旦那の親から初節句のお祝いがないのは一般的?両家の役割分担を解説!
初節句でいただくお祝いについて、わからないことのある方も多いでしょう。この記事では、初節句をお祝いするときに両家が行う役割分担や、お祝い金の金額、お返しについて紹介しています。初節句での役割分担について知りたい方はぜひ、こちらを読んでみてください。
「旦那の親から初節句のお祝いがこないが、なぜなのか?」
「初節句って両家はどんなサポートをすればよいのか?」
「初節句」のお祝いについて、疑問や不安のある方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初節句のお祝いにおいて両家がすべき役割分担や、お祝い金の額について紹介します。子どもが迎えるはじめての節句で両家が果たす役割や、一般的なお祝い金の額がわかるでしょう。
また、初節句にお祝いをもらった際のお返しについても紹介しているので、お返しすべきかどうかや、お返しの内容についてもわかります。
子どもの初節句についてわからないことがある方、お祝い金や両家の対応に気になることがある方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
初節句のお祝いの役割分担
「初節句」は、子どもが生まれてはじめて迎える節句のことです。女の子であれば3月3日の「桃の節句」、男の子であれば5月5日の「端午の節句」が初節句になります。
初節句のお祝いをする場合、役割分担の有無や、誰がどのような役割をすることが一般的であるかを紹介します。
旦那の親はお祝いの準備をする
初節句で、父方祖父母にあたる旦那の親は、初節句のお祝いの準備をすることが一般的でしょう。用意するのは初節句でのお祝いの料理や、祝う場所などです。
これは昔からの風習で、父方の祖父母は初節句にて、お祝いの準備をする役割分担があったためです。初節句のごちそうや場所の用意をするので、お祝い金の額が母方と比較して少なめになっているのが特徴でしょう。
母方の親は兜や雛人形を買う
初節句にあたり、母方の祖父母は兜や五月人形、雛人形などの節句人形を購入して贈ることが一般的です。節句人形は高額になることも多いので、父方の祖父母が負担する額と比較すると、母方の祖父母が負担する額は大きくなっています。
父方と母方で同じ祖父母でも負担する額が変わってくるのは、母方の祖父母が節句人形を購入し、父方の祖父母はお祝いの準備をするという役割分担のためです。
昔は嫁いだあとの子どもと会うことが難しく、初節句には招かれる立場であることから、節句人形を購入して会いに行きました。これにより、母方の祖父母が兜や雛人形などの節句人形を購入するという風習ができたとされています。
役割分担は話し合って決めるとよい
初節句の役割分担は風習によるものですが、地域によっては違うこともあるでしょう。現代では風習にこだわらない家庭が増えたので、両家の祖父母の役割分担については、話し合って決めることがおすすめです。
また、両家の祖父母が同等の額を負担し、節句人形を購入する場合もあります。風習だからといって、必ず守る必要はありません。両家の祖父母や子どもの両親が話し合って、どう初節句をお祝いするか決めましょう。
両家からの祝い金の金額
ここからは、初節句で両家からもらえるお祝い金の額について紹介します。
昔からの風習によって、両家で負担するお祝い金の額が違っていることがあるでしょう。どちらか一方だけ、負担がかなり少ないという可能性も出てきます。トラブルを起こさないためにも、以下のポイントについて把握しておきましょう。
旦那の親からはない場合もある
父方の祖父母が渡すお祝い金の相場は、約3~20万円が一般的でしょう。しかし、初節句のお祝いについては、母方の祖父母が出すという風習を重視し、お祝い金がない場合もあります。
旦那の親から初節句のお祝い金がなくても、あまり気にする必要はありません。初節句のお祝いの仕方は各家庭によって異なり、まとめて出産祝いとしてお祝いを出している場合や、ほかでプレゼントしてくれる場合もあるためです。
初節句ではお祝い金の額にとらわれず、楽しい会を開催するよう心がけることが重要です。
母方の親からは10~30万円が一般的
母方の祖父母が渡すお祝い金は、約10~30万円が相場といわれており、父方の祖父母よりも金額が高いとされています。理由として、節句人形を購入するのは母方の祖父母であるという風習があるためでしょう。
ただし、約10~30万円というのは、節句人形を購入しなかった場合の相場です。兜や雛人形などの節句人形は、約3~30万円が相場ですので、購入する際はどのような節句人形を買うかで金額が変わってくるでしょう。
事前の話し合いでをしてトラブルを防ぐ
初節句のお祝いをどうするかは、事前に両家と子どもの両親をまじえて話し合い、トラブルを起こさないようにしましょう。
母方の祖父母が節句人形を購入し、父方の祖父母が初節句のごちそうや場所を提供するというのは、あくまでも古い風習です。現代ではそれぞれの家庭の事情に合わせて決めましょう。
両家で話し合い、初節句にかかる費用を折半して節句人形を購入するといったように、バランスを取ると無難です。
初節句にお祝いをいただいてもお返しは原則必要ない
初節句のお祝いは、基本的にお返しする必要はありません。子どもの成長や健康を願って贈られたお祝いに対して、お返しは不要とされているためです。
しかし、お祝いをもらうだけもらって何も返さないことに、疑問や不安を感じる方もいるでしょう。
ここからは、お祝いをもらった際に感謝の気持ちを伝える方法を、2つ紹介します。
お返しではなく食事会に招待する
初節句のお祝いをもらったら、食事会を開いて両家の祖父母を招待し、感謝の気持ちを表しましょう。
初節句のお祝いに対し、原則的にお返しは必要ないので、ものやお金で返すのではなく、食事会を開くことでお返しの代わりとなります。
ただし、片方の祖父母からのみお祝いをもらっていた場合は、注意が必要です。お祝いをもらった祖父母だけ招待するようなことはせず、両家の祖父母を招待すれば失礼にあたらないでしょう。
遠方の場合は子どもの名前でギフトを贈る
両家の祖父母が遠方におり、食事会を開くことが難しい場合は、子どもの名前で内祝いを贈り、感謝の気持ちを伝えましょう。
内祝いはおめでたいことがあった際に、その喜びを共有してもらうために贈るものなので、お返しではありません。内祝いの金額は、いただいたお祝いの約3~5割を目安にしてください。
内祝いを贈る場合は、贈る時期も大切です。桃の節句を行った際は3月中に、端午の節句を行った際は5月中に、内祝いを贈るようにしましょう。
しっかりと話し合いをして楽しいお祝いにしよう
初節句は、子どものすこやかな成長を願うための伝統行事です。お祝いの仕方が各家庭で違い、役割分担もあるので、旦那の親からはお祝いが少ない、あるいは全くないという状況もあるでしょう。
初節句のお祝いの仕方には、地域や風習による差があるので、お祝い金の額をあまり気にせず、楽しく行うことが大切です。
トラブルにならないよう、あらかじめ両家の祖父母を含めて話し合い、お祝い金の金額を設定したり、購入品の内容を決めたりして計画を立てましょう。