幼児に知育を行う理由ってなに?おすすめのやり方や年齢別の具体例をご紹介!

幼児に知育を行う理由ってなに?おすすめのやり方や年齢別の具体例をご紹介!

「知育」という幼児教育についてご存じでしょうか。本記事では、知育とは何かや知育を行うことで期待できる子どもへの影響、年齢や発達に合せた知育の方法などをご紹介します。知育や幼児教育について興味のある方はぜひ、チェックしてみてください。

「幼児教育を調べていたら、知育という言葉を知ったけれどよくわからない」

 「知育玩具を購入したいけれど、何を買ったらよいかわからない」

 幼児教育や知育について興味はあるけれど、具体的にどうすればよいか、わからずに迷うこともあるでしょう。

本記事では、幼児教育のなかでも「知育」という知能を育てる教育について解説していきます。具体的には、家庭でできる知育の方法や知育教室に行くことのメリット、年齢別に行う知育について紹介しています。

この記事を読むことで「知育」についての正しい知識を身に付けられ、子どもの将来に役立つ力を育てることができるでしょう。

「知育」を取り入れた幼児教育について知りたい方はぜひ、本記事を読んでみてください。

新生児にもおもちゃは必要?知育のやり方やおすすめのおもちゃを紹介!

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教育分野・手法 2024.09.06

知育とは3育のうちの一つである

知育とは、「知育・徳育・体育」の三育といわれる3つの教育のうちの1つです。三育の一文字目の「知・徳・体」については、教育基本法で「知・徳・体」の調和のとれた発達を基本に、自主自律の精神などが掲げられています。

子どもへの教育は何歳からでもはじめられますが、幼児期は脳の神経ネットワークが形成される時期です。脳の神経ネットワークは2歳までに60%、4歳までに75%、6歳には90%が完成するといわれています。

そのような幼児期に知育を行うことは、脳の成長によい影響を与えるでしょう。

出典:子どもの脳の発達|寺崎脳神経外科

出典:1.徳育の意義・普遍性|文部科学省

幼児期に知育を行う3つの理由

知育は子どもの知的能力を育てる以外に、考える力や自分で判断する力を育てることが可能な教育といわれています。

知育を行うことは「子どもの可能性を広げられる」「IQを伸ばすことが期待できる」「地頭を鍛えることができる」などの3つの効果が期待できるでしょう。

ここからは、3つの効果が期待できる理由について紹介します。

子どもの可能性を広げられるから

現在は働き方も多種多様で、世のなかの変化が早い時代です。そして、多くの企業では世のなかの変化に対し、臨機応変に対応できる人材、自分で考え動くことのできる人材が求められています。

知育は、考える力を育てていくことで時代の変化に対応できる、企業の求める人材を育てる手段の1つです。求められる人材になることで活躍の場が広がるので、将来の選択肢を増やすことができるでしょう。

IQを伸ばす絶好のタイミングだから

IQは日本語で知能指数といわれています。知能指数は知能や発達の度合いを検査し、結果を数値化したもので、知能のおおまかな判断基準となっています。

IQは、単に知識が多いという数値ではありません。状況把握をする力や判断力など、さまざまな能力を知能として捉えた数値です。

また、脳の前頭前野という部分は判断力や創造性、理性など生きていくために必要な力に関わりがあるといわれています。そのため、脳の成長が著しい幼児期の教育は、IQが伸びる可能性を期待できるでしょう。

出典:口呼吸をしていると子供の知能指数IQが下がるのはなぜか?|汐入駅前歯科

出典:第44回 前頭葉と感情|桔梗ヶ原病院

出典:e-ヘルスネット知能指数/IQ(ちのうしすう)|厚生労働省

地頭を鍛えられるから

学校のテストや受験では知識が求められますが、社会に出ると、知識以上に地頭の良さを求められる場合があります。もちろん知識も大切ですが、地頭がよい人は考える力があるので、その場にあった臨機応変な対応ができるでしょう。

地頭の考える力の基礎に、「論理的思考力」「直観力」「知的好奇心」があります。知育によって、このような能力を手に入れることで、仕事だけではなく社会で生きていくために必要な能力を、身に付けることができるでしょう。

出典:「柔軟な発想を身につけよう」|一般社団法人 秋田青年会議所

知育教育の主なやり方3選

これまで、知育の必要性や知育が子どもに与える影響について紹介してきました。次は、知育の具体的な方法について紹介しましょう。

知育は、家庭で行う方法や幼児教室などのスクールを利用する方法がありますが、今回は「知育アプリやゲーム」「知育玩具」「知育教室」の3つを紹介します。

知育アプリやゲームを使う

スマホやタブレットがほとんどの家庭に普及しており、乳幼児も遊べる知育アプリやゲームがあります。子どもだけで使えるものや、大人と一緒に遊べるものなど多種多様にあるため、アプリやゲームは現代の子育ての必須アイテムといえるでしょう。

知育アプリは、指でなぞって色を塗るものや画面上でアイテムを動かすものが多いので、見て確認し、指を使うという作業が必要になります。また、ステージが進むと難しくなるなど、工夫されたアプリが多いのも魅力でしょう。

しかし、スマホやタブレットの画面を長時間見続けることは、視力の低下や姿勢の悪さなどの原因となるので、時間を決めて利用することが大切です。

おもちゃを使う

子どものおもちゃのなかには、視覚や聴覚に刺激を与えるものや指先の発達を目的としたおもちゃがあります。そして、それらのおもちゃのカテゴリーが知育玩具です。

たとえば、タンバリンなどの音の出るものは、聴覚を刺激できるでしょう。また、視覚や指先を使うおもちゃでは、箱に空いた穴に同じ形のブロックをはめ込むものなどがあります。これは、穴を見てブロックを持ち、考えながら遊ぶことができるのでおすすめです。

知育教室を利用する

家庭での知育以外に、プロの講師による指導が受けられる知育教室があります。知育教室は全国にあり、年齢別や目的別にコースが用意されているのが一般的です。

それぞれのコースで、目的に合った知育玩具が用意されていることも多く、遊びを通して楽しく学べるでしょう。また、教室ごとに存在するルールに沿って行動することで、集団生活をするために必要な、協調性や社会性を学べることもメリットです。

dキッズ

家庭で知育に利用できるアプリで「comotto」から提供されているアプリがあります。

「dキッズ」は、子どものデジタル時間が”学べる・遊べる・夢中になれる”時間になるように設計された知育アプリです。豊富なジャンルで、実績のあるコンテンツを、人気キャラクターと楽しく学べます。詳細や利用条件等は下記リンク先よりご確認ください。

出典:dキッズ|comotto

年齢別の知育方法

知育玩具に適正年齢があるように、知育にも0歳からは視覚や聴覚に刺激を与えるもの、2歳くらいになったら手指を使うものなど、年齢別に適した内容の教育があります。

ここからは、0歳~6歳まで4つのカテゴリーにわけられた知育方法を紹介するので、確認してみてください。

【0~1歳】感覚を刺激しよう

乳児は「見る」「聞く」ことによって、多くのことを学ぶ時期なので、視覚や聴覚がとても敏感です。たくさん話しかけることだけでも、聴覚の刺激になります。

返事をしない乳児に話しかけることになりますが、おむつ替えのときに「さっぱりしたね」「きれいになったよ」と事実を伝えるだけでもよいので、積極的に声かけをしてあげましょう。

また、首が座ったあとなら抱っこして、絵本を読み聞かせることもおすすめです。絵本を見ることで視覚を刺激し、聞くことで聴覚が刺激されます。さらに抱っこすることで、スキンシップができるでしょう。

出典:子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題|文部科学省

【2~3歳】手や指を使わせよう

2歳~3歳になると自由に動きまわれるようになり、好奇心旺盛になってくる時期でしょう。そして、この時期になると積み木を積むなど、指先を使った行動ができるようになってきます。

手や指は、持ったものの硬さや温度を感じる場所です。たとえば積み木やスポンジなど、硬さの異なるものや氷など冷たいものを触ることは、手や指の刺激になるでしょう。

また、食事の際に自分でスプーンやフォークを使うことも、手や指に大切な刺激となるため、うまくできていなくてもサポートしながら見守ってあげてください。

出典:記入のめやすと一覧表|厚生労働省

【4~6歳】言葉や数字を学ばせよう

幼児期の終わり頃には、数や文字への関心や感覚が出てきます。言葉や数字を使う遊びを通して知育を行うことで、言葉や数に対する理解を深めてあげましょう。

言葉を使った遊びでは、しりとりがおすすめです。しりとりは子どもの語彙(ごい)を増やすことができるだけではなく、しりとりのルールが理解できます。

また、食事の際にお手伝いとして、人数分のお箸や食器を用意することは、日常生活のなかで自然に数を数える勉強にもなるでしょう。

出典:保育所保育指針|厚生労働省

年齢に合わせた知育で健全な発育を促そう

知育を行う場合、それぞれの年齢に応じた適切な方法があります。たとえば0歳~1歳は視覚や聴覚を伸ばすこと、2歳~3歳は指先を使うこと、4~6歳は数や文字、といったように知育の時期がわけられるでしょう。

知育を行う幼児期の教育は、思考力や判断力など、生きていくために大切な力を育てることができます。知育の適切な内容を知ることで、子どもの健全な発育を手助けしましょう。

出典:第1章 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性|文部科学省

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