみで食べることのできる、ちいさなおにぎりは赤ちゃんの3回食におすすめです。また、しらすとひじきのおにぎり、鮭とキャベツのおにぎり、ツナと青のりのおにぎりなど、具のレパートリーを増やすことで、赤ちゃんの好奇心も満たされるでしょう。
塩分の多いしらすや、鮭のフレークを使用する際には、お湯をかけて塩抜きを忘れないようにしましょう。
離乳食肉じゃが
家庭料理の定番ともいえる肉じゃがも、離乳食におすすめの料理です。
材料を煮込んで柔らかくなったら味付けをする前に、赤ちゃんの分を取りわけましょう。3回食の肉じゃがは、野菜は約1センチに粗みじん切りし、肉はみじん切りにします。玉ねぎを多くすれば、砂糖がなくても甘味を感じられるでしょう。
定番の材料以外にも、かぶ、いんげんなどを加えたり、豚肉の代わりに鶏肉を使用したりといろいろな味が楽しめます。はじめての食材を使用する際は、アレルギー反応がないか様子を見ながら、種類を増やしていきましょう。
にんじんとだいこんのそぼろ煮
鍋に昆布だし、豚ひき肉、約5~7ミリに細かく刻んだにんじんとだいこんを入れて、アクを取りながら汁気が少なくなるまで煮込むとでき上がりです。
にんじんとだいこんのそぼろ煮は、電子レンジでも手軽に調理ができます。赤ちゃんが飲み込みづらそうにしていたら、片栗粉でとろみを付けてもよいでしょう。
いももち
じゃがいも2個を皮をむいて茹でマッシュ状にします。片栗粉30グラム、塩小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2を加え、よく混ぜ赤ちゃんの手に持ちやすい大きさにわけます。中心にカッテージチーズを入れて丸め、フライパンに油をひき、弱火で裏表焼いたらでき上がりです。
じゃがいもは電子レンジで加熱してもよいでしょう。じゃがいものほかに、さつまいもやかぼちゃでも代用可能です。また、チーズ以外にもみじん切りにしたほうれん草やきゃべつなどの食材を混ぜることで、アレンジもできます。
見た目も美味しそうないももちは、赤ちゃんの手づかみ食べにおすすめです。
食材の選び方と調理のコツ
3回食になると、必要な栄養素の多くを食事からとれるようになります。栄養バランスを考え、1食にご飯やパンなどの主食、魚や肉などの主菜、野菜や海藻類などの副菜を取り入れるとよいでしょう。1回の食事ではできなくても、3回食のなかで取り入れるようにしてみてください。
食材は歯ぐきで潰せるくらいに小さく刻み、柔らかくします。また、赤ちゃんが喉に詰まらせないよう、目を離さないようにしましょう。
3回食をはじめる際に注意すること
3回食のタイミングが整い次第、2回食から3回食へスタートします。この頃になると赤ちゃんの食べられる食材の種類とともに量も増えていきます。
しかし、赤ちゃんの腸内環境はまだ十分に整っていません。大人には問題ない食材でも、赤ちゃんが食べると重大な事故につながるものもあります。
3回食が安全に楽しくはじめられるように、ここからは注意点を説明します。
刺激の多い食べ物やハチミツは与えない
赤ちゃんには味の濃い食材や、刺激の多い食べ物を与えないよう注意が必要です。新しい食材を使用する際は少しずつ与え、食物アレルギーの反応がないか、様子を見ながら進めていきましょう。
1歳未満の赤ちゃんには、ハチミツや刺身などの生ものは食べさせてはいけないので、十分確認してください。特にハチミツには、ボツリヌス菌が混入しているリスクが高く、ボツリヌス菌は通常の過熱や調理では死滅しません。ハチミツ入りの食材は使用しないよう注意しましょう。
出典:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから(P.2)|厚生労働省
3回食では不足してしまう栄養もきちんと補う
赤ちゃんは3回食になると、食事からも多くの栄養を取れるようになり、母乳やミルクの量や回数が少なくなります。しかし、この時期の赤ちゃんには、成長のために母乳やミルクが必要です。
1日3回の離乳食のあとに、母乳またはミルクを与えましょう。また離乳食とは別に、母乳は赤ちゃんがほしがるだけ、ミルクは1日2回ほど与える必要があります。
赤ちゃんのペースに合わせて食べさせる
生後9か月頃になると、赤ちゃんの自分で食べたいという気持ちが育ち、手づかみ食べをしたがります。とはいえ、まだまだ上手に食べることはできません。こぼすなどして服やテーブルを汚すこともあるでしょう。食べむらがあったり、食べるのに時間がかかったりもします。
赤ちゃんは、上手く食べられないことがほとんどです。また、赤ちゃんの成長には個人差があります。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。
3回食で生活リズムと栄養状態を整えよう
離乳食の3回食とはどのようなものか、スタートさせる時期や目安、おすすめのメニュー、食材の選び方と調理のコツや、気をつけることなどについて紹介しました。
3回食をはじめるタイミングは、赤ちゃんによって異なります。いつからはじめないといけないという決まりはありません。完ぺきを求め過ぎないよう、育児を楽しみましょう。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。
朝昼晩の3回食で、赤ちゃんの生活リズムと栄養状態を整えましょう。