クワガタはどうやって飼えばよいの?飼い方や道具・エサについてご紹介!
「クワガタ」の飼い方をご存じでしょうか。この記事では基本的な飼い方や必要になる道具には何があるか、クワガタを育てるための環境や気をつけるべきことなどを紹介しています。クワガタを育ててみたい方はぜひ、こちらを読んでみてください。
「クワガタを飼ってみたい。でも飼い方がわからない」
「クワガタを飼うためにはどんな道具が必要になるの?」
クワガタは夏に見かける、子どもに人気の高い昆虫です。しかし実際にクワガタを飼う場合、どう飼えばよいか、わからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クワガタの基本的な飼い方やクワガタを育てるためにはどのような道具が必要か紹介しています。この記事を読むことで、クワガタの飼い方を理解し、必要な道具を揃えてクワガタを迎えられるようになるでしょう。
クワガタを飼う際の注意点についても紹介しているので、何に気をつけて飼う必要があるかもわかります。
クワガタを飼ってみたいが飼い方がわからない方や、飼うときの注意点を知りたい方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
クワガタの基本的な飼い方
基本的なクワガタの飼い方は、飼うためのスペースやエサを準備しておき、隠れられる場所を作ってあげれば完成です。クワガタはカブトムシと同じく、子どもでも飼いやすい昆虫でしょう。
クワガタを飼うために必要になるものや、育てるための環境などについては以下で紹介していくので、参考にしてみてください。
クワガタを育てるのに必要な道具
クワガタはカブトムシと同様に、夏の時期に外に出かけて見つけることのできる昆虫です。採集の難易度は低いので、すぐに捕まえられるでしょう。しかし捕まえたクワガタを自宅で飼ってみたい場合は、いくつか用意しておかなければならないものがあります。
クワガタを飼うために、揃えておきたい道具を紹介します。入手する方法は市販のものが多いので、準備しておきましょう。
昆虫飼育専用のマット
クワガタを育てるために、昆虫飼育専用のマットを用意しましょう。
昆虫飼育専用のマットが必要な理由は、クワガタがもぐって隠れられる場所を作るためと、少し湿らせることで保湿に役立つためです。乾燥した環境はクワガタにとってよくないので、適度に昆虫飼育専用のマットを湿らせ、保湿を心がけなければなりません。
クワガタに向いている昆虫飼育専用のマットとしては、クヌギやコナラなどの落葉広葉樹を使ったものが特におすすめです。
一匹に一つの飼育ケース
クワガタを育てるスペースとして、飼育のためのプラスチックケースをクワガタ一匹につき一つ用意してあげてください。小さなクワガタであれば小さな飼育ケースで構いませんが、大きめなクワガタには体に合わせて、少し大きめの飼育ケースを用意してあげましょう。
オスとメスであったとしても、一つの飼育ケースに一緒に入れることはおすすめできません。クワガタ同士がケンカしてしまったり、気性の激しいオスのクワガタが、メスを攻撃してしまったりする可能性があるためです。
転倒防止のエサ台
クワガタがエサ台をひっくり返すことのないように、転倒防止のエサ台を用意しましょう。
クワガタ用のエサ台は、基本的にエサとなる昆虫用ゼリーを入れる穴が開いているものです。天然木を模した形で、中心や周囲に穴が開いています。
木製のエサ台は重さがあるので、転倒しにくくなっていますが、カビが生えるリスクがあります。
プラスチックのエサ台は、カビが生えにくく手入れしやすいでしょう。しかし軽いので、大型のクワガタであればひっくり返すリスクがあります。
エサ台を木製とプラスチックのどちらにするかは、メリットとデメリットを考えて選ぶことをおすすめします。
起き上がるための足場
クワガタやカブトムシはよく転倒します。転倒したまま放っておくと、もがいて消耗し、死んでしまうこともあるでしょう。
クワガタが転倒しても足を引っかけることで起き上がれるように、足場や転倒防止材を用意しておきましょう。
特に飼育ケースのなかは滑りやすいので、クワガタにとって歩きにくくなっています。クワガタが起き上がるための足場として、昆虫用バークチップを飼育ケースのなかに入れてあげましょう。
成虫用の登り木
クワガタは木の上で生活している昆虫なので、成虫用の登り木を用意してあげましょう。
飼育ケースに対して、斜めに立てられるくらいの登り木を用意してあげることがおすすめです。登り木を入れることで、飼育ケースでも、自然のなかで暮らしているのと同じように生活させてあげられます。
穴の開いたものや、さまざまな形の登り木があるので、飼育ケースに合わせて選んでみてください。
クワガタを育てる環境
クワガタを育てるときは、夏場に30℃以上にならないよう、直射日光の当たらない場所に飼育ケースを置いてあげてください。
クワガタは夏の時期に活動する昆虫ですが、夜行性です。夏の暑さや日光に強いということはないので、できるだけ直射日光を避け、涼しいところに飼育ケースを置きましょう。
飼育環境では保湿も大切なので、週に約1回、霧吹きをして飼育ケース内を保湿してあげましょう。
クワガタに与えるエサ
クワガタの主食となるのは、「昆虫用のゼリー」です。
昆虫用のゼリーは昆虫のための栄養が入っているため、クワガタのエサとしてピッタリです。また、クワガタはリンゴやバナナ、トマトやキュウリなども好むので、これらも与えてあげましょう。
逆に与えてはいけないのは、レタスや柑橘類、辛みのある野菜や果物、加工食品や腐った食べ物などです。レタスは栄養価が低く、柑橘類や辛みのある野菜はクワガタの消化器官を刺激する可能性があります。
また、加工食品は糖分や塩分が多く、腐った食べものには細菌やカビなどの心配があるので、与えないようにしてください。
飼いはじめたら逃がさない
外来のクワガタだけでなく、本来付近に生息していないクワガタを飼う場合は、飼いはじめたら逃がさないように注意してください。
これは、クワガタであっても外来生物による環境問題を引き起こす可能性があるためです。外国から入ってきたクワガタだけでなく、本来生息していない地域に移動させたクワガタも外来生物となります。
外来生物であるクワガタを逃がしてしまうと、当地の在来のクワガタに遺伝的浸食を起こすリスクがあるでしょう。その地で培われてきた進化の歴史は、破壊されてしまいます。
また外来のクワガタによって、病原菌や寄生虫などが持ち込まれてしまうリスクもあります。
愛情と責任を持ってクワガタを育てよう
クワガタを飼うのは、難しいことではありません。クワガタの基本的な飼い方を理解していれば、簡単に飼いはじめることができます。
しかし飼いやすい一方で、クワガタはカブトムシと並んでひっくり返りやすい昆虫です。飼う際は転倒させないように、転倒したとしてもすぐに起き上がれるように、必要な道具や環境をととのえる必要があります。
クワガタを育てる際は、どのようなことに気をつけなければならないか把握し、愛情だけではなく、責任感を持って飼うようにしましょう。