初節句のお祝い金はいくらだと少ない?内孫と外孫の相場や贈る時期を解説!
「初節句」のお祝い金の相場はどの程度なのか、ご存じでしょうか。この記事では初節句についてやお祝い金の相場、お祝いを贈る時期や贈る際の注意点などを紹介しています。初節句のお祝い金について知りたいことのある方はぜひ、こちらを読んでみてください。
「そろそろ初節句だねっていわれたけど、初節句とはなに?」
「初節句でお祝いを渡したいけど、どのくらいのお金を包めば少ないと思われない?」
「初節句」は伝統行事の1つです。しかし初節句とはどういうものか、どの程度のお祝いが必要になる行事かわからない方もいるでしょう。
本記事では、初節句とはなにか、初節句で包む金額はどの程度が相場か、贈る時期などを紹介しています。この記事を読むことで、初節句についての理解を深め、相場にあったお祝い金を適切な時期に贈れるようになるでしょう。
また内孫と外孫の相場の違いや、贈る際の注意点などについても紹介しているので、孫でも続柄によって金額が変わることや気をつけたいことがわかります。
初節句について詳しく知りたい方、初節句で贈るお祝い金の額に疑問や不安のある方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
初節句とはなにか
「初節句」とは、赤ちゃんが生まれてはじめて迎える節句のことです。
赤ちゃんが女の子であれば、3月3日の「桃の節句」が初節句になります。男の子である場合は、5月5日の「端午の節句」が初節句になるでしょう。
初節句は邪気を払い、赤ちゃんがすこやかに成長していくことを願う行事です。日本の伝統行事として、今日でも行われています。
少ないと思われないお祝いの金額はいくら?
初節句ではお祝い金を渡すことがあります。しかし初節句のお祝い金の相場は、基本的にありません。
初節句のお祝い金に相場がないのは、家庭によって予算が異なることや、お祝い金に、ひな人形や五月人形などの節句飾りを贈った際の費用も含まれることがあるためです。
初節句で贈るひな人形や五月人形は、コンパクトなものから本格的なものまであり、3~30万円と金額が幅広くなっています。
内孫と外孫で贈るべき金額が違う理由
内孫か外孫かでお祝い金額が変わってくるのは、昔は初節句の節句人形を母方の祖父母が贈る習慣があり、その分の費用を負担していたためといわれています。
昔は現代とは違い、一度結婚して外に出た子どもとは、会う機会が少なくなっていました。そのため、節句飾りを贈るという名目で、訪問する目的を作っていたのではないかと考えられています。
父方の祖父母は初節句の食事を担当することで、バランスをとっていたのでしょう。
しかし、地域によっては、父方の祖父母が節句人形を贈る場合があります。また現代では両親が節句人形を購入したり、両家が折半して購入したりすることもあるので、両家と家族で話し合っておきましょう。
内孫と外孫のお祝い金の相場額
内孫とは、祖父母から見て、跡取りとなる夫婦が生んだ子どものことです。祖父母と同じ苗字の、直系の孫になります。
外孫は、ほかの家に嫁あるいは婿にいった子どもから生まれた孫のことです。苗字も、祖父母とは違います。
初節句のお祝い金額は、赤ちゃんが内孫か外孫かで相場が変わることが一般的です。ここからは、内孫と外孫に贈るお祝い金の相場を紹介します。
内孫にお祝い金を贈る際の相場額
内孫に贈る初節句のお祝い金の相場は、3~20万円でしょう。
外孫に贈るお祝い金の相場よりも少ない金額です。これは、初節句のお祝い金は、内孫に贈る額よりも外孫に贈る額の方が高いことがしきたりであったためです。
しかし地域によっては、内孫の方にお祝い金を高く渡す場合があります。地域によってしきたりが違う可能性や、しきたりを大事にしている地域があるので、確認しておくとよいでしょう。
外孫にお祝い金を贈る際の相場額
外孫に贈るお祝い金の相場額は、10~30万円となっています。内孫に贈るお祝い金よりも多い相場額です。これは、外孫の初節句には節句人形を購入して贈るしきたりがあったためです。
現代では、しきたりを必ず守る必要はないでしょう。しかし、地域によってはしきたりを大切にしているところもあるため、確認しておくことをおすすめします。
初節句のお祝いを贈る時期
初節句のお祝い金で節句人形を購入してもらいたい場合は、ひな人形であれば節分のあと、五月人形であれば春分の日のあとに贈るようにしましょう。
節句人形も、ちょうど同じ頃に売り出されています。お祝い金を早めに渡すことができれば、両親があんしんして購入費用にあてられます。
しかし、人気の高い節句人形は、早めに売り切れてしまうこともあるでしょう。お目当ての節句人形がある場合は、購入時期に間に合うよう、お祝い金を贈るようにしましょう。
お祝い金は両家で話し合って決める
お祝い金をいくらにするか迷った際は、両家で話し合って額を決めてもよいでしょう。
お金のことは話しにくいと感じて、話し合いを避けていると、あとからトラブルの原因になってしまう可能性があります。心配ごとがある場合は、両家の祖父母や両親をまじえて、あらかじめ話し合っておきましょう。
お祝いを贈る際はのしを書こう
初節句のお祝いを贈る際はのしをつけることがマナーです。そのときは、紅白の花結び(蝶結び)の水引がついたのし紙を選んでください。
節句人形を贈る場合も、紅白の花結びがついた水引きののし紙をかけましょう。お祝い金を贈る際には、表書きには「内祝い」や「初節句御祝」などを書きます。名入れは祖父母の連名か、苗字だけを書くようにしてください。
中袋には金額と名前、住所を記しておきます。
祖父母からのお祝いにお返しは必要ない
祖父母から初節句のお祝いをもらっても、お返しは基本的に必要ありません。
これは一般的に、子どもの成長を願って贈られたお祝いに対するお返しは不要、という考え方があるためです。
しかし、感謝の気持ちを伝えるため、しっかり感謝の言葉を伝えることは大切です。節句人形を贈ってもらった場合は、それらの人形と赤ちゃんが写った写真や、祖父母と赤ちゃんの写真などを贈ってもよいでしょう。
お金の金額にとらわれないことが重要
初節句のお祝い金の相場は、各家庭の予算や、それぞれの住む地域によって変わってくることが多いので、あまり金額を気にしないようにしましょう。
初節句は赤ちゃんの成長を願う行事です。お祝い金の額にはとらわれず、みんなで楽しく行えるようにしましょう。
また気になることがある場合は、事前に初節句のお祝いをどうするか、両家の両親と話し合っておくとよいでしょう。
両家の負担を調整してお祝いしよう
初節句は、赤ちゃんのすこやかな成長を願う伝統行事です。
初節句のお祝い金については、昔から内孫には低めに、外孫には高めにお祝い金を渡すという習慣がありました。これは母方の祖父母が節句人形を購入し、父方の祖父母は初節句の食事などを用意するという役割分担があったためでしょう。
しかし、初節句のお祝い金には基本的に相場はありません。それぞれの家庭が無理をしない範囲で、妥当な額になるよう両家で話し合って金額を決めることが大切です。
事前に両家の祖父母と連絡をとり、赤ちゃんの初節句を楽しく迎えましょう。